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アドナと最終戦編
唯一王 村人たちと出発
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俺はブラマーさんと別れた後、村の宿へと移動。
与えられた部屋は、初めて見る物珍しいレイアウトや光景をしていた。
まず床、いつもの木の床とは全く違う。
畳というらしい。わらなどの草の茎を規則正しく並べたこの村独特の床である。
布団も、いつものようなベッドではなく、畳の上に布団を敷いてそこで寝るスタイルだ。
なれないスタイルに最初は戸惑ったが、異国の雰囲気という感じで悪くない。この畳というのも独特ないい匂いをしていて、フリーゼも気に入っていた。
人々も素朴でいい人ばかりだった。俺もフリーゼも、もっと頑張ろうという気になれた。
そしてコンビネーションの練習などを行い、出発の日を待つ。
そんないつもとは違う宿で体を休めた数日後。
出発の日となり、俺達は約束の場所である村の東ハズレの場所へ。
初めて会う人たちということで俺達は、村の冒険者を待たせないよう一番最初に集合場所にたどり着く。
そしてしばらくすると村の冒険者たちがやってくる。
先頭にいるのは斧を持った小太りの中年の人。その人が話しかけてくる。
「おおっ、あんたがフライさんとフリーゼさんじゃけ。ブラマーさんから聞いたで。よろしくな。オラがこのパーティーのダルネル。よろしゅうな」
「はい。私がフライ、隣にいるのがフリーゼです。こちらこそよろしくお願いします」
「フリーゼです。よろしくお願いします」
俺達は丁寧にあいさつをして頭を下げる。
そして手を握って握手。
冒険者の人たちのみなりを見て感じる。
俺達の街、クラリアの冒険者と比べると、弓や槍。それも簡素で軽いものを持っている冒険者ばかりだ。
これは俺の予想だが、これは彼らにとって武器をとるということはギルドを通したクエストや人々との争いではなく、生活のため、動物などを狩るのに使われがちなのが理由と感じる。
「村の皆さん。今日は一緒にユニコーン狩りに協力させていただくフライと申します。近距離戦闘のほかに、主に味方の冒険者に魔力を供給する『加護』というスキルを使います。皆さんのためになるよう、全力を尽くしていきます」
「わ、私はフリーゼです。主に近距離戦闘を行います。初めてですが、ご迷惑が掛からないように頑張ります。よろしくお願いいたします」
「かしこまらんでええよ。こんな村までわざわざ来てくれて。一緒によろしくな」
「ああっ、特にフローゼ? ちゃん、かわいいのう~~。ほれほれっ!」
槍を持った中年くらいの冒険者がニヤニヤしながらフリーゼの二の腕をつつく。まるでからかうように。
「ほらお前、初めての相手によさんか! すまんのう失礼になってしもうてな」
「いえいえ、気にしてないから大丈夫です」
ダルネルさんがそれに注意、冒険者はフリーゼからすぐに離れた。
聞いた事がある。この村は体の触れるスキンシップを重視しているらしい。クラリアでやればセクハラでミンチ肉にされるようなことでも割とやってくるとか。
「ご、ごめんよ。フリーゼ」
「大丈夫です。これくらいなら」
「んじゃ、そろそろいごが。準備はええが?」
ダルネルさんは俺達に問いかける。
他の村人たちも独特なイントネーションで言葉を返して来る。
問題はない、大丈夫だと。
そして俺たちは目的の場所へと向かっていった。
村を出て山がちの道をしばらく歩く。
ただ歩くだけでなく、村の人たちとできるだけコミュニケーションをとった。
村のしきたりや、文化などを聞いたり。逆にクラリアのことについて話したりもした。
これから先、強力な敵と相対することは十分にあり得る。
その時は俺たちが一体となって立ち向かっていくことが必要だ。
そしてそのためには互いの信頼関係が必要となる。
短い時間だけど、少しでも打ち解けることができた気がする。
歩いていくごとに道は獣道の様に険しく、自然と同化していくようになっていく。
時折イノシシやシカなどの動物と出くわす。フリーゼは初めて見たせいか、とても珍しがっていた。
「イノノシは気を付けるだ。逃げると逆に追って来るべ」
「分かりました。ありがとうございます」
まあ、フリーゼなら返り討ちにして丸焼きにできるだろうけど。
そして自然が険しい森を歩いてしばらくすると、目的の場所らしきポイントにたどり着く。
「おおっ、恐らくあの場所じゃなかんべ」
「そうだそうだぁ。ひとまずたどり着くことができたみたいだ」
このダンジョンの先にユニコーンが住み着いていて、石英がある。ブラマーさんから聞いた話だ。
「じゃあ、準備は大丈夫ですか? ないならこのまま入りますけど──」
「おう、オラたちは大丈夫だ。じゃあ、ユニコーンの奴らを、しばきに行くか」
「私も大丈夫です。フライさん、皆さん。ではいきましょう」
みんな、準備はばっちりのようだ。
ユニコーンとの戦い。集団戦に優れている彼らと、初めて出会った人たちと手を組んでの一戦。
恐らく激しい戦いになるだろう。けれど、俺たちの未来のために、絶対に負けるわけにいかない。
強い決意を胸に、俺達はダンジョンへと突き進んでいった。
与えられた部屋は、初めて見る物珍しいレイアウトや光景をしていた。
まず床、いつもの木の床とは全く違う。
畳というらしい。わらなどの草の茎を規則正しく並べたこの村独特の床である。
布団も、いつものようなベッドではなく、畳の上に布団を敷いてそこで寝るスタイルだ。
なれないスタイルに最初は戸惑ったが、異国の雰囲気という感じで悪くない。この畳というのも独特ないい匂いをしていて、フリーゼも気に入っていた。
人々も素朴でいい人ばかりだった。俺もフリーゼも、もっと頑張ろうという気になれた。
そしてコンビネーションの練習などを行い、出発の日を待つ。
そんないつもとは違う宿で体を休めた数日後。
出発の日となり、俺達は約束の場所である村の東ハズレの場所へ。
初めて会う人たちということで俺達は、村の冒険者を待たせないよう一番最初に集合場所にたどり着く。
そしてしばらくすると村の冒険者たちがやってくる。
先頭にいるのは斧を持った小太りの中年の人。その人が話しかけてくる。
「おおっ、あんたがフライさんとフリーゼさんじゃけ。ブラマーさんから聞いたで。よろしくな。オラがこのパーティーのダルネル。よろしゅうな」
「はい。私がフライ、隣にいるのがフリーゼです。こちらこそよろしくお願いします」
「フリーゼです。よろしくお願いします」
俺達は丁寧にあいさつをして頭を下げる。
そして手を握って握手。
冒険者の人たちのみなりを見て感じる。
俺達の街、クラリアの冒険者と比べると、弓や槍。それも簡素で軽いものを持っている冒険者ばかりだ。
これは俺の予想だが、これは彼らにとって武器をとるということはギルドを通したクエストや人々との争いではなく、生活のため、動物などを狩るのに使われがちなのが理由と感じる。
「村の皆さん。今日は一緒にユニコーン狩りに協力させていただくフライと申します。近距離戦闘のほかに、主に味方の冒険者に魔力を供給する『加護』というスキルを使います。皆さんのためになるよう、全力を尽くしていきます」
「わ、私はフリーゼです。主に近距離戦闘を行います。初めてですが、ご迷惑が掛からないように頑張ります。よろしくお願いいたします」
「かしこまらんでええよ。こんな村までわざわざ来てくれて。一緒によろしくな」
「ああっ、特にフローゼ? ちゃん、かわいいのう~~。ほれほれっ!」
槍を持った中年くらいの冒険者がニヤニヤしながらフリーゼの二の腕をつつく。まるでからかうように。
「ほらお前、初めての相手によさんか! すまんのう失礼になってしもうてな」
「いえいえ、気にしてないから大丈夫です」
ダルネルさんがそれに注意、冒険者はフリーゼからすぐに離れた。
聞いた事がある。この村は体の触れるスキンシップを重視しているらしい。クラリアでやればセクハラでミンチ肉にされるようなことでも割とやってくるとか。
「ご、ごめんよ。フリーゼ」
「大丈夫です。これくらいなら」
「んじゃ、そろそろいごが。準備はええが?」
ダルネルさんは俺達に問いかける。
他の村人たちも独特なイントネーションで言葉を返して来る。
問題はない、大丈夫だと。
そして俺たちは目的の場所へと向かっていった。
村を出て山がちの道をしばらく歩く。
ただ歩くだけでなく、村の人たちとできるだけコミュニケーションをとった。
村のしきたりや、文化などを聞いたり。逆にクラリアのことについて話したりもした。
これから先、強力な敵と相対することは十分にあり得る。
その時は俺たちが一体となって立ち向かっていくことが必要だ。
そしてそのためには互いの信頼関係が必要となる。
短い時間だけど、少しでも打ち解けることができた気がする。
歩いていくごとに道は獣道の様に険しく、自然と同化していくようになっていく。
時折イノシシやシカなどの動物と出くわす。フリーゼは初めて見たせいか、とても珍しがっていた。
「イノノシは気を付けるだ。逃げると逆に追って来るべ」
「分かりました。ありがとうございます」
まあ、フリーゼなら返り討ちにして丸焼きにできるだろうけど。
そして自然が険しい森を歩いてしばらくすると、目的の場所らしきポイントにたどり着く。
「おおっ、恐らくあの場所じゃなかんべ」
「そうだそうだぁ。ひとまずたどり着くことができたみたいだ」
このダンジョンの先にユニコーンが住み着いていて、石英がある。ブラマーさんから聞いた話だ。
「じゃあ、準備は大丈夫ですか? ないならこのまま入りますけど──」
「おう、オラたちは大丈夫だ。じゃあ、ユニコーンの奴らを、しばきに行くか」
「私も大丈夫です。フライさん、皆さん。ではいきましょう」
みんな、準備はばっちりのようだ。
ユニコーンとの戦い。集団戦に優れている彼らと、初めて出会った人たちと手を組んでの一戦。
恐らく激しい戦いになるだろう。けれど、俺たちの未来のために、絶対に負けるわけにいかない。
強い決意を胸に、俺達はダンジョンへと突き進んでいった。
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