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第三章 エルフの里
17話 あり得ない襲撃者
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翌朝。食事や準備を終えた2人は、エルフたちと共に森へ入り、魔獣の討伐へ同行していた。
討伐隊は複数いるが、全てが別行動を取っている。森の中ならば特殊な魔法で連絡を行えるため、いざというときは近くの部隊がすぐ援護へ来る運びだ。
1つの部隊は3人ほどで構成されており、ローランたちが同行を許された部隊は、彼らを含めて5人の部隊となっていた。
エルフは外見で年齢を判断し辛い。だが、指示を出している1人に従っているところから、残り2人は幾分か若いようだった。
迷いなく進み、発見しては討伐していくエルフたちを疑問に思い、ローランは聞く。
「もしご迷惑でなければ教えていただきたいのだが、なぜ魔獣がいる場所が分かっているのだろうか?」
あくまで下からの、教えてもらう側だという話し方に、隊長格のエルフは気をよくする。魔法で連絡を行えていることも、同じ手法で聞き出していた。
「世界樹から一定の範囲内にいる存在は、特殊な魔法で感知することができる。侵入している魔獣の場所は、全て把握しているということだ」
ありがとうございます、とローランは頭を下げる。
本来ならば秘匿されている情報だが、マーシーの能力によって、エルフたちも少しだけ口が滑りやすくなっていた。
範囲は決まっているとはいえ、通信と感知が行えることは大きなアドバンテージだ。
こういった一風変わった魔法を得意としているエルフたちに、ローランは感心していたのだが、マーシーは笑顔のまま小声で言った。
「つまり、ボクたちはいなくてもいいってことじゃん。慣例で呼び出したとは言っていたけど、それにしては呼んだ数も少ないよね。冒険者をたった2人だけとか、なんかあるでしょ」
その意見には同意らしく、ローランも作り笑顔のまま小さく頷く。
明らかに別の意図を感じざるを得ない依頼で、2人は気を緩めないようにしていた。
森の中に現れた魔獣は、大蛇の背に小さな翼が生えた形をしている。
ただし、その翼で飛ぶことはできず、落下速度を変えたり、僅かに滑空したりといった動きを見せていた。
実力は四等級に届いているが、まだ五等級の冒険者である2人には、手こずる敵である。
しかし、エルフたちにとっては違うらしい。特に手こずることもなく、遠距離から弓矢か魔法で削り、近距離では短剣やナイフを手に軽々と討ち取っていた。
2人は指示に従うという約束をしていたこともあり、エルフたちの行動を阻害しない動きをしている。
ローランは、エルフたちが見ていない方向を警戒して備える。
マーシーは、戦闘中や戦闘後の回復を引き受けている。
当初は妙な人間たちだと訝しげにしていたが、特に反発することもなく援護に徹している2人と数時間を共にすれば、エルフたちも次第に気を許し始めていた。
休憩中、隊長格のエルフが言う。
「ふむ。何の経験も積まずに帰るのも良くないだろう。次は我々が援護に回ろうじゃないか」
「ありがとうございます。しかし、我々の腕前では、とても皆さまのようにはいきません。お手を煩わせてしまうでしょう」
「気にすることはない。失敗も糧となるからな」
スッカリ気をよくしたエルフたちの援護を受け、ローランは前に出る。マーシーも少しだけ前に位置を変更した。
少し進むと、エルフが木の枝を指さす。そちらに魔獣が潜んでいることを感知したようだ。
ローランたちがやるべきことは、突飛な行動を取ることでもなければ、実力を示すことでもない。
エルフたちの機嫌を取りながら依頼を進め、無事に今日を終えることが目的だ。
マーシーの支援魔法を受けた後、ローランは魔法で出した数本の水の矢を、枝に向かって放つ。攻撃を受け、葉の中から魔獣が飛び出した。
水の矢が当たった部分に痣はあるが、貫いてはいない。敢えて、その程度の威力に抑えてあった。
ローランは手にしていた剣を、飛び掛かって来た魔獣へ素早く振った。
しかし、魔獣の体に切れ目は入ったが仕留め切れていない。想定よりも魔獣の鱗は固い。
魔獣は怯み、1度距離を取ってとぐろを巻く。
それを見て、ローランは空いた手で瓶を取り出し、指で輪を作り、息を吹き込んだ。
ゆるりとした速度で向かって来る大きな泡を見て、魔獣はそれごと潰そうと、とぐろのように巻いた体を一気に伸ばした。
魔獣が噛みつこうとした泡は割れることなく、そのままニュルリと魔獣を取り込んだ。泡の中で魔獣が暴れる。
「ほう。面白い魔法だ」
泡の魔法には珍しさがあり、エルフが声を出した。
しかし、今のローランに答える余裕はない。魔力を操作し、泡が割れないように精密な調整を行っていた。
足場を失った魔獣は、柔らかな泡の中でもがく。
完全に動きを封じてしまえば、どうということはない相手だ。
ローランは泡へ近づき、魔獣の頭を狙って剣を突き刺し、動きが完全に止まってから魔法を解除した。
まだ慣れていない魔法の使用。
ローランは浮かんだ汗を袖で拭う。
「変わった魔法の使い方をするな。えぇっと、名前は……」
「ローランとマーシーです」
「あぁ、そうだったな。ローランの水魔法は変化に富んでいる。マーシーの回復魔法もかなりのものだ。そのまま伸ばしていけば、良い冒険者となるだろう」
「ありがとうございます。しかし、制御に手を焼いております。複数相手には使えず、未熟さを恥じるばかりです」
「ボクもエルフの人たちに比べたらまだまだだからなー。もっとがんばらないと」
エルフたちはまた気をよくし、将来有望な人間に笑みを向ける。
だが、一番の成果はエルフに名前を覚えてもらったことだろう。まだこれから数日滞在することを考えれば、かなり良い初日であった。
その後、さらに数体の魔獣を討伐する。これにはローランとマーシーも参加が許され、連携を取って行わせてもらえた。
まだ余力のある中、隊長格のエルフが言う。
「さて、そろそろ戻るとするか」
多少は認めたが、あくまで客人に近い扱い。
ローランたちと居るエルフたちの仕事は、それなりに魔獣を倒しながら、2人を見張ることにある。無理をさせることも、怪我をさせることもしない。
そうと分かっているローランたちも、異を唱えたりはせず、ただ頷いてみせた。
しかし、その時だった。
急にガサガサと周囲から音が響き、目を向ければ複数の魔獣が姿を現していた。
「なっ。どういうことだ? なにも感知していないぞ!」
「こちらも同じです! ……連絡も通じない?」
明らかな異変。エルフたちは慌てながらも、ローランたちを守るような隊列で身構える。
だが、魔獣たちは舌をチロチロと出すだけで襲い掛かって来ない。それは、今までに戦った魔獣たちとは違う行動だった。
不思議に思っていると、悪寒が走る。
感知せずとも分かるほどに強大な魔力。全員が空を見上げた。
宙に浮いているのは、全身が黒鎧で覆われた、真紅のマントを身に付けた存在。
挿絵で見たことがあるそれを見て、誰かが声を発した。
「ま、魔王?」
魔王らしき者はゆるりと手を上げ、スッと下ろす。
それに合わせ、魔獣たちが襲い掛かって来た。
討伐隊は複数いるが、全てが別行動を取っている。森の中ならば特殊な魔法で連絡を行えるため、いざというときは近くの部隊がすぐ援護へ来る運びだ。
1つの部隊は3人ほどで構成されており、ローランたちが同行を許された部隊は、彼らを含めて5人の部隊となっていた。
エルフは外見で年齢を判断し辛い。だが、指示を出している1人に従っているところから、残り2人は幾分か若いようだった。
迷いなく進み、発見しては討伐していくエルフたちを疑問に思い、ローランは聞く。
「もしご迷惑でなければ教えていただきたいのだが、なぜ魔獣がいる場所が分かっているのだろうか?」
あくまで下からの、教えてもらう側だという話し方に、隊長格のエルフは気をよくする。魔法で連絡を行えていることも、同じ手法で聞き出していた。
「世界樹から一定の範囲内にいる存在は、特殊な魔法で感知することができる。侵入している魔獣の場所は、全て把握しているということだ」
ありがとうございます、とローランは頭を下げる。
本来ならば秘匿されている情報だが、マーシーの能力によって、エルフたちも少しだけ口が滑りやすくなっていた。
範囲は決まっているとはいえ、通信と感知が行えることは大きなアドバンテージだ。
こういった一風変わった魔法を得意としているエルフたちに、ローランは感心していたのだが、マーシーは笑顔のまま小声で言った。
「つまり、ボクたちはいなくてもいいってことじゃん。慣例で呼び出したとは言っていたけど、それにしては呼んだ数も少ないよね。冒険者をたった2人だけとか、なんかあるでしょ」
その意見には同意らしく、ローランも作り笑顔のまま小さく頷く。
明らかに別の意図を感じざるを得ない依頼で、2人は気を緩めないようにしていた。
森の中に現れた魔獣は、大蛇の背に小さな翼が生えた形をしている。
ただし、その翼で飛ぶことはできず、落下速度を変えたり、僅かに滑空したりといった動きを見せていた。
実力は四等級に届いているが、まだ五等級の冒険者である2人には、手こずる敵である。
しかし、エルフたちにとっては違うらしい。特に手こずることもなく、遠距離から弓矢か魔法で削り、近距離では短剣やナイフを手に軽々と討ち取っていた。
2人は指示に従うという約束をしていたこともあり、エルフたちの行動を阻害しない動きをしている。
ローランは、エルフたちが見ていない方向を警戒して備える。
マーシーは、戦闘中や戦闘後の回復を引き受けている。
当初は妙な人間たちだと訝しげにしていたが、特に反発することもなく援護に徹している2人と数時間を共にすれば、エルフたちも次第に気を許し始めていた。
休憩中、隊長格のエルフが言う。
「ふむ。何の経験も積まずに帰るのも良くないだろう。次は我々が援護に回ろうじゃないか」
「ありがとうございます。しかし、我々の腕前では、とても皆さまのようにはいきません。お手を煩わせてしまうでしょう」
「気にすることはない。失敗も糧となるからな」
スッカリ気をよくしたエルフたちの援護を受け、ローランは前に出る。マーシーも少しだけ前に位置を変更した。
少し進むと、エルフが木の枝を指さす。そちらに魔獣が潜んでいることを感知したようだ。
ローランたちがやるべきことは、突飛な行動を取ることでもなければ、実力を示すことでもない。
エルフたちの機嫌を取りながら依頼を進め、無事に今日を終えることが目的だ。
マーシーの支援魔法を受けた後、ローランは魔法で出した数本の水の矢を、枝に向かって放つ。攻撃を受け、葉の中から魔獣が飛び出した。
水の矢が当たった部分に痣はあるが、貫いてはいない。敢えて、その程度の威力に抑えてあった。
ローランは手にしていた剣を、飛び掛かって来た魔獣へ素早く振った。
しかし、魔獣の体に切れ目は入ったが仕留め切れていない。想定よりも魔獣の鱗は固い。
魔獣は怯み、1度距離を取ってとぐろを巻く。
それを見て、ローランは空いた手で瓶を取り出し、指で輪を作り、息を吹き込んだ。
ゆるりとした速度で向かって来る大きな泡を見て、魔獣はそれごと潰そうと、とぐろのように巻いた体を一気に伸ばした。
魔獣が噛みつこうとした泡は割れることなく、そのままニュルリと魔獣を取り込んだ。泡の中で魔獣が暴れる。
「ほう。面白い魔法だ」
泡の魔法には珍しさがあり、エルフが声を出した。
しかし、今のローランに答える余裕はない。魔力を操作し、泡が割れないように精密な調整を行っていた。
足場を失った魔獣は、柔らかな泡の中でもがく。
完全に動きを封じてしまえば、どうということはない相手だ。
ローランは泡へ近づき、魔獣の頭を狙って剣を突き刺し、動きが完全に止まってから魔法を解除した。
まだ慣れていない魔法の使用。
ローランは浮かんだ汗を袖で拭う。
「変わった魔法の使い方をするな。えぇっと、名前は……」
「ローランとマーシーです」
「あぁ、そうだったな。ローランの水魔法は変化に富んでいる。マーシーの回復魔法もかなりのものだ。そのまま伸ばしていけば、良い冒険者となるだろう」
「ありがとうございます。しかし、制御に手を焼いております。複数相手には使えず、未熟さを恥じるばかりです」
「ボクもエルフの人たちに比べたらまだまだだからなー。もっとがんばらないと」
エルフたちはまた気をよくし、将来有望な人間に笑みを向ける。
だが、一番の成果はエルフに名前を覚えてもらったことだろう。まだこれから数日滞在することを考えれば、かなり良い初日であった。
その後、さらに数体の魔獣を討伐する。これにはローランとマーシーも参加が許され、連携を取って行わせてもらえた。
まだ余力のある中、隊長格のエルフが言う。
「さて、そろそろ戻るとするか」
多少は認めたが、あくまで客人に近い扱い。
ローランたちと居るエルフたちの仕事は、それなりに魔獣を倒しながら、2人を見張ることにある。無理をさせることも、怪我をさせることもしない。
そうと分かっているローランたちも、異を唱えたりはせず、ただ頷いてみせた。
しかし、その時だった。
急にガサガサと周囲から音が響き、目を向ければ複数の魔獣が姿を現していた。
「なっ。どういうことだ? なにも感知していないぞ!」
「こちらも同じです! ……連絡も通じない?」
明らかな異変。エルフたちは慌てながらも、ローランたちを守るような隊列で身構える。
だが、魔獣たちは舌をチロチロと出すだけで襲い掛かって来ない。それは、今までに戦った魔獣たちとは違う行動だった。
不思議に思っていると、悪寒が走る。
感知せずとも分かるほどに強大な魔力。全員が空を見上げた。
宙に浮いているのは、全身が黒鎧で覆われた、真紅のマントを身に付けた存在。
挿絵で見たことがあるそれを見て、誰かが声を発した。
「ま、魔王?」
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それに合わせ、魔獣たちが襲い掛かって来た。
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