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アドナと最終戦編
唯一王 敵の気配を感じる
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ダンジョンの中、冒険者が放つうす暗い光だけが根源となっている道。
所々ごつごつとした岩が行く手を遮り、足場が悪い道を慎重に進んでいく。
「皆さん、気を付けてください。そこにある岩、大きいんで」
俺が乗り越えたのは腰の高さくらいまである大きな岩。後ろにいる冒険者が上りずらそうにしていたので、俺が岩の上から彼の手を掴んで上に引っ張る。
「大丈夫ですか?」
「ああ、問題ないべ。あんがとよ、若い兄ちゃん」
ダルネルさんが申し訳なさそうに言葉を返してきた。
それから、数珠つなぎのように手をつなぎ、大きな岩を全員で乗り越えていく。
「ふう、険しい道だべさ。さすがに疲れだ」
すると、一番後ろでしんがりをしていたフリーゼが話しかけてきた。
「フライさん、何かの気配がします。気を付けてください」
「わかった、ありがとうフリーゼ」
その言葉に、俺は目をつぶり神経を研ぎ澄ます。そして理解した。確かに前方から何かが来ている。
魔力の気配も感じる。
「皆さん、戦う準備をお願いします。前方から何かが迫っています」
その言葉にダルネルさん達も各々の武器を取り、辺りを警戒し始めた。
自然と会話がなくなり、この場が静かになると、その音が聞こえ始める。
ザッ──、ザッ──。
足音だ。だんだん大きくなる、こっちに近づいている。音からして単独ではない、十体くらいいるのがわかる。
そしてその存在が肉眼に移り始めた。
筋肉質で真っ黒、醜いゾンビのような肉体。
「みんな、あれはグールというやつだ。強いパワーをしているから、そこに注意して戦おう」
そして彼らとご対面となる。やはり数は十体くらい。そして明らかに敵意を持って俺たちをにらみつけているのがわかる。
醜い肉体をしている彼ら、一度的と認識した者は手に持っているこん棒で何度でも殴りつける性質がある。
「行きましょう皆さん、戦うほかありません」
「フリーゼの言う通りだ、逃げ場なんてない。行こう」
俺達の言葉を皮切りに、グールたちとの戦いが始まる。
狭いダンジョンの中、何とか俺たちはグールたちと戦っていく。
敵は力こそすごいものの、戦術もなく、力任せに殴ってくるばかり。そこまで強くはない。
今まで戦った敵と比べても、中堅程度の実力。モノの数分で勝負はついた。
グォォ──。グオオオォォォォ──!!
グールたちは尻尾を巻いて俺たちが来た道を逃げていった。
グールを撃破した俺たち。その後も真っ暗で、足場が悪いダンジョンを歩いていく。村の冒険者の出している光だけが根源に道を慎重に進んでいく。
もちろん敵の奇襲を警戒しながら。
「ダルネルさん、後ろから襲ってきます!」
「あいよ」
その後ろから俺の言葉通り、再びグールがダルネルさんに突然襲い掛かってきた。
ダルネルさんはすぐに振り向いて応戦。彼が攻撃を受け止めたスキに、俺とフリーゼがグールを一瞬で切り裂いていく。
グォォォォォォォォォォォ──。
グールは全身を切り裂かれ、その場に倒れこみ、動かなくなった。
「あんがとよ、フライって言うんだっけ。お前さん強いべ」
「いえいえ」
一緒に戦っていくうちに、彼らとも打ち解けられて言っている気がする。このまま、良い関係を維持していきたい。
そしてしばらく進むとダンジョンの先に光が見え始める。おそらくあれがダンジョンの出口なのだろう。
「おおっ、出口だで」
「何とか、たどり着いたみたいですね」
「油断しないでください。確実に何かあります」
フリーゼの言う通りだ。暗闇から出たという事実。どうしても気を抜いてしまいがちになるが、これから先、確実に強い敵が出て来るだろう。
もしかしたら罠が仕掛けられているかもしれない。
幸いフリーゼの言葉に、周囲の気が引き締まった。警戒を怠らず、俺達はダンジョンを抜け出る。
抜けた先は、草原地帯だった。ひざ下くらいまで草が生い茂っていて、足元の視界が悪い。
そして視線の先には──。
「おおっ、あれ石英じゃべ」
そう、間違いない、透明で透き通った色をしている結晶。
俺たちが追い求めていたものがそこにあった。そして冒険者たちが思わずそこに向かおうと足を進める。
「待ってください皆さん、ここは慎重に!」
「うおおっとぉぉ」
フリーゼがそう叫んだ瞬間、冒険者の一人が何かにつまずいたようだ。彼の足元を見てみると、木の弦がピンと張っていている。それを踏んでしまったのだろう。
「なんだよ、変な感じだな──」
その冒険者が体勢を立て直した次の瞬間──。
「前からくるぞ!」
ただならぬ気配に俺は思わず大声で叫んだ。
なんと前方から何十本もの矢が襲い掛かってきたのだ。俺とフリーゼはすぐに前に出て応戦。
幸いそこまで強力な気配ではない。襲ってくる矢に対して障壁を張り、攻撃を防ぐ。
矢は障壁に衝突する。たちまち勢いを失い、地面に力なく落下していった。
「なんだよ。あっぶねぇな……」
「罠ですね。誰かが仕掛けたんでしょう」
「フライさんの言う通りです。ここから先は、何がおこるかわかりません。本当に気を引き締めていきましょう」
その言葉に、この場の全員が首を縦に振った。
当然だ。目の前に目的の石英が視界に入り、ほっとしたところにこの罠。
ノコノコ石英を取りに歩いていたら、全身が蜂の巣の様になっていただろう。
だがこれでわかった、ここから先に誰かがいる。それも俺たちに敵意を持ち、罠を張るほど知性を持つ生き物がだ。
気を引き締めながら俺たちは前を進んでいく
所々ごつごつとした岩が行く手を遮り、足場が悪い道を慎重に進んでいく。
「皆さん、気を付けてください。そこにある岩、大きいんで」
俺が乗り越えたのは腰の高さくらいまである大きな岩。後ろにいる冒険者が上りずらそうにしていたので、俺が岩の上から彼の手を掴んで上に引っ張る。
「大丈夫ですか?」
「ああ、問題ないべ。あんがとよ、若い兄ちゃん」
ダルネルさんが申し訳なさそうに言葉を返してきた。
それから、数珠つなぎのように手をつなぎ、大きな岩を全員で乗り越えていく。
「ふう、険しい道だべさ。さすがに疲れだ」
すると、一番後ろでしんがりをしていたフリーゼが話しかけてきた。
「フライさん、何かの気配がします。気を付けてください」
「わかった、ありがとうフリーゼ」
その言葉に、俺は目をつぶり神経を研ぎ澄ます。そして理解した。確かに前方から何かが来ている。
魔力の気配も感じる。
「皆さん、戦う準備をお願いします。前方から何かが迫っています」
その言葉にダルネルさん達も各々の武器を取り、辺りを警戒し始めた。
自然と会話がなくなり、この場が静かになると、その音が聞こえ始める。
ザッ──、ザッ──。
足音だ。だんだん大きくなる、こっちに近づいている。音からして単独ではない、十体くらいいるのがわかる。
そしてその存在が肉眼に移り始めた。
筋肉質で真っ黒、醜いゾンビのような肉体。
「みんな、あれはグールというやつだ。強いパワーをしているから、そこに注意して戦おう」
そして彼らとご対面となる。やはり数は十体くらい。そして明らかに敵意を持って俺たちをにらみつけているのがわかる。
醜い肉体をしている彼ら、一度的と認識した者は手に持っているこん棒で何度でも殴りつける性質がある。
「行きましょう皆さん、戦うほかありません」
「フリーゼの言う通りだ、逃げ場なんてない。行こう」
俺達の言葉を皮切りに、グールたちとの戦いが始まる。
狭いダンジョンの中、何とか俺たちはグールたちと戦っていく。
敵は力こそすごいものの、戦術もなく、力任せに殴ってくるばかり。そこまで強くはない。
今まで戦った敵と比べても、中堅程度の実力。モノの数分で勝負はついた。
グォォ──。グオオオォォォォ──!!
グールたちは尻尾を巻いて俺たちが来た道を逃げていった。
グールを撃破した俺たち。その後も真っ暗で、足場が悪いダンジョンを歩いていく。村の冒険者の出している光だけが根源に道を慎重に進んでいく。
もちろん敵の奇襲を警戒しながら。
「ダルネルさん、後ろから襲ってきます!」
「あいよ」
その後ろから俺の言葉通り、再びグールがダルネルさんに突然襲い掛かってきた。
ダルネルさんはすぐに振り向いて応戦。彼が攻撃を受け止めたスキに、俺とフリーゼがグールを一瞬で切り裂いていく。
グォォォォォォォォォォォ──。
グールは全身を切り裂かれ、その場に倒れこみ、動かなくなった。
「あんがとよ、フライって言うんだっけ。お前さん強いべ」
「いえいえ」
一緒に戦っていくうちに、彼らとも打ち解けられて言っている気がする。このまま、良い関係を維持していきたい。
そしてしばらく進むとダンジョンの先に光が見え始める。おそらくあれがダンジョンの出口なのだろう。
「おおっ、出口だで」
「何とか、たどり着いたみたいですね」
「油断しないでください。確実に何かあります」
フリーゼの言う通りだ。暗闇から出たという事実。どうしても気を抜いてしまいがちになるが、これから先、確実に強い敵が出て来るだろう。
もしかしたら罠が仕掛けられているかもしれない。
幸いフリーゼの言葉に、周囲の気が引き締まった。警戒を怠らず、俺達はダンジョンを抜け出る。
抜けた先は、草原地帯だった。ひざ下くらいまで草が生い茂っていて、足元の視界が悪い。
そして視線の先には──。
「おおっ、あれ石英じゃべ」
そう、間違いない、透明で透き通った色をしている結晶。
俺たちが追い求めていたものがそこにあった。そして冒険者たちが思わずそこに向かおうと足を進める。
「待ってください皆さん、ここは慎重に!」
「うおおっとぉぉ」
フリーゼがそう叫んだ瞬間、冒険者の一人が何かにつまずいたようだ。彼の足元を見てみると、木の弦がピンと張っていている。それを踏んでしまったのだろう。
「なんだよ、変な感じだな──」
その冒険者が体勢を立て直した次の瞬間──。
「前からくるぞ!」
ただならぬ気配に俺は思わず大声で叫んだ。
なんと前方から何十本もの矢が襲い掛かってきたのだ。俺とフリーゼはすぐに前に出て応戦。
幸いそこまで強力な気配ではない。襲ってくる矢に対して障壁を張り、攻撃を防ぐ。
矢は障壁に衝突する。たちまち勢いを失い、地面に力なく落下していった。
「なんだよ。あっぶねぇな……」
「罠ですね。誰かが仕掛けたんでしょう」
「フライさんの言う通りです。ここから先は、何がおこるかわかりません。本当に気を引き締めていきましょう」
その言葉に、この場の全員が首を縦に振った。
当然だ。目の前に目的の石英が視界に入り、ほっとしたところにこの罠。
ノコノコ石英を取りに歩いていたら、全身が蜂の巣の様になっていただろう。
だがこれでわかった、ここから先に誰かがいる。それも俺たちに敵意を持ち、罠を張るほど知性を持つ生き物がだ。
気を引き締めながら俺たちは前を進んでいく
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