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第2章
第46話 強力なライバル。ぶりっ子アイドル「ローチェ」
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マイクロビキニというやつだ。
あまりの恥ずかしさに思わず顔を真っ赤にして胸を押さえてしまう。サナは目をキラキラさせながら羨望のまなざしで話しかける。
「すごいよ。アグノムちゃんセクシーだね」
「ええ──、私も度肝を抜かれたわ。あまりのショックに心臓が飛び出そうよ」
レテフに関しては鼻血を出し始めてしまう。慌てて俺とサナが止血作業をする。
「とりあえず、行こう」
時間だ、仕方がない。あの野郎、だましやがって──。
ぶつぶつ言いながら俺はサナの陰に隠れながら会場へと足を運ぶ。
そして大会の時間となる。会場はたくさんの人でにぎわっていて、海の家1軒が会場になっていた。
その場所に長身で金髪のお姉さんが立っていた。彼女が周囲の人に向かって叫び始める。
最後に1人1分のアピールタイムをしていただきます。
そして最後に会場の皆さんに投票していただき、最も得票率の高い人が優勝となりまーす。
そして係員に誘導され俺たちは番号順に並ぶ。俺の順番は1番最後の13番だ。
もちろんマイクロビキニを着ているのは俺一人、否が応でも視線が集まってしまう。
「あれ、アグナムさんじゃない?」
「何あの水着、超セクシーじゃん」
俺も有名人になったな、すぐに気づかれた。周囲の視線が俺に集中しているのがわかる。
「やべー、あんなスタイル良かったのかよ。マジ嫁にしてぇ」
「もみたい、挟まれたい!」
何か欲望丸出しの奴がいるな。まあ、こんな姿じゃあ仕方ないよな。
「1番。リヒレです。こんな私だけど、よ、よろしくお願いします!」
そして自己紹介が始まる。最初はリヒレ、緊張していてちょっと固くなっているようだ。
それが終わると番号順に自己紹介をしていく。
そして5分ほどすると、俺の番になる。
観客の視線が俺に集中する。
「じゅ、13番アグナムです、ほ、ほ、本日はよろしくお願いします」
以前の世界でも、いつも1人だった俺にこのシチュエーションはつらい。カチカチで予想以上に噛んでしまった。
そして頭を下げると──。
「かわいいなあ、水着もスケベだし、応援するぜー」
「優勝しろよ。エロ女―」
今までにないほどこの会場が拍手喝采になる。
見ている人、特に男の人の視線が俺の乳房に集中しているのがわかる。
そりゃ俺も男だったからその気持ちはわからなくないけど──。
「以上で自己紹介を終えまーす。次は選手各種によるアピールタイムでーす。皆さん、十分に自分の魅力をアピールしてくださいね」
そして紹介が終わると俺たちは再び控室に案内される。アピールタイムまでここにいよう。
女の子たちから目をそらしていると、誰かが俺の肩をたたく。
振り向くとそこには1番と書かれた1人の少女がいた。
灰色のすらっとしたロングヘア―の髪型。俺と同じくらいの身長。すらっとした体形。
ぱっちりとした瞳。
「あなたがアグナムさんか。なかなかのライバルになりそうだねぇ」
水着は俺ほどに過激なものではないが、露出度が高く、あざとい水着という印象だ。
「僕はローチェ。極東から来た世界一かわいい魔法少女でーす♡」
そしてくるりと1回転してから投げキッスをしてきた。
俺の世界でいうぶりっ子アイドルという言葉がとても似あう。
そぶり1つ1つがあざといという言葉を具現化しているような感覚。
そして彼女は一瞬俺の胸に視線を下げた後、じーっと俺を見つめてくる。
「ふ~~ん。エロエロでかわいい水着だねぇ。多分僕の次くらいに人気が出るんじゃないかな──」
ずいぶん自信あるな。すると隣にいたレテフが顔を膨らませながら言葉を返してくる。
「そんな板で私のアグナムに本当に勝てると思っているの?」
「胸? これはハンデみたいなものです。そんなものに頼らずとも、僕の美貌ならみんなを虜にするくらい簡単なんだよ」
「そう、うぬぼれているのね。まあ、何を言っても無駄な感じね、現実を知るといいわ」
そして案内員が部屋にやってくる。
「ローチェさん。準備のほうお願いします」
「はーい。わかりました!」
ローチェはウィンクをして子tp場と返す。
「じゃあ、僕の番だね。みんなを虜にしに行ってくるよ」
自身たっぶりな表情をしたまま彼女は会場へ進んでいく。負けるとは微塵も思っていない自信たっぷりの顔。そして最後に──。
「まあ結局、僕が1番かわいくて、強いんですけどね」
にやりとしながらの一言。それを見て俺は決断した。
「俺たちも見に行こう」
「そうね」
レテフが首を縦に振る。
恐らくローチェは強敵だ。勝ちたいのなら相手がどんな戦術をとるのか知らなければならない。
そして会場。
観客席の隅っこに相手に見つからないように構えた。
「さあ、今大会優勝候補の一人、そのかわいさとそぶりは1級品。ローチェさんです。どうぞ」
そしてローチェが出てくる。
「みなさーん。お待たせしました~」
ニコッと営業スマイルをしてターンをする。そしてぶりっ子のポーズをし始めた。
「かわいい~~。アイドルみたい」
「いつもあなたのハートに。ストレートアロー、みんなのアイドルローチェちゃんだよ──」
周囲の声援もさっきまでとは比べ物にならないほど飛び交ってくる。
「かわいい美少女だな──」
「いいじゃん。見たことないけど素敵」
あまりの恥ずかしさに思わず顔を真っ赤にして胸を押さえてしまう。サナは目をキラキラさせながら羨望のまなざしで話しかける。
「すごいよ。アグノムちゃんセクシーだね」
「ええ──、私も度肝を抜かれたわ。あまりのショックに心臓が飛び出そうよ」
レテフに関しては鼻血を出し始めてしまう。慌てて俺とサナが止血作業をする。
「とりあえず、行こう」
時間だ、仕方がない。あの野郎、だましやがって──。
ぶつぶつ言いながら俺はサナの陰に隠れながら会場へと足を運ぶ。
そして大会の時間となる。会場はたくさんの人でにぎわっていて、海の家1軒が会場になっていた。
その場所に長身で金髪のお姉さんが立っていた。彼女が周囲の人に向かって叫び始める。
最後に1人1分のアピールタイムをしていただきます。
そして最後に会場の皆さんに投票していただき、最も得票率の高い人が優勝となりまーす。
そして係員に誘導され俺たちは番号順に並ぶ。俺の順番は1番最後の13番だ。
もちろんマイクロビキニを着ているのは俺一人、否が応でも視線が集まってしまう。
「あれ、アグナムさんじゃない?」
「何あの水着、超セクシーじゃん」
俺も有名人になったな、すぐに気づかれた。周囲の視線が俺に集中しているのがわかる。
「やべー、あんなスタイル良かったのかよ。マジ嫁にしてぇ」
「もみたい、挟まれたい!」
何か欲望丸出しの奴がいるな。まあ、こんな姿じゃあ仕方ないよな。
「1番。リヒレです。こんな私だけど、よ、よろしくお願いします!」
そして自己紹介が始まる。最初はリヒレ、緊張していてちょっと固くなっているようだ。
それが終わると番号順に自己紹介をしていく。
そして5分ほどすると、俺の番になる。
観客の視線が俺に集中する。
「じゅ、13番アグナムです、ほ、ほ、本日はよろしくお願いします」
以前の世界でも、いつも1人だった俺にこのシチュエーションはつらい。カチカチで予想以上に噛んでしまった。
そして頭を下げると──。
「かわいいなあ、水着もスケベだし、応援するぜー」
「優勝しろよ。エロ女―」
今までにないほどこの会場が拍手喝采になる。
見ている人、特に男の人の視線が俺の乳房に集中しているのがわかる。
そりゃ俺も男だったからその気持ちはわからなくないけど──。
「以上で自己紹介を終えまーす。次は選手各種によるアピールタイムでーす。皆さん、十分に自分の魅力をアピールしてくださいね」
そして紹介が終わると俺たちは再び控室に案内される。アピールタイムまでここにいよう。
女の子たちから目をそらしていると、誰かが俺の肩をたたく。
振り向くとそこには1番と書かれた1人の少女がいた。
灰色のすらっとしたロングヘア―の髪型。俺と同じくらいの身長。すらっとした体形。
ぱっちりとした瞳。
「あなたがアグナムさんか。なかなかのライバルになりそうだねぇ」
水着は俺ほどに過激なものではないが、露出度が高く、あざとい水着という印象だ。
「僕はローチェ。極東から来た世界一かわいい魔法少女でーす♡」
そしてくるりと1回転してから投げキッスをしてきた。
俺の世界でいうぶりっ子アイドルという言葉がとても似あう。
そぶり1つ1つがあざといという言葉を具現化しているような感覚。
そして彼女は一瞬俺の胸に視線を下げた後、じーっと俺を見つめてくる。
「ふ~~ん。エロエロでかわいい水着だねぇ。多分僕の次くらいに人気が出るんじゃないかな──」
ずいぶん自信あるな。すると隣にいたレテフが顔を膨らませながら言葉を返してくる。
「そんな板で私のアグナムに本当に勝てると思っているの?」
「胸? これはハンデみたいなものです。そんなものに頼らずとも、僕の美貌ならみんなを虜にするくらい簡単なんだよ」
「そう、うぬぼれているのね。まあ、何を言っても無駄な感じね、現実を知るといいわ」
そして案内員が部屋にやってくる。
「ローチェさん。準備のほうお願いします」
「はーい。わかりました!」
ローチェはウィンクをして子tp場と返す。
「じゃあ、僕の番だね。みんなを虜にしに行ってくるよ」
自身たっぶりな表情をしたまま彼女は会場へ進んでいく。負けるとは微塵も思っていない自信たっぷりの顔。そして最後に──。
「まあ結局、僕が1番かわいくて、強いんですけどね」
にやりとしながらの一言。それを見て俺は決断した。
「俺たちも見に行こう」
「そうね」
レテフが首を縦に振る。
恐らくローチェは強敵だ。勝ちたいのなら相手がどんな戦術をとるのか知らなければならない。
そして会場。
観客席の隅っこに相手に見つからないように構えた。
「さあ、今大会優勝候補の一人、そのかわいさとそぶりは1級品。ローチェさんです。どうぞ」
そしてローチェが出てくる。
「みなさーん。お待たせしました~」
ニコッと営業スマイルをしてターンをする。そしてぶりっ子のポーズをし始めた。
「かわいい~~。アイドルみたい」
「いつもあなたのハートに。ストレートアロー、みんなのアイドルローチェちゃんだよ──」
周囲の声援もさっきまでとは比べ物にならないほど飛び交ってくる。
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