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第2章
第59話 ローチェの、言いたいこと
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「その前に、僕はアグナムに言いたいことがある!」
「──何が言いたいんだ」
ローチェが俺を指さしながら、俺に向かって叫ぶ。
「しかし、本当にいやらし体系をしているねえアグナムは──。まさしく男を誘惑するにふさわしい体つきだよ。胸が大きくて、太ももや足、お尻の肉付きも、細すぎず、ムチムチしてエロエロ。いやらしさを前面に押し出しているよね!」
何の話かと思ったらそんな話?
知らないよ。身体的な特徴を言われても、もともとこんな体なんだからどうしようもないだろ。
「ちょっと、それは聞き捨てならないわ!」
すると、隣にいたレテフがコーヒーカップをドンと置き、反論してきたのだ。
明らかに感情的になり、むきっとなったレテフ。
「それはあなたの魅力がないからでしょう。まあ、あなたごときが私のアグナムに勝つなんてありえない話だわ! けど、負け惜しみはかっこ悪いわ!」
「負け惜しみなんかじゃないよ。どうせ票が入ったのだってそのいやらしさ抜群の体形と変態水着のおかげでしょう? 純粋なかわいさだったら、間違いなくこの僕の方がかわいい!」
おいやめろ。変態水着。それは以前海でミュクシーに着せられたマイクロ水着のことだ。お尻も、胸も局部以外すべて丸見え、恥ずかしすぎて思い出すのも嫌な水着だ。
というか話が変な方向に脱線してないか? するとローチェは俺の隣に移動。そしてなんと俺の胸に触れてきたのだ。
「この胸が悪いんだ胸が! 大きいし、形もいいし! 柔らかいし!」
「それは私も思った。しょんべん臭いガキのくせにエロい胸してるよなぁって」
ミュクシーも、俺の胸を指さしながら話に入る。もう、恥ずかしいからやめてくれ、サナなんて完全に固まっている。
すると、隣の席にいたレテフが俺を押す様にして席から立つ。同時に俺も席から立つ形になる。すると、背後に立ち、何と俺の胸を鷲掴みしてきたのだ。
「そう、見てよこの大きさ、柔らかさ、形、すべてがパーフェクトな胸! おばさんのくせにその程度しか発育しなかった誰かさんとは大違いよ」
俺の胸をマシュマロのようにもみもみしながらどや顔で叫ぶ。待て、ここ店の中だぞ! 恥ずかしいからやめてくれ!
するとローチェは同じようにミュクシーを絶たせて、彼女の背後に回る。そして──。
もみもみもみもみっ!
「お、お前──!」
その感覚に思わず声を上げるミュクシー。なんとローチェはレテフが俺にしたように背後から両手で胸をもみ始めたのだった。
「ふん、大きさだけで勝った気になるなんて下品だよねぇ。みてよミュクシーのつつましやかでも張りがある胸。以前見たけど形はいいし上品だを体現したような形、お前の女に負けるわけがないよ!」
レテフとローチェ、互いにヒートアップしていく。
そしておでこをくっつけあい、いがみ合う2人。そして2人は後方を向き──。
「ミュクシー、やっちゃってよ。こんな胸が大きいだけの牛女に、見せつけてやるんだ。年の割に控えめだけど、形が整っていてきれいで美しいその胸を!」
「私のアグナム。見せてあげなさい。あそこにいる発育がなっていないぺったんこなおばさんに、その大きくて人の顔が埋められるくらいのその胸を!」
俺とミュクシーはほぼ同じタイミングで背後に立つ。そして拳を振り上げ──!
「「そんなことするわけがないだろ!!」」
ゴン!
全力で俺はレテフ、ミュクシーはリヒレの頭にげんこつを見舞う。
2人はそのまま気を失い地面に倒れこんだ。
「もう私この店行けねぇじゃねぇかバカ野郎!」
全力で叫ぶミュクシー、俺だってそうだ。冗談抜きで死ぬほど恥ずかしい。
「とりあえず、話の本題に入ろうよ。あのタロットのことだよねぇ」
ナイスだサナ。話が横道にそれすぎた。
そして気を取り直し、ホットコーヒーを1口飲むと、話の本題に入っていく。
「それで、俺が聞きたいのは、突然倒れこんだあの若い人のことなんだ。それがわかるって聞いたからついてきた。どうなんだ?」
ミュクシーは冷静になり、コーヒーを一口飲んでから俺の問いに答え始める。
「簡潔に言おう。タロットの副作用なんだ──。お前たちも知っているか? 魔力を増幅させるタロットのことを」
「ああ、知っている。俺たちもそれを追っていたところだ」
「単刀直入に説明する。そのタロット、出どころは俺たちなんだ」
脳がオーバーヒートを起こしたような状態になる。
「ああ、大元は俺たちという意味だ。まあ、直接手を染めるのは嫌だから、裏社会の人間たちを仲介させる形になっているがな」
そうだったのか、でも、それは俺が求めていた答えとは違う。
「お前たちが出どころってことは、奴らが倒れた理由だって、わかるんだろ。何が理由なんだ?」
「しょうがないなあ~~。本当はダメなんでけど、言わないと引いてくれなさそうだから、特別に教えてあげるよ~」
そしてローチェは自慢げにそのタロットのことについて話し始める。
「でも、この話をするには、魔法と人間の人体の構造について説明しなきゃいけないんだよね」
困った表情をするローチェ。
すると、今度はミュクシーが、その構造について説明し始めた。
「まずは魔力についてだ。簡潔に説明すると、魔力は人間の脳の一部分にあるエーテル部位と呼ばれる部分から魔力を供給している。そしてそれはすべての人間に存在している」
その言葉にサナが首をかしげて質問をする。
「──何が言いたいんだ」
ローチェが俺を指さしながら、俺に向かって叫ぶ。
「しかし、本当にいやらし体系をしているねえアグナムは──。まさしく男を誘惑するにふさわしい体つきだよ。胸が大きくて、太ももや足、お尻の肉付きも、細すぎず、ムチムチしてエロエロ。いやらしさを前面に押し出しているよね!」
何の話かと思ったらそんな話?
知らないよ。身体的な特徴を言われても、もともとこんな体なんだからどうしようもないだろ。
「ちょっと、それは聞き捨てならないわ!」
すると、隣にいたレテフがコーヒーカップをドンと置き、反論してきたのだ。
明らかに感情的になり、むきっとなったレテフ。
「それはあなたの魅力がないからでしょう。まあ、あなたごときが私のアグナムに勝つなんてありえない話だわ! けど、負け惜しみはかっこ悪いわ!」
「負け惜しみなんかじゃないよ。どうせ票が入ったのだってそのいやらしさ抜群の体形と変態水着のおかげでしょう? 純粋なかわいさだったら、間違いなくこの僕の方がかわいい!」
おいやめろ。変態水着。それは以前海でミュクシーに着せられたマイクロ水着のことだ。お尻も、胸も局部以外すべて丸見え、恥ずかしすぎて思い出すのも嫌な水着だ。
というか話が変な方向に脱線してないか? するとローチェは俺の隣に移動。そしてなんと俺の胸に触れてきたのだ。
「この胸が悪いんだ胸が! 大きいし、形もいいし! 柔らかいし!」
「それは私も思った。しょんべん臭いガキのくせにエロい胸してるよなぁって」
ミュクシーも、俺の胸を指さしながら話に入る。もう、恥ずかしいからやめてくれ、サナなんて完全に固まっている。
すると、隣の席にいたレテフが俺を押す様にして席から立つ。同時に俺も席から立つ形になる。すると、背後に立ち、何と俺の胸を鷲掴みしてきたのだ。
「そう、見てよこの大きさ、柔らかさ、形、すべてがパーフェクトな胸! おばさんのくせにその程度しか発育しなかった誰かさんとは大違いよ」
俺の胸をマシュマロのようにもみもみしながらどや顔で叫ぶ。待て、ここ店の中だぞ! 恥ずかしいからやめてくれ!
するとローチェは同じようにミュクシーを絶たせて、彼女の背後に回る。そして──。
もみもみもみもみっ!
「お、お前──!」
その感覚に思わず声を上げるミュクシー。なんとローチェはレテフが俺にしたように背後から両手で胸をもみ始めたのだった。
「ふん、大きさだけで勝った気になるなんて下品だよねぇ。みてよミュクシーのつつましやかでも張りがある胸。以前見たけど形はいいし上品だを体現したような形、お前の女に負けるわけがないよ!」
レテフとローチェ、互いにヒートアップしていく。
そしておでこをくっつけあい、いがみ合う2人。そして2人は後方を向き──。
「ミュクシー、やっちゃってよ。こんな胸が大きいだけの牛女に、見せつけてやるんだ。年の割に控えめだけど、形が整っていてきれいで美しいその胸を!」
「私のアグナム。見せてあげなさい。あそこにいる発育がなっていないぺったんこなおばさんに、その大きくて人の顔が埋められるくらいのその胸を!」
俺とミュクシーはほぼ同じタイミングで背後に立つ。そして拳を振り上げ──!
「「そんなことするわけがないだろ!!」」
ゴン!
全力で俺はレテフ、ミュクシーはリヒレの頭にげんこつを見舞う。
2人はそのまま気を失い地面に倒れこんだ。
「もう私この店行けねぇじゃねぇかバカ野郎!」
全力で叫ぶミュクシー、俺だってそうだ。冗談抜きで死ぬほど恥ずかしい。
「とりあえず、話の本題に入ろうよ。あのタロットのことだよねぇ」
ナイスだサナ。話が横道にそれすぎた。
そして気を取り直し、ホットコーヒーを1口飲むと、話の本題に入っていく。
「それで、俺が聞きたいのは、突然倒れこんだあの若い人のことなんだ。それがわかるって聞いたからついてきた。どうなんだ?」
ミュクシーは冷静になり、コーヒーを一口飲んでから俺の問いに答え始める。
「簡潔に言おう。タロットの副作用なんだ──。お前たちも知っているか? 魔力を増幅させるタロットのことを」
「ああ、知っている。俺たちもそれを追っていたところだ」
「単刀直入に説明する。そのタロット、出どころは俺たちなんだ」
脳がオーバーヒートを起こしたような状態になる。
「ああ、大元は俺たちという意味だ。まあ、直接手を染めるのは嫌だから、裏社会の人間たちを仲介させる形になっているがな」
そうだったのか、でも、それは俺が求めていた答えとは違う。
「お前たちが出どころってことは、奴らが倒れた理由だって、わかるんだろ。何が理由なんだ?」
「しょうがないなあ~~。本当はダメなんでけど、言わないと引いてくれなさそうだから、特別に教えてあげるよ~」
そしてローチェは自慢げにそのタロットのことについて話し始める。
「でも、この話をするには、魔法と人間の人体の構造について説明しなきゃいけないんだよね」
困った表情をするローチェ。
すると、今度はミュクシーが、その構造について説明し始めた。
「まずは魔力についてだ。簡潔に説明すると、魔力は人間の脳の一部分にあるエーテル部位と呼ばれる部分から魔力を供給している。そしてそれはすべての人間に存在している」
その言葉にサナが首をかしげて質問をする。
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