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ウェレン王国編
クリムとフリーゼ。死闘
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予想もしなかった事実に呆然とする俺。何が起こったのか、全く把握できない。
「な、何が起こったのですか……」
「え……、あ……」
侍女の人たちは何が起こったのかわからず戸惑っている。
キョロキョロとおぼつかない視線で、質問してきた。
「おそらく、代償だ──」
「代償?」
「天使が使うような、強力過ぎる力。人間が使うと、肉体自身が耐えられなくなって体が崩壊してしまうのだろう」
「そ、そうですか──」
トランの壮絶な最後に、周囲は言葉を失い、ただ立ち尽くしている。
侍女の一人は、口を両手で抑えながら呆然としていた。
俺も、まさかトランがこんな最期を向けるなんて思ってもいなかった。
復讐に捕らわれ、強大な力に手を出した代償といった所か……。
とはいえ余韻に浸っている時間はない。こうしている間にも、フリーゼは遺跡の奥で死闘を繰り広げているだろう。
はやくかなきゃ。
周囲を確認。強そうな敵の気配はない。
一般冒険者が数人。無傷。
彼らに近づき、話しかける。
「ちょっといいかな?」
「な、何だ?」
「俺は遺跡の奥に行かなきゃいけない。だから、彼女達を守ってくれ。もう強い敵は、出てこないはずだから──」
冒険者達は互いにきょろきょろと視線を送りあう。わずかな沈黙の時間が終わると、全員答えが出たのか。示し合わせるように互いに頷くと、険しい表情で答えを出した。
「分かった。俺達だって冒険者のはしくれだ」
「ここは任せて、あんたは奥へ行きな」
「──ありがとう」
そして俺は覚悟を決め、フリーゼたちがいる奥へ。
クリムは元に戻ったのだろうか──。フリーゼは、ステファヌアさんは、どうなっているのか。
それは俺にもわからない。
けれど、どんなことがあってもフリーゼも、クリムも、この街も守り抜いて見せる。
さあ、行こう!!
最深部の近く。
薄暗い、青白く光る道の中で二人は死闘を繰り広げていた。
フリーゼとクリムの戦い。
クリムはゼリエルとタミエルの罠によって、フライやフリーゼが裏切ったと思い込み、本気でフリーゼに向かって切りかかっていく。
「私は、ステフのことをわかってる!」
互いに全力で剣を交える。
「ステフだって言っていたわ。最後に──お前達を殺せって!」
クリムは、本気だ。ステファヌアが最後に言った(と思い込んでいる)言葉を信じ込み、フリーゼを本気で殺そうと戦っている。
フリーゼは、戸惑いながら、どうすればいいか考えながら交戦。
(どうすればいい──)
戦いながら頭をフル回転。そしてクリムの言っていた言葉が頭をよぎった。
「私は、ステフのことをわかってる!」
その言葉にフリーゼ。一つの考えが思い浮かんだ。
(もしかしたら、これが、突破口かもしれない──)
そして、クリムの攻撃を何とかかわしながら精一杯叫ぶ。
「思い出して、クリム」
「黙れ、黙れ黙れ黙れぇぇぇ──!」
「いや、本当は理解しているんでしょう。ステファヌアは、本当にそんなことを、犯人と思しき私達を殺せなんて、言っていないということを──。あの時見た光景が、どこかおかしいと気付いているはずです」
フリーゼの、冷静ながらも強く語り掛けるような言葉。
「き、き、気づいてなんかにない。ステフは確かに言ってた。お、お前たちを殺せと──」
「やっぱり迷いを感じます。いつものあなたならもっとはっきりといいていました。ゼリエル達は、あなたを無力化するために罠を張っていたんです。貴方はそれに、惑わされてしまっただけ。思い出して、ステファヌアが、本当にそんな人物か。今あなたが信じ込んでいる真実が、本当なのか──」
「うるさいうるさいうるさい。大切な人を奪って、裏切って、どの口がきいているのよ!!」
フリーゼの言葉に、青筋を上げ、感情を高ぶらせて叫ぶクリム。すると──。
「うっ──。ウウゥゥゥゥゥッッッッッッ────」
突然クリムが叫び始め、強く頭を抑える。
激しい眩暈と頭痛がクリムを襲う。フリーゼは、その姿を見て気付いた。
クリムが、迷いを感じているのだと。
(よし。通じてる。もっと、クリムに語りかければ──)
だからフリーゼは、さらに語り掛けた。クリムが逆上して、さらに攻撃をかけてくるのも恐れずに──。
「あなたが大切に想っている人は、本当にそんなことを言ったりするのかしら──。クリム自身が死ぬことになっても、私達を仕留めろって そう容赦なく言えるような人なのかしら──」
その言葉にクリムが目を大きく見開く。
頭の中にいろいろな情報が入り、ぐっちゃぐちゃになる。
頭を強く抑え、大きな声で叫ぶ。
(私が、ステフの敵を討たなきゃいけないんだ──)
「違う──。違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う
──!!」
クリムは発狂したかの様に頭を押さえ、大声で叫ぶ。
自分の中で葛藤が生まれているのだ。迷いが生じているのだ。
仲間だと思っていた人たちに裏切られ、大切な人を失いったこと。
そこからあふれ出る殺意、憎しみ。
しかし、それを相反する感情。それを否定するかのように──。
心のどこかで「違う」と声が聞こえているのだろう。
「こいつらを……、殺す──! 殺す──! 殺す──ぅぅぅぅぅぅぅぅッッッッッッ!
そして、その姿を見たフリーゼ。
コクリと小さくうなずいた。
(クリムへの洗脳が解けている。あと少し──、絶対に、あなたを取り戻して見せる!)
「な、何が起こったのですか……」
「え……、あ……」
侍女の人たちは何が起こったのかわからず戸惑っている。
キョロキョロとおぼつかない視線で、質問してきた。
「おそらく、代償だ──」
「代償?」
「天使が使うような、強力過ぎる力。人間が使うと、肉体自身が耐えられなくなって体が崩壊してしまうのだろう」
「そ、そうですか──」
トランの壮絶な最後に、周囲は言葉を失い、ただ立ち尽くしている。
侍女の一人は、口を両手で抑えながら呆然としていた。
俺も、まさかトランがこんな最期を向けるなんて思ってもいなかった。
復讐に捕らわれ、強大な力に手を出した代償といった所か……。
とはいえ余韻に浸っている時間はない。こうしている間にも、フリーゼは遺跡の奥で死闘を繰り広げているだろう。
はやくかなきゃ。
周囲を確認。強そうな敵の気配はない。
一般冒険者が数人。無傷。
彼らに近づき、話しかける。
「ちょっといいかな?」
「な、何だ?」
「俺は遺跡の奥に行かなきゃいけない。だから、彼女達を守ってくれ。もう強い敵は、出てこないはずだから──」
冒険者達は互いにきょろきょろと視線を送りあう。わずかな沈黙の時間が終わると、全員答えが出たのか。示し合わせるように互いに頷くと、険しい表情で答えを出した。
「分かった。俺達だって冒険者のはしくれだ」
「ここは任せて、あんたは奥へ行きな」
「──ありがとう」
そして俺は覚悟を決め、フリーゼたちがいる奥へ。
クリムは元に戻ったのだろうか──。フリーゼは、ステファヌアさんは、どうなっているのか。
それは俺にもわからない。
けれど、どんなことがあってもフリーゼも、クリムも、この街も守り抜いて見せる。
さあ、行こう!!
最深部の近く。
薄暗い、青白く光る道の中で二人は死闘を繰り広げていた。
フリーゼとクリムの戦い。
クリムはゼリエルとタミエルの罠によって、フライやフリーゼが裏切ったと思い込み、本気でフリーゼに向かって切りかかっていく。
「私は、ステフのことをわかってる!」
互いに全力で剣を交える。
「ステフだって言っていたわ。最後に──お前達を殺せって!」
クリムは、本気だ。ステファヌアが最後に言った(と思い込んでいる)言葉を信じ込み、フリーゼを本気で殺そうと戦っている。
フリーゼは、戸惑いながら、どうすればいいか考えながら交戦。
(どうすればいい──)
戦いながら頭をフル回転。そしてクリムの言っていた言葉が頭をよぎった。
「私は、ステフのことをわかってる!」
その言葉にフリーゼ。一つの考えが思い浮かんだ。
(もしかしたら、これが、突破口かもしれない──)
そして、クリムの攻撃を何とかかわしながら精一杯叫ぶ。
「思い出して、クリム」
「黙れ、黙れ黙れ黙れぇぇぇ──!」
「いや、本当は理解しているんでしょう。ステファヌアは、本当にそんなことを、犯人と思しき私達を殺せなんて、言っていないということを──。あの時見た光景が、どこかおかしいと気付いているはずです」
フリーゼの、冷静ながらも強く語り掛けるような言葉。
「き、き、気づいてなんかにない。ステフは確かに言ってた。お、お前たちを殺せと──」
「やっぱり迷いを感じます。いつものあなたならもっとはっきりといいていました。ゼリエル達は、あなたを無力化するために罠を張っていたんです。貴方はそれに、惑わされてしまっただけ。思い出して、ステファヌアが、本当にそんな人物か。今あなたが信じ込んでいる真実が、本当なのか──」
「うるさいうるさいうるさい。大切な人を奪って、裏切って、どの口がきいているのよ!!」
フリーゼの言葉に、青筋を上げ、感情を高ぶらせて叫ぶクリム。すると──。
「うっ──。ウウゥゥゥゥゥッッッッッッ────」
突然クリムが叫び始め、強く頭を抑える。
激しい眩暈と頭痛がクリムを襲う。フリーゼは、その姿を見て気付いた。
クリムが、迷いを感じているのだと。
(よし。通じてる。もっと、クリムに語りかければ──)
だからフリーゼは、さらに語り掛けた。クリムが逆上して、さらに攻撃をかけてくるのも恐れずに──。
「あなたが大切に想っている人は、本当にそんなことを言ったりするのかしら──。クリム自身が死ぬことになっても、私達を仕留めろって そう容赦なく言えるような人なのかしら──」
その言葉にクリムが目を大きく見開く。
頭の中にいろいろな情報が入り、ぐっちゃぐちゃになる。
頭を強く抑え、大きな声で叫ぶ。
(私が、ステフの敵を討たなきゃいけないんだ──)
「違う──。違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う
──!!」
クリムは発狂したかの様に頭を押さえ、大声で叫ぶ。
自分の中で葛藤が生まれているのだ。迷いが生じているのだ。
仲間だと思っていた人たちに裏切られ、大切な人を失いったこと。
そこからあふれ出る殺意、憎しみ。
しかし、それを相反する感情。それを否定するかのように──。
心のどこかで「違う」と声が聞こえているのだろう。
「こいつらを……、殺す──! 殺す──! 殺す──ぅぅぅぅぅぅぅぅッッッッッッ!
そして、その姿を見たフリーゼ。
コクリと小さくうなずいた。
(クリムへの洗脳が解けている。あと少し──、絶対に、あなたを取り戻して見せる!)
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