地味でも美しくても恋を頑張る

 とある国の王族は、他の国や貴族に比べて、地味な顔立ちの者が多かった。しかし、顔は関係ないと、これまでの王達は何も対策をしなかった。
 しかし、第一王子が、婚約者である隣国の王女に地味な顔だからと婚約破棄されてしまう。
 このままだと他国は勿論、自国の民にも馬鹿にされてしまう。そしていつか国家転覆を図られるかもしれない。そう危機感を覚えた国王は、美形の血を取り込めば、王家を美形に出来るのではと考える。
 そして国一番の美人と噂の伯爵令嬢に目をつけた。伯爵家とはいえ、彼女の家はギリギリ体裁を保てている程度。過去は王家に次ぐ資産家だったが、今や落ちぶれた家。国王はそこにつけこみ、婚約者に仕立てあげた。
 だが第一王子と令嬢は共にコミュ障。しかも共に生まれつき無表情なため、どうしていいのか分からないし伝わらない。
 今日も今日とて心の中で震えながら、頑張る二人の恋模様である。

 最初はシリアスな感じです。気まぐれに物語が進みます
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