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ウェレン王国編
レディナとレシア
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「グォォォォォォォォォッッッ──ッ!!」
ハウゼンは、瞬間的に魔力を肉体の防御にすべて回した。おかげで出血こそは免れたものの、体内の魔力は全て尽き、もう戦うことはできなくなった。
メイルの傍らで、死んだように横たわっているハウゼンが、虚ろな瞳で呟き始めた。
「運命、だったのか──。私達、生まれつきまっとうな道を選べなかったものたちでは、例え魂をかけてでも、かなわない定めだったのか──」
「ふざけるな、まっとうな道など、ただ歩いているだけで進めるものか!」
もう戦う力はない、虫の息の様な言葉。それに、メイルは真っ向から反論。
もっとも、メイル自身も体力の消耗が激しく、か細い声。
メイルもクリムも、決して最初から恵まれていたわけではなかった。
二人とも、血筋に恵まれず、何度も悪い扱いを受けていた。
それでも、メイルは決して道を外さなかった。
何度傷ついても、悲惨な想いをしても彼女やクリムは前を向いて戦ってきた。
だから、今があるのだ。
(それだけではない、フライさん達、この地ともステファヌア様とは無縁の身。そんな人たちが命を懸けて、強力な敵たちと戦っている)
そう、この瞬間。みんながこの街のために戦っている。
フライ達にも、何かが待ち受けていることも想定している。
(だからこんなところで、私が折れるわけにはいかなかった)
「あなたは逃げただけです。確かにあなたには不遇だった過去があり、裏稼業に落ち、犯罪に手を染めていった。しかしそれでもそれなりに強くなり、部下や慕ってくれる人だって お前だっていくらでもやり直すチャンスはあった。だが、お前は自らの憎しみに身を委ね、お前を絶望に陥れたやつらと同じ道へと、自ら進んでいったんだ」
その言葉にハウゼンは大きく一つ、ため息をついた。
理解したのだ。自分と、メイルの差を──。
「──だから、勝てなかったのか。私の、感情任せの恨みなんかよりも、はるかに強い覚悟で戦っていたということだね」
ハウゼンは、一息ついてそっと目をつぶった。理解した。自分では勝てないはずだと。
「では、捕えさせてもらう」
メイルは 縄でハウゼンを縛り上げ、彼女を連れてこの場から移動をしていく。
そして、ハウゼンと一緒に歩きながら、一つの想いが浮かんだ。
(私は、ハウゼンの様に不遇な扱いを受けても立ち上がれた。けれど、それは私だけのおかげではない。周囲に、勇気を与えてくれる人がいたからだ。
私に希望を与えてくれた人たちに、感謝しなくては。クリム、ステファヌア様。そして、信者の皆様)
これからもまた、自分はこの街のために戦っていくのだろうと。
メイルたちが激闘を続けていたころ、レディナとレシアも激闘を重ねていた。
「さすがだな貴様たち。いい腕をしている」
「そうだな。この圧倒的俺たち有利の状況で、よくここまで戦えている
浅黒い肌にスキンヘッド、筋肉質で長身な男。
もう一人は目つきが悪く、赤髪でロングヘアの女。
スパルティクス団の幹部、ヴィッツとザニア。
本来一対一で戦えば、レシアもレディナも苦戦などしないだろう。
それくらい実力差がある相手だ。
しかし、二人のコンビネーションの良さに苦戦を強いられているのだ。
レディナがザニアに有利を作っても、ヴィッツに所々で対応されてしまう。
レシアのほうも、ここぞというときにザニアに横から攻撃を受け、ヴィッツとの戦いに専念できない。
二人はずっとタッグで戦ってきたわけではない。たまたま一緒にいて、相手が二人だから仕方なく組んだだけの、急増のタッグ。
どちらも、最初は二人のチームプレイに全くついていけず、大苦戦。
何度も攻撃を食らい、ダメージを受けてしまう。
そして、雪が積もる地面に倒れこんでしまう。
「どうしたどうした。威勢がいいのは最初だけかい?」
「うるさいわね。すぐに逆転してやるんだから!」
そんな強気な言葉を吐きながら、レディナは脳裏を張り巡らせる。
この状況を打開するにはどうすればいいかを──。
(私の本当の力。それを使わなきゃいけないかもしれな。いや……解禁しちゃダメ──。そしたらレシアまで巻き込んじゃう)
そう、レディナが考えているのは、自分のスキルの開放。極限覚醒──、意識を遮断し、無意識に目の前の相手を倒していくのに全力を尽くしていくスキル。
しかし、それはこの場では、使うことはできない。
自分一人しかいないならいいが、目の前の相手を無意識に攻撃してしまうため、レシアがいる状態では当然使えない。
そんな状況の中で。レディナは一つの最善策を思いつく。
(仕方ないわね──これしかないわ)
そしてレディナはザニアたちに睨みを聞かせながらレシアのところへ。
ナックルを構え、攻撃しようとしているレシアに小声で話しかける。
「レシア、私が後ろでサポートする。だから、前線で戦えない? それで、あんたがだめだったら、私が残りをしてする。どう?」
レシアは、真剣な表情で、こくりとうなずいた。
レディナの作戦。それ自分が護衛に回り、レシアに戦ってもらうというもの。
レディナのスキルが集団戦に向いていない。おまけにチームプレイ自体ができていない。それなら、いっそのことレシアに前線においてできる限り二人を削らせ、自分がサポート。
そしれレシアで削り切れなければ、残りを自分が相手をするということだった。
「あんたが動けなくなったら、私があんたを守る。だから、お願いできる?」
「──大丈夫。じゃあ、護衛よろしくね」
そしてレシアは、二人の元へ立ち向かっていく。そんな姿を見て、レディナがつぶやいた。
(ああ……そういうことだったんだ)
以前フライが言っていた罪悪感。それがなんとなくわかった気がした。
ハウゼンは、瞬間的に魔力を肉体の防御にすべて回した。おかげで出血こそは免れたものの、体内の魔力は全て尽き、もう戦うことはできなくなった。
メイルの傍らで、死んだように横たわっているハウゼンが、虚ろな瞳で呟き始めた。
「運命、だったのか──。私達、生まれつきまっとうな道を選べなかったものたちでは、例え魂をかけてでも、かなわない定めだったのか──」
「ふざけるな、まっとうな道など、ただ歩いているだけで進めるものか!」
もう戦う力はない、虫の息の様な言葉。それに、メイルは真っ向から反論。
もっとも、メイル自身も体力の消耗が激しく、か細い声。
メイルもクリムも、決して最初から恵まれていたわけではなかった。
二人とも、血筋に恵まれず、何度も悪い扱いを受けていた。
それでも、メイルは決して道を外さなかった。
何度傷ついても、悲惨な想いをしても彼女やクリムは前を向いて戦ってきた。
だから、今があるのだ。
(それだけではない、フライさん達、この地ともステファヌア様とは無縁の身。そんな人たちが命を懸けて、強力な敵たちと戦っている)
そう、この瞬間。みんながこの街のために戦っている。
フライ達にも、何かが待ち受けていることも想定している。
(だからこんなところで、私が折れるわけにはいかなかった)
「あなたは逃げただけです。確かにあなたには不遇だった過去があり、裏稼業に落ち、犯罪に手を染めていった。しかしそれでもそれなりに強くなり、部下や慕ってくれる人だって お前だっていくらでもやり直すチャンスはあった。だが、お前は自らの憎しみに身を委ね、お前を絶望に陥れたやつらと同じ道へと、自ら進んでいったんだ」
その言葉にハウゼンは大きく一つ、ため息をついた。
理解したのだ。自分と、メイルの差を──。
「──だから、勝てなかったのか。私の、感情任せの恨みなんかよりも、はるかに強い覚悟で戦っていたということだね」
ハウゼンは、一息ついてそっと目をつぶった。理解した。自分では勝てないはずだと。
「では、捕えさせてもらう」
メイルは 縄でハウゼンを縛り上げ、彼女を連れてこの場から移動をしていく。
そして、ハウゼンと一緒に歩きながら、一つの想いが浮かんだ。
(私は、ハウゼンの様に不遇な扱いを受けても立ち上がれた。けれど、それは私だけのおかげではない。周囲に、勇気を与えてくれる人がいたからだ。
私に希望を与えてくれた人たちに、感謝しなくては。クリム、ステファヌア様。そして、信者の皆様)
これからもまた、自分はこの街のために戦っていくのだろうと。
メイルたちが激闘を続けていたころ、レディナとレシアも激闘を重ねていた。
「さすがだな貴様たち。いい腕をしている」
「そうだな。この圧倒的俺たち有利の状況で、よくここまで戦えている
浅黒い肌にスキンヘッド、筋肉質で長身な男。
もう一人は目つきが悪く、赤髪でロングヘアの女。
スパルティクス団の幹部、ヴィッツとザニア。
本来一対一で戦えば、レシアもレディナも苦戦などしないだろう。
それくらい実力差がある相手だ。
しかし、二人のコンビネーションの良さに苦戦を強いられているのだ。
レディナがザニアに有利を作っても、ヴィッツに所々で対応されてしまう。
レシアのほうも、ここぞというときにザニアに横から攻撃を受け、ヴィッツとの戦いに専念できない。
二人はずっとタッグで戦ってきたわけではない。たまたま一緒にいて、相手が二人だから仕方なく組んだだけの、急増のタッグ。
どちらも、最初は二人のチームプレイに全くついていけず、大苦戦。
何度も攻撃を食らい、ダメージを受けてしまう。
そして、雪が積もる地面に倒れこんでしまう。
「どうしたどうした。威勢がいいのは最初だけかい?」
「うるさいわね。すぐに逆転してやるんだから!」
そんな強気な言葉を吐きながら、レディナは脳裏を張り巡らせる。
この状況を打開するにはどうすればいいかを──。
(私の本当の力。それを使わなきゃいけないかもしれな。いや……解禁しちゃダメ──。そしたらレシアまで巻き込んじゃう)
そう、レディナが考えているのは、自分のスキルの開放。極限覚醒──、意識を遮断し、無意識に目の前の相手を倒していくのに全力を尽くしていくスキル。
しかし、それはこの場では、使うことはできない。
自分一人しかいないならいいが、目の前の相手を無意識に攻撃してしまうため、レシアがいる状態では当然使えない。
そんな状況の中で。レディナは一つの最善策を思いつく。
(仕方ないわね──これしかないわ)
そしてレディナはザニアたちに睨みを聞かせながらレシアのところへ。
ナックルを構え、攻撃しようとしているレシアに小声で話しかける。
「レシア、私が後ろでサポートする。だから、前線で戦えない? それで、あんたがだめだったら、私が残りをしてする。どう?」
レシアは、真剣な表情で、こくりとうなずいた。
レディナの作戦。それ自分が護衛に回り、レシアに戦ってもらうというもの。
レディナのスキルが集団戦に向いていない。おまけにチームプレイ自体ができていない。それなら、いっそのことレシアに前線においてできる限り二人を削らせ、自分がサポート。
そしれレシアで削り切れなければ、残りを自分が相手をするということだった。
「あんたが動けなくなったら、私があんたを守る。だから、お願いできる?」
「──大丈夫。じゃあ、護衛よろしくね」
そしてレシアは、二人の元へ立ち向かっていく。そんな姿を見て、レディナがつぶやいた。
(ああ……そういうことだったんだ)
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