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第19話 元勇者 VSジアーガ
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「フフフ……。笑っテイラレルノモ今のうちダ。イクゾ──」
そう叫ぶとジアーガの体が漆黒に光り出す。攻撃を仕掛けてくるな──。
そう考えているとジアーガが上に向かってジャンプした。高さにして5メートルほど、そして──。
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリィィィィィィィィィィィィィィ──!!
グワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!
心臓が止まりそうなくらい強烈な電撃がこの遺跡全体に響き渡る。 え?? あのジアーガ電撃技打てるのか?
この一撃で大半の冒険者が倒れ込み意識を失う。魔法攻撃があれだけ高いんだ、そりゃそうなる。
「ふざけんな!! くらえぇぇぇ」
しかし一人の冒険者が背後に迫り、ジアーガに一撃をくらわせようとする。しかしジアーガはそれを予測していたようで体を反転。
「次は貴様ダ!! 覚悟シロ」
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!
「ぐわあああああああああああああああああ」
冒険者の右手が完全に凍りついている。そして床の倒れこみその苦痛にもだえ苦しみ始めた。おそらく氷属性の攻撃だろう。そんな攻撃まで出てくるのか。
「キサマタチノヨウナ<ザコ>ニ、コノワタシガタオセルモノカ」
やつの自信満々な態度、ただのハッタリじゃないというのは良くわかる。
「ああ、だったら見せてみなよ。俺はそれを見たうえで、お前に勝つ!!」
そして俺は一気にジアーガに間合いを詰める。
すると、強力な水の球が機関銃のように何十発もこちらに襲い掛かってくる。
俺は何とかよけた、しかし後ろは大丈夫か?
そう思って間合いを詰めるのをやめ、一端後ろに視線を置く。すると──。
「ぐわあああああああああああああああああああああああ」
後ろにいる多くの冒険者に攻撃が被弾してしまう。
そのうちの一人、ポルポさんもその攻撃をよけきれずにかなりの攻撃をくらってしまった。
大声で叫び声を上げ、隊長の体が吹き飛ばされ後方にある壁に叩きつけられる。 あんた、防御は強いけど魔法防御はぺらっぺらの紙耐久。その強さじゃとてもこいつの攻撃なんて耐えられるはずもなく……
バタッ──。
意識を失い、倒れこむ。
「これがこいつの強さよ」
ルシフェルが俺に話しかける。
こいつは見た目もそこまで強そうじゃない、単純な能力、種族値は強いけれど他の魔獣よりそこまで強いってわけでもない。
電気属性や氷属性など様々な属性の術式が使えるとのことだ。そして、その使いこなしや立ち回りなどがとても強い。
そしてついたあだ名が、技のデパート。
高い魔法攻撃から多彩な属性の術式が使えるこいつ特有の長所がある。
いつも戦っているような魔獣や冒険者ならまだしも、初対面でこの戦術はかなり有効だ。何しろ何をやってくるかわからない
「フッフッフッ、ドウダ? 怖じ気ズイタカ?」
リーダー格のポルポさんが倒れ、周囲の冒険者たちは互いに顔をキョロキョロさせ烏合の衆。明らかにうろたえているのが俺達もよくわかる。
「トドメダ」
ジアーガの肉体が黒く光り始める。まずい、また攻撃が飛んでくるぞ……。
そして10メートルはあろう大津波のような波が出現。こっちに襲い掛かってくる。
(しまった、鉄砲玉や物理攻撃と違ってこれだとガードが出来ない──)
そして強力な電撃がジアーガから放たれる。しまった、この組み合わせはまずいぞ!!
その水を伝って電撃がこの遺跡全体を襲う。先ほどの電撃に負けないくらいの強い威力。
ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ──!!
断末魔の様な叫び声がこの場一帯を包む。
あっという間に残っていた冒険者達が倒れこむ。流石は最後の敵、実力が生半可なものじゃない。
「あっという間に俺達しかいなくなったな」
ため息をつきながら俺は周囲を見渡す。まともに戦えそうなのは俺とルシフェル、ローザとセフィラくらいか。ローザが障壁を張り、セフィラが向かって来た水玉の攻撃を全て撃破していたようだ。
「フフフ。残ってイルノハ貴様達ダケダ」
「電撃デ黒焦ゲニサレルノガイイカ? ソレトモ氷漬けニサレルノガイイカ、津波ニ押シ流サレテタイカ」
余裕そうにつぶやくなこのジアーガ、流石はラスボスだ、今までとは実力がケタ違い。見た目で強そうじゃないからって完全に油断していた。
「お、おい。あんなジアーガ相手に何をやられている。さっさと片付けてしまえ!!」
キーロフが後方から俺に向かって叫ぶ。うるさいな、結構強いんだよ、最後の敵だけあってあんまり敵を外見だけで判断するなよ。あんま人の事言えないけれど。
「ウルサイ奴ダナ──。チョット縛ッテオクカ」
そう叫ぶと、ジアーガが再び光り出す。
(まずい、何かが来るぞ!!)
そう警戒した俺は周囲に視線を配る。
「な、何だこれは──」
なんとキーロフの周囲の壁や床から、赤色のうにゃうにゃとした触手が出現。
そして──。
「な、何だこれは……、やめろぉ!!!!」
何と無数の触手がキーロフの肉体に絡みつき、壁沿いに拘束したのであった。
突然の事態にパニックになり必死にもがき苦しむキーロフ。
悪あがきをして苦しみもがく。が、魔法を使えない彼ではどうする事も出来ない。
「タダ縛リツケタダケデハナイゾ。トリアエズ電撃ダ」
そう叫ぶとジアーガの体が漆黒に光り出す。攻撃を仕掛けてくるな──。
そう考えているとジアーガが上に向かってジャンプした。高さにして5メートルほど、そして──。
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリィィィィィィィィィィィィィィ──!!
グワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!
心臓が止まりそうなくらい強烈な電撃がこの遺跡全体に響き渡る。 え?? あのジアーガ電撃技打てるのか?
この一撃で大半の冒険者が倒れ込み意識を失う。魔法攻撃があれだけ高いんだ、そりゃそうなる。
「ふざけんな!! くらえぇぇぇ」
しかし一人の冒険者が背後に迫り、ジアーガに一撃をくらわせようとする。しかしジアーガはそれを予測していたようで体を反転。
「次は貴様ダ!! 覚悟シロ」
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!
「ぐわあああああああああああああああああ」
冒険者の右手が完全に凍りついている。そして床の倒れこみその苦痛にもだえ苦しみ始めた。おそらく氷属性の攻撃だろう。そんな攻撃まで出てくるのか。
「キサマタチノヨウナ<ザコ>ニ、コノワタシガタオセルモノカ」
やつの自信満々な態度、ただのハッタリじゃないというのは良くわかる。
「ああ、だったら見せてみなよ。俺はそれを見たうえで、お前に勝つ!!」
そして俺は一気にジアーガに間合いを詰める。
すると、強力な水の球が機関銃のように何十発もこちらに襲い掛かってくる。
俺は何とかよけた、しかし後ろは大丈夫か?
そう思って間合いを詰めるのをやめ、一端後ろに視線を置く。すると──。
「ぐわあああああああああああああああああああああああ」
後ろにいる多くの冒険者に攻撃が被弾してしまう。
そのうちの一人、ポルポさんもその攻撃をよけきれずにかなりの攻撃をくらってしまった。
大声で叫び声を上げ、隊長の体が吹き飛ばされ後方にある壁に叩きつけられる。 あんた、防御は強いけど魔法防御はぺらっぺらの紙耐久。その強さじゃとてもこいつの攻撃なんて耐えられるはずもなく……
バタッ──。
意識を失い、倒れこむ。
「これがこいつの強さよ」
ルシフェルが俺に話しかける。
こいつは見た目もそこまで強そうじゃない、単純な能力、種族値は強いけれど他の魔獣よりそこまで強いってわけでもない。
電気属性や氷属性など様々な属性の術式が使えるとのことだ。そして、その使いこなしや立ち回りなどがとても強い。
そしてついたあだ名が、技のデパート。
高い魔法攻撃から多彩な属性の術式が使えるこいつ特有の長所がある。
いつも戦っているような魔獣や冒険者ならまだしも、初対面でこの戦術はかなり有効だ。何しろ何をやってくるかわからない
「フッフッフッ、ドウダ? 怖じ気ズイタカ?」
リーダー格のポルポさんが倒れ、周囲の冒険者たちは互いに顔をキョロキョロさせ烏合の衆。明らかにうろたえているのが俺達もよくわかる。
「トドメダ」
ジアーガの肉体が黒く光り始める。まずい、また攻撃が飛んでくるぞ……。
そして10メートルはあろう大津波のような波が出現。こっちに襲い掛かってくる。
(しまった、鉄砲玉や物理攻撃と違ってこれだとガードが出来ない──)
そして強力な電撃がジアーガから放たれる。しまった、この組み合わせはまずいぞ!!
その水を伝って電撃がこの遺跡全体を襲う。先ほどの電撃に負けないくらいの強い威力。
ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ──!!
断末魔の様な叫び声がこの場一帯を包む。
あっという間に残っていた冒険者達が倒れこむ。流石は最後の敵、実力が生半可なものじゃない。
「あっという間に俺達しかいなくなったな」
ため息をつきながら俺は周囲を見渡す。まともに戦えそうなのは俺とルシフェル、ローザとセフィラくらいか。ローザが障壁を張り、セフィラが向かって来た水玉の攻撃を全て撃破していたようだ。
「フフフ。残ってイルノハ貴様達ダケダ」
「電撃デ黒焦ゲニサレルノガイイカ? ソレトモ氷漬けニサレルノガイイカ、津波ニ押シ流サレテタイカ」
余裕そうにつぶやくなこのジアーガ、流石はラスボスだ、今までとは実力がケタ違い。見た目で強そうじゃないからって完全に油断していた。
「お、おい。あんなジアーガ相手に何をやられている。さっさと片付けてしまえ!!」
キーロフが後方から俺に向かって叫ぶ。うるさいな、結構強いんだよ、最後の敵だけあってあんまり敵を外見だけで判断するなよ。あんま人の事言えないけれど。
「ウルサイ奴ダナ──。チョット縛ッテオクカ」
そう叫ぶと、ジアーガが再び光り出す。
(まずい、何かが来るぞ!!)
そう警戒した俺は周囲に視線を配る。
「な、何だこれは──」
なんとキーロフの周囲の壁や床から、赤色のうにゃうにゃとした触手が出現。
そして──。
「な、何だこれは……、やめろぉ!!!!」
何と無数の触手がキーロフの肉体に絡みつき、壁沿いに拘束したのであった。
突然の事態にパニックになり必死にもがき苦しむキーロフ。
悪あがきをして苦しみもがく。が、魔法を使えない彼ではどうする事も出来ない。
「タダ縛リツケタダケデハナイゾ。トリアエズ電撃ダ」
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