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アストラ帝国編
この世界に連れてきた、本当の理由
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ユダは、黙りこくり、しばし考える。そして数十秒ほどの時が立ち、ゆっくりと口を開く。
「──わかったぞい」
ユダが、微笑を浮かべながら、それから先の天使たちのたどった末路を話し始める。
人類たちの敵が姿を消しても、平和は来なかった。
その後に彼らがしたのは、次の敵探しだった。
かつて味方だった者たちを不当に捕え、粛清し、処刑し、かつて戦っていた敵のごとく暴君となり果てた。
次第に英雄たちは、体制側になり、私欲をむき出しにし、民たちを搾取し始める。
市民たちが飢餓と差別、格差に苦しめられる中、英雄たちは不当に富を蓄え、その果実を独占。
どれだけ戒めても、どれだけ叫んでも、何度もこの世界で見た光景。
それを見るたびに、彼女たち天使も、大天使ザガリールも絶望を繰り返していった。
そして、次第に彼女たちの中で一つの考えが生まれてきた。
「彼らは、はじめから救えない存在だったのか──」
ザガリールが、絶望しきった後に放ったその言葉。そして辿り着いてしまったとある結論。
「彼らを滅ぼして、新しい世界を作るのですわ」
その言葉を境に、天使たちは一枚岩であることを捨て、分裂した。
欲望に染まってしまい、手の施しようがなくなってしまった彼らを滅ぼして、再び新しい世界を作ろうとするもの。
それでもあきらめず、勇者の素質を持っている人物を探し、少しでも世界を良くしようとするもの。
あるいは、すべてを投げ捨て、平穏に過ごすもの。
「そ、そんなことがあったのか」
二人の説明に、幸一が思わず声を漏らす。
メーリングは、あまりも衝撃に言葉を失ってしまっている。
「そういうことじゃ。あと、人間を捨てた天使たち、ほぼ仲間割れ状態じゃ。魔王と手を組んだり、人類を導く使命を放棄し、私利私欲に没頭する者もいる」
ユダの言葉。そしてしばしの沈黙が流れると、幸一がユダに恐る恐る質問する。
「──聞きたいことがある」
「なんじゃ?」
「ユダ、シモン、お前は俺たち人間に対してどう思っているのか知りたい。そして何が望みなのかも」
するとユダがため息をつき、ちらりとシモンに視線を向ける。
シモンは少しの間、もじもじとした後、静かに口を開き始め、その考えを2人に話す。
「私は、答えを出すのもためらっていました。誰とも組んでいません。そしてたどり着いた結論が、素質があり、悲惨な幼少を過ごした人物。サリアのような人物の後ろについていることです。もっとも、逃げていると言われれば反論はできませんが」
「まあ、シモンはもともと内気で自己主張が苦手なタイプじゃからのう。それも一考じゃろう」
シモンをかばうような言葉。しかし幸一の求める答えはそれではない。
「それでユダ。お前はどう考えているんだ? 俺が一番聞きたいのはお前の声だ」
ユダは、再びニヤリと笑みを浮かべた。そして、遠目になりながらその考えを話し始める。
「わしはあきらめておらんよ。綺麗ごとだけでは、この世界は回っていない。それは理解しておる」
「あきらめては、ないのか」
するとユダは、3人から背を向け始める。
「わしは、あきらめているわけではない。じゃがのう、彼らの行いを見ていて、限界を感じていたのじゃ。不毛な争いへの連鎖。どれだけ勇者たちにその力を与えてもそれは断ち切れなかった」
「まあ、ユダらしい答えだよ」
幸一は理解していた。彼女は、どこか不真面目、信用できないところはあった。
しかし、助け船を求めている人を平気で見捨てたり、平然と無実の人を傷つけるような人物でもない。
「そう、この世界に問題を抱えていることも事実じゃ。そしてわしは、まだ考えを決めかねている他の天使たちと、実験をしてみたのじゃ。ここではない場所、魔法が存在しない世界。そこから適性のある人物を連れて着たらどうなるのかと」
「それが、俺ってことか」
「ど、どういうことなの? 別世界って何?」
メーリングが、焦り始め、二人をきょろきょろとし始める。
二人が別世界を口に出した時から、メーリングは話についていけなくなってしまっていたのだ。
「あ、ごめん。──しょうがないな。全部話すよ」
「幸一君。ありがとう、さっきから置いてきぼりになっちゃって……」
そして幸一は自らの過去を話した。別世界のこと。そして全く世界から来た存在だということを──。
「ほ、本当なの? 信じられない」
「ほ、本当だよ。黙っていたのは悪かったけど……」
メーリングは驚きのあまり、ポカンとただ口を開いている。
するとユダが二人の間に入る。
「それでのう、こ奴がこの世界に来る時の行動が、呆れるくらい信じられなくてのう」
「ちょっと、それは言わないで」
焦る幸一、しかしユダは気にも留めない。
「そいで、こいつがこの世界に来るときがのう──」
ユダはにやりとしながら本当のことを話す。本当は別の人物を連れていくつもりだったのだが、幸一がその身を犠牲にして助けてしまい、代わりに自分がこの世界に来たことを──。
「幸一君。自分の身を犠牲にして、他人を助けたの? サラ、知ってた?」
「私も、初めて聞いた……」
驚いてはっとするメーリング。幸一の行いに衝撃を受けたようだ。サラも驚きの表情。
しかし、すぐににっこりと微笑を浮かべる。
「……でも、幸一君らしい。あなたと接していると、作り話じゃないっていうの、なんとなくわかるわ」
「──ありがとう」
その天使のようなきれいな笑顔に、思わず顔を赤くしてしまう。
するとユダがオホンとせきをする。
「じゃから幸一殿。そちの魔法が存在しない世界。この世界の価値観と違う人間。それならば何かが変わるかもしれない。そう考えたのじゃ」
「そうなのか……」
「──わかったぞい」
ユダが、微笑を浮かべながら、それから先の天使たちのたどった末路を話し始める。
人類たちの敵が姿を消しても、平和は来なかった。
その後に彼らがしたのは、次の敵探しだった。
かつて味方だった者たちを不当に捕え、粛清し、処刑し、かつて戦っていた敵のごとく暴君となり果てた。
次第に英雄たちは、体制側になり、私欲をむき出しにし、民たちを搾取し始める。
市民たちが飢餓と差別、格差に苦しめられる中、英雄たちは不当に富を蓄え、その果実を独占。
どれだけ戒めても、どれだけ叫んでも、何度もこの世界で見た光景。
それを見るたびに、彼女たち天使も、大天使ザガリールも絶望を繰り返していった。
そして、次第に彼女たちの中で一つの考えが生まれてきた。
「彼らは、はじめから救えない存在だったのか──」
ザガリールが、絶望しきった後に放ったその言葉。そして辿り着いてしまったとある結論。
「彼らを滅ぼして、新しい世界を作るのですわ」
その言葉を境に、天使たちは一枚岩であることを捨て、分裂した。
欲望に染まってしまい、手の施しようがなくなってしまった彼らを滅ぼして、再び新しい世界を作ろうとするもの。
それでもあきらめず、勇者の素質を持っている人物を探し、少しでも世界を良くしようとするもの。
あるいは、すべてを投げ捨て、平穏に過ごすもの。
「そ、そんなことがあったのか」
二人の説明に、幸一が思わず声を漏らす。
メーリングは、あまりも衝撃に言葉を失ってしまっている。
「そういうことじゃ。あと、人間を捨てた天使たち、ほぼ仲間割れ状態じゃ。魔王と手を組んだり、人類を導く使命を放棄し、私利私欲に没頭する者もいる」
ユダの言葉。そしてしばしの沈黙が流れると、幸一がユダに恐る恐る質問する。
「──聞きたいことがある」
「なんじゃ?」
「ユダ、シモン、お前は俺たち人間に対してどう思っているのか知りたい。そして何が望みなのかも」
するとユダがため息をつき、ちらりとシモンに視線を向ける。
シモンは少しの間、もじもじとした後、静かに口を開き始め、その考えを2人に話す。
「私は、答えを出すのもためらっていました。誰とも組んでいません。そしてたどり着いた結論が、素質があり、悲惨な幼少を過ごした人物。サリアのような人物の後ろについていることです。もっとも、逃げていると言われれば反論はできませんが」
「まあ、シモンはもともと内気で自己主張が苦手なタイプじゃからのう。それも一考じゃろう」
シモンをかばうような言葉。しかし幸一の求める答えはそれではない。
「それでユダ。お前はどう考えているんだ? 俺が一番聞きたいのはお前の声だ」
ユダは、再びニヤリと笑みを浮かべた。そして、遠目になりながらその考えを話し始める。
「わしはあきらめておらんよ。綺麗ごとだけでは、この世界は回っていない。それは理解しておる」
「あきらめては、ないのか」
するとユダは、3人から背を向け始める。
「わしは、あきらめているわけではない。じゃがのう、彼らの行いを見ていて、限界を感じていたのじゃ。不毛な争いへの連鎖。どれだけ勇者たちにその力を与えてもそれは断ち切れなかった」
「まあ、ユダらしい答えだよ」
幸一は理解していた。彼女は、どこか不真面目、信用できないところはあった。
しかし、助け船を求めている人を平気で見捨てたり、平然と無実の人を傷つけるような人物でもない。
「そう、この世界に問題を抱えていることも事実じゃ。そしてわしは、まだ考えを決めかねている他の天使たちと、実験をしてみたのじゃ。ここではない場所、魔法が存在しない世界。そこから適性のある人物を連れて着たらどうなるのかと」
「それが、俺ってことか」
「ど、どういうことなの? 別世界って何?」
メーリングが、焦り始め、二人をきょろきょろとし始める。
二人が別世界を口に出した時から、メーリングは話についていけなくなってしまっていたのだ。
「あ、ごめん。──しょうがないな。全部話すよ」
「幸一君。ありがとう、さっきから置いてきぼりになっちゃって……」
そして幸一は自らの過去を話した。別世界のこと。そして全く世界から来た存在だということを──。
「ほ、本当なの? 信じられない」
「ほ、本当だよ。黙っていたのは悪かったけど……」
メーリングは驚きのあまり、ポカンとただ口を開いている。
するとユダが二人の間に入る。
「それでのう、こ奴がこの世界に来る時の行動が、呆れるくらい信じられなくてのう」
「ちょっと、それは言わないで」
焦る幸一、しかしユダは気にも留めない。
「そいで、こいつがこの世界に来るときがのう──」
ユダはにやりとしながら本当のことを話す。本当は別の人物を連れていくつもりだったのだが、幸一がその身を犠牲にして助けてしまい、代わりに自分がこの世界に来たことを──。
「幸一君。自分の身を犠牲にして、他人を助けたの? サラ、知ってた?」
「私も、初めて聞いた……」
驚いてはっとするメーリング。幸一の行いに衝撃を受けたようだ。サラも驚きの表情。
しかし、すぐににっこりと微笑を浮かべる。
「……でも、幸一君らしい。あなたと接していると、作り話じゃないっていうの、なんとなくわかるわ」
「──ありがとう」
その天使のようなきれいな笑顔に、思わず顔を赤くしてしまう。
するとユダがオホンとせきをする。
「じゃから幸一殿。そちの魔法が存在しない世界。この世界の価値観と違う人間。それならば何かが変わるかもしれない。そう考えたのじゃ」
「そうなのか……」
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