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アドナと最終戦編
一方アドナもシャフルスク村へ
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一方、俺たちがブラマーさんの元へと訪れた翌日。
シャフルスク村へたどり着いたものたちがいた。
「ふぅ、ここが例のシャフルスク村か。やっとたどり着いたか」
「やっとじゃないわよアドナ。あんた道を間違えて。この位 こんな体たらくっぷりで本当に大丈夫なの? 私心配になってきたわ」
「うるっせぇぇ。ちょっと間違えただけだろうが、この位で騒ぐな。いちいちほじくり返すんじゃねぇ。これくらいちょうどいいハンデだっつううの」
アドナとヴィーザルの二人だ。ヴィーザルは俺と出会った時の様な落ち着いた雰囲気はなく、ギスギスした雰囲気で口論をしている。
ヴィーザルは俺と会った時の丁寧な言葉使いはもうない。これが彼女の本性なのだ。
「全く。地図くらいちょっと冒険をしてきた冒険者なら読めるはずよ。こんなことも出来ないなんて想定していなかったわ」
こればっかりは正論だ。
──がアドナはこれまで地図を持って歩いた事はどない。パーティーで行動していた時は最初は俺、俺がいなくなった後はミュアが地図を握っていた。
案内役なんて誰にでもできる仕事だと思い込んでいるのだ。なのでろくに準備をせず直感だけで進んでいった。
そのせいで三回も道を間違え、大幅に時間をロスしてしまっていたのだ。
そして別の街について事情を聴いてようやく間違いに気付くという始末。
そのたびに体力を無駄に消耗し、時間を大幅にロス。
丸一日遅れでようやく村に到着したのだった。
おまけに村についた後のことも考えていない。行き当たりばったりでいい加減な旅路。
「とりあえず、適当な奴をとっちめて、赤い水晶ドクロの場所を吐かせようぜ」
「──もう、先が思いやられるわ」
そしてアドナたちは村の中を歩きだす。
村の周囲を適当に歩いていると、ヴィーザルがとある事実に気が付き、パラダをピクリと動かす。
「アドナ──、ドクロじゃない?」
「本当だ、これ水晶ドクロじゃねぇか」
それは俺が前日に寄った露店だ。村の真ん中、大通りにあったのでいくら彼でも簡単に見つける事ができる。
「なんだよ。どんな難しい試練があるって言ったけど、簡単に手に入るじゃねぇかよ」
予想外の出来事に、彼の心に余裕が浮かんでくる。
そのまま意気揚々と商店へと足を運んでいく。
そして陳列している商品を見るなりヴィーザルが何かに気付いた。
「待って、これ売り物でしょ。本物とは材質が違うんじゃないの?」
ヴィーザルがそう呟くと、おじさんは「そうだよ」と言葉を返した。
そして露店のおじさんは俺たちの時と同じようにはく製の売り物であると説明。
アドナは舌打ちをした後、ため息をつく。
「まあ、この俺様ならどんな試練があろうと楽勝だ。まあ、別に困ったわけじゃないさ」
「でも、こんな大通りにあるってことはフライ達もこの店の存在を知っているってことだよね」
ヴィーザルの懸念をアドナも強く感じ始めた。
「確かに、そうだな」
(いくら使えなくて雑魚のフライでもこの店や、売っている商品のことくらいは気が付くはず。もしここで購入なんてしたらいちゃもんを付けられる可能性だってある。いや、もし負けるとなればそう迫ってくるだろう。どうせここで買ったものなのだろう。だから勝負を無効にしろと駄々をこねてくるだろう)
「それにこのアドナ様が本気を出せば、こんな辺鄙な村のクエストなんて楽勝にクリアできる。
恐らくフライの実力では無残に敗北した挙句、何が何でも勝とうとこの店で代わりにドクロを購入してごまかそうとするだろう。
そこに俺は実力でドクロを手に入れて見せて、格の違いというものを思い知らせてやるんだ」
思わず強いうぬぼれをアドナは口走ってしまう。
「格の、違い?」
ヴィーザルは半ばあきれぎみになり、ジト目で言葉を返した。
「このクエストは、ただドクロを持ってくればいいというものではない。クソザコのフライに見せつけてあげなければならぬのだ。実力の差というものを。だから正々堂々とドクロを持ってくる必要があるのだ」
「──はいはい。じゃあここのドクロは買わないってことでいいのね」
「当然だ。俺は偽物には興味がない。すまんなおじさん」
「はいはい。冷やかしってことだね」
おじさんはやれやれと大人の対応。するとアドナは一つの質問をする。
「あ。ちょうどいいや。お前、聞きたいことがあるんだがいいか?」
アドナは横柄な言葉使いと態度で質問。
「赤いドクロの本物が欲しい。そこにあるパチモンじゃなくてな。どこで手に入れられるか教えてくれないか?」
「ほう、あんたも水晶ドクロを探しているのかい。昨日に続いて二日連続だよ」
その言葉に二人は体をピクリと反応させた。
「あんたもって、俺達以外にドクロを欲しがっているやつがいるのかよ」
「ああ、二人いたな。フライとかいうやつと、緑の髪をした女の二人だ」
「なるほど、フライか。少しでも早くついて有利に戦おうとしているんだろうな。無駄なあがきだ」
(あんたが勝手に道を間違えただけでしょうが……)
アドナの質問におじさんは親切にも答えてくれる。
「本物を作っているのは、村のとある職人さんだ。だが気難しい人で有名だ。作ってくれるかはあんた次第だ」
そしておじさんはそこまでの道まで教えてくれた。
「へぇ~~。なんだよ、教えてくれてありがとな、礼を言うぜ。じゃあな」
アドナは軽く礼を言うと、この場を去って目的の場所へと向かっていった。
その姿を見たヴィーザルの心の中に少しの不安がよぎり始める。こんなやつと手を組んで大丈夫だったのかと。
その不安は、この後的中することとなる。
シャフルスク村へたどり着いたものたちがいた。
「ふぅ、ここが例のシャフルスク村か。やっとたどり着いたか」
「やっとじゃないわよアドナ。あんた道を間違えて。この位 こんな体たらくっぷりで本当に大丈夫なの? 私心配になってきたわ」
「うるっせぇぇ。ちょっと間違えただけだろうが、この位で騒ぐな。いちいちほじくり返すんじゃねぇ。これくらいちょうどいいハンデだっつううの」
アドナとヴィーザルの二人だ。ヴィーザルは俺と出会った時の様な落ち着いた雰囲気はなく、ギスギスした雰囲気で口論をしている。
ヴィーザルは俺と会った時の丁寧な言葉使いはもうない。これが彼女の本性なのだ。
「全く。地図くらいちょっと冒険をしてきた冒険者なら読めるはずよ。こんなことも出来ないなんて想定していなかったわ」
こればっかりは正論だ。
──がアドナはこれまで地図を持って歩いた事はどない。パーティーで行動していた時は最初は俺、俺がいなくなった後はミュアが地図を握っていた。
案内役なんて誰にでもできる仕事だと思い込んでいるのだ。なのでろくに準備をせず直感だけで進んでいった。
そのせいで三回も道を間違え、大幅に時間をロスしてしまっていたのだ。
そして別の街について事情を聴いてようやく間違いに気付くという始末。
そのたびに体力を無駄に消耗し、時間を大幅にロス。
丸一日遅れでようやく村に到着したのだった。
おまけに村についた後のことも考えていない。行き当たりばったりでいい加減な旅路。
「とりあえず、適当な奴をとっちめて、赤い水晶ドクロの場所を吐かせようぜ」
「──もう、先が思いやられるわ」
そしてアドナたちは村の中を歩きだす。
村の周囲を適当に歩いていると、ヴィーザルがとある事実に気が付き、パラダをピクリと動かす。
「アドナ──、ドクロじゃない?」
「本当だ、これ水晶ドクロじゃねぇか」
それは俺が前日に寄った露店だ。村の真ん中、大通りにあったのでいくら彼でも簡単に見つける事ができる。
「なんだよ。どんな難しい試練があるって言ったけど、簡単に手に入るじゃねぇかよ」
予想外の出来事に、彼の心に余裕が浮かんでくる。
そのまま意気揚々と商店へと足を運んでいく。
そして陳列している商品を見るなりヴィーザルが何かに気付いた。
「待って、これ売り物でしょ。本物とは材質が違うんじゃないの?」
ヴィーザルがそう呟くと、おじさんは「そうだよ」と言葉を返した。
そして露店のおじさんは俺たちの時と同じようにはく製の売り物であると説明。
アドナは舌打ちをした後、ため息をつく。
「まあ、この俺様ならどんな試練があろうと楽勝だ。まあ、別に困ったわけじゃないさ」
「でも、こんな大通りにあるってことはフライ達もこの店の存在を知っているってことだよね」
ヴィーザルの懸念をアドナも強く感じ始めた。
「確かに、そうだな」
(いくら使えなくて雑魚のフライでもこの店や、売っている商品のことくらいは気が付くはず。もしここで購入なんてしたらいちゃもんを付けられる可能性だってある。いや、もし負けるとなればそう迫ってくるだろう。どうせここで買ったものなのだろう。だから勝負を無効にしろと駄々をこねてくるだろう)
「それにこのアドナ様が本気を出せば、こんな辺鄙な村のクエストなんて楽勝にクリアできる。
恐らくフライの実力では無残に敗北した挙句、何が何でも勝とうとこの店で代わりにドクロを購入してごまかそうとするだろう。
そこに俺は実力でドクロを手に入れて見せて、格の違いというものを思い知らせてやるんだ」
思わず強いうぬぼれをアドナは口走ってしまう。
「格の、違い?」
ヴィーザルは半ばあきれぎみになり、ジト目で言葉を返した。
「このクエストは、ただドクロを持ってくればいいというものではない。クソザコのフライに見せつけてあげなければならぬのだ。実力の差というものを。だから正々堂々とドクロを持ってくる必要があるのだ」
「──はいはい。じゃあここのドクロは買わないってことでいいのね」
「当然だ。俺は偽物には興味がない。すまんなおじさん」
「はいはい。冷やかしってことだね」
おじさんはやれやれと大人の対応。するとアドナは一つの質問をする。
「あ。ちょうどいいや。お前、聞きたいことがあるんだがいいか?」
アドナは横柄な言葉使いと態度で質問。
「赤いドクロの本物が欲しい。そこにあるパチモンじゃなくてな。どこで手に入れられるか教えてくれないか?」
「ほう、あんたも水晶ドクロを探しているのかい。昨日に続いて二日連続だよ」
その言葉に二人は体をピクリと反応させた。
「あんたもって、俺達以外にドクロを欲しがっているやつがいるのかよ」
「ああ、二人いたな。フライとかいうやつと、緑の髪をした女の二人だ」
「なるほど、フライか。少しでも早くついて有利に戦おうとしているんだろうな。無駄なあがきだ」
(あんたが勝手に道を間違えただけでしょうが……)
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「本物を作っているのは、村のとある職人さんだ。だが気難しい人で有名だ。作ってくれるかはあんた次第だ」
そしておじさんはそこまでの道まで教えてくれた。
「へぇ~~。なんだよ、教えてくれてありがとな、礼を言うぜ。じゃあな」
アドナは軽く礼を言うと、この場を去って目的の場所へと向かっていった。
その姿を見たヴィーザルの心の中に少しの不安がよぎり始める。こんなやつと手を組んで大丈夫だったのかと。
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