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地獄の黒狼
40体目 漆黒の烈狼4
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「あ、あのお二人共、何をなさってるんですか?」
「ふ、何とはナニだ」
「仕事よ。出られない分訓練してるだけよ」
楽、奈津美が窮地に追い込まれているとは知らずに、緑が自らのふたなりを菜々に押し付ける。その様子を見て、レモンは何をしているのかと聞いたのだが。
まあ大方予想通りの答えが帰ってきた。
「なあに、ハイウルフの50頭くらいあいつらはすぐ片付けるだろう」
「むしろ奈津美のスコア更新に丁度いいんじゃないの? ……ってあんまり押し付けないでよ!」
古い情報を元に安堵しながら、そんな事を言う。
(この人達心配する気は無いんですね……。でも、それはつまり信頼しているということでもある……少し、羨ましいです)
レモンは、心配するだけでなく少しくらい信頼してみようと片手に持っていたタブレットを手放し、自ら情交に混じっていくのであった。
それが大きな間違いだと知らずに……。
「あああああああああぁぁぁあぁあぁぁぁっっっっっ!」
周りの壊れかけたコンクリートに絶叫が反響し、愛液が地面へ滴り落ちた。与えられる膨大な性感に耐えきれず、奈津美の身体が連続で絶頂しているのだ。
抗いようのない快楽が鉄のように硬い肉棒によって生み出され下半身を溶かす。一突き事に絶頂の熱がこみ上がり、満たされても引くことは無く次の熱が押し寄せてくる。
空白を完全に埋めるペニスの大きさと弱点を打ち抜く狙撃のような腰の振りが、強烈な挿入感を与えてくる。
ヘルハウンドの挿入を受け入れてから奈津美は数え切れないほどのオーガズムを迎えた。対し、ヘルハウンドは三度の射精のみ。
ヘルハウンドは一切体位を変えず、奈津美をボール代わりに腰の上で跳ねさせているだけで、これだ。圧倒的な差が奈津美を完膚なきまでに破壊していく。
「やだあああああああああぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁっっっっっ! ゆるじでっ! ゆるじええぇぇぇぇぇっっっ! 死ぬっ! しぬ゛う゛う゛う゛う゛ううううううううっっっ!」
「ふ……出すぞ」
「がああああああああぁぁぁああぁぁぁっっっっっ! あったかいのぎもぢっ、ぎもぢいいいいぃぃぃぃぃぃ!」
仰け反り、あらん限りの絶叫を上げながら体液という体液を辺りに撒き散らしていく。
膣内が強く締まり、しかしそれはより強くペニスの形を意識させる快感のスパイスにしかなりえない。いびつな形の棒が体奥に鈍く突き刺さる。
深紅の花吹雪が脳内に舞い散る。膨大な熱気が身体の中を吹き抜け焦がしていく。
されるがままに苛烈な快楽を受けていた。
(奈津美……っ! こんなに乱れた姿は初めてだ。いつ気絶してもおかしくない。それなのに……ヘルハウンドの絶頂回数は四回、それも全て強制じゃない)
楽は絶望的な状態に、逃げる事さえ考えてしまう。
それに気づいたのか、ヘルハウンドが勝ち誇ったように笑った。
「くく……どうした、責めが緩いぞ」
「!」
(バカにされるなんて!)
怒りと焦り。それが正常な判断力を奪っていく。
ヘルハウンドのヴァギナに吸い付くも、対したダメージは与えられていないようだった。せいぜい小さく顔を出した陰核の固さが増したくらいである。愛液の味はほとんど感じられなくなっていた。
ヘルハウンドは感じていない。
(なんで! なんでだ! く、くそ……落ち着け……必ずどこかに感じるところはあるはずだ)
血が登った頭を冷やしていると、奈津美の喘ぎ声がピタリと止んだ。
嫌な予感。恐る恐る奈津美を見上げる。
身体は小刻みに震え顔は天を仰ぎ、快楽のものか懺悔のものか涙をボロボロと零していた。そうして限界を迎えた身体の、最後の力を振り絞って掠れた声を出す。
「ごめんね……も、無理みたい……」
そして、最後の一突きが子宮口に突き刺さった瞬間、声にならない断末魔が絶望を撒き散らした。
氷のように冷ややかな快楽が張り付いた後、全身が沸騰するような熱に襲われる。蒸気のような快感が、身体の下から上まで一気に吹き上がる。
勢いよく噴き出した多量の愛液が楽の顔を濡らす。電気を流されたかのように限界まで背骨を曲げて激しく震える身体は、並行を保てなくなり白目を剥いて黒い地面に倒れ伏した。
「な、奈津美……くん……」
あまりにも早い、そして一方的な敗北に背筋が寒くなる。奈津美が倒れた。次は自分だ。
ヘルハウンドに余裕がある状態で、自分が向かって行っても勝てるとは思えなかった。
他方でも一際大きい喘ぎ声が上がる。周りのハンターが白狼にイカされ、負ける姿がそこにはあった。
(白狼はまだ一匹残っていて、それに三人しか仕掛けられてない。そして僕は……ヘルハウンドを相手に……)
逃げても咎められたりはしない。そもそもの戦力が圧倒的に不足しているのだ。
だから逃げてしまおうか、なんて考えが頭を過ぎる。しかし、それでは残された人達は? 奈津美は? 皇都は? どうなる?
運命は常に残酷だ。
「ほら、次はお前だ。それとも逃げるか?」
「ふっ……まさか。キミは僕がイかせてあげるよ……絶対奈津美は渡さない」
膝の震えをひた隠し、奈津美のいたポジションに座る。そうしてたった今、強き戦友を倒した矛を自らの中に受け入れた。
「ふ、何とはナニだ」
「仕事よ。出られない分訓練してるだけよ」
楽、奈津美が窮地に追い込まれているとは知らずに、緑が自らのふたなりを菜々に押し付ける。その様子を見て、レモンは何をしているのかと聞いたのだが。
まあ大方予想通りの答えが帰ってきた。
「なあに、ハイウルフの50頭くらいあいつらはすぐ片付けるだろう」
「むしろ奈津美のスコア更新に丁度いいんじゃないの? ……ってあんまり押し付けないでよ!」
古い情報を元に安堵しながら、そんな事を言う。
(この人達心配する気は無いんですね……。でも、それはつまり信頼しているということでもある……少し、羨ましいです)
レモンは、心配するだけでなく少しくらい信頼してみようと片手に持っていたタブレットを手放し、自ら情交に混じっていくのであった。
それが大きな間違いだと知らずに……。
「あああああああああぁぁぁあぁあぁぁぁっっっっっ!」
周りの壊れかけたコンクリートに絶叫が反響し、愛液が地面へ滴り落ちた。与えられる膨大な性感に耐えきれず、奈津美の身体が連続で絶頂しているのだ。
抗いようのない快楽が鉄のように硬い肉棒によって生み出され下半身を溶かす。一突き事に絶頂の熱がこみ上がり、満たされても引くことは無く次の熱が押し寄せてくる。
空白を完全に埋めるペニスの大きさと弱点を打ち抜く狙撃のような腰の振りが、強烈な挿入感を与えてくる。
ヘルハウンドの挿入を受け入れてから奈津美は数え切れないほどのオーガズムを迎えた。対し、ヘルハウンドは三度の射精のみ。
ヘルハウンドは一切体位を変えず、奈津美をボール代わりに腰の上で跳ねさせているだけで、これだ。圧倒的な差が奈津美を完膚なきまでに破壊していく。
「やだあああああああああぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁっっっっっ! ゆるじでっ! ゆるじええぇぇぇぇぇっっっ! 死ぬっ! しぬ゛う゛う゛う゛う゛ううううううううっっっ!」
「ふ……出すぞ」
「がああああああああぁぁぁああぁぁぁっっっっっ! あったかいのぎもぢっ、ぎもぢいいいいぃぃぃぃぃぃ!」
仰け反り、あらん限りの絶叫を上げながら体液という体液を辺りに撒き散らしていく。
膣内が強く締まり、しかしそれはより強くペニスの形を意識させる快感のスパイスにしかなりえない。いびつな形の棒が体奥に鈍く突き刺さる。
深紅の花吹雪が脳内に舞い散る。膨大な熱気が身体の中を吹き抜け焦がしていく。
されるがままに苛烈な快楽を受けていた。
(奈津美……っ! こんなに乱れた姿は初めてだ。いつ気絶してもおかしくない。それなのに……ヘルハウンドの絶頂回数は四回、それも全て強制じゃない)
楽は絶望的な状態に、逃げる事さえ考えてしまう。
それに気づいたのか、ヘルハウンドが勝ち誇ったように笑った。
「くく……どうした、責めが緩いぞ」
「!」
(バカにされるなんて!)
怒りと焦り。それが正常な判断力を奪っていく。
ヘルハウンドのヴァギナに吸い付くも、対したダメージは与えられていないようだった。せいぜい小さく顔を出した陰核の固さが増したくらいである。愛液の味はほとんど感じられなくなっていた。
ヘルハウンドは感じていない。
(なんで! なんでだ! く、くそ……落ち着け……必ずどこかに感じるところはあるはずだ)
血が登った頭を冷やしていると、奈津美の喘ぎ声がピタリと止んだ。
嫌な予感。恐る恐る奈津美を見上げる。
身体は小刻みに震え顔は天を仰ぎ、快楽のものか懺悔のものか涙をボロボロと零していた。そうして限界を迎えた身体の、最後の力を振り絞って掠れた声を出す。
「ごめんね……も、無理みたい……」
そして、最後の一突きが子宮口に突き刺さった瞬間、声にならない断末魔が絶望を撒き散らした。
氷のように冷ややかな快楽が張り付いた後、全身が沸騰するような熱に襲われる。蒸気のような快感が、身体の下から上まで一気に吹き上がる。
勢いよく噴き出した多量の愛液が楽の顔を濡らす。電気を流されたかのように限界まで背骨を曲げて激しく震える身体は、並行を保てなくなり白目を剥いて黒い地面に倒れ伏した。
「な、奈津美……くん……」
あまりにも早い、そして一方的な敗北に背筋が寒くなる。奈津美が倒れた。次は自分だ。
ヘルハウンドに余裕がある状態で、自分が向かって行っても勝てるとは思えなかった。
他方でも一際大きい喘ぎ声が上がる。周りのハンターが白狼にイカされ、負ける姿がそこにはあった。
(白狼はまだ一匹残っていて、それに三人しか仕掛けられてない。そして僕は……ヘルハウンドを相手に……)
逃げても咎められたりはしない。そもそもの戦力が圧倒的に不足しているのだ。
だから逃げてしまおうか、なんて考えが頭を過ぎる。しかし、それでは残された人達は? 奈津美は? 皇都は? どうなる?
運命は常に残酷だ。
「ほら、次はお前だ。それとも逃げるか?」
「ふっ……まさか。キミは僕がイかせてあげるよ……絶対奈津美は渡さない」
膝の震えをひた隠し、奈津美のいたポジションに座る。そうしてたった今、強き戦友を倒した矛を自らの中に受け入れた。
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