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そんなやりとりをしていると、外から本当に助けを求める声が聞こえた。
「だれか、誰か助けて!」
何事だ?!と思い店内から外を見ようと体を傾けようとしてたら、目の前の河童神が突然立ち上がり店の外へ走っていった。
あまりの咄嗟なことに暫し茫然としたが、僕も慌てて後を追うことにした。
外に出ると2人の女の子が数人の男に囲まれていた。女の子は涙目になりながら必死に抵抗しているようだったが男たちは聞く耳を持たず下卑た笑みを浮かべている。
先を走る河童がその集団に差し掛かり、勢いそのままに男の一人にドロップキックをお見舞いした。
男は吹っ飛ばされ地面に倒れた後動かなくなった。どうやら気絶しているようだ。
その光景を見た残りの男たちが怒りの声を上げる。
「なに突然愉快なことしやがんだてめえ?!俺たちは獄炎ギルドのもんだぞ!死にてぇのか?!」
それに対して河童も負けじと言い返す。
「ふん。いかにも序盤の雑魚が言いそうなセリフだな。貴様らこそ俺を誰だと思っている。神の御前だぞ、頭が高い!ひれ伏せ!」
ここで改めて言おう。彼――神(ジン)の格好は河童頭にサングラス。真っ赤なシャツにズボンだけは制服の黒いスラックスだ。ああ、それとシャツには先ほどのカレーが少々トッピングされている。
神、いやもう河童でいいや。これからはこれの呼び方を河童で統一する。
とても残念な姿だった。男たちに囲まれた女の子が顔を覆い小刻みに震えているのは恐怖ゆえか?それとも笑いをかみ殺しているのか?
しかし、そんなことなどお構いなしに河童は続ける。
「貴様等なぞ一瞬で塵芥に変えられるんだぞ?」
堂々とした佇まいとその言葉に一瞬怯む男達だったが、そのうちの一人がすぐに気を取り直し殴りかかってきた。河童はそれを華麗に顔面で受け止めると弧を描いて吹っ飛び、地面に倒れ、そしてピクリとも動かなくなった。
(よえええええええええええええ!)
いや、昨日のあれで言動に反して弱いのはわかってたけどさ……なんかもうちょっとこう、ねえ? せめて一発くらい耐えろよ!
「おいおい、なんだこいつ?良い格好して偉そうなこと言ってた割にはくそ雑魚ナメクジじゃねえか!」
「マジでこいつ恰好良かったのは見た目だけだなあ、おい!」
男たちが口々に嘲り嘲笑する。
(いや、こいつら目ん玉腐ってやがんのか?河童だぞ河童!)
すると倒れていた河童が飛び起き大声で叫んだ。
「俺は強いぞ!お前らみたいなザコとは違うんだぁ!!」
その瞬間、男の1人が手に持っていた木刀で思い切り河童の頭を殴った。鈍い音が響く。
殴られた河童はまたも地面へと倒れ伏した。
(あっ死んだなこれ)
ゆうすけがそう思った次の瞬間、なんと彼は何事もなかったかのようにムクリと起き上がり再び立ち上がったのだ。
これにはさすがの男たちも驚きを隠せない様子である。無理もないだろう。こいつ不死身かよ?
「ふっ、蚊ほども効かんな」
そしてニヤリと笑うと今度は自分から男たちに突っ込んでいった。
そこから先は一方的だった。まず最初の一撃は見事河童の顔面にクリーンヒットし後方へ吹っ飛ぶ。次に横から別の男が倒れた河童に蹴りを入れるがそれを難なく脇腹で受け止め、さらに別の男が振り下ろした木刀を頭部で打ち返す。
その直後に何事もなかったかのように起き上がる河童。
「ふぅ、ざっとこんなところだ」
平然な顔をしてパンパンッと手をはたき埃を払うような仕草をする。手どころか体中砂まみれなんだが。
「いや、お前が一番ザコじゃねえか!なんだよ今の攻撃、全部受けてるだけじゃん!」
思わず突っ込んでしまった。
「だれか、誰か助けて!」
何事だ?!と思い店内から外を見ようと体を傾けようとしてたら、目の前の河童神が突然立ち上がり店の外へ走っていった。
あまりの咄嗟なことに暫し茫然としたが、僕も慌てて後を追うことにした。
外に出ると2人の女の子が数人の男に囲まれていた。女の子は涙目になりながら必死に抵抗しているようだったが男たちは聞く耳を持たず下卑た笑みを浮かべている。
先を走る河童がその集団に差し掛かり、勢いそのままに男の一人にドロップキックをお見舞いした。
男は吹っ飛ばされ地面に倒れた後動かなくなった。どうやら気絶しているようだ。
その光景を見た残りの男たちが怒りの声を上げる。
「なに突然愉快なことしやがんだてめえ?!俺たちは獄炎ギルドのもんだぞ!死にてぇのか?!」
それに対して河童も負けじと言い返す。
「ふん。いかにも序盤の雑魚が言いそうなセリフだな。貴様らこそ俺を誰だと思っている。神の御前だぞ、頭が高い!ひれ伏せ!」
ここで改めて言おう。彼――神(ジン)の格好は河童頭にサングラス。真っ赤なシャツにズボンだけは制服の黒いスラックスだ。ああ、それとシャツには先ほどのカレーが少々トッピングされている。
神、いやもう河童でいいや。これからはこれの呼び方を河童で統一する。
とても残念な姿だった。男たちに囲まれた女の子が顔を覆い小刻みに震えているのは恐怖ゆえか?それとも笑いをかみ殺しているのか?
しかし、そんなことなどお構いなしに河童は続ける。
「貴様等なぞ一瞬で塵芥に変えられるんだぞ?」
堂々とした佇まいとその言葉に一瞬怯む男達だったが、そのうちの一人がすぐに気を取り直し殴りかかってきた。河童はそれを華麗に顔面で受け止めると弧を描いて吹っ飛び、地面に倒れ、そしてピクリとも動かなくなった。
(よえええええええええええええ!)
いや、昨日のあれで言動に反して弱いのはわかってたけどさ……なんかもうちょっとこう、ねえ? せめて一発くらい耐えろよ!
「おいおい、なんだこいつ?良い格好して偉そうなこと言ってた割にはくそ雑魚ナメクジじゃねえか!」
「マジでこいつ恰好良かったのは見た目だけだなあ、おい!」
男たちが口々に嘲り嘲笑する。
(いや、こいつら目ん玉腐ってやがんのか?河童だぞ河童!)
すると倒れていた河童が飛び起き大声で叫んだ。
「俺は強いぞ!お前らみたいなザコとは違うんだぁ!!」
その瞬間、男の1人が手に持っていた木刀で思い切り河童の頭を殴った。鈍い音が響く。
殴られた河童はまたも地面へと倒れ伏した。
(あっ死んだなこれ)
ゆうすけがそう思った次の瞬間、なんと彼は何事もなかったかのようにムクリと起き上がり再び立ち上がったのだ。
これにはさすがの男たちも驚きを隠せない様子である。無理もないだろう。こいつ不死身かよ?
「ふっ、蚊ほども効かんな」
そしてニヤリと笑うと今度は自分から男たちに突っ込んでいった。
そこから先は一方的だった。まず最初の一撃は見事河童の顔面にクリーンヒットし後方へ吹っ飛ぶ。次に横から別の男が倒れた河童に蹴りを入れるがそれを難なく脇腹で受け止め、さらに別の男が振り下ろした木刀を頭部で打ち返す。
その直後に何事もなかったかのように起き上がる河童。
「ふぅ、ざっとこんなところだ」
平然な顔をしてパンパンッと手をはたき埃を払うような仕草をする。手どころか体中砂まみれなんだが。
「いや、お前が一番ザコじゃねえか!なんだよ今の攻撃、全部受けてるだけじゃん!」
思わず突っ込んでしまった。
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