152 / 203
ウェレン王国編
唯一王 逆転
しおりを挟む
それでも、みんな最後は勝ってきた。
それなのに、肝心の俺があきらめるなんて間違ってる。
俺も、どれだけ勝機が無くても、絶望的な状況でも、絶対に勝負を捨てるつもりなんてない。
その気持ちに、今も変わりない。
こんなところであきらめたり、逃げだしたりなんかしたら、フリーゼや、みんなに胸を張れない。
そんな強い気持ちで、歯を食いしばってトランの攻撃を何とか耐えていく。
完全には耐えられず、何度か攻撃を食らってしまうが、致命傷だけは避けて戦い続ける。
幾度の、理不尽とも思えるトランの攻撃を何とかしのいでいると、トランの様子が変わってきていることに気付く。
トランの動きが、少し悪くなってきた。それだけじゃない、息が上がっているように感じる。
「ハァ──、ハァ──。息が苦しい、なぜだァ──」」
トラン自身も戸惑っている。トランにも、予想外の事態だということがわかる。
フリーゼの言葉を元に、何が起こったのかを考える。
確か言っていた、天使や精霊が使うものだと──。
つまりこの力は本来、人間用には造られていない。だから、それを人間が服用すると最初こそ圧倒的なパワーを得られるが、すぐに魔力や体力が尽きてしまうんだ
「おい、この力。人間が使っていいものじゃないんだ。だから息切れしている。そうだと、俺は思う」
その事実を認めるかのように、トランは俺を見ながら苦い表情で歯ぎしりをする。
しかし、それを認めるということは己の敗北を認めるということ。
「クソっ。そんなわけねぇ。そんなわけ、ねぇぇぇぇ──」
意地を張って、叫び返す。
おまけにトランのこの力は、たった今手に入れたばかり、魔力の消費具合や感覚などは全く考慮されていない。
ただ俺への恨みを元に、力任せに剣をたたきつけているだけ。
だから魔力の制御も出来ず、どんどん魔力が消費され、ガス欠を起こしかけているんだ。
「クソッ、クソックソがァァ──。そんなクソ見たいな逃げ腰戦術で、俺が──。負けるなんてあってあってたまるかぁぁぁぁぁぁ!!」
トランは今まで以上に精神を乱す。大暴れするように俺に向かってくる。
それも、今まで以上の速さと威力の連撃。
剣は蛇のように曲がり、軌道が読みずらい。
そんな攻撃が、まるで龍の首が襲い掛かってくるかのように目にも見えない速さで向かってくる。
どうしても完全に防ぐのは不可能だ。今まで通り、致命傷になる場所だけを守り、他の傷はそのまま受ける。
俺も、流石に限界に近い。魔力も体力も消耗している。
持久戦になったのは、俺の得意の間合いを制され、これしかできなかったからだ。別に俺の得意分野というわけではない。
絶望的な状況から、もしかしたら行けるかもしれないという所まで来ただけで、決して有利になったわけではない。
どちらかに優劣が付くような状況とは言えず、互いに有効打がない。
「こ、この野郎──。しぶといにも、ほどがあるぞ……ッ!」
「おあいにく様。ハァ──。ハァ──。あきらめの悪さならだれにも負けないんでね」
しかし俺も、直感だがトランも理解しているだろう。
次の一撃で、間違いなく勝負が決まる。というより次致命傷をもらったら、耐えられる気がしない。
「……この俺様とここまで互角に渡り合えたこと、褒めてやるよ。だが──」
そしてトランは自身の剣を大きく振りかざす。
「次で、仕留める」
すでに傷だらけの俺に忠告。
次で、殺す──。そういうことだ。
「俺も、似たようなことを考えていた。次で、決着をつける」
深呼吸をして、剣を真正面に構える。トランの体に剣の切っ先を向け、構えた。
トレース。力を与えた相手の、 スキルを
どうせ目が見えない。
身体が軋む、今にもちぎれそうなくらい。それでも何とか食らいついて、
トランの連撃をかいくぐり──。
「何故だ、何故俺の攻撃が通らない──」
そのままトランの胴体を俺の剣が貫いた。
「グォォォォォォォォォッッッッッ」
攻撃に集中していたトランに防ぐすべはなく、攻撃が直撃。
「な、な、何だとォォォォォ──。このトラン様がこんなやつに敗れるだとぉぉぉ」
そしてトラン。叫び声を上げ、身体が後方の壁に叩きつけられた。
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ──。
トランの肉体から魔力が消えていくのがわかる。これで、決着だろう。
それを見てほんの少し気持ちが途切れたのか、この場にへたり込んでしまった。
俺も、本当に限界だった。後一撃でもくらっていたら、もう少し戦いが長引いていたら魔力が足りなくなり俺が死んでいただろう。
何とか立ち上がろうとするが、身体に力が入らない。
視線をトランに向けると、その姿に愕然とした。
トランの体にある変化が起きていることに気付いたのだ。
「トラン、どうした──」
「な、何だ──。俺様の体が──」
トランの体が、崩れていくのだ。まず両腕が液体の様にぼとりぼとりと地面に落ちていく。
「な、何だよこれ。止められねぇぇ。死にたくねぇぇ、死にたくねぇぇぇぇぇぇぇ──」
トランはもがき苦しみ、悲痛な叫びで体を抑えようとする。
しかしトランの体はまるでスライムでできたかのように、ゲルのような液体状にグジャグジャと変容していく。
トラン自身はそれに対してどうすることも出来ない。そして──。
グジャァァァァ~~。
「ウォボボボボァッ──。ウァァァ~~」
そのまま体が完全に液体状になってしまった。スライムの様にゲル状になった身体は、まるで水たまりであったかのように、神殿の地面に広がっていく。
予想もしなかった事実に呆然とする俺。何が起こったのか、全く把握できない。
それなのに、肝心の俺があきらめるなんて間違ってる。
俺も、どれだけ勝機が無くても、絶望的な状況でも、絶対に勝負を捨てるつもりなんてない。
その気持ちに、今も変わりない。
こんなところであきらめたり、逃げだしたりなんかしたら、フリーゼや、みんなに胸を張れない。
そんな強い気持ちで、歯を食いしばってトランの攻撃を何とか耐えていく。
完全には耐えられず、何度か攻撃を食らってしまうが、致命傷だけは避けて戦い続ける。
幾度の、理不尽とも思えるトランの攻撃を何とかしのいでいると、トランの様子が変わってきていることに気付く。
トランの動きが、少し悪くなってきた。それだけじゃない、息が上がっているように感じる。
「ハァ──、ハァ──。息が苦しい、なぜだァ──」」
トラン自身も戸惑っている。トランにも、予想外の事態だということがわかる。
フリーゼの言葉を元に、何が起こったのかを考える。
確か言っていた、天使や精霊が使うものだと──。
つまりこの力は本来、人間用には造られていない。だから、それを人間が服用すると最初こそ圧倒的なパワーを得られるが、すぐに魔力や体力が尽きてしまうんだ
「おい、この力。人間が使っていいものじゃないんだ。だから息切れしている。そうだと、俺は思う」
その事実を認めるかのように、トランは俺を見ながら苦い表情で歯ぎしりをする。
しかし、それを認めるということは己の敗北を認めるということ。
「クソっ。そんなわけねぇ。そんなわけ、ねぇぇぇぇ──」
意地を張って、叫び返す。
おまけにトランのこの力は、たった今手に入れたばかり、魔力の消費具合や感覚などは全く考慮されていない。
ただ俺への恨みを元に、力任せに剣をたたきつけているだけ。
だから魔力の制御も出来ず、どんどん魔力が消費され、ガス欠を起こしかけているんだ。
「クソッ、クソックソがァァ──。そんなクソ見たいな逃げ腰戦術で、俺が──。負けるなんてあってあってたまるかぁぁぁぁぁぁ!!」
トランは今まで以上に精神を乱す。大暴れするように俺に向かってくる。
それも、今まで以上の速さと威力の連撃。
剣は蛇のように曲がり、軌道が読みずらい。
そんな攻撃が、まるで龍の首が襲い掛かってくるかのように目にも見えない速さで向かってくる。
どうしても完全に防ぐのは不可能だ。今まで通り、致命傷になる場所だけを守り、他の傷はそのまま受ける。
俺も、流石に限界に近い。魔力も体力も消耗している。
持久戦になったのは、俺の得意の間合いを制され、これしかできなかったからだ。別に俺の得意分野というわけではない。
絶望的な状況から、もしかしたら行けるかもしれないという所まで来ただけで、決して有利になったわけではない。
どちらかに優劣が付くような状況とは言えず、互いに有効打がない。
「こ、この野郎──。しぶといにも、ほどがあるぞ……ッ!」
「おあいにく様。ハァ──。ハァ──。あきらめの悪さならだれにも負けないんでね」
しかし俺も、直感だがトランも理解しているだろう。
次の一撃で、間違いなく勝負が決まる。というより次致命傷をもらったら、耐えられる気がしない。
「……この俺様とここまで互角に渡り合えたこと、褒めてやるよ。だが──」
そしてトランは自身の剣を大きく振りかざす。
「次で、仕留める」
すでに傷だらけの俺に忠告。
次で、殺す──。そういうことだ。
「俺も、似たようなことを考えていた。次で、決着をつける」
深呼吸をして、剣を真正面に構える。トランの体に剣の切っ先を向け、構えた。
トレース。力を与えた相手の、 スキルを
どうせ目が見えない。
身体が軋む、今にもちぎれそうなくらい。それでも何とか食らいついて、
トランの連撃をかいくぐり──。
「何故だ、何故俺の攻撃が通らない──」
そのままトランの胴体を俺の剣が貫いた。
「グォォォォォォォォォッッッッッ」
攻撃に集中していたトランに防ぐすべはなく、攻撃が直撃。
「な、な、何だとォォォォォ──。このトラン様がこんなやつに敗れるだとぉぉぉ」
そしてトラン。叫び声を上げ、身体が後方の壁に叩きつけられた。
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ──。
トランの肉体から魔力が消えていくのがわかる。これで、決着だろう。
それを見てほんの少し気持ちが途切れたのか、この場にへたり込んでしまった。
俺も、本当に限界だった。後一撃でもくらっていたら、もう少し戦いが長引いていたら魔力が足りなくなり俺が死んでいただろう。
何とか立ち上がろうとするが、身体に力が入らない。
視線をトランに向けると、その姿に愕然とした。
トランの体にある変化が起きていることに気付いたのだ。
「トラン、どうした──」
「な、何だ──。俺様の体が──」
トランの体が、崩れていくのだ。まず両腕が液体の様にぼとりぼとりと地面に落ちていく。
「な、何だよこれ。止められねぇぇ。死にたくねぇぇ、死にたくねぇぇぇぇぇぇぇ──」
トランはもがき苦しみ、悲痛な叫びで体を抑えようとする。
しかしトランの体はまるでスライムでできたかのように、ゲルのような液体状にグジャグジャと変容していく。
トラン自身はそれに対してどうすることも出来ない。そして──。
グジャァァァァ~~。
「ウォボボボボァッ──。ウァァァ~~」
そのまま体が完全に液体状になってしまった。スライムの様にゲル状になった身体は、まるで水たまりであったかのように、神殿の地面に広がっていく。
予想もしなかった事実に呆然とする俺。何が起こったのか、全く把握できない。
0
お気に入りに追加
263
あなたにおすすめの小説
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

パワハラ騎士団長に追放されたけど、君らが最強だったのは僕が全ステータスを10倍にしてたからだよ。外れスキル《バフ・マスター》で世界最強
こはるんるん
ファンタジー
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」
騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。
この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。
ボクのスキルは【バフ・マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。
これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。
だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。
僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。
「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」
「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」
そうして追放された僕であったが――
自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。
その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。
一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。
「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」
これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって王女に溺愛され、国の英雄となる物語。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる