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第三章 エルフの里
20話 森を焼いた容疑者
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ローランは目を見開き、口まで少し開け、呆然としている。
その姿を見て、マーシーは驚いていた。共に旅をして来た数ヶ月の間、こんな顔をしている彼を見たことはなかったからだ。
言葉を失っている2人を見て、アリーヌは首をブンブンと横へ振って気持ちを切り替え、皮の手袋で選ばれし者の痣が隠れていることを確認した後、ムッとした表情で口を開いた。
「ローラン! 全部話は聞いたからねっ」
「どうして相談してくれなかったの?」
「わたしのことがき……きら……あまり好きじゃないのは知ってるけどさ」
「でも、相談してくれても良かったじゃん。わたし、一等級の冒険者だよ? 必ず力になれるよ?」
教えて欲しかった。助けを求めて欲しかった。力になりたかった。
矢継ぎ早に、懇願するように、アリーヌは訴える。
そんな彼女へ、ローランはまるで違うことを呆然としたまま言った。
「君、容疑者にされたな?」
アリーヌはビクリと体を跳ねさせる。それだけでなく、顔を左右に動かし、目も泳ぎまくっている。
確認するまでもなく、事実を言い当てられていることが分かった。
事情を知った。ローランを追って来た。エルフの里へ行ったことが分かった。自分も訪れた。ローランの知り合いだと伝えた。炎の魔法を扱う魔族が現われていた。そこへ、《紅炎》の2つ名を持つ一等級冒険者が来た。捕縛された。こんなところだ。
ローランは額に手を当てながら聞く。
「この里で起きていることは知っているな?」
「……なんとなくは察してます。はい」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ローランの口から、これ以上ないほどに深いため息が出るのも仕方がないだろう。
先ほどまでローランたちは、事情を話せば解放される状況だった。
しかし、今は違う。同じ冒険者である《紅炎》を引き入れ、黒い鎧の変装をさせ、森を焼いた一味と思われている。最悪、殺されるだろう。
ローランは痛む頭を抑えながら言う。
「君は悪くない。だが、タイミングが悪かった。ハッキリ言って最悪だ。これからどうするかを考える必要が出て来た」
どうするかというのは、脱走するかということだ。恐らく、今が一番警戒は薄い。すでに数人の見張りが少し離れたところで見張っているが、今後はもっと厳重になることが分かっていた。
アリーヌも手荷物を全て奪われている。当然、剣も無い。牢と枷には魔法が施されている。魔法で破ることも難しい。ならば、どうやって脱走するのか? 明らかに不可能だった。
頭を抱えるローラン。しょんぼりと項垂れるアリーヌ。
そんな2人を見て、マーシーは口を押さえながら笑った。
「くっ、くくくくっ」
「なにがおかしいんだ? このままだと十中八九殺されるんだぞ?」
「いや、だってさー。おにいさんが感情を露にしている相手なんて、初めて見たんだよ? そりゃ笑っちゃうでしょ」
「ん……? そのかわいい子は誰? 男の子だよね? ローランの仲間?」
「仲間であり友人だ」
「ゆ、友人!? わたしは友人じゃなかったのに!?」
「何度同じことを言わせるんだ。嫌いな相手を友人にはしない」
「うぅぅぅ……」
近くで顔を見ているからこそ、マーシーだけが気づける。ローランは鼻を鳴らし嫌味を言っていたが、その口元は微かに笑っていた。
なんとも良い気分になったマーシーは、満面の笑みで話し始める。
「とりあえず、どうするかを決めようよ。この……名前はなんだっけ?」
「アリーヌ・アルヌールだ」
「ボクの名前はマーシーだよ、よろしくね。それで、アリーヌさんが犯人ではないんでしょ? なら、助けてあげないとさ」
「マーシーくん……。あの、おねえちゃんとかでもいいけどね?」
「アリーヌさんでいいかなー」
「そ、そっか」
しょんぼりとしているアリーヌが面白いのだろう、マーシーはご機嫌な様子だ。
ローランは呆れた口調で言う。
「まぁ、そうだな。彼女はバカだが善人だ。このような蛮行は決して行わない。どうにか誤解を解ければ一番いいんだが……」
「バカ? え? 今、バカって言った?」
「ちゃんと聞いていたのか? 善人と言ったんだ」
「その前にバカって言ったでしょ!?」
ギャーギャーと言い合う様を、マーシーはホッコリとした表情で見ている。
効率で物事を決め、自分の命を軽んじ、感情を表に出さない。
そんなローランのことを、マーシーはずっと心配していた。
だが、違ったのだ。本来の自分を出せる相手と、ローランはすでに出会えていた。誰に負けても気にしない彼が、負けたことを悔しがる相手がいたのだ。
それが、マーシーはただただ嬉しかった。
しかし、言い合っていても、このままでは収集がつかないのは事実だ。
マーシーはパンッと手を叩き、2人の大人げない言い争いを止めた。
「おにいさん、どうするの?」
「冷静に考えれば分かることだったが、脱走は不可能だ。感知されるのですぐに気づかれ、捕縛されるだけだからな。となれば、長であるクルトと話し、無実を訴えるしかあるまい」
「あの、わたしのせいで……」
「しつこいな。先ほど言ったことを聞いていなかったのか? 君は悪くない。助けるのは当たり前のことだ」
仏頂面で答えるローランを見て、アリーヌは頬を少しだけ赤く染める。
(君を)助けるのは当たり前のことだ、と勝手に脳内変換したからだ。この都合の良さも、アリーヌの強みである。
そんなアホみたいなことをしていた3人の元へ、険しい顔をしたエルフたちが現われる。
アリーヌだけではなく、ローランとマーシーにも枷を着け、牢から出す。
連れて行かれた先はエルフの長クルトの前。
3人がどうなるかは、眉を寄せている彼の胸三寸であった。
その姿を見て、マーシーは驚いていた。共に旅をして来た数ヶ月の間、こんな顔をしている彼を見たことはなかったからだ。
言葉を失っている2人を見て、アリーヌは首をブンブンと横へ振って気持ちを切り替え、皮の手袋で選ばれし者の痣が隠れていることを確認した後、ムッとした表情で口を開いた。
「ローラン! 全部話は聞いたからねっ」
「どうして相談してくれなかったの?」
「わたしのことがき……きら……あまり好きじゃないのは知ってるけどさ」
「でも、相談してくれても良かったじゃん。わたし、一等級の冒険者だよ? 必ず力になれるよ?」
教えて欲しかった。助けを求めて欲しかった。力になりたかった。
矢継ぎ早に、懇願するように、アリーヌは訴える。
そんな彼女へ、ローランはまるで違うことを呆然としたまま言った。
「君、容疑者にされたな?」
アリーヌはビクリと体を跳ねさせる。それだけでなく、顔を左右に動かし、目も泳ぎまくっている。
確認するまでもなく、事実を言い当てられていることが分かった。
事情を知った。ローランを追って来た。エルフの里へ行ったことが分かった。自分も訪れた。ローランの知り合いだと伝えた。炎の魔法を扱う魔族が現われていた。そこへ、《紅炎》の2つ名を持つ一等級冒険者が来た。捕縛された。こんなところだ。
ローランは額に手を当てながら聞く。
「この里で起きていることは知っているな?」
「……なんとなくは察してます。はい」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ローランの口から、これ以上ないほどに深いため息が出るのも仕方がないだろう。
先ほどまでローランたちは、事情を話せば解放される状況だった。
しかし、今は違う。同じ冒険者である《紅炎》を引き入れ、黒い鎧の変装をさせ、森を焼いた一味と思われている。最悪、殺されるだろう。
ローランは痛む頭を抑えながら言う。
「君は悪くない。だが、タイミングが悪かった。ハッキリ言って最悪だ。これからどうするかを考える必要が出て来た」
どうするかというのは、脱走するかということだ。恐らく、今が一番警戒は薄い。すでに数人の見張りが少し離れたところで見張っているが、今後はもっと厳重になることが分かっていた。
アリーヌも手荷物を全て奪われている。当然、剣も無い。牢と枷には魔法が施されている。魔法で破ることも難しい。ならば、どうやって脱走するのか? 明らかに不可能だった。
頭を抱えるローラン。しょんぼりと項垂れるアリーヌ。
そんな2人を見て、マーシーは口を押さえながら笑った。
「くっ、くくくくっ」
「なにがおかしいんだ? このままだと十中八九殺されるんだぞ?」
「いや、だってさー。おにいさんが感情を露にしている相手なんて、初めて見たんだよ? そりゃ笑っちゃうでしょ」
「ん……? そのかわいい子は誰? 男の子だよね? ローランの仲間?」
「仲間であり友人だ」
「ゆ、友人!? わたしは友人じゃなかったのに!?」
「何度同じことを言わせるんだ。嫌いな相手を友人にはしない」
「うぅぅぅ……」
近くで顔を見ているからこそ、マーシーだけが気づける。ローランは鼻を鳴らし嫌味を言っていたが、その口元は微かに笑っていた。
なんとも良い気分になったマーシーは、満面の笑みで話し始める。
「とりあえず、どうするかを決めようよ。この……名前はなんだっけ?」
「アリーヌ・アルヌールだ」
「ボクの名前はマーシーだよ、よろしくね。それで、アリーヌさんが犯人ではないんでしょ? なら、助けてあげないとさ」
「マーシーくん……。あの、おねえちゃんとかでもいいけどね?」
「アリーヌさんでいいかなー」
「そ、そっか」
しょんぼりとしているアリーヌが面白いのだろう、マーシーはご機嫌な様子だ。
ローランは呆れた口調で言う。
「まぁ、そうだな。彼女はバカだが善人だ。このような蛮行は決して行わない。どうにか誤解を解ければ一番いいんだが……」
「バカ? え? 今、バカって言った?」
「ちゃんと聞いていたのか? 善人と言ったんだ」
「その前にバカって言ったでしょ!?」
ギャーギャーと言い合う様を、マーシーはホッコリとした表情で見ている。
効率で物事を決め、自分の命を軽んじ、感情を表に出さない。
そんなローランのことを、マーシーはずっと心配していた。
だが、違ったのだ。本来の自分を出せる相手と、ローランはすでに出会えていた。誰に負けても気にしない彼が、負けたことを悔しがる相手がいたのだ。
それが、マーシーはただただ嬉しかった。
しかし、言い合っていても、このままでは収集がつかないのは事実だ。
マーシーはパンッと手を叩き、2人の大人げない言い争いを止めた。
「おにいさん、どうするの?」
「冷静に考えれば分かることだったが、脱走は不可能だ。感知されるのですぐに気づかれ、捕縛されるだけだからな。となれば、長であるクルトと話し、無実を訴えるしかあるまい」
「あの、わたしのせいで……」
「しつこいな。先ほど言ったことを聞いていなかったのか? 君は悪くない。助けるのは当たり前のことだ」
仏頂面で答えるローランを見て、アリーヌは頬を少しだけ赤く染める。
(君を)助けるのは当たり前のことだ、と勝手に脳内変換したからだ。この都合の良さも、アリーヌの強みである。
そんなアホみたいなことをしていた3人の元へ、険しい顔をしたエルフたちが現われる。
アリーヌだけではなく、ローランとマーシーにも枷を着け、牢から出す。
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