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ウェレン王国編
そして、決着
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「ク、ク、クソが──。まさかクリムなんかに負けるてよ……」
タミエルは悔しさのあまり地面に強く拳を叩きつけた。
そして、ゼリエルが俺たちをじっと見つめる。
感情を感じない、彼女らしい冷たい目つき。
「フライ、クリム。流石といいたいです──。タミエルを、一撃で倒すとは……」
「何余裕ぶっこいてんのよ。次はあんたが倒される番よ!」
クリムは再び剣をゼリエルに向けた。
それでもゼリエルは、表情を全く変えない。
「了解です」
「何? 私に勝てないから素直に倒されるって意味ってこと?」
「うぬぼれを──。いくらあなたに言っても理解しないだろう。だから力づくでわからせる。そんな意味です。さあ二人とも、己の無力さを悟り、私にひざまずきなさい」
ゼリエルは、無表情のまま右手を俺たちに向けてきた。
そして、その右手が強く光りだす。
タミエルの時よりも一回り大きい、眩しさを感じるくらい強い光。
「ハァ──、ハァ──。跪くのはどっちか、思い知らせてあげるわ」
クリムは、軽く息を荒げながらもゼリエルをにらみつけた。
大分消耗しているものの、まだ戦うつもりだ。
「クリム、行け──。俺が最後までお前を守ってやる」
「信じてるわよ、フライ!」
そしてクリムは剣を握る手に強く力を入れる。
今まで見たこともないような大きな電撃──、いや、雷というにふさわしい大きな電撃の塊が剣の周辺に現れた。
ふらっ──。
その瞬間、まるで貧血にでもなったかのように体から力が抜ける。
クリムの強力な術式。それにつられて、俺の魔力が吸い取られたのだ。
しかし、クリムにああいった手前カッコ悪い真似はできない。
以前レディナに言われた。お前は無理をし過ぎると──。
その時は首を縦に振るしかなかったが、今は違うって言える。
時には、無理をしてでも戦わないけない時だってある。
それが今だ。
俺は最後の力を振り絞ってクリムに力を供給していく。
ゼリエルは拳で、クリムは剣で互いにぶつかり合っていく。
ここでも互いに小細工やつばぜり合いなどはない。
力づくでぶつかり合っていく。まるで自分の想いをぶつけるかのように──。
全力で相手に攻撃をぶつけていく中で、決着の時は訪れた。
徐々にクリムが押していく。
「くっ、あなた達──、ここまでやるとは──」
「さあゼリエル。今度はあんたが破れる番よ」
そしてクリムは一歩前に出て、踏み込んでいく。
「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
剣を全力で振ると、切っ先から今まで見たことがないくらい大きな電気の塊が出現。
そしてそれがゼリエルへと向かっていく。ゼリエルは右手をかざし、その手に魔力を込めた。
そのままその手でクリムが放った電撃へと、殴り掛かっていく。
互いの全力を放った、最後の一撃が衝突。
結果は、一瞬で現れた。
ドォォォォォォォォォォォォォォォン!!
大きな爆発音とともに、クリムの大きな電撃の塊がゼリエルの攻撃を突破。大きな爆発音とともに、ゼリエルの体が宙を舞い、後方に吹き飛んでいった。
ゼリエルから発していた強大な魔力はもうない。
「どう、これが──、私達の力よ──」
ボロボロの姿で、クリムがささやいた。
全ての力を使い果たし倒れこんでいる二人。タミエルがゆっくりと上半身を起こすと、俺たちに視線を向け、囁く。
歯ぎしりをして、にらみつけるような視線。
「マジかよ……。まさか、俺達が負けるなんてよ」
クリムは、二ッと強気な笑みを浮かべ、言葉を返す。
「当たり前じゃない──。私とあんた達では、背負うものが違うのよ」
「聞いてあげましょう。貴方はこの世界で、何を得たのですか?」
「大切な人。ステフとメイル。それだけじゃない。いろいろな人と出会って、彼らが悪い奴なんかじゃないってわかった。たとえ最初はいがみ合ってても、分かり合えることだってあるって、だから考え方が違っても共に手を取って歩みたいって思った。
私は今まで気づかなかったけれど、本当の私を気づかせてくれた人に、その大切さを教えられたのよ」
ボロボロでみずほらしくも、どこか誇りと自信を感じられるような態度。
「ケッ、綺麗ごとばっかり言いやがって」
「はい、理解できませんね。そんな異教徒の言葉など──」
二人とも、釈然としていない様子だ。すると、それに合わせるように誰かが言葉を返す。
「それがわからないうちは、あなた方が私達を打ち破ることはないでしょう──」
それは俺たちの声ではない。ゼリエルの後ろから聞こえた突然の声だった。
「ステフ──」
クリムが思わず目を大きく見開いた先。
そこにいたのは、クリムが最も敬愛している人物。
ステファヌアが意識を取り戻したのだ
クリムもそれを見たようで、彼女に向かって叫んだ。
「ステフ!!」
ステファヌアは、どこか疲れ切った表情でゆっくりと起き上がった。
クリムは、早足で彼女の元に駆け寄る。
疲労困憊で、よろよろの歩き。
「なんとか、勝ったわ……」
「クリム。貴方ならできると、信じていましたよ……」
クリムはステファヌアに抱き着くと、その胸に顔を押し付け、泣き始めた。
まるで自分の娘であるかのように、クリムの頭をなでなでする。
「ごめんなさい。私、道──外しそうになった」
「誰でも、道を外しそうになることはあります。しかし、あなたは振り返ることができました。以前ならそれはできなかったでしょう。立派になりましたね、クリム」
タミエルは悔しさのあまり地面に強く拳を叩きつけた。
そして、ゼリエルが俺たちをじっと見つめる。
感情を感じない、彼女らしい冷たい目つき。
「フライ、クリム。流石といいたいです──。タミエルを、一撃で倒すとは……」
「何余裕ぶっこいてんのよ。次はあんたが倒される番よ!」
クリムは再び剣をゼリエルに向けた。
それでもゼリエルは、表情を全く変えない。
「了解です」
「何? 私に勝てないから素直に倒されるって意味ってこと?」
「うぬぼれを──。いくらあなたに言っても理解しないだろう。だから力づくでわからせる。そんな意味です。さあ二人とも、己の無力さを悟り、私にひざまずきなさい」
ゼリエルは、無表情のまま右手を俺たちに向けてきた。
そして、その右手が強く光りだす。
タミエルの時よりも一回り大きい、眩しさを感じるくらい強い光。
「ハァ──、ハァ──。跪くのはどっちか、思い知らせてあげるわ」
クリムは、軽く息を荒げながらもゼリエルをにらみつけた。
大分消耗しているものの、まだ戦うつもりだ。
「クリム、行け──。俺が最後までお前を守ってやる」
「信じてるわよ、フライ!」
そしてクリムは剣を握る手に強く力を入れる。
今まで見たこともないような大きな電撃──、いや、雷というにふさわしい大きな電撃の塊が剣の周辺に現れた。
ふらっ──。
その瞬間、まるで貧血にでもなったかのように体から力が抜ける。
クリムの強力な術式。それにつられて、俺の魔力が吸い取られたのだ。
しかし、クリムにああいった手前カッコ悪い真似はできない。
以前レディナに言われた。お前は無理をし過ぎると──。
その時は首を縦に振るしかなかったが、今は違うって言える。
時には、無理をしてでも戦わないけない時だってある。
それが今だ。
俺は最後の力を振り絞ってクリムに力を供給していく。
ゼリエルは拳で、クリムは剣で互いにぶつかり合っていく。
ここでも互いに小細工やつばぜり合いなどはない。
力づくでぶつかり合っていく。まるで自分の想いをぶつけるかのように──。
全力で相手に攻撃をぶつけていく中で、決着の時は訪れた。
徐々にクリムが押していく。
「くっ、あなた達──、ここまでやるとは──」
「さあゼリエル。今度はあんたが破れる番よ」
そしてクリムは一歩前に出て、踏み込んでいく。
「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
剣を全力で振ると、切っ先から今まで見たことがないくらい大きな電気の塊が出現。
そしてそれがゼリエルへと向かっていく。ゼリエルは右手をかざし、その手に魔力を込めた。
そのままその手でクリムが放った電撃へと、殴り掛かっていく。
互いの全力を放った、最後の一撃が衝突。
結果は、一瞬で現れた。
ドォォォォォォォォォォォォォォォン!!
大きな爆発音とともに、クリムの大きな電撃の塊がゼリエルの攻撃を突破。大きな爆発音とともに、ゼリエルの体が宙を舞い、後方に吹き飛んでいった。
ゼリエルから発していた強大な魔力はもうない。
「どう、これが──、私達の力よ──」
ボロボロの姿で、クリムがささやいた。
全ての力を使い果たし倒れこんでいる二人。タミエルがゆっくりと上半身を起こすと、俺たちに視線を向け、囁く。
歯ぎしりをして、にらみつけるような視線。
「マジかよ……。まさか、俺達が負けるなんてよ」
クリムは、二ッと強気な笑みを浮かべ、言葉を返す。
「当たり前じゃない──。私とあんた達では、背負うものが違うのよ」
「聞いてあげましょう。貴方はこの世界で、何を得たのですか?」
「大切な人。ステフとメイル。それだけじゃない。いろいろな人と出会って、彼らが悪い奴なんかじゃないってわかった。たとえ最初はいがみ合ってても、分かり合えることだってあるって、だから考え方が違っても共に手を取って歩みたいって思った。
私は今まで気づかなかったけれど、本当の私を気づかせてくれた人に、その大切さを教えられたのよ」
ボロボロでみずほらしくも、どこか誇りと自信を感じられるような態度。
「ケッ、綺麗ごとばっかり言いやがって」
「はい、理解できませんね。そんな異教徒の言葉など──」
二人とも、釈然としていない様子だ。すると、それに合わせるように誰かが言葉を返す。
「それがわからないうちは、あなた方が私達を打ち破ることはないでしょう──」
それは俺たちの声ではない。ゼリエルの後ろから聞こえた突然の声だった。
「ステフ──」
クリムが思わず目を大きく見開いた先。
そこにいたのは、クリムが最も敬愛している人物。
ステファヌアが意識を取り戻したのだ
クリムもそれを見たようで、彼女に向かって叫んだ。
「ステフ!!」
ステファヌアは、どこか疲れ切った表情でゆっくりと起き上がった。
クリムは、早足で彼女の元に駆け寄る。
疲労困憊で、よろよろの歩き。
「なんとか、勝ったわ……」
「クリム。貴方ならできると、信じていましたよ……」
クリムはステファヌアに抱き着くと、その胸に顔を押し付け、泣き始めた。
まるで自分の娘であるかのように、クリムの頭をなでなでする。
「ごめんなさい。私、道──外しそうになった」
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