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最後の戦い
第116話 決勝戦
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カグヤのメイドという恥ずかしい仕事から数日後。
いよいよユピテルとの決勝戦となった。
まずは更衣室。着替えを終えた俺に声援が送られる。
「絶対に優勝するって信じているわ。私のアグナム!」
「アグナムちゃん、頑張って。優勝するって信じているよ!」
サナとレテフが自信を持った表情で俺を送り出す。
二人とも、ありがとう。
思えば、二人ともこの世界から来たばかりの俺にいろいろなことを教えてくれて、友達として一緒にいてくれた。
これからも、一緒に友達としていてほしいな。
「わかった、サナ、レテフ。絶対に勝って見せるよ!」
俺は二人に強く言葉をかける。当然だ、優勝するためにここにいる。
そして俺は控室を後にし、会場へ。
観客席には、俺たちの試合を見に来たたくさんの観客たち。
ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ──。
熱狂的な雰囲気がこの場を包み、今までにないくらい大盛り上がりを見せている。
そして俺たちが戦う場所、視線の先にその人物はいた。
金髪のセミロング、腕を組んでいて堂々とした態度の少女。
「ユピテル、今日はよろしくね」
「ああ、こっちこそ頼むぞ」
俺達は自信満々な表情で会話する。どちらも、勝者は俺だと自信満々に信じている表情だ。
会場は満員、大盛り上がりを見せている。
「しかしこの二人、勝つのはどっちかな?」
「やっぱユピテルじゃねえか? さすがに二度も奇襲は食らわねぇだろ」
「いや、絶対にアグナムだろ。だって俺アグナムタイプだし、あの可愛い顔つき嫁にしたいくらいだよ」
明らかにおかしい声が混じっているけど、観客たちが盛り上がっているのは確かだ。
そしてユピテルは俺に向かって叫ぶ。
「さあ、今度こそ、俺は貴様に勝つ! 本気で戦わせてもらうぞ、かかってこい」
そしてその声と共に再び大歓声が会場一帯に鳴り響く。
「頑張れユピテル。信じてるぞ──」
「アグナムちゃん。絶対勝って!!」
応援は、半分半分といった感じだ。
俺はユピテルに近づく。
そしてそっと手を差し出した。自信に満ちた笑みを浮かべながら──。
「ユピテル、今日は最高の試合にしようね」
「こちらこそ、今度は勝たせてもらうぞ。アグナム」
そして俺たちは所定の場所へ歩いていく。
集いし光の結晶が、世界を優しさの光で再構築する
サンライズハート・プリズムソード
俺は魔法少女の服に変身自身の武器を召喚。
いつもは更衣室で着ていたけど、今日は演出のために観客たちの前で着替えることになっている。
互いに向き合い、剣をとってにらみ合う。
「それでは、決勝戦。試合開始──」
最後の戦いが始まった。
タッ──。
俺は一気にユピテルに向かって突っ込んでいく。
今までみたいにゆっくり試合に入って、徐々にギアを上げていく──、なんてやっていたらすぐに勝負はついてしまうだろう。
だから初めから全力で戦う。
戦い方はもちろん真っ向勝負。力と力の比べ合い。
圧倒的なパワーを持つユピテル相手には危険な行為だ。しかしそれしか突破口がない。
彼女に逃げの一手なんて通じない。それならば臆せず前だ。多分俺の気持ちに少しでも恐怖がわいて逃げ出すようなことがあれば、その時点で勝負はついてしまうだろう。
俺はユピテルの間合いに飛び込んだ瞬間、攻撃に緩急を付けながら左右から攻撃を放つ。
強さよりも早さを意識。
途中フェイントなども加えできるだけユピテルが攻撃しづらくなるようにする。
相手はユピテル。試合のペースはできるだけこっちが握っておきたい。だから先手先手で策を打つ
奇襲のような攻撃。
ユピテルも攻撃を防ぐのに精いっぱいなのか反撃してこない。
「レテフちゃん。アグナムちゃん、出だしは順調だね」
「そうねサナ。けれど、長くは続かないわ」
サナとレテフの声が聞こえる。当然だ、現にユピテルは徐々に攻撃に対応してきている。
俺が出した奇襲、それをパワーで突破できるからこそ、彼女が最強でいられるのだから──。
「なめるな!」
──アブソリュート、バーニングフォース!──
ユピテルの剣が持ち上がり、大量の魔力を込める。
そしてそのまま一気にたたきつけられた。
その瞬間、大きな爆発音とともに、この場一帯が大きく揺れる。
「な、何だこれぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「闘技場が、揺れてるぞ──」
「ありえねぇだろこんなの」
客席からも驚きと悲鳴が上がる。
俺も驚いている。ユピテルが地面に剣をたたきつけた瞬間、闘技場が激しく揺れ、その場所が蜘蛛の巣の様に砕けたのだ。
ここでは大会での試合だけじゃない。ドラパにミュクシー、ムエリットなど様々な強敵と戦ってきた。けれどここまでの破壊は起こらなかった。
それか、彼女の剣でもたらされたのだ。
そしてユピテルの行動は、当然地面を破壊するための物ではない。
「これで貴様は、小細工を撃てない!」
地面から跳ね返った衝撃で、俺の体が浮いてしまったのだ。
何とか体を移動しようともがくが、抵抗むなしく俺の体は宙を舞うだけ。
「くらえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
ユピテルの渾身の一撃が俺に向かってくる。
俺はそれを読んでいて、その攻撃を自身の剣で抑えた。
いよいよユピテルとの決勝戦となった。
まずは更衣室。着替えを終えた俺に声援が送られる。
「絶対に優勝するって信じているわ。私のアグナム!」
「アグナムちゃん、頑張って。優勝するって信じているよ!」
サナとレテフが自信を持った表情で俺を送り出す。
二人とも、ありがとう。
思えば、二人ともこの世界から来たばかりの俺にいろいろなことを教えてくれて、友達として一緒にいてくれた。
これからも、一緒に友達としていてほしいな。
「わかった、サナ、レテフ。絶対に勝って見せるよ!」
俺は二人に強く言葉をかける。当然だ、優勝するためにここにいる。
そして俺は控室を後にし、会場へ。
観客席には、俺たちの試合を見に来たたくさんの観客たち。
ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ──。
熱狂的な雰囲気がこの場を包み、今までにないくらい大盛り上がりを見せている。
そして俺たちが戦う場所、視線の先にその人物はいた。
金髪のセミロング、腕を組んでいて堂々とした態度の少女。
「ユピテル、今日はよろしくね」
「ああ、こっちこそ頼むぞ」
俺達は自信満々な表情で会話する。どちらも、勝者は俺だと自信満々に信じている表情だ。
会場は満員、大盛り上がりを見せている。
「しかしこの二人、勝つのはどっちかな?」
「やっぱユピテルじゃねえか? さすがに二度も奇襲は食らわねぇだろ」
「いや、絶対にアグナムだろ。だって俺アグナムタイプだし、あの可愛い顔つき嫁にしたいくらいだよ」
明らかにおかしい声が混じっているけど、観客たちが盛り上がっているのは確かだ。
そしてユピテルは俺に向かって叫ぶ。
「さあ、今度こそ、俺は貴様に勝つ! 本気で戦わせてもらうぞ、かかってこい」
そしてその声と共に再び大歓声が会場一帯に鳴り響く。
「頑張れユピテル。信じてるぞ──」
「アグナムちゃん。絶対勝って!!」
応援は、半分半分といった感じだ。
俺はユピテルに近づく。
そしてそっと手を差し出した。自信に満ちた笑みを浮かべながら──。
「ユピテル、今日は最高の試合にしようね」
「こちらこそ、今度は勝たせてもらうぞ。アグナム」
そして俺たちは所定の場所へ歩いていく。
集いし光の結晶が、世界を優しさの光で再構築する
サンライズハート・プリズムソード
俺は魔法少女の服に変身自身の武器を召喚。
いつもは更衣室で着ていたけど、今日は演出のために観客たちの前で着替えることになっている。
互いに向き合い、剣をとってにらみ合う。
「それでは、決勝戦。試合開始──」
最後の戦いが始まった。
タッ──。
俺は一気にユピテルに向かって突っ込んでいく。
今までみたいにゆっくり試合に入って、徐々にギアを上げていく──、なんてやっていたらすぐに勝負はついてしまうだろう。
だから初めから全力で戦う。
戦い方はもちろん真っ向勝負。力と力の比べ合い。
圧倒的なパワーを持つユピテル相手には危険な行為だ。しかしそれしか突破口がない。
彼女に逃げの一手なんて通じない。それならば臆せず前だ。多分俺の気持ちに少しでも恐怖がわいて逃げ出すようなことがあれば、その時点で勝負はついてしまうだろう。
俺はユピテルの間合いに飛び込んだ瞬間、攻撃に緩急を付けながら左右から攻撃を放つ。
強さよりも早さを意識。
途中フェイントなども加えできるだけユピテルが攻撃しづらくなるようにする。
相手はユピテル。試合のペースはできるだけこっちが握っておきたい。だから先手先手で策を打つ
奇襲のような攻撃。
ユピテルも攻撃を防ぐのに精いっぱいなのか反撃してこない。
「レテフちゃん。アグナムちゃん、出だしは順調だね」
「そうねサナ。けれど、長くは続かないわ」
サナとレテフの声が聞こえる。当然だ、現にユピテルは徐々に攻撃に対応してきている。
俺が出した奇襲、それをパワーで突破できるからこそ、彼女が最強でいられるのだから──。
「なめるな!」
──アブソリュート、バーニングフォース!──
ユピテルの剣が持ち上がり、大量の魔力を込める。
そしてそのまま一気にたたきつけられた。
その瞬間、大きな爆発音とともに、この場一帯が大きく揺れる。
「な、何だこれぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「闘技場が、揺れてるぞ──」
「ありえねぇだろこんなの」
客席からも驚きと悲鳴が上がる。
俺も驚いている。ユピテルが地面に剣をたたきつけた瞬間、闘技場が激しく揺れ、その場所が蜘蛛の巣の様に砕けたのだ。
ここでは大会での試合だけじゃない。ドラパにミュクシー、ムエリットなど様々な強敵と戦ってきた。けれどここまでの破壊は起こらなかった。
それか、彼女の剣でもたらされたのだ。
そしてユピテルの行動は、当然地面を破壊するための物ではない。
「これで貴様は、小細工を撃てない!」
地面から跳ね返った衝撃で、俺の体が浮いてしまったのだ。
何とか体を移動しようともがくが、抵抗むなしく俺の体は宙を舞うだけ。
「くらえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
ユピテルの渾身の一撃が俺に向かってくる。
俺はそれを読んでいて、その攻撃を自身の剣で抑えた。
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