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第2章
第55話 薄い本展開は、イヤだ!
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グォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
真黒で巨大な肉体、怪獣のような外見。
「強さは、そこそこといった所ね」
レテフの言う通り、こいつらなら俺たち3人で何とかなりそうだ。
俺たちはすぐに変身。
シャイニング・フレア・プリズムダスト・エンブレス
変身完了。いつものコスチュームになる。レテフとサナも変身を終える。
集いし光の結晶が、世界を優しさの光で再構築する
サンライズハート・プリズムソード
俺はサナとレテフに作戦を説明。
「わかったわ、まず私があいつにぶちかまして──」
「私とアグナムちゃんが仕留めるんだね!」
「その通り、じゃあ、行くよ!」
とりあえず作戦の実行だ。
まずはレテフがホロウに向かって数本の矢を放つ。
魔力を纏った矢はホロウたちに直撃、大爆発を起こす。
「サナ、行こう!」
「うん!」
そして俺とサナが左右から、突っ込んでいく。爆発の際に生じた煙でどちらも姿が見えないが、あの巨体なら大丈夫だ。
悠久なる輝きをまとい、赫焉(かくえん)なる斬撃、ここに現れよ
ホープ・ソード・スレイシング
何とホロウたちが消滅。そしていかにも、ゴロツキ思わしき10人くらいの男女がニヤニヤとしながら。こっちを見つめているのだ。
「何笑っているんだ? もう追い詰めたぞ」
「そうよ、どうしてあなたたちがホロウを操っているのか、じっくりと聞かせてもらうわ!」
俺とレテフが叫ぶ。しかしごろつきたちはにやりと笑みを浮かべたままだ。
追い詰められているという空気を感じていない。むしろ、俺たちがここに来ることを想定していたみたいに。
「フッフッフッ──」
「何を笑っている!」
「まあ、流石はアグノムちゃんだぜぇ。俺たちが出したホロウたちを瞬殺しちまうとはヨォ」
この様子、やはり何か狙っているな。
「何を笑っているの? どのみちとっ捕まえるわ!」
レテフかそうかみつくと、ごろつきたちの一人が余裕ぶった表情で叫び──。
「そんなにイキっているなら、捕まえてみろよ!」
そう叫び、2人と3人に分かれて左右に逃げ出したのだ。
戸惑う俺たち、しかし手をこまねいているわけにはいかない。
「ど、どうするの?」
戸惑う、リヒレ、とりあえず魔法が使えない彼女を連れていくわけにはいかない。家で待機させよう。
「申し訳ないけど、リヒレはここで待機してくれないかな。敵が何を仕掛けてくるかわからないし。そっちの方が安全だと思う」
「そ、そうだよね。わたし、足手まといだよね。ごめんね……」
早口で話す俺に対し、かっくりと肩を落とすリヒレ。彼女には失礼だけど、仕方がない。また今度、埋め合わせしよう
「とりあえず2手に分かれよう。俺は1人で2人の方を追いかける。サナとレテフは3人の方を追いかけて」
「わかった」
「アグナム。無事でいてね」
そして俺はサナたちと別れて2人の方を追いかける。
街の中を5分ほど走り回ると、その2人が道の中央にこっちを向けて立っている。
「貴様たち、追い詰めたぞ」
1人は金髪で長身、もう1人は黒髪で小太りの男。
俺はすぐに変身し、剣を2人に突き付け警告する。
「何でこんなことをしたのか、説明しろ」
俺は2人をにらみつけながら叫ぶ。しかし──。
「教えねぇよ……」
そしてニヒヒと、邪険な笑みを浮かべながら俺につっかかってくる。何か策でもあるのか? だが俺にそれを知るすべはない。
いくらなんでも、魔法を使える俺に強気に出てくるのはおかしい。けど、逃げるわけにはいかない。ここは、罠だとわかっていても、一歩踏み出すだけ。
どのみち突っ込むしか道はない。
そして俺は2人に向かって間合いを詰める。
「かかったな、イノシシ魔法少女め!」
金髪の男がピッと指を鳴らす。すると──。
「あれ、何で剣が?」
剣が突然蒸発するように消滅したのだ。それだけじゃない。
何でだ? どれだけ力を込めても魔力が出てこない。魔力を纏っていたはずなのに!?
「魔法が、使えない!」
「かかったな。これで貴様はただの女の子だ!」
魔力を纏っているつもりが、ただ走っていくだけになってしまう。結果、男が接近して衝突。
当然ダメージなんて与えられるわけがない。
男は体重を目いっぱいかけて俺を押し倒す。若くて力のある男と、魔法が使えない女の子では力の差がありすぎる。
何とか逃れようと目いっぱい抵抗をするが、男の体はびくともしない。
「へっへっへっ。そんな抵抗、無駄だぜぇ~~」
「それじゃあ、いただくとするかぁ」
すると金髪の男が俺の両腕を体重をかけてがちって抑え込む。
もう一人の男が俺の太もも下からつかみくいっと持ち上げる。これで男から俺の下着とむっちりとした太ももが丸見えになってしまう。
俺は必死に力を込めてもがいて逃れようとする。
しかし、魔法を封じられた女の子の体。男2人に抑え込まれてどうすることもできない。まて、こんな展開は同人誌だけで十分だって。
(じゃあ魔法少女の初めて、いただくとするか)
俺の心が恐怖でいっぱいになる。胸が締め付けられ、何も考えられなくなり、全力でここから抜け出そうともがき苦しむ。
まあ、もがくだけでどうすることもできないわけだが。
そして男が俺のパンツを脱がそうとして、太ももの付け根に触れる。
こんなところで、こんな一方的に俺は初めてを失うのか……。
やめて、怖い、イヤだ。イヤだ!
そして男が俺のパンツをつかみ、心が絶望に染まったその時。
「おい貴様たち、そこまでだ!」
突然の叫び声、俺はすぐにその方向を向く。
そこにいたのはオレンジの髪の少女。ユピテルだった。
真黒で巨大な肉体、怪獣のような外見。
「強さは、そこそこといった所ね」
レテフの言う通り、こいつらなら俺たち3人で何とかなりそうだ。
俺たちはすぐに変身。
シャイニング・フレア・プリズムダスト・エンブレス
変身完了。いつものコスチュームになる。レテフとサナも変身を終える。
集いし光の結晶が、世界を優しさの光で再構築する
サンライズハート・プリズムソード
俺はサナとレテフに作戦を説明。
「わかったわ、まず私があいつにぶちかまして──」
「私とアグナムちゃんが仕留めるんだね!」
「その通り、じゃあ、行くよ!」
とりあえず作戦の実行だ。
まずはレテフがホロウに向かって数本の矢を放つ。
魔力を纏った矢はホロウたちに直撃、大爆発を起こす。
「サナ、行こう!」
「うん!」
そして俺とサナが左右から、突っ込んでいく。爆発の際に生じた煙でどちらも姿が見えないが、あの巨体なら大丈夫だ。
悠久なる輝きをまとい、赫焉(かくえん)なる斬撃、ここに現れよ
ホープ・ソード・スレイシング
何とホロウたちが消滅。そしていかにも、ゴロツキ思わしき10人くらいの男女がニヤニヤとしながら。こっちを見つめているのだ。
「何笑っているんだ? もう追い詰めたぞ」
「そうよ、どうしてあなたたちがホロウを操っているのか、じっくりと聞かせてもらうわ!」
俺とレテフが叫ぶ。しかしごろつきたちはにやりと笑みを浮かべたままだ。
追い詰められているという空気を感じていない。むしろ、俺たちがここに来ることを想定していたみたいに。
「フッフッフッ──」
「何を笑っている!」
「まあ、流石はアグノムちゃんだぜぇ。俺たちが出したホロウたちを瞬殺しちまうとはヨォ」
この様子、やはり何か狙っているな。
「何を笑っているの? どのみちとっ捕まえるわ!」
レテフかそうかみつくと、ごろつきたちの一人が余裕ぶった表情で叫び──。
「そんなにイキっているなら、捕まえてみろよ!」
そう叫び、2人と3人に分かれて左右に逃げ出したのだ。
戸惑う俺たち、しかし手をこまねいているわけにはいかない。
「ど、どうするの?」
戸惑う、リヒレ、とりあえず魔法が使えない彼女を連れていくわけにはいかない。家で待機させよう。
「申し訳ないけど、リヒレはここで待機してくれないかな。敵が何を仕掛けてくるかわからないし。そっちの方が安全だと思う」
「そ、そうだよね。わたし、足手まといだよね。ごめんね……」
早口で話す俺に対し、かっくりと肩を落とすリヒレ。彼女には失礼だけど、仕方がない。また今度、埋め合わせしよう
「とりあえず2手に分かれよう。俺は1人で2人の方を追いかける。サナとレテフは3人の方を追いかけて」
「わかった」
「アグナム。無事でいてね」
そして俺はサナたちと別れて2人の方を追いかける。
街の中を5分ほど走り回ると、その2人が道の中央にこっちを向けて立っている。
「貴様たち、追い詰めたぞ」
1人は金髪で長身、もう1人は黒髪で小太りの男。
俺はすぐに変身し、剣を2人に突き付け警告する。
「何でこんなことをしたのか、説明しろ」
俺は2人をにらみつけながら叫ぶ。しかし──。
「教えねぇよ……」
そしてニヒヒと、邪険な笑みを浮かべながら俺につっかかってくる。何か策でもあるのか? だが俺にそれを知るすべはない。
いくらなんでも、魔法を使える俺に強気に出てくるのはおかしい。けど、逃げるわけにはいかない。ここは、罠だとわかっていても、一歩踏み出すだけ。
どのみち突っ込むしか道はない。
そして俺は2人に向かって間合いを詰める。
「かかったな、イノシシ魔法少女め!」
金髪の男がピッと指を鳴らす。すると──。
「あれ、何で剣が?」
剣が突然蒸発するように消滅したのだ。それだけじゃない。
何でだ? どれだけ力を込めても魔力が出てこない。魔力を纏っていたはずなのに!?
「魔法が、使えない!」
「かかったな。これで貴様はただの女の子だ!」
魔力を纏っているつもりが、ただ走っていくだけになってしまう。結果、男が接近して衝突。
当然ダメージなんて与えられるわけがない。
男は体重を目いっぱいかけて俺を押し倒す。若くて力のある男と、魔法が使えない女の子では力の差がありすぎる。
何とか逃れようと目いっぱい抵抗をするが、男の体はびくともしない。
「へっへっへっ。そんな抵抗、無駄だぜぇ~~」
「それじゃあ、いただくとするかぁ」
すると金髪の男が俺の両腕を体重をかけてがちって抑え込む。
もう一人の男が俺の太もも下からつかみくいっと持ち上げる。これで男から俺の下着とむっちりとした太ももが丸見えになってしまう。
俺は必死に力を込めてもがいて逃れようとする。
しかし、魔法を封じられた女の子の体。男2人に抑え込まれてどうすることもできない。まて、こんな展開は同人誌だけで十分だって。
(じゃあ魔法少女の初めて、いただくとするか)
俺の心が恐怖でいっぱいになる。胸が締め付けられ、何も考えられなくなり、全力でここから抜け出そうともがき苦しむ。
まあ、もがくだけでどうすることもできないわけだが。
そして男が俺のパンツを脱がそうとして、太ももの付け根に触れる。
こんなところで、こんな一方的に俺は初めてを失うのか……。
やめて、怖い、イヤだ。イヤだ!
そして男が俺のパンツをつかみ、心が絶望に染まったその時。
「おい貴様たち、そこまでだ!」
突然の叫び声、俺はすぐにその方向を向く。
そこにいたのはオレンジの髪の少女。ユピテルだった。
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