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ウェレン王国編
唯一王 逆転
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それでも、みんな最後は勝ってきた。
それなのに、肝心の俺があきらめるなんて間違ってる。
俺も、どれだけ勝機が無くても、絶望的な状況でも、絶対に勝負を捨てるつもりなんてない。
その気持ちに、今も変わりない。
こんなところであきらめたり、逃げだしたりなんかしたら、フリーゼや、みんなに胸を張れない。
そんな強い気持ちで、歯を食いしばってトランの攻撃を何とか耐えていく。
完全には耐えられず、何度か攻撃を食らってしまうが、致命傷だけは避けて戦い続ける。
幾度の、理不尽とも思えるトランの攻撃を何とかしのいでいると、トランの様子が変わってきていることに気付く。
トランの動きが、少し悪くなってきた。それだけじゃない、息が上がっているように感じる。
「ハァ──、ハァ──。息が苦しい、なぜだァ──」」
トラン自身も戸惑っている。トランにも、予想外の事態だということがわかる。
フリーゼの言葉を元に、何が起こったのかを考える。
確か言っていた、天使や精霊が使うものだと──。
つまりこの力は本来、人間用には造られていない。だから、それを人間が服用すると最初こそ圧倒的なパワーを得られるが、すぐに魔力や体力が尽きてしまうんだ
「おい、この力。人間が使っていいものじゃないんだ。だから息切れしている。そうだと、俺は思う」
その事実を認めるかのように、トランは俺を見ながら苦い表情で歯ぎしりをする。
しかし、それを認めるということは己の敗北を認めるということ。
「クソっ。そんなわけねぇ。そんなわけ、ねぇぇぇぇ──」
意地を張って、叫び返す。
おまけにトランのこの力は、たった今手に入れたばかり、魔力の消費具合や感覚などは全く考慮されていない。
ただ俺への恨みを元に、力任せに剣をたたきつけているだけ。
だから魔力の制御も出来ず、どんどん魔力が消費され、ガス欠を起こしかけているんだ。
「クソッ、クソックソがァァ──。そんなクソ見たいな逃げ腰戦術で、俺が──。負けるなんてあってあってたまるかぁぁぁぁぁぁ!!」
トランは今まで以上に精神を乱す。大暴れするように俺に向かってくる。
それも、今まで以上の速さと威力の連撃。
剣は蛇のように曲がり、軌道が読みずらい。
そんな攻撃が、まるで龍の首が襲い掛かってくるかのように目にも見えない速さで向かってくる。
どうしても完全に防ぐのは不可能だ。今まで通り、致命傷になる場所だけを守り、他の傷はそのまま受ける。
俺も、流石に限界に近い。魔力も体力も消耗している。
持久戦になったのは、俺の得意の間合いを制され、これしかできなかったからだ。別に俺の得意分野というわけではない。
絶望的な状況から、もしかしたら行けるかもしれないという所まで来ただけで、決して有利になったわけではない。
どちらかに優劣が付くような状況とは言えず、互いに有効打がない。
「こ、この野郎──。しぶといにも、ほどがあるぞ……ッ!」
「おあいにく様。ハァ──。ハァ──。あきらめの悪さならだれにも負けないんでね」
しかし俺も、直感だがトランも理解しているだろう。
次の一撃で、間違いなく勝負が決まる。というより次致命傷をもらったら、耐えられる気がしない。
「……この俺様とここまで互角に渡り合えたこと、褒めてやるよ。だが──」
そしてトランは自身の剣を大きく振りかざす。
「次で、仕留める」
すでに傷だらけの俺に忠告。
次で、殺す──。そういうことだ。
「俺も、似たようなことを考えていた。次で、決着をつける」
深呼吸をして、剣を真正面に構える。トランの体に剣の切っ先を向け、構えた。
トレース。力を与えた相手の、 スキルを
どうせ目が見えない。
身体が軋む、今にもちぎれそうなくらい。それでも何とか食らいついて、
トランの連撃をかいくぐり──。
「何故だ、何故俺の攻撃が通らない──」
そのままトランの胴体を俺の剣が貫いた。
「グォォォォォォォォォッッッッッ」
攻撃に集中していたトランに防ぐすべはなく、攻撃が直撃。
「な、な、何だとォォォォォ──。このトラン様がこんなやつに敗れるだとぉぉぉ」
そしてトラン。叫び声を上げ、身体が後方の壁に叩きつけられた。
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ──。
トランの肉体から魔力が消えていくのがわかる。これで、決着だろう。
それを見てほんの少し気持ちが途切れたのか、この場にへたり込んでしまった。
俺も、本当に限界だった。後一撃でもくらっていたら、もう少し戦いが長引いていたら魔力が足りなくなり俺が死んでいただろう。
何とか立ち上がろうとするが、身体に力が入らない。
視線をトランに向けると、その姿に愕然とした。
トランの体にある変化が起きていることに気付いたのだ。
「トラン、どうした──」
「な、何だ──。俺様の体が──」
トランの体が、崩れていくのだ。まず両腕が液体の様にぼとりぼとりと地面に落ちていく。
「な、何だよこれ。止められねぇぇ。死にたくねぇぇ、死にたくねぇぇぇぇぇぇぇ──」
トランはもがき苦しみ、悲痛な叫びで体を抑えようとする。
しかしトランの体はまるでスライムでできたかのように、ゲルのような液体状にグジャグジャと変容していく。
トラン自身はそれに対してどうすることも出来ない。そして──。
グジャァァァァ~~。
「ウォボボボボァッ──。ウァァァ~~」
そのまま体が完全に液体状になってしまった。スライムの様にゲル状になった身体は、まるで水たまりであったかのように、神殿の地面に広がっていく。
予想もしなかった事実に呆然とする俺。何が起こったのか、全く把握できない。
それなのに、肝心の俺があきらめるなんて間違ってる。
俺も、どれだけ勝機が無くても、絶望的な状況でも、絶対に勝負を捨てるつもりなんてない。
その気持ちに、今も変わりない。
こんなところであきらめたり、逃げだしたりなんかしたら、フリーゼや、みんなに胸を張れない。
そんな強い気持ちで、歯を食いしばってトランの攻撃を何とか耐えていく。
完全には耐えられず、何度か攻撃を食らってしまうが、致命傷だけは避けて戦い続ける。
幾度の、理不尽とも思えるトランの攻撃を何とかしのいでいると、トランの様子が変わってきていることに気付く。
トランの動きが、少し悪くなってきた。それだけじゃない、息が上がっているように感じる。
「ハァ──、ハァ──。息が苦しい、なぜだァ──」」
トラン自身も戸惑っている。トランにも、予想外の事態だということがわかる。
フリーゼの言葉を元に、何が起こったのかを考える。
確か言っていた、天使や精霊が使うものだと──。
つまりこの力は本来、人間用には造られていない。だから、それを人間が服用すると最初こそ圧倒的なパワーを得られるが、すぐに魔力や体力が尽きてしまうんだ
「おい、この力。人間が使っていいものじゃないんだ。だから息切れしている。そうだと、俺は思う」
その事実を認めるかのように、トランは俺を見ながら苦い表情で歯ぎしりをする。
しかし、それを認めるということは己の敗北を認めるということ。
「クソっ。そんなわけねぇ。そんなわけ、ねぇぇぇぇ──」
意地を張って、叫び返す。
おまけにトランのこの力は、たった今手に入れたばかり、魔力の消費具合や感覚などは全く考慮されていない。
ただ俺への恨みを元に、力任せに剣をたたきつけているだけ。
だから魔力の制御も出来ず、どんどん魔力が消費され、ガス欠を起こしかけているんだ。
「クソッ、クソックソがァァ──。そんなクソ見たいな逃げ腰戦術で、俺が──。負けるなんてあってあってたまるかぁぁぁぁぁぁ!!」
トランは今まで以上に精神を乱す。大暴れするように俺に向かってくる。
それも、今まで以上の速さと威力の連撃。
剣は蛇のように曲がり、軌道が読みずらい。
そんな攻撃が、まるで龍の首が襲い掛かってくるかのように目にも見えない速さで向かってくる。
どうしても完全に防ぐのは不可能だ。今まで通り、致命傷になる場所だけを守り、他の傷はそのまま受ける。
俺も、流石に限界に近い。魔力も体力も消耗している。
持久戦になったのは、俺の得意の間合いを制され、これしかできなかったからだ。別に俺の得意分野というわけではない。
絶望的な状況から、もしかしたら行けるかもしれないという所まで来ただけで、決して有利になったわけではない。
どちらかに優劣が付くような状況とは言えず、互いに有効打がない。
「こ、この野郎──。しぶといにも、ほどがあるぞ……ッ!」
「おあいにく様。ハァ──。ハァ──。あきらめの悪さならだれにも負けないんでね」
しかし俺も、直感だがトランも理解しているだろう。
次の一撃で、間違いなく勝負が決まる。というより次致命傷をもらったら、耐えられる気がしない。
「……この俺様とここまで互角に渡り合えたこと、褒めてやるよ。だが──」
そしてトランは自身の剣を大きく振りかざす。
「次で、仕留める」
すでに傷だらけの俺に忠告。
次で、殺す──。そういうことだ。
「俺も、似たようなことを考えていた。次で、決着をつける」
深呼吸をして、剣を真正面に構える。トランの体に剣の切っ先を向け、構えた。
トレース。力を与えた相手の、 スキルを
どうせ目が見えない。
身体が軋む、今にもちぎれそうなくらい。それでも何とか食らいついて、
トランの連撃をかいくぐり──。
「何故だ、何故俺の攻撃が通らない──」
そのままトランの胴体を俺の剣が貫いた。
「グォォォォォォォォォッッッッッ」
攻撃に集中していたトランに防ぐすべはなく、攻撃が直撃。
「な、な、何だとォォォォォ──。このトラン様がこんなやつに敗れるだとぉぉぉ」
そしてトラン。叫び声を上げ、身体が後方の壁に叩きつけられた。
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ──。
トランの肉体から魔力が消えていくのがわかる。これで、決着だろう。
それを見てほんの少し気持ちが途切れたのか、この場にへたり込んでしまった。
俺も、本当に限界だった。後一撃でもくらっていたら、もう少し戦いが長引いていたら魔力が足りなくなり俺が死んでいただろう。
何とか立ち上がろうとするが、身体に力が入らない。
視線をトランに向けると、その姿に愕然とした。
トランの体にある変化が起きていることに気付いたのだ。
「トラン、どうした──」
「な、何だ──。俺様の体が──」
トランの体が、崩れていくのだ。まず両腕が液体の様にぼとりぼとりと地面に落ちていく。
「な、何だよこれ。止められねぇぇ。死にたくねぇぇ、死にたくねぇぇぇぇぇぇぇ──」
トランはもがき苦しみ、悲痛な叫びで体を抑えようとする。
しかしトランの体はまるでスライムでできたかのように、ゲルのような液体状にグジャグジャと変容していく。
トラン自身はそれに対してどうすることも出来ない。そして──。
グジャァァァァ~~。
「ウォボボボボァッ──。ウァァァ~~」
そのまま体が完全に液体状になってしまった。スライムの様にゲル状になった身体は、まるで水たまりであったかのように、神殿の地面に広がっていく。
予想もしなかった事実に呆然とする俺。何が起こったのか、全く把握できない。
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