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フリジオ王国編
〖ミュア視点〗現実
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フライ達が王都へと道を進んでいるころ。
私とキルコ、アドナはギルドにたどり着いた。
ウェルキを失ってしばらく時間がたった。しかしまだ受け止めきれない。あんな素行が悪かった奴とはいえ幼馴染を失ったなんて。
朝起きて目が覚めたら、ひょっこり何事もなかったように現れる、なんてことも考えたりした。
そんなことは、当然なかったんだけど。食器を片付けるとき、手が震えてお椀を落としてしまった。それを見て思った、私はまだ動揺が収まり切っていないのだと。
そしてギルドへ、受付の人に私達の行いは全て届いていた。
言い訳など、ここから逃れるすべなど、持っていないし。それ以前に今起こっている現実に押しつぶされそうでそんなこと考える力は残っていない。
「とりあえずは、あなたたち三人は生きて帰ってくることができたのですね。何よりです、勝手な行動ですが、お疲れ様です」
ギルドの事務員、リルナさんの言葉。丁寧ながらもどこかとげがあるように感じる。
どんよりとした空気が流れている。
日が沈もうとしているころ三人の冒険者が暗い表情で奥にある部屋に立っていた。
洛陽がこの部屋一帯に差し込んでいた。まるで彼らの未来を暗示するような光景。まるで死刑宣告だ。
そこにいるのはギルドの事務役、リルナさん
それからアドナ、キルコ。そして、私。
「つまりあなたたちは先日ギルドを追放されたトランと手を組み、クエストでもないのに勝手に他国の遺跡に侵入した挙句、仲間の一人ウェルキさんが戦死。そしてトランさんは仲間を見捨てて逃亡した。そういう事でよろしいですね?」
リルナさんは塩を塗るように、私たちが犯した過ちをすべて説明する。
丁寧な言葉遣いなものの、その中に怒りと失望の感情が含まれているのがわかる。
「……はい」
返事をしようとしただけで胃に穴が開くような痛みが私を襲う。
しかしそれ以外にできることなんてない。
私達は死刑執行を待つような、死んだ魚のような目つきをしている。当然だ。
ギルドの登録者でない人物と違法に手を組んだ上に、勝手にギルドを通さずに遺跡に侵入。
完全な違法行為をしたのだから。
おまけにアドナは仲間を見捨てて逃亡という規約違反まで行った始末。
当然、私達に与えられるものといったら決まっている。
──罰だ。
「申し訳ありませんが罰を与えなければいけせん。アドナ様、ミュア様、キルコ様。覚悟はよろしいですね?」
「わかりました」
「具体的に説明しますと、アドナ様は冒険者の資格そのものをはく奪させていただきます。
ミュア様とキルコ様はEランクへと降格になります。また、数年間はランク昇格がないと考えてください。
私も、このような事態になり大変残念に感じています。しかし、不正を行ったという事実がある以上、また、それを幾度も繰り返しているという事実がある以上見過ごすわけにはいかないのです」
魂がぬかれたような表情。言葉が頭に入ってこない。
フリジオ王国では仲間を失った上、金銭を何も得ることができなかった。
それどころか馬車の運賃、ボロボロだった体を治すためお金がかかってしまった。
フライがいたときはそれでもうまく節約したりして、食うに困らないだけの資金はとっておいたりしてやりくりしていた。
どの薬を使えば安く治るか、どこのホテルが安く泊まれるか、どこの店が食材を安売りしているか彼は考えてくれた。
しかし、彼がいない今、腹が減れば近くの店で値段も考えず食料を買い、薬をよく考えず使い、無駄遣いを多くしてしまった。
おかげで資金も枯渇寸前。一週間もすれば宿泊代すら払えなくなる始末だ。
これから、どうやって暮らせばいいんだろう。
私達は途方に暮れている。特にアドナ。冒険者の資格を失った以上、表立ったクエストで魔法を使うことはできない。
よって今までと比べると収入は確実に激減すると思う。
普通に一般人のように働いて、どれくらいで借金を返すのだろう。
それとも、また危険を冒してトランみたいに裏で稼ぐか──。
いずれにしろ苦しい道のりだと思う。
私達もそれは大差ないけど。
そして長い説教と、ランク降格と罰則の書類が配られる。
それを見て感じた。夢じゃないんだ。本当なんだ。
「とりあえず、私達は──、探しましょう。受け入れてくれるパーティーを」
キルコが、かすれた声で話しかけてくる。
真っ暗な表情、いつもより声のトーンが小さい。
そうだ、状況が良くないってのは私達も一緒なんだ。私もキルコも遠距離術式の使い手。だから前線で戦ってくれる人がいないととても活動なんかできない。
そのために、私達は後衛の冒険者を募集しているパーティーがないか調べるつもりだ。
それでも、こんな違法行為をしたパーティーの冒険者を拾ってくれる人なんてよほどのもの好きくらいだろう。
絶望的な状況、胸が押しつぶされそうになる。
今更こんなこと言っても、もう遅いのはわかってる。けれど、言わせて──。
フライ、あなたのこと、いらないなんて言ってごめんなさい。
追放なんかしてごめんなさい。
私には、あなたが必要なの。あなたがいないと、どこまでも落ちていくの。
初めて気づいたの。私って、ここまでバカだったんだ。
これから私たち、どうなっちゃうんだろう──。
沈みゆく夕日が私達を照り付ける中、そんなことを考えながら、私達は住んでいる部屋へと帰っていく。
私、もうダメかも。
私とキルコ、アドナはギルドにたどり着いた。
ウェルキを失ってしばらく時間がたった。しかしまだ受け止めきれない。あんな素行が悪かった奴とはいえ幼馴染を失ったなんて。
朝起きて目が覚めたら、ひょっこり何事もなかったように現れる、なんてことも考えたりした。
そんなことは、当然なかったんだけど。食器を片付けるとき、手が震えてお椀を落としてしまった。それを見て思った、私はまだ動揺が収まり切っていないのだと。
そしてギルドへ、受付の人に私達の行いは全て届いていた。
言い訳など、ここから逃れるすべなど、持っていないし。それ以前に今起こっている現実に押しつぶされそうでそんなこと考える力は残っていない。
「とりあえずは、あなたたち三人は生きて帰ってくることができたのですね。何よりです、勝手な行動ですが、お疲れ様です」
ギルドの事務員、リルナさんの言葉。丁寧ながらもどこかとげがあるように感じる。
どんよりとした空気が流れている。
日が沈もうとしているころ三人の冒険者が暗い表情で奥にある部屋に立っていた。
洛陽がこの部屋一帯に差し込んでいた。まるで彼らの未来を暗示するような光景。まるで死刑宣告だ。
そこにいるのはギルドの事務役、リルナさん
それからアドナ、キルコ。そして、私。
「つまりあなたたちは先日ギルドを追放されたトランと手を組み、クエストでもないのに勝手に他国の遺跡に侵入した挙句、仲間の一人ウェルキさんが戦死。そしてトランさんは仲間を見捨てて逃亡した。そういう事でよろしいですね?」
リルナさんは塩を塗るように、私たちが犯した過ちをすべて説明する。
丁寧な言葉遣いなものの、その中に怒りと失望の感情が含まれているのがわかる。
「……はい」
返事をしようとしただけで胃に穴が開くような痛みが私を襲う。
しかしそれ以外にできることなんてない。
私達は死刑執行を待つような、死んだ魚のような目つきをしている。当然だ。
ギルドの登録者でない人物と違法に手を組んだ上に、勝手にギルドを通さずに遺跡に侵入。
完全な違法行為をしたのだから。
おまけにアドナは仲間を見捨てて逃亡という規約違反まで行った始末。
当然、私達に与えられるものといったら決まっている。
──罰だ。
「申し訳ありませんが罰を与えなければいけせん。アドナ様、ミュア様、キルコ様。覚悟はよろしいですね?」
「わかりました」
「具体的に説明しますと、アドナ様は冒険者の資格そのものをはく奪させていただきます。
ミュア様とキルコ様はEランクへと降格になります。また、数年間はランク昇格がないと考えてください。
私も、このような事態になり大変残念に感じています。しかし、不正を行ったという事実がある以上、また、それを幾度も繰り返しているという事実がある以上見過ごすわけにはいかないのです」
魂がぬかれたような表情。言葉が頭に入ってこない。
フリジオ王国では仲間を失った上、金銭を何も得ることができなかった。
それどころか馬車の運賃、ボロボロだった体を治すためお金がかかってしまった。
フライがいたときはそれでもうまく節約したりして、食うに困らないだけの資金はとっておいたりしてやりくりしていた。
どの薬を使えば安く治るか、どこのホテルが安く泊まれるか、どこの店が食材を安売りしているか彼は考えてくれた。
しかし、彼がいない今、腹が減れば近くの店で値段も考えず食料を買い、薬をよく考えず使い、無駄遣いを多くしてしまった。
おかげで資金も枯渇寸前。一週間もすれば宿泊代すら払えなくなる始末だ。
これから、どうやって暮らせばいいんだろう。
私達は途方に暮れている。特にアドナ。冒険者の資格を失った以上、表立ったクエストで魔法を使うことはできない。
よって今までと比べると収入は確実に激減すると思う。
普通に一般人のように働いて、どれくらいで借金を返すのだろう。
それとも、また危険を冒してトランみたいに裏で稼ぐか──。
いずれにしろ苦しい道のりだと思う。
私達もそれは大差ないけど。
そして長い説教と、ランク降格と罰則の書類が配られる。
それを見て感じた。夢じゃないんだ。本当なんだ。
「とりあえず、私達は──、探しましょう。受け入れてくれるパーティーを」
キルコが、かすれた声で話しかけてくる。
真っ暗な表情、いつもより声のトーンが小さい。
そうだ、状況が良くないってのは私達も一緒なんだ。私もキルコも遠距離術式の使い手。だから前線で戦ってくれる人がいないととても活動なんかできない。
そのために、私達は後衛の冒険者を募集しているパーティーがないか調べるつもりだ。
それでも、こんな違法行為をしたパーティーの冒険者を拾ってくれる人なんてよほどのもの好きくらいだろう。
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フライ、あなたのこと、いらないなんて言ってごめんなさい。
追放なんかしてごめんなさい。
私には、あなたが必要なの。あなたがいないと、どこまでも落ちていくの。
初めて気づいたの。私って、ここまでバカだったんだ。
これから私たち、どうなっちゃうんだろう──。
沈みゆく夕日が私達を照り付ける中、そんなことを考えながら、私達は住んでいる部屋へと帰っていく。
私、もうダメかも。
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