21 / 35
4-5 人間嫌いな大精霊
しおりを挟む89.検証
翌日。
ぐっすり寝て気合十分になったことだし、張り切って検証&レベル上げをするよ!
作業部屋の裁縫コーナーにある布の棚の前で、ディスプレイを眺めて使う布を探す。
「検証用だから、布自体は何でもいいでしょ?
一番安いので充分なんだけどな。コットンシリーズだけでも何種類かあるから、良く分からないんだよね」
「後でご説明しますが、布の種類は、織り機の設定で選べるだけで特にこれと言って違いはありません。
どれを使っても良いですよ」
「うーん。今までの経験上、どれでもいいことってあんまり無いんだよね。皆が気にしてないだけで、実はこんな違いがありますよ、みたいな。
でも今回やりたいのは経験値の検証だから、布の種類は後回しかな。いっぺんにやると訳わかんなくなりそう」
ってことで、今回使う布は《コットンシーチング》に決定。
ワールドマーケットでもかなり安い値段で売られていたし、ベガさんの在庫にも沢山あるから、同じ布で検証する、っていう目的に合ってるのが理由ね。
「まずは簡単な方から。型紙とスキルで……」
経験値の表示は□と■でしか示してくれてないから、正確な数値とかがわからない。
段々と溜まりにくくなってるはずだから、一人で全くの同一条件の検証はできないのが残念。
軽ーい検証だからどこまでアテになるかは微妙だし、レベルが上がって行くとまた変わるかもしれないけど、今回の検証結果はこんな感じ。
・型紙からオリジナルで作った場合
入る経験値自体は他の方法よりも圧倒的に多い。でも、その分時間もかかる。
フリルエプロンの時のように、既存の型紙を流用してもオリジナル判定が出るけど、どれくらい違えば『違うもの』として扱われるのかイマイチ不明。この辺は別の機会に要検証かな。
結論:経験値は沢山貰えるものの、時間がかかるので時間効率はそこそこ。
・既存の型紙とスキルで作った場合
完成品のレア度によって、妥当な経験値が貰える。
つまり、自分が使える素材よりもレア度の高い品を生産できるなら効率が良いかも。
無心で作業できるのはメリットだけど、一つ当たりの経験値は高くないので沢山の素材が必要だし、生産物の販売ルートも要るね。
結論:自分のレベル帯よりレア度の高いものを作れるなら時間効率は良さげ。しかし、素材代はかなり掛かりそう。
・完成アイテムに飾りを付ける場合
スピカちゃんのワンピースのように、アイテムにさらに装飾をすると、少しだけど経験値が貰える。
現状、装飾アイテム自体が少なくて高いから現実的ではないかも。
でも、時間はあまり掛からないので手に入りやすくなればレベル上げに使えるかも?
結論:装飾アイテムがない。
翌日。
ぐっすり寝て気合十分になったことだし、張り切って検証&レベル上げをするよ!
作業部屋の裁縫コーナーにある布の棚の前で、ディスプレイを眺めて使う布を探す。
「検証用だから、布自体は何でもいいでしょ?
一番安いので充分なんだけどな。コットンシリーズだけでも何種類かあるから、良く分からないんだよね」
「後でご説明しますが、布の種類は、織り機の設定で選べるだけで特にこれと言って違いはありません。
どれを使っても良いですよ」
「うーん。今までの経験上、どれでもいいことってあんまり無いんだよね。皆が気にしてないだけで、実はこんな違いがありますよ、みたいな。
でも今回やりたいのは経験値の検証だから、布の種類は後回しかな。いっぺんにやると訳わかんなくなりそう」
ってことで、今回使う布は《コットンシーチング》に決定。
ワールドマーケットでもかなり安い値段で売られていたし、ベガさんの在庫にも沢山あるから、同じ布で検証する、っていう目的に合ってるのが理由ね。
「まずは簡単な方から。型紙とスキルで……」
経験値の表示は□と■でしか示してくれてないから、正確な数値とかがわからない。
段々と溜まりにくくなってるはずだから、一人で全くの同一条件の検証はできないのが残念。
軽ーい検証だからどこまでアテになるかは微妙だし、レベルが上がって行くとまた変わるかもしれないけど、今回の検証結果はこんな感じ。
・型紙からオリジナルで作った場合
入る経験値自体は他の方法よりも圧倒的に多い。でも、その分時間もかかる。
フリルエプロンの時のように、既存の型紙を流用してもオリジナル判定が出るけど、どれくらい違えば『違うもの』として扱われるのかイマイチ不明。この辺は別の機会に要検証かな。
結論:経験値は沢山貰えるものの、時間がかかるので時間効率はそこそこ。
・既存の型紙とスキルで作った場合
完成品のレア度によって、妥当な経験値が貰える。
つまり、自分が使える素材よりもレア度の高い品を生産できるなら効率が良いかも。
無心で作業できるのはメリットだけど、一つ当たりの経験値は高くないので沢山の素材が必要だし、生産物の販売ルートも要るね。
結論:自分のレベル帯よりレア度の高いものを作れるなら時間効率は良さげ。しかし、素材代はかなり掛かりそう。
・完成アイテムに飾りを付ける場合
スピカちゃんのワンピースのように、アイテムにさらに装飾をすると、少しだけど経験値が貰える。
現状、装飾アイテム自体が少なくて高いから現実的ではないかも。
でも、時間はあまり掛からないので手に入りやすくなればレベル上げに使えるかも?
結論:装飾アイテムがない。
0
お気に入りに追加
580
あなたにおすすめの小説
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。


エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

伝説の魔術師の弟子になれたけど、収納魔法だけで満足です
カタナヅキ
ファンタジー
※弟子「究極魔法とかいいので収納魔法だけ教えて」師匠「Σ(゚Д゚)エー」
数十年前に異世界から召喚された人間が存在した。その人間は世界中のあらゆる魔法を習得し、伝説の魔術師と謳われた。だが、彼は全ての魔法を覚えた途端に人々の前から姿を消す。
ある日に一人の少年が山奥に暮らす老人の元に尋ねた。この老人こそが伝説の魔術師その人であり、少年は彼に弟子入りを志願する。老人は寿命を終える前に自分が覚えた魔法を少年に託し、伝説の魔術師の称号を彼に受け継いでほしいと思った。
「よし、収納魔法はちゃんと覚えたな?では、次の魔法を……」
「あ、そういうのいいんで」
「えっ!?」
異空間に物体を取り込む「収納魔法」を覚えると、魔術師の弟子は師の元から離れて旅立つ――
――後にこの少年は「収納魔導士」なる渾名を付けられることになる。

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

なにをおっしゃいますやら
基本二度寝
恋愛
本日、五年通った学び舎を卒業する。
エリクシア侯爵令嬢は、己をエスコートする男を見上げた。
微笑んで見せれば、男は目線を逸らす。
エブリシアは苦笑した。
今日までなのだから。
今日、エブリシアは婚約解消する事が決まっているのだから。

側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる