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例えやりづらくても
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そんな事を考えながらフィッケルが作戦は成功したと考えこんでいると背後から誰かの声が聞こえた。
「ちょっと甘いんじゃな~~い、後ろに誰がいるかも分からないのに自分の機密情報をべらべらとしゃべっちゃうなんてさ~~」
にっこりとした表情で身体を反転、フィッケルの隣の席に座りこみにっこりとした笑顔で囁く。
「今の話聞かせてもらったから!! 二人とも逮捕ね」
「き、貴様昼間の──、何故ここにいた?」
予想もしなかった事態にフィッケルは大きく動揺する。
「あんたが話しをしはじめた時からよ」
自信満々の表情でフィッケルとマフィアに話しかける。
「私これが本業だもの。こんなの朝飯前よ!! 全部聞かせてもらったわ」
そして青葉はフィッケルを捕らえるためカバンから汎用の槍兵器「カシラニコフ」を取り出しその槍の先端をフィッケルに向ける。
「さあ、覚悟しなさい!!」
するとフィッケルの隣にいるレスがパチッと指を鳴らす。
この場にまばゆい閃光が走る。その眩しさに青葉が目をつぶってしまう、そしてすぐに目を開けるとそこには──。
「あっ!! 逃げられちゃった!!」
誰もいなかった。慌てて店を出ると道を走って逃げだす
こいつは傀儡、たとえ今こいつを捕まえても何の解決にもならない。それをわかっていた青葉はフィッケルから事実を聞きだそうとしたのであった。
裏路地に逃げた二人を必死に追いかける青葉。しかし青葉にとっては初めて通る迷路のような道、当然迷子になってしまう。
結局二人を捕まえることは出来ず青葉はため息をつく。
「最悪、逃がしちゃった……。もう疲れた──」
同時にずっと走って追いかけまわしてきたことによる疲れが青葉を襲い思わずぐったりと座り込む。
「あの、すいません。いいですか?」
捕まえられなかったことに悔しさを感じたため息をすると後ろから誰かが青葉に話しかけてきた。
「はい、フィッケルの妻のメルです。あなたがフィッケルを必死に追っている姿を見かけたので声をかけてみたんです」
痩躯で妙齢、黒髪の女性がそこにいた。
彼女はフィッケルの妻だと話す。青葉はメルに今までの事情を伝え始める。当然フィッケルが裏で何をしてきたかも包み隠さず──、すると。
「主人はとても家族や周りの人にとても優しい人でした。いつも私の事を気にかけていて、私には主人がそんな事をする人には思えないんです」
必死な口調でメルは青葉に自分の気持ちを伝える。
青葉は複雑な表情になる。彼女の仕事の中でもとてもやりにくいと思う状況だった。悪人と言っても周りには普通の人も多くその人たちに悪行を説明とてもやりにくい気持ちになった。
(でも、ちゃんと説明しなきゃ)
人として周囲に優しくする事と、政治家として国民に優しくすることは別物である。青葉の世界でも何百万人も虐殺をした残虐な独裁者が愛人や家族には優しくて思いやりのある人物だったという事実もある。
青葉はそういった事実を知っていた。だからメルには言いづらかった。しかし嘘をつくわけにもいかない。言いづらくてもやるしかない。
そして青葉は少しうつむいて再び彼の今までの行いや言動を話し始める
「申し訳ありませんがこれは事実です。私としてもそうった事をしている人物を野放しにするわけにはいきません」
必死に彼を捕まえるため協力してほしいと頼みこむ。青葉は複雑な気持ちだった。この人は悪い人なんかじゃない、しかし悪は捕らえなければならず心を鬼にする。
そして彼女ならフィッケルの信頼もあるため協力を取り付ければはるかに捕まえられる確率が高くなるためぜひ協力してほしかった。
しばしの間沈黙が流れる。そして迷いの末メルは結論を下す。
「わかりました。私、協力します」
メルが複雑な表情をしながらもコクリと首を縦に振る。
青葉が安心して息をなでおろす。そして微笑を浮かべ頭を下げる。
「協力ありがとうございます。私、あなたの協力を無駄にはしませんから」
直ちに青葉が作戦の説明をする。5分ほどで説明は終わり、青葉は一回この場を去っていった。
そして夜。フィッケルはレスを連れて家に帰っていた。
今後の事を二人で話そうと
すると前方から声が聞こえた。
「今度は逃がさないわ」
青い髪で帽子をかぶっている小柄な少女。さっき自分たちを追い詰めようとした少女青葉であった。
「もう逃げても無駄よ、実家を抑えているもの。それに役人でしょあんた。仕事先も割れているの。あきらめてつかまりなさい」
戦う構えをし青葉を睨みつけながら言い放つ。
「ただでは捕まらないな、この俺に勝てるかな……」
「ふ~~ん、私と戦うってことね」
その様子から戦う事を察した青葉、自信に満ちた口調で囁く。そして戦いが始まる。
フィッケルが一歩前に出る、そして右手に力を込めて汎用槍のカシラニコフを繰り出し切っ先を青葉に向ける。
まず仕掛けたのはフィッケルだった。
彼が一足とびで一気に間合いを詰める、鋭い速さで槍を振り下ろす。
しかし青葉は構えていた件を振り上げその攻撃を撥ね退ける。
目にも見えない素早い打ち込みだったが青葉は何とか対応する。
つばぜり合いになっても青葉は負けない強さはあった。
しかしはねのけたフィッケルの槍が空中で弧を描きすぐに反転して切り下ろしてくる。
目にも見えない素早い速さ。青葉は剣を構えてギリギリで防ぐがフィッケルはさらに反転させて
青葉はとっさに腕を引いてかわす。防戦一方の青葉。
パワー、速度ともに青葉はフィッケルに大きく劣っているわけではない。およそ互角といったところだ。
だがフィッケルの攻撃はまるで流れるように攻撃のつなぎが早い。たいして青葉は──。
(こいつ、私の事を知り尽くしている?)
「ちょっと甘いんじゃな~~い、後ろに誰がいるかも分からないのに自分の機密情報をべらべらとしゃべっちゃうなんてさ~~」
にっこりとした表情で身体を反転、フィッケルの隣の席に座りこみにっこりとした笑顔で囁く。
「今の話聞かせてもらったから!! 二人とも逮捕ね」
「き、貴様昼間の──、何故ここにいた?」
予想もしなかった事態にフィッケルは大きく動揺する。
「あんたが話しをしはじめた時からよ」
自信満々の表情でフィッケルとマフィアに話しかける。
「私これが本業だもの。こんなの朝飯前よ!! 全部聞かせてもらったわ」
そして青葉はフィッケルを捕らえるためカバンから汎用の槍兵器「カシラニコフ」を取り出しその槍の先端をフィッケルに向ける。
「さあ、覚悟しなさい!!」
するとフィッケルの隣にいるレスがパチッと指を鳴らす。
この場にまばゆい閃光が走る。その眩しさに青葉が目をつぶってしまう、そしてすぐに目を開けるとそこには──。
「あっ!! 逃げられちゃった!!」
誰もいなかった。慌てて店を出ると道を走って逃げだす
こいつは傀儡、たとえ今こいつを捕まえても何の解決にもならない。それをわかっていた青葉はフィッケルから事実を聞きだそうとしたのであった。
裏路地に逃げた二人を必死に追いかける青葉。しかし青葉にとっては初めて通る迷路のような道、当然迷子になってしまう。
結局二人を捕まえることは出来ず青葉はため息をつく。
「最悪、逃がしちゃった……。もう疲れた──」
同時にずっと走って追いかけまわしてきたことによる疲れが青葉を襲い思わずぐったりと座り込む。
「あの、すいません。いいですか?」
捕まえられなかったことに悔しさを感じたため息をすると後ろから誰かが青葉に話しかけてきた。
「はい、フィッケルの妻のメルです。あなたがフィッケルを必死に追っている姿を見かけたので声をかけてみたんです」
痩躯で妙齢、黒髪の女性がそこにいた。
彼女はフィッケルの妻だと話す。青葉はメルに今までの事情を伝え始める。当然フィッケルが裏で何をしてきたかも包み隠さず──、すると。
「主人はとても家族や周りの人にとても優しい人でした。いつも私の事を気にかけていて、私には主人がそんな事をする人には思えないんです」
必死な口調でメルは青葉に自分の気持ちを伝える。
青葉は複雑な表情になる。彼女の仕事の中でもとてもやりにくいと思う状況だった。悪人と言っても周りには普通の人も多くその人たちに悪行を説明とてもやりにくい気持ちになった。
(でも、ちゃんと説明しなきゃ)
人として周囲に優しくする事と、政治家として国民に優しくすることは別物である。青葉の世界でも何百万人も虐殺をした残虐な独裁者が愛人や家族には優しくて思いやりのある人物だったという事実もある。
青葉はそういった事実を知っていた。だからメルには言いづらかった。しかし嘘をつくわけにもいかない。言いづらくてもやるしかない。
そして青葉は少しうつむいて再び彼の今までの行いや言動を話し始める
「申し訳ありませんがこれは事実です。私としてもそうった事をしている人物を野放しにするわけにはいきません」
必死に彼を捕まえるため協力してほしいと頼みこむ。青葉は複雑な気持ちだった。この人は悪い人なんかじゃない、しかし悪は捕らえなければならず心を鬼にする。
そして彼女ならフィッケルの信頼もあるため協力を取り付ければはるかに捕まえられる確率が高くなるためぜひ協力してほしかった。
しばしの間沈黙が流れる。そして迷いの末メルは結論を下す。
「わかりました。私、協力します」
メルが複雑な表情をしながらもコクリと首を縦に振る。
青葉が安心して息をなでおろす。そして微笑を浮かべ頭を下げる。
「協力ありがとうございます。私、あなたの協力を無駄にはしませんから」
直ちに青葉が作戦の説明をする。5分ほどで説明は終わり、青葉は一回この場を去っていった。
そして夜。フィッケルはレスを連れて家に帰っていた。
今後の事を二人で話そうと
すると前方から声が聞こえた。
「今度は逃がさないわ」
青い髪で帽子をかぶっている小柄な少女。さっき自分たちを追い詰めようとした少女青葉であった。
「もう逃げても無駄よ、実家を抑えているもの。それに役人でしょあんた。仕事先も割れているの。あきらめてつかまりなさい」
戦う構えをし青葉を睨みつけながら言い放つ。
「ただでは捕まらないな、この俺に勝てるかな……」
「ふ~~ん、私と戦うってことね」
その様子から戦う事を察した青葉、自信に満ちた口調で囁く。そして戦いが始まる。
フィッケルが一歩前に出る、そして右手に力を込めて汎用槍のカシラニコフを繰り出し切っ先を青葉に向ける。
まず仕掛けたのはフィッケルだった。
彼が一足とびで一気に間合いを詰める、鋭い速さで槍を振り下ろす。
しかし青葉は構えていた件を振り上げその攻撃を撥ね退ける。
目にも見えない素早い打ち込みだったが青葉は何とか対応する。
つばぜり合いになっても青葉は負けない強さはあった。
しかしはねのけたフィッケルの槍が空中で弧を描きすぐに反転して切り下ろしてくる。
目にも見えない素早い速さ。青葉は剣を構えてギリギリで防ぐがフィッケルはさらに反転させて
青葉はとっさに腕を引いてかわす。防戦一方の青葉。
パワー、速度ともに青葉はフィッケルに大きく劣っているわけではない。およそ互角といったところだ。
だがフィッケルの攻撃はまるで流れるように攻撃のつなぎが早い。たいして青葉は──。
(こいつ、私の事を知り尽くしている?)
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