66 / 203
ブラウナ編
唯一王 レシアと摸擬戦
しおりを挟む
「ど、どうして、そこまで僕にこだわるの? やっぱり僕が精霊で、価値があるから?」
「なんていうか、シンパシーを感じたんだよね。昔の俺見たいっていうかさ」
「俺も、そうだったんだ。今のスキルが開花するまでは、外れスキルで使えない冒険者って言われて、レシアみたいにひどい扱いを受けていた。それだけじゃない、後ろのみんなも、孤独を過ごしてきたり、仲間に利用されたりして傷を持っている。それでも、それを乗り越えて一緒になって戦っている。幸せかどうかはわからないけれど、いままでよりはずっと良い状態だ。だから、レシアも一緒にいれば、何か変わるんじゃないかなって
その言葉にレシアは涙を流しているのをやめ、涙をぬぐっていた掛布団から俺たちに視線を向ける。
その瞬間、フリーゼが優しく手を差し伸べた。
「レシア 後悔はさせません。私が保証します」
そしてレシアはゆっくりとフリーゼの差し出した手を握る。
「信じていいの?」
「大丈夫よ。彼は利用するだけ利用して、使えなくなったらポイ捨て。そんな人じゃないから」
レディナも優しい表情になり、スッとレシアに手を差し伸べる。
「だから、ダメもとでもいいから私達と一緒に行動してみない? そうすれば、何か見つかるかもしれないわ」
「私からも勧めます。人間不信になって、孤独でいるよりもずっといいと思います」
「そうフィッシュ。レシアと一緒に行動したいフィッシュ」
三人の勧めにレシアはしばし考えこんだ。そして──。
「じゃあ、信じているよ。私を、もう失望させないで、お願い!」
レシアはようやく首を縦に振ってくれた。
弱気で、どこか迷いを感じる声。おそらく完全には信じ切っていないのだろう。それでも、人間不信を乗り越えて俺を信じているといってくれたことはとても大きい。
そして、そんな彼女への返答は、すでに決まっていた。
「当然だ。レシアを、そんな目にあわせたりはしない その手を差し出した勇気、絶対無駄にはさせないから」
俺は優しい口調でそう言ってレシアに手を差し伸べる。レシアは、最初は体を震わせてただ俺を見ていたが──。
「わ、わかった。フライ、信じてるよ──」
レシアはゆっくりと俺に向かって手を差し伸べた。
俺はその手をぎゅっとつかみ、握る。今の俺の決意を伝えるかのように──。
「とりあえず、今の僕の現状を見てほしんだ。だから、一回摸擬戦とかやってほしい……」
確かに、俺はレシアのことについてよく知らない。もちろん彼女の魔法のことも──。
それなら口頭で話すより、実際に見てみた方が早い。
レシアがどんな戦い方をするのか、そしてどんな問題点を抱えているのか。
「わかった、じゃあ行ってみよう」
俺達は病院を抜け出し、街を歩く。人通りが多い通りを抜けて、郊外の街へと足を進む。
そして広い公園のところのような場所が視界に入る。人がほとんどいない物静かな場所だ。
「ここなんかどう、レシア」
レシアは周囲に視線を置く。
そして右にあるそこそこの大きさの池を見て──。
「そうだね、ここなら大丈夫そう。じゃあ、お手合わせ願い──」
「わかった。よろしくね」
そして俺とレシアは公園の中心に向かい合う。フリーゼたちは遠目から俺たちを見守る。
「フライさん。あまり本気を出さないでくださいね」
「そうよ、フリーゼの言う通りよ。レシアは精神的に弱っているんだから手加減してね」
「わかってるよ、これはレシアの力を見るための物だって」
レシアの戦い。ちょっと楽しみだ、どんな力があるのだろうか。とりあえず、行ってみよう。
「じゃあ、いつでも来なよレシア」
「──わかった。じゃあ、行かせてもらうよ」
レシアのどこか遠慮したような物言い。そして深呼吸をすると彼女からあふれんばかりの魔力がみなぎってきているのがわかる。
そしてレシアは白く光る銀のナックルを召喚。意外と接近戦が得意なのかな?
レシアはナックルを左手に装備しながら俺に向かって突っ込んでくる。
俺も、意識を集中し剣を召喚。向かってきたレシアの攻撃を真正面から対応。
レシアの攻撃を受ける。
かなり強いパワーだ。しかし圧倒的なパワーだけならフリーゼと戦った時に経験済みだ。 俺はレシアの攻撃を受け流し、対応。
攻撃はからめ手があるわけでもなく単調。精霊特有の強力な魔力で攻めて来るものの、決して対応できないわけではない。
「フライ、レシアの攻撃についていけていますね」
「ええフリーゼ。レシアは単純なパワーだけならあなたより下。特別な技術はないことはないけど、この場では使ってこないと思うわ」
「じゃあ、どんな力があるフィッシュか?」
「それは、もうじきわかると思うわ。そして、それがレシアが悩んでいる原因でもあるのよ」
さて、レシアの力量は大体わかった。じゃあ、そろそろ反撃に出ようか。
そう思った矢先、レシアが思いっきり踏み込んでナックルを打ち込んでくる。ちょうどいい、これを利用しよう。
──と考え、打ち込んできたナックルに対して剣で対応。双方の攻撃がぶつかり合う。
そしてこれが俺の狙いだったのだ。
俺はナックルと剣がぶつかり合った瞬間くるりと剣を回転させる。
奇襲によって生じた不測の事態。普通ならすぐに反応して引くなり、反撃するなりしなければいけない。──が、レシアは予想もしなかったようで、一瞬だけ固まってしまった。
多分、彼女は真剣勝負というものをあまりしてこなかったのだろう。だから思わぬ事態に瞬時に対応するどころか、あっけに取られてしまったのだ。
そのチャンス、逃しはしない。俺は一気にレシアに距離を詰める。
そして彼女の前で剣を一振りして魔力を伴った光線をお見舞いする。
ドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!
「なんていうか、シンパシーを感じたんだよね。昔の俺見たいっていうかさ」
「俺も、そうだったんだ。今のスキルが開花するまでは、外れスキルで使えない冒険者って言われて、レシアみたいにひどい扱いを受けていた。それだけじゃない、後ろのみんなも、孤独を過ごしてきたり、仲間に利用されたりして傷を持っている。それでも、それを乗り越えて一緒になって戦っている。幸せかどうかはわからないけれど、いままでよりはずっと良い状態だ。だから、レシアも一緒にいれば、何か変わるんじゃないかなって
その言葉にレシアは涙を流しているのをやめ、涙をぬぐっていた掛布団から俺たちに視線を向ける。
その瞬間、フリーゼが優しく手を差し伸べた。
「レシア 後悔はさせません。私が保証します」
そしてレシアはゆっくりとフリーゼの差し出した手を握る。
「信じていいの?」
「大丈夫よ。彼は利用するだけ利用して、使えなくなったらポイ捨て。そんな人じゃないから」
レディナも優しい表情になり、スッとレシアに手を差し伸べる。
「だから、ダメもとでもいいから私達と一緒に行動してみない? そうすれば、何か見つかるかもしれないわ」
「私からも勧めます。人間不信になって、孤独でいるよりもずっといいと思います」
「そうフィッシュ。レシアと一緒に行動したいフィッシュ」
三人の勧めにレシアはしばし考えこんだ。そして──。
「じゃあ、信じているよ。私を、もう失望させないで、お願い!」
レシアはようやく首を縦に振ってくれた。
弱気で、どこか迷いを感じる声。おそらく完全には信じ切っていないのだろう。それでも、人間不信を乗り越えて俺を信じているといってくれたことはとても大きい。
そして、そんな彼女への返答は、すでに決まっていた。
「当然だ。レシアを、そんな目にあわせたりはしない その手を差し出した勇気、絶対無駄にはさせないから」
俺は優しい口調でそう言ってレシアに手を差し伸べる。レシアは、最初は体を震わせてただ俺を見ていたが──。
「わ、わかった。フライ、信じてるよ──」
レシアはゆっくりと俺に向かって手を差し伸べた。
俺はその手をぎゅっとつかみ、握る。今の俺の決意を伝えるかのように──。
「とりあえず、今の僕の現状を見てほしんだ。だから、一回摸擬戦とかやってほしい……」
確かに、俺はレシアのことについてよく知らない。もちろん彼女の魔法のことも──。
それなら口頭で話すより、実際に見てみた方が早い。
レシアがどんな戦い方をするのか、そしてどんな問題点を抱えているのか。
「わかった、じゃあ行ってみよう」
俺達は病院を抜け出し、街を歩く。人通りが多い通りを抜けて、郊外の街へと足を進む。
そして広い公園のところのような場所が視界に入る。人がほとんどいない物静かな場所だ。
「ここなんかどう、レシア」
レシアは周囲に視線を置く。
そして右にあるそこそこの大きさの池を見て──。
「そうだね、ここなら大丈夫そう。じゃあ、お手合わせ願い──」
「わかった。よろしくね」
そして俺とレシアは公園の中心に向かい合う。フリーゼたちは遠目から俺たちを見守る。
「フライさん。あまり本気を出さないでくださいね」
「そうよ、フリーゼの言う通りよ。レシアは精神的に弱っているんだから手加減してね」
「わかってるよ、これはレシアの力を見るための物だって」
レシアの戦い。ちょっと楽しみだ、どんな力があるのだろうか。とりあえず、行ってみよう。
「じゃあ、いつでも来なよレシア」
「──わかった。じゃあ、行かせてもらうよ」
レシアのどこか遠慮したような物言い。そして深呼吸をすると彼女からあふれんばかりの魔力がみなぎってきているのがわかる。
そしてレシアは白く光る銀のナックルを召喚。意外と接近戦が得意なのかな?
レシアはナックルを左手に装備しながら俺に向かって突っ込んでくる。
俺も、意識を集中し剣を召喚。向かってきたレシアの攻撃を真正面から対応。
レシアの攻撃を受ける。
かなり強いパワーだ。しかし圧倒的なパワーだけならフリーゼと戦った時に経験済みだ。 俺はレシアの攻撃を受け流し、対応。
攻撃はからめ手があるわけでもなく単調。精霊特有の強力な魔力で攻めて来るものの、決して対応できないわけではない。
「フライ、レシアの攻撃についていけていますね」
「ええフリーゼ。レシアは単純なパワーだけならあなたより下。特別な技術はないことはないけど、この場では使ってこないと思うわ」
「じゃあ、どんな力があるフィッシュか?」
「それは、もうじきわかると思うわ。そして、それがレシアが悩んでいる原因でもあるのよ」
さて、レシアの力量は大体わかった。じゃあ、そろそろ反撃に出ようか。
そう思った矢先、レシアが思いっきり踏み込んでナックルを打ち込んでくる。ちょうどいい、これを利用しよう。
──と考え、打ち込んできたナックルに対して剣で対応。双方の攻撃がぶつかり合う。
そしてこれが俺の狙いだったのだ。
俺はナックルと剣がぶつかり合った瞬間くるりと剣を回転させる。
奇襲によって生じた不測の事態。普通ならすぐに反応して引くなり、反撃するなりしなければいけない。──が、レシアは予想もしなかったようで、一瞬だけ固まってしまった。
多分、彼女は真剣勝負というものをあまりしてこなかったのだろう。だから思わぬ事態に瞬時に対応するどころか、あっけに取られてしまったのだ。
そのチャンス、逃しはしない。俺は一気にレシアに距離を詰める。
そして彼女の前で剣を一振りして魔力を伴った光線をお見舞いする。
ドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!
0
お気に入りに追加
263
あなたにおすすめの小説
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

パワハラ騎士団長に追放されたけど、君らが最強だったのは僕が全ステータスを10倍にしてたからだよ。外れスキル《バフ・マスター》で世界最強
こはるんるん
ファンタジー
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」
騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。
この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。
ボクのスキルは【バフ・マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。
これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。
だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。
僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。
「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」
「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」
そうして追放された僕であったが――
自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。
その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。
一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。
「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」
これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって王女に溺愛され、国の英雄となる物語。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる