164 / 203
ローデシア帝国編
唯一王 ローデシア帝国へ
しおりを挟む
ガタゴトと馬車が揺れている。
馬車が道を行くときのほど良い揺れとリズム。車輪が石畳の道を歩いていく音。
気持ちよい揺れ、暖かい陽光に包まれ、うとうととしていると不意に前方から声が飛んできた。
「旦那。そろそろ到着しますぜ、どうでしたかい。うちの馬車の居心地は」
「──うぅん。──あ、ありがとうございます。揺れも少なかったし、快適でした。素晴らしかったです」
寝ぼけていたため、びっくりしてしまったが、すぐに言葉の意味を理解し、言葉を返した。
背筋を伸ばして外の風景を視線に入れると、古い歴史を感じさせる、伝統的な石造りの街並みが視界に入った。
ここは、ローデシア帝国の王都ウムブルク。
ウェレン王国から数日間の長旅を経て、この場所にたどり着いた。
「お疲れ様ですぜ。宿を取りたいなあっちの通りにいくといい。手ごろな宿がいくつもあるぜ」
「了解です。それにしても、この街は栄えていますね」
「そりゃあローデシアの王都なんだからねぇ。けど、気を付けなよ──。この街、きな臭いぜ」
ここまで俺たちを導いてくれだ馬車のおじさん。警戒したような目つきで耳打ちして話しかけてくる。
「わかりました。気を付けます」
「じゃあうまくやってくれよ。エリナ、ルア」
そう言って馬車の主の人はこの場を去っていった。
エリナはフリーゼ。ルアは俺のことを言っている。
それが今回、俺たちがこの街に潜入するためにつけられた名前。
今回俺とフリーゼは、ウェレン王国から来た商人の夫婦としてこの街に来た。
理由は簡単。大規模な闇市の存在。
ステファヌアはその存在を知り、潜入するよう勧めてきた。
──がそこではチェックが厳しく、入るには特別な許可が必要となる。
そんなとき偶然、ウェレン王国に住んでいる二人の商人夫婦がとある闇市への入場許可を得ていた。
その後にクリム達によって捕まり、捜査に丁度いいということでその夫婦に成りすます形となり、俺達がその名前で闇市へ潜入することとなった。
なお場所は、商人たちは吐いてくれなかった。
恐怖で体を震わせ「言えない……、言えない……」と呟いていて、どうにもならなかったらしい。
そこで、この地でとある人物に潜入捜査をさせているようだ。
その人物との待ち合わせ場所と時間も、すでに記録している。
今のフリーゼの姿は、青い髪に大きな白いリボン。
誰がどう見ても、フリーゼと同一人物とは思えない。ちなみに俺は茶髪のツンツン頭。
「その……フライさん。私、ちゃんと変装出来ているでしょうか?」
「大丈夫大丈夫。とってもきれいだと思うよ。後、ここではフライという名前は使わないでほしい。ルアって読んで。エリナ」
フリーゼはその言葉にはっとして、言葉を返す。
「そ、そうでしたね。ルア。あ、ありがとうございます」
フリーゼはほんのりと顔を赤くして、喜んで頭を下げる。
まずは、目的の人を捜すとことから始まる。
人通りの多い市場を俺とフリーゼは歩く。
石造りの建物の前で、いろいろな商人たちが店を構えて、いろいろな商品を売りつけている。
見たことがない魚の干物やドライフルーツ。
雑貨や小物類など、出店によって様々なものが売られていた。
これは、文化や売り物の違いはあれど他の国でもあった。
しかし──どこか違和感がある。
すると、フリーゼが耳打ちして話しかけてくる。
「何か街の人、よそよそしくないですか?」
「それは思ってた」
フリーゼの言葉。俺もそれは感じていた。
確かに人通りが多くて、活気がある
しかし、亜人であれ人間であれ、人々はキョロキョロ周囲に視線を配ったり、警戒しているかのように震えていたりする。
まるで、何かに怯えているようだ。
それと、この街──。いままで見た街に比べて兵士の数が多い。
全員無表情できょろきょろと視線を周囲に向けている。
まるで何かを探しているように──。
「これがこの街の本質よ──」
「いろんな意味で、きな臭い街だわ」
聞きなれたことがある声が後ろから聞こえた。
瞬時に、後ろを向く。
やはり、あの二人だ。
まさか、この地に来て聞くとは思っていなかったので、驚いて言葉を失った。
「ミュア、キルコ──」
そこにいたのは、かつての仲間。
大人びた美しさを持った少女。キルコ
小柄で幼い顔つきに、水色のワンピースとミニスカートを着た少女。ミュア。
そして、他に男の冒険者が三人。二人が新しく入ったパーティー「アドス」の人たちだ。
「待ってたわフラ──じゃなかった、ルア。部屋、用意してあるから」
「ミュア。じゃあ、この街で俺たちを待っていた人たちっていうのは──」
「私達のことよ」
キルコがその豊満な胸を張る。自信あふれた態度。
話によると。ある日、クラリアのギルドから呼び出され、このクエストを請け負ってほしいと言われたらしい。
リルナさんによると俺のことを知っている人へ、このクエストを実行してほしいと連絡があったとか……。
そしてそのステファヌアからの手紙でリルナさんを通し、このクエストを請け負ったとのこと。
今回のクエストが成功すればパーティーのランクがCからBに上がるらしい。
「ローデシア帝国のことを調べるのと、スキァーヴィに関する秘密を探るのが私達の役目よ」
ミュアが胸を張りながら事情を説明する。ミュアがこういう態度をとるということは──。
「なにか秘密でも掴んだの?」
なにか結果を出しているってことだろう。彼女達なら、十分あり得る。
するとミュアはキョロキョロと周囲を見回してから警戒した表情で俺に耳打ちしてきた。
「しーっ! この話はホテルでしましょう。ついてきて」
馬車が道を行くときのほど良い揺れとリズム。車輪が石畳の道を歩いていく音。
気持ちよい揺れ、暖かい陽光に包まれ、うとうととしていると不意に前方から声が飛んできた。
「旦那。そろそろ到着しますぜ、どうでしたかい。うちの馬車の居心地は」
「──うぅん。──あ、ありがとうございます。揺れも少なかったし、快適でした。素晴らしかったです」
寝ぼけていたため、びっくりしてしまったが、すぐに言葉の意味を理解し、言葉を返した。
背筋を伸ばして外の風景を視線に入れると、古い歴史を感じさせる、伝統的な石造りの街並みが視界に入った。
ここは、ローデシア帝国の王都ウムブルク。
ウェレン王国から数日間の長旅を経て、この場所にたどり着いた。
「お疲れ様ですぜ。宿を取りたいなあっちの通りにいくといい。手ごろな宿がいくつもあるぜ」
「了解です。それにしても、この街は栄えていますね」
「そりゃあローデシアの王都なんだからねぇ。けど、気を付けなよ──。この街、きな臭いぜ」
ここまで俺たちを導いてくれだ馬車のおじさん。警戒したような目つきで耳打ちして話しかけてくる。
「わかりました。気を付けます」
「じゃあうまくやってくれよ。エリナ、ルア」
そう言って馬車の主の人はこの場を去っていった。
エリナはフリーゼ。ルアは俺のことを言っている。
それが今回、俺たちがこの街に潜入するためにつけられた名前。
今回俺とフリーゼは、ウェレン王国から来た商人の夫婦としてこの街に来た。
理由は簡単。大規模な闇市の存在。
ステファヌアはその存在を知り、潜入するよう勧めてきた。
──がそこではチェックが厳しく、入るには特別な許可が必要となる。
そんなとき偶然、ウェレン王国に住んでいる二人の商人夫婦がとある闇市への入場許可を得ていた。
その後にクリム達によって捕まり、捜査に丁度いいということでその夫婦に成りすます形となり、俺達がその名前で闇市へ潜入することとなった。
なお場所は、商人たちは吐いてくれなかった。
恐怖で体を震わせ「言えない……、言えない……」と呟いていて、どうにもならなかったらしい。
そこで、この地でとある人物に潜入捜査をさせているようだ。
その人物との待ち合わせ場所と時間も、すでに記録している。
今のフリーゼの姿は、青い髪に大きな白いリボン。
誰がどう見ても、フリーゼと同一人物とは思えない。ちなみに俺は茶髪のツンツン頭。
「その……フライさん。私、ちゃんと変装出来ているでしょうか?」
「大丈夫大丈夫。とってもきれいだと思うよ。後、ここではフライという名前は使わないでほしい。ルアって読んで。エリナ」
フリーゼはその言葉にはっとして、言葉を返す。
「そ、そうでしたね。ルア。あ、ありがとうございます」
フリーゼはほんのりと顔を赤くして、喜んで頭を下げる。
まずは、目的の人を捜すとことから始まる。
人通りの多い市場を俺とフリーゼは歩く。
石造りの建物の前で、いろいろな商人たちが店を構えて、いろいろな商品を売りつけている。
見たことがない魚の干物やドライフルーツ。
雑貨や小物類など、出店によって様々なものが売られていた。
これは、文化や売り物の違いはあれど他の国でもあった。
しかし──どこか違和感がある。
すると、フリーゼが耳打ちして話しかけてくる。
「何か街の人、よそよそしくないですか?」
「それは思ってた」
フリーゼの言葉。俺もそれは感じていた。
確かに人通りが多くて、活気がある
しかし、亜人であれ人間であれ、人々はキョロキョロ周囲に視線を配ったり、警戒しているかのように震えていたりする。
まるで、何かに怯えているようだ。
それと、この街──。いままで見た街に比べて兵士の数が多い。
全員無表情できょろきょろと視線を周囲に向けている。
まるで何かを探しているように──。
「これがこの街の本質よ──」
「いろんな意味で、きな臭い街だわ」
聞きなれたことがある声が後ろから聞こえた。
瞬時に、後ろを向く。
やはり、あの二人だ。
まさか、この地に来て聞くとは思っていなかったので、驚いて言葉を失った。
「ミュア、キルコ──」
そこにいたのは、かつての仲間。
大人びた美しさを持った少女。キルコ
小柄で幼い顔つきに、水色のワンピースとミニスカートを着た少女。ミュア。
そして、他に男の冒険者が三人。二人が新しく入ったパーティー「アドス」の人たちだ。
「待ってたわフラ──じゃなかった、ルア。部屋、用意してあるから」
「ミュア。じゃあ、この街で俺たちを待っていた人たちっていうのは──」
「私達のことよ」
キルコがその豊満な胸を張る。自信あふれた態度。
話によると。ある日、クラリアのギルドから呼び出され、このクエストを請け負ってほしいと言われたらしい。
リルナさんによると俺のことを知っている人へ、このクエストを実行してほしいと連絡があったとか……。
そしてそのステファヌアからの手紙でリルナさんを通し、このクエストを請け負ったとのこと。
今回のクエストが成功すればパーティーのランクがCからBに上がるらしい。
「ローデシア帝国のことを調べるのと、スキァーヴィに関する秘密を探るのが私達の役目よ」
ミュアが胸を張りながら事情を説明する。ミュアがこういう態度をとるということは──。
「なにか秘密でも掴んだの?」
なにか結果を出しているってことだろう。彼女達なら、十分あり得る。
するとミュアはキョロキョロと周囲を見回してから警戒した表情で俺に耳打ちしてきた。
「しーっ! この話はホテルでしましょう。ついてきて」
0
お気に入りに追加
259
あなたにおすすめの小説
転移術士の成り上がり
名無し
ファンタジー
ベテランの転移術士であるシギルは、自分のパーティーをダンジョンから地上に無事帰還させる日々に至上の喜びを得ていた。ところが、あることがきっかけでメンバーから無能の烙印を押され、脱退を迫られる形になる。それがのちに陰謀だと知ったシギルは激怒し、パーティーに対する復讐計画を練って実行に移すことになるのだった。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる