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オリエント編
本当に、俺は勝てるのか──
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「あなた達の勇気と、覚悟の強さに免じて。このわたくしの本気の力で、あなたたち心をへし折って差し上げましょう」
(やはり、戦わなければいけないのか)
幸一の足が震えだす。体が逃げたがっているのが理解できる。彼女からあふれ出るオーラ、圧倒的な雰囲気が、絶対に勝てない強さの差があるということを示している。
(けど、俺は戦う。俺や、イレーナたちの未来のために)
久遠なる世界の彼方から、混沌ある世界に閃光を貫き──、降臨せよ!!
グローリアス・ソウル・エクスカリバー
幸一が勇気を出して兵器を召喚した瞬間、ヘイムとユダも兵器を繰り出す。すると、ツァルキールがピッと指をはじく。
「せっかくです。私達の最後の戦い。メーリング、ルナシー、イレーナでしたね。彼女たちにも見せてあげましょう」
そして天空からイレーナとメーリングの声が聞こえ始めた。
「幸君!」
「幸一さん──」
三人とも、手出しこそできないが、空の上から、この戦いの様子が映画のスクリーンの様に見えるようになっていたのだ。
「見物客か、まあ、にぎやかでええのう」
「勝てないと理解していてなお勝負を挑む。仕方ないですね。幸一、ヘイム、ユダ、世界の頂の強さを知りなさい」
そして幸一達の世界をかけた、最後の戦いが始まった。
幸一達三人は一瞬アイコンタクトを取る。そしてまずはヘイムとユダが左右からツァルキールに対して距離を詰めていく。
ツァルキールは一歩も動かずに、二人の振り下ろした攻撃を受ける。
「そんな容易く受けきるとは、流石は大天使だのう」
「人間や、天使であれば今の攻撃で落とせていたでしょうね、しかし今あなたたちが相手をしているのは──」
そういってツァルキールが軽く力を入れ、二人を押し返す。
「このわたくしなのです!」
その言葉通り、今の攻撃の太刀筋はそこまで悪くない。並の冒険者ならば、それだけで勝負がついていただろう。
それをツァルキールはやすやすと受け、はじき返す。そして、今度は彼女の反撃。
速すぎて軌道が見えない太刀筋。かっこよく受け流そうとすれば、確実に失敗し押し潰されそうな威力。
無理に受けようとせず、少しずつ後退しながら、二人は攻撃を受けていく。
「口だけですわね。その程度で私にけてると思ったのですか? 愚かですわね──」
その言葉に、ヘイムが後方に一瞬だけ視線を移す。そしてニヤリと傲慢な笑みを浮かべながら言葉を返す。
「愚かなのは貴様だ。俺達だって、ただ逃げ回っていただけじゃない」
その言葉にツァルキールは思い出す。
(そうか、もう一人いたのですわ)
その瞬間、背後から人の気配を感じる。
「スキありだ。勝負を決めさせてもらう!」
幸一だ、彼は強い魔力を込めて、一気に背を向いているツァルキールに接近。
反撃しようとするも、正面の二人に背中をさらすわけにはいかない。
そして背後にいた幸一が彼の剣がツァルキールの背中を突き刺す。
(え──)
確かに、突き刺したのだが──。
「そんな蚊が刺した程度、私のは通じないですわ!」
ツァルキールは何の反応もせずに幸一の方に振り向く。
その光景を見て幸一は驚愕する。ツァルキールに、全く痛みを感じている様子がないのだ。
体内に魔力を保っている状態ではどれだけ攻撃を受けても、痛みと魔力の消耗こそあれど、出血をしたり、身体に危害を与えたりしない。
しかし体を貫通するような攻撃ならば、しばらく動けなくなるくらいの痛みが発生するはずだ。
今の彼女には、それが全くない。痛みをこらえている様子すらない。
(こいつ、感覚というものがないのか──)
「スキあり、です!」
幸一が戸惑っているスキにツァルキールが一気に攻撃を仕掛ける。機関銃のような見えないくらいに素早い連続攻撃。
いままでとはケタ違いの威力。真正面から受けようとすると、力を逃がしきれず体が反ってしまう。
「そこです!」
ツァルキールはさらに威力が高い攻撃を振り下ろす。
攻撃を受けきることができず、とうとう幸一は片足で後ろによろけてしまう。
その瞬間、ツァルキールはより表情を険しくさせ、幸一に踏み込み、聖剣を振り払う。
ズバァァァァァァァァァァァァァァ!
直撃。
幸一の肉体が宙を舞い吹き飛ぶ。ツァルキールが追い打ちをしようと彼に接近しようとしたところにユダとヘイムが立ちふさがり、それを阻止。
幸一は吹き飛んだ先にある地面に激突。最低限の着地はしたので、ダメージこそなかったが、心の中に戸惑いが生まれた。
(本当に、俺は勝てるのか──)
今までの敵とは、パワーも、駆け引きも、技術も何もかも違う。勝利はおろか、一撃を加えることすら入れられる気がしない。
どうすれば彼女と戦えるのか。頭に手を当て考えていると──。
つんつん。
誰かが幸一の肩をそっとたたく。幸一が振り向くと──。
「幸君。私だよ」
「サラ……」
サラは、戦うことができないため、離れた所で彼らの戦う様子を見ていることしかできなかった。しかし、彼女にだって力になりたい思いはある。そしてそれを果たせるタイミングをうかがい、幸一がここに吹き飛ばされたタイミングで彼の所にやってきたのだった。
「サラ、危ないよ。もっと離れた方が──」
「わかった。でも、その前にあげたいものがあるの」
そう言ってサラが両手を思いっきり幸一達の方向に向ける。
幸一達は感じる。温かく、強い魔法の力が──。
(やはり、戦わなければいけないのか)
幸一の足が震えだす。体が逃げたがっているのが理解できる。彼女からあふれ出るオーラ、圧倒的な雰囲気が、絶対に勝てない強さの差があるということを示している。
(けど、俺は戦う。俺や、イレーナたちの未来のために)
久遠なる世界の彼方から、混沌ある世界に閃光を貫き──、降臨せよ!!
グローリアス・ソウル・エクスカリバー
幸一が勇気を出して兵器を召喚した瞬間、ヘイムとユダも兵器を繰り出す。すると、ツァルキールがピッと指をはじく。
「せっかくです。私達の最後の戦い。メーリング、ルナシー、イレーナでしたね。彼女たちにも見せてあげましょう」
そして天空からイレーナとメーリングの声が聞こえ始めた。
「幸君!」
「幸一さん──」
三人とも、手出しこそできないが、空の上から、この戦いの様子が映画のスクリーンの様に見えるようになっていたのだ。
「見物客か、まあ、にぎやかでええのう」
「勝てないと理解していてなお勝負を挑む。仕方ないですね。幸一、ヘイム、ユダ、世界の頂の強さを知りなさい」
そして幸一達の世界をかけた、最後の戦いが始まった。
幸一達三人は一瞬アイコンタクトを取る。そしてまずはヘイムとユダが左右からツァルキールに対して距離を詰めていく。
ツァルキールは一歩も動かずに、二人の振り下ろした攻撃を受ける。
「そんな容易く受けきるとは、流石は大天使だのう」
「人間や、天使であれば今の攻撃で落とせていたでしょうね、しかし今あなたたちが相手をしているのは──」
そういってツァルキールが軽く力を入れ、二人を押し返す。
「このわたくしなのです!」
その言葉通り、今の攻撃の太刀筋はそこまで悪くない。並の冒険者ならば、それだけで勝負がついていただろう。
それをツァルキールはやすやすと受け、はじき返す。そして、今度は彼女の反撃。
速すぎて軌道が見えない太刀筋。かっこよく受け流そうとすれば、確実に失敗し押し潰されそうな威力。
無理に受けようとせず、少しずつ後退しながら、二人は攻撃を受けていく。
「口だけですわね。その程度で私にけてると思ったのですか? 愚かですわね──」
その言葉に、ヘイムが後方に一瞬だけ視線を移す。そしてニヤリと傲慢な笑みを浮かべながら言葉を返す。
「愚かなのは貴様だ。俺達だって、ただ逃げ回っていただけじゃない」
その言葉にツァルキールは思い出す。
(そうか、もう一人いたのですわ)
その瞬間、背後から人の気配を感じる。
「スキありだ。勝負を決めさせてもらう!」
幸一だ、彼は強い魔力を込めて、一気に背を向いているツァルキールに接近。
反撃しようとするも、正面の二人に背中をさらすわけにはいかない。
そして背後にいた幸一が彼の剣がツァルキールの背中を突き刺す。
(え──)
確かに、突き刺したのだが──。
「そんな蚊が刺した程度、私のは通じないですわ!」
ツァルキールは何の反応もせずに幸一の方に振り向く。
その光景を見て幸一は驚愕する。ツァルキールに、全く痛みを感じている様子がないのだ。
体内に魔力を保っている状態ではどれだけ攻撃を受けても、痛みと魔力の消耗こそあれど、出血をしたり、身体に危害を与えたりしない。
しかし体を貫通するような攻撃ならば、しばらく動けなくなるくらいの痛みが発生するはずだ。
今の彼女には、それが全くない。痛みをこらえている様子すらない。
(こいつ、感覚というものがないのか──)
「スキあり、です!」
幸一が戸惑っているスキにツァルキールが一気に攻撃を仕掛ける。機関銃のような見えないくらいに素早い連続攻撃。
いままでとはケタ違いの威力。真正面から受けようとすると、力を逃がしきれず体が反ってしまう。
「そこです!」
ツァルキールはさらに威力が高い攻撃を振り下ろす。
攻撃を受けきることができず、とうとう幸一は片足で後ろによろけてしまう。
その瞬間、ツァルキールはより表情を険しくさせ、幸一に踏み込み、聖剣を振り払う。
ズバァァァァァァァァァァァァァァ!
直撃。
幸一の肉体が宙を舞い吹き飛ぶ。ツァルキールが追い打ちをしようと彼に接近しようとしたところにユダとヘイムが立ちふさがり、それを阻止。
幸一は吹き飛んだ先にある地面に激突。最低限の着地はしたので、ダメージこそなかったが、心の中に戸惑いが生まれた。
(本当に、俺は勝てるのか──)
今までの敵とは、パワーも、駆け引きも、技術も何もかも違う。勝利はおろか、一撃を加えることすら入れられる気がしない。
どうすれば彼女と戦えるのか。頭に手を当て考えていると──。
つんつん。
誰かが幸一の肩をそっとたたく。幸一が振り向くと──。
「幸君。私だよ」
「サラ……」
サラは、戦うことができないため、離れた所で彼らの戦う様子を見ていることしかできなかった。しかし、彼女にだって力になりたい思いはある。そしてそれを果たせるタイミングをうかがい、幸一がここに吹き飛ばされたタイミングで彼の所にやってきたのだった。
「サラ、危ないよ。もっと離れた方が──」
「わかった。でも、その前にあげたいものがあるの」
そう言ってサラが両手を思いっきり幸一達の方向に向ける。
幸一達は感じる。温かく、強い魔法の力が──。
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