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父の背中
第2話
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遠藤貞信は、物心ついたときには母と二人暮らしだった。自分が生まれたからには、当然父もいたはずだが、その父の顔を、貞信は知らない。貞信がごく幼い時に、父と呼ばれる人は家を出ていってしまったからだ。
そんな境遇を憐れんだか、祖父は貞信を遠藤家の世嗣と定めた。世嗣であるからには、一刻も早く成長して家を盛り立てなければならない。そう考えて、貞信は会津中学に入ってから、誰よりも勉強に励んできた。学年で一番とはいかなかったが、成績優秀者の虎傍に名を連ねるくらいには、優秀だという自負がある。
来年には中学も卒業するので、そろそろ次の身の振り方を考えなければならない。遠藤家は、元を辿れば会津藩の江戸定府の士分だったというが、そもそも明治十八年の今では、二十年近く前の話をされても、貞信には実感を伴わない話だった。
貞信は、中学校の卒業後は福島にある師範学校を卒業して、教職を目指そうと考えていた。師範学校であれば、授業料は官費から支給される。母と離れて暮らすのは寂しいが、家計への負担は少なくて済むだろう。
「――というわけなのです。母上、福島の師範学校に一度見学に行ってきてもよろしいでしょうか?」
貞信の言葉に、母の伊都は複雑そうな表情を見せた。
「それは構わないですが……。宿はどうするつもりです?」
「そんなの、どうにかなりますって」
貞信は、胸を反らした。
まだ十四の貞信は、世間というものをよく分かっていなかった。子供が単身で宿に宿泊させてもらえるわけがない。
祖父の江戸定府勤め時代を除いては、代々会津に根を下ろしてきた遠藤家である。福島町に知己がいるわけではなかった。
伊都は、しばし黙り込んだ。
母の伊都は、十六で貞信を生んだ。そのため、まだまだ若々しく、もう一人二人くらいは子供を産めそうである。実際に、実父が会津を去ってからいくつか縁談があったらしいとは、隣の登美子という人からこっそり教えてもらったことがある。だが、貞信の兄弟が増えることはなかった。
「いいでしょう。その代わり、母の知り合いを訪ねて、その方のところに泊めてもらいなさい。二本松ですから福島からは少し距離がありますが、きっと良いようにしてくださいます」
何かを決意したかのように、伊都が告げた。
「二本松……」
その言葉を聞くと、貞信の心はざわついた。母が二本松に知り合いがいたとは、初耳である。だが、その土地の名前は、どこか懐かしさを感じていた。山を隔てた隣国というだけではない。もっと、自分のルーツにつながるような何かを、感じさせる。
二本松に着いたら訪ねるように、と伊都から言われた人物の名は、「今村剛介」というらしい。それは時折、母宛で届けられる手紙の差出人の名だった。その手紙が届くと、母はそっと愛おしそうに胸に抱きしめる。そんなときの母の表情は、少女のような雰囲気を漂わせており、貞信はあまり面白くなかった。
(ふん)
母のことは尊敬しているし、もちろん大切なのだが、その表情だけは好きになれない。潔癖な年頃に差し掛かっている貞信としては、「女」の顔を見せるときの母は、何となく嫌だったのた。
いざ二本松町にたどり着いてみると、どこをどうやって「今村」という家を探せば良いのか迷った。だが、幸いにも親切な町人が声を掛けてくれて、今村氏の家まで連れて行ってくれるという。どうやら、今村剛介という人物は学校の教師をしているとかで、顔が広いらしい。母がその人物に会うようにと貞信に勧めたのは、今村氏が教師という仕事をしているからかもしれなかった。
それにしても、二本松は坂が多い。貞信の住む若松町は、山々に囲まれた土地だが、急峻な坂は若松町の外に出ようとしなければ、出会わないのだ。慣れない土地と坂道という条件も相まって、貞信の息は次第に上がり始めた。
「お客さん、まだ若いのにそんなことで息が上がるとは。情けないな」
案内人は、貞信をからかった。案内人の名前を尋ねると、丹羽といった。あの二本松の殿様と同じ名字であるというのに驚いたが、二本松ではいくつか丹羽家の分家筋があるらしい。男は、その系譜の末端にいるのだという。
「まあ、あの戦から二十年近くにもなるのだから、今更武士もへったくれもないよな」
丹羽は愉快そうに、クツクツと笑った。その丹羽に連れて行かれた先は、かつて城門があったという場所のすぐ側に建つ家だった。確かに、「今村」という表札がかかっている。さほど大きくはないが、居心地の良さそうな家だった。
「それにしても、お前さんは剛介によく似ている」
「ちょっと待って下さい。私は、剛介という人の縁者ではありませんよ」
貞信は慌てて否定した。自分がよく知らない人に「似ている」と言われても、戸惑うばかりである。第一、二本松を訪れるのは今回が初めてだ。
「どうかな」
丹羽は意味深にそう言うと、貞信をその家の前に置き去りにした。躊躇したが、頼れるのはこの家しかない。意を決して、ガラガラと玄関の引き戸を開けた。
「ごめんください」
はーい、と中から人の良さそうな女性の声がした。間を置かず、一人の女性が出てきて玄関先にいる貞信の姿を認めた。そして、貞信の顔を見ると、はっと息を呑んだ。
「こちらは、今村剛介様のお宅でしょうか」
相手の驚きに構わず、貞信は質問した。
「失礼ですが、お名前は?」
「遠藤貞信と申します。母が、こちらの今村剛介様をお訪ねするように、と申しておりましたので」
「遠藤貞信さま……」
その名を聞くと、相手の女性は微かに顔を強張らせた。訪ねてきたのは、まずかったのだろうか。だが、他に頼るすべもない。母が持たせてくれた紹介状を差し出すと、女性は書面にじっと目を落としていた。
玄関先では、油蝉のじりじりいう音色だけが響いている。
「玄関先では申し訳ありません。どうぞ、お上りくださいませ」
ようやく、女性が動いた。貞信はほっとして、導かれるままに、客間に足を踏み入れた。
だが、初対面で話すことはほとんどない。相手もそれは同じなのだろう。暑い盛りだというのに、茶を出すと、そそくさと客間から出ていった。仕方なく、じっと家の主を待っていると、不意に小さな男の子の兄弟が、障子の陰から顔を覗かせた。
「こんにちは」
何とも、人見知りしない兄弟だ。この家の子供だろう。身近に子供がいないため、本音を言えば小さな子供は苦手だ。だが、思わず子供の笑顔に引き込まれ、手招いた。
そのうちの一人は、どことなく自分と似ているような気がする。他人の空似ということもあるだろうが、不思議な心地だった。
「お兄ちゃん、どこから来たの?」
「若松からだ」
「ふうん。若松かあ。鶴ヶ城があったところでしょう?」
「よく知っているな」
無邪気な上の子の明るい問いかけに、おもわずわしわしと頭をなでてやる。
そこへ、がらがらと玄関戸の開く音と同時に、「ただいま」という男の落ち着いた声がした。主が帰ってきたらしい。
「あ、お父様だ」
ぱっと子どもたちが玄関へ駆け出していく。挨拶をせねば。貞信もそう思い、慌てて子どもたちの後を追った。
玄関では、丁度主が靴を脱いでいるところだった。その腕に、子どもたちがぶら下がる。主は小柄だというのに、腕っぷしが強そうだった。教師だと聞いたが、確かに竹刀でも握らせたら似合いそうである。
「お初にお目にかかります。ご挨拶申し上げてもよろしいでしょうか」
貞信の声に、主が顔を上げた。その顔を見た途端、貞信は息が止まりそうになった。相手も、驚きに目を見開いている。
(似ている)
あまりにも、自分と似ているのだ。少し垂れ目気味の目元も、強く引き結ばれた口元も。まだ名乗りを上げていないが、初対面ではない。
もう、疑う余地はなかった。この今村剛介という人物は、自分の父に違いない。
「貞信か」
先程の女性へ渡した母からの紹介状は、まだ見ていないはずなのに、一目で息子だとわかったのだ。
「大きくなったな」
淡々と、だが、確かに父の声色で優しく語りかけてくる。ああ、だから母は「今村剛介様を訪ねるように」と言ったのか。ようやく、謎が解けた。
そんな境遇を憐れんだか、祖父は貞信を遠藤家の世嗣と定めた。世嗣であるからには、一刻も早く成長して家を盛り立てなければならない。そう考えて、貞信は会津中学に入ってから、誰よりも勉強に励んできた。学年で一番とはいかなかったが、成績優秀者の虎傍に名を連ねるくらいには、優秀だという自負がある。
来年には中学も卒業するので、そろそろ次の身の振り方を考えなければならない。遠藤家は、元を辿れば会津藩の江戸定府の士分だったというが、そもそも明治十八年の今では、二十年近く前の話をされても、貞信には実感を伴わない話だった。
貞信は、中学校の卒業後は福島にある師範学校を卒業して、教職を目指そうと考えていた。師範学校であれば、授業料は官費から支給される。母と離れて暮らすのは寂しいが、家計への負担は少なくて済むだろう。
「――というわけなのです。母上、福島の師範学校に一度見学に行ってきてもよろしいでしょうか?」
貞信の言葉に、母の伊都は複雑そうな表情を見せた。
「それは構わないですが……。宿はどうするつもりです?」
「そんなの、どうにかなりますって」
貞信は、胸を反らした。
まだ十四の貞信は、世間というものをよく分かっていなかった。子供が単身で宿に宿泊させてもらえるわけがない。
祖父の江戸定府勤め時代を除いては、代々会津に根を下ろしてきた遠藤家である。福島町に知己がいるわけではなかった。
伊都は、しばし黙り込んだ。
母の伊都は、十六で貞信を生んだ。そのため、まだまだ若々しく、もう一人二人くらいは子供を産めそうである。実際に、実父が会津を去ってからいくつか縁談があったらしいとは、隣の登美子という人からこっそり教えてもらったことがある。だが、貞信の兄弟が増えることはなかった。
「いいでしょう。その代わり、母の知り合いを訪ねて、その方のところに泊めてもらいなさい。二本松ですから福島からは少し距離がありますが、きっと良いようにしてくださいます」
何かを決意したかのように、伊都が告げた。
「二本松……」
その言葉を聞くと、貞信の心はざわついた。母が二本松に知り合いがいたとは、初耳である。だが、その土地の名前は、どこか懐かしさを感じていた。山を隔てた隣国というだけではない。もっと、自分のルーツにつながるような何かを、感じさせる。
二本松に着いたら訪ねるように、と伊都から言われた人物の名は、「今村剛介」というらしい。それは時折、母宛で届けられる手紙の差出人の名だった。その手紙が届くと、母はそっと愛おしそうに胸に抱きしめる。そんなときの母の表情は、少女のような雰囲気を漂わせており、貞信はあまり面白くなかった。
(ふん)
母のことは尊敬しているし、もちろん大切なのだが、その表情だけは好きになれない。潔癖な年頃に差し掛かっている貞信としては、「女」の顔を見せるときの母は、何となく嫌だったのた。
いざ二本松町にたどり着いてみると、どこをどうやって「今村」という家を探せば良いのか迷った。だが、幸いにも親切な町人が声を掛けてくれて、今村氏の家まで連れて行ってくれるという。どうやら、今村剛介という人物は学校の教師をしているとかで、顔が広いらしい。母がその人物に会うようにと貞信に勧めたのは、今村氏が教師という仕事をしているからかもしれなかった。
それにしても、二本松は坂が多い。貞信の住む若松町は、山々に囲まれた土地だが、急峻な坂は若松町の外に出ようとしなければ、出会わないのだ。慣れない土地と坂道という条件も相まって、貞信の息は次第に上がり始めた。
「お客さん、まだ若いのにそんなことで息が上がるとは。情けないな」
案内人は、貞信をからかった。案内人の名前を尋ねると、丹羽といった。あの二本松の殿様と同じ名字であるというのに驚いたが、二本松ではいくつか丹羽家の分家筋があるらしい。男は、その系譜の末端にいるのだという。
「まあ、あの戦から二十年近くにもなるのだから、今更武士もへったくれもないよな」
丹羽は愉快そうに、クツクツと笑った。その丹羽に連れて行かれた先は、かつて城門があったという場所のすぐ側に建つ家だった。確かに、「今村」という表札がかかっている。さほど大きくはないが、居心地の良さそうな家だった。
「それにしても、お前さんは剛介によく似ている」
「ちょっと待って下さい。私は、剛介という人の縁者ではありませんよ」
貞信は慌てて否定した。自分がよく知らない人に「似ている」と言われても、戸惑うばかりである。第一、二本松を訪れるのは今回が初めてだ。
「どうかな」
丹羽は意味深にそう言うと、貞信をその家の前に置き去りにした。躊躇したが、頼れるのはこの家しかない。意を決して、ガラガラと玄関の引き戸を開けた。
「ごめんください」
はーい、と中から人の良さそうな女性の声がした。間を置かず、一人の女性が出てきて玄関先にいる貞信の姿を認めた。そして、貞信の顔を見ると、はっと息を呑んだ。
「こちらは、今村剛介様のお宅でしょうか」
相手の驚きに構わず、貞信は質問した。
「失礼ですが、お名前は?」
「遠藤貞信と申します。母が、こちらの今村剛介様をお訪ねするように、と申しておりましたので」
「遠藤貞信さま……」
その名を聞くと、相手の女性は微かに顔を強張らせた。訪ねてきたのは、まずかったのだろうか。だが、他に頼るすべもない。母が持たせてくれた紹介状を差し出すと、女性は書面にじっと目を落としていた。
玄関先では、油蝉のじりじりいう音色だけが響いている。
「玄関先では申し訳ありません。どうぞ、お上りくださいませ」
ようやく、女性が動いた。貞信はほっとして、導かれるままに、客間に足を踏み入れた。
だが、初対面で話すことはほとんどない。相手もそれは同じなのだろう。暑い盛りだというのに、茶を出すと、そそくさと客間から出ていった。仕方なく、じっと家の主を待っていると、不意に小さな男の子の兄弟が、障子の陰から顔を覗かせた。
「こんにちは」
何とも、人見知りしない兄弟だ。この家の子供だろう。身近に子供がいないため、本音を言えば小さな子供は苦手だ。だが、思わず子供の笑顔に引き込まれ、手招いた。
そのうちの一人は、どことなく自分と似ているような気がする。他人の空似ということもあるだろうが、不思議な心地だった。
「お兄ちゃん、どこから来たの?」
「若松からだ」
「ふうん。若松かあ。鶴ヶ城があったところでしょう?」
「よく知っているな」
無邪気な上の子の明るい問いかけに、おもわずわしわしと頭をなでてやる。
そこへ、がらがらと玄関戸の開く音と同時に、「ただいま」という男の落ち着いた声がした。主が帰ってきたらしい。
「あ、お父様だ」
ぱっと子どもたちが玄関へ駆け出していく。挨拶をせねば。貞信もそう思い、慌てて子どもたちの後を追った。
玄関では、丁度主が靴を脱いでいるところだった。その腕に、子どもたちがぶら下がる。主は小柄だというのに、腕っぷしが強そうだった。教師だと聞いたが、確かに竹刀でも握らせたら似合いそうである。
「お初にお目にかかります。ご挨拶申し上げてもよろしいでしょうか」
貞信の声に、主が顔を上げた。その顔を見た途端、貞信は息が止まりそうになった。相手も、驚きに目を見開いている。
(似ている)
あまりにも、自分と似ているのだ。少し垂れ目気味の目元も、強く引き結ばれた口元も。まだ名乗りを上げていないが、初対面ではない。
もう、疑う余地はなかった。この今村剛介という人物は、自分の父に違いない。
「貞信か」
先程の女性へ渡した母からの紹介状は、まだ見ていないはずなのに、一目で息子だとわかったのだ。
「大きくなったな」
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