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第21話 レテフ、またお前か──
しおりを挟む昼食後、少し歩いてギルドに到着。入って早々どこかあわただしさを感じ始める。
「何かあったんですか?」
俺は受付にいたエリムさんに話しかける。いつもどこかだらしなくセクシーでエロい恰好をしている人だ。
椅子に座っていて、足を組み替えると、その内容を話しかけてくる。
「この街の郊外の南、そこには~ジャングルが広がっているんですが~、突然遺跡が発見されたんです~」
独特なしゃべり方で彼女は語り始める。
そしてそこを調べるために魔法少女を集めていってほしいということだった。
「その通りなんです~~。なので今片っ端から魔法少女の方たちに~~、声をかけている状況なんです~~」
明日か、特に予定もないし。ちょっと行ってみるか。
「わかりました。俺、参加します。サナも大丈夫だよね」
「大丈夫だよ」
サナはにっこりととくにためらいもなくOK。
「ありがとう、ございます~~。それでは書類を持ってきますので~~、少々お待ちください~~」
そうと分かればさっそく準備だ。
俺たちはこの場所を離れ、サナの家へ。いつ帰れるかもわからないので、それなりの準備を2人で行った。
翌日の朝。快晴で雲一つない晴天の天気。
朝食をしっかりとった後、2人でギルドへ。
ギルドの前には何台かの馬車が止まっている。政府の人たちが魔法少女に早く遺跡についてほしいと手配してくれたようだ。
俺とサナが馬車に乗り込むとすぐに俺の馬車は出発。どうやらギルドについた魔法少女を詰め込んではすぐに出発しているらしい。それほど急いでいるのか?
街を出て数時間。
俺たちは南にあるジャングルへ到達する。
集合場所には既にほかの魔法少女たちが到着していた。斧を持った筋肉質なベテラン魔法少女、マスケット銃を持った幼女っぽい魔法少女など、初めて見る人たちだらけだ。
そして魔法少女たちが俺の存在に気づく
そしてその中から、俺は見つけてしまった。
(うわっ、あいつも来ていたのか)
するとその人物が俺の存在を察知したかのように俺の方向を振り向く。
「レ、レテフ──。久しぶりだね」
レテフだ。俺はその光景に背筋を凍らせ一歩引いてしまう。
そしてレテフはズンズンと早歩きで俺に接近。息が当たるくらい俺の顔に近づいて話しかけてくる。
「久しぶりね。浮気はしてない? サナにいやらしいこととかされてない? 」
先日はいきなりディープキスをされたり、タオルになって全身を密着された挙句に絡み合ったところをサナに見つかって修羅場になったり、散々な目にあった。
「な、何?」
俺が問いかけるとレテフは一歩引いてペコリと頭を下げてくる。
「この間は申し訳なかったわ。2度と無理やり裸の付き合いを強制するなんてしないわ。だからこれからは友達として付き合えないかしら」
と、友達……、それならいいか。好きという感情はどうすることもできない、断ったところで何かしてくるだろう。それなら友達としてほどほどに付き合った方がいいだろう。襲ってきたら、ぶん殴ればいいし。
「そ、そうなの? じゃあよろしくね」
俺は笑みを浮かべながら言葉を返す。
だ、大丈夫だよな──。まあ、次にやったらもう少し痛い目に合わせてあげないと
そしてレテフの隣にもう1人。ちょこんと行儀よく立っている眼鏡をかけていて、魔法少女の格好をしていない女の子だ。
肩口で切りそろえられた髪がとても上品だ。
「私、リヒレ、レテフの親友です。あなたがアグナムさんね。先日はレテフがすいませんでした」
そういって彼女はぺこりと頭を下げる。おそらく彼女はレテフとは違って分別のある常識的な人物だろう。
顔だちも上品で気品差が感じられる。そしてレテフが一言。
「正々堂々あなたを攻略して、恋人になることにしたの。これからは、よろしくね」
レテフの微笑を浮かべながらの一言に俺は思わずドキッとしてしまう。おとといはそんな暇なかったけど、黒髪に整った顔立ち。きれいな女の子だよなぁ。
まあ、いきなりディープキスなんて強引なことをしないなら、友達になってもいいか。
そう安心しきった瞬間。
バッ──!
下半身から服が強くなびくような音が聞こえた。
そして太ももからスース―するような感覚を感じ始める。
まさか──。俺は足元に視線を移す。
するとなんとレテフは俺のスカートをめくり始めたのだ。しかもチラ見とかではなく両手でスカートを全部まくり上げるようなやり方で。
俺のむっちりとした太もも、そしてお尻を包んでいる下着が丸見えになってしまう。
パンチラどころではない。パンモロという表現がふさわしい。
「今日はピンクの水玉ね」
周囲の魔法少女たちは俺の下着に吸い寄せられるように視線を集め始める。
「え──なになに、アグナムさんあんなかわいい下着履くんだ」
「ちょっと意外だよね……、あんなイケメンなのに、かわいい系の下着なんだ」
ひそひそ話が丸聞こえ。俺は恥ずかしさに顔を真っ赤にしてしまう。
すぐに俺はスカートを元に戻す。
後ろを振り向き、殺気をてんこ盛りに交えた笑顔で話しかける。
「レテフ──、さん。風でもないのに何でこんなことしてるのかな?」
「親友がちゃんと下着を履いているかを把握するのも仕事のうちよ」
やはり1発痛い目に合わせなきゃだめか。
そして俺はレテフを振りほどき一歩彼女から遠ざかると。
「これがお礼じゃ──!」
彼女に回し蹴りを見舞いする。レテフは数メートル吹き飛んだあとその場に倒れこみ動かなくなる。
リヒレは右手で額を抑え、ため息を漏らしながら一言。
「レテフちゃん。だからそういうのはダメだって」
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