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三章 薄藍の魔導書(アルファルド編)
閑話.小さな祈り(ギエーナ、アルファルド視点)
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***
その日、馬車の中にはユークレース伯爵夫人とアルファルドが居た。
アルファルドの母親であるプルーラの処遇や使用人の処分について決まったところで、無事にユークレース邸に戻ることが出来る運びになったのだ。
もうオブシディアン家の屋敷の姿はとっくにみえなくなっているのに、アルファルドはいつまでもそちらを見つめていた。
同世代の子どもと会うことすらままならなかったアルファルドのことだ。余程オブシディアン家の滞在が楽しかったのだろう。
後ろ髪を引かれる思いがするのも無理はない。
「アルファルド、オブシディアン家の屋敷に戻りたい?」
ユークレース伯爵夫人の言葉にアルファルドは頭を振った。
「なんで?」
「寂しそうに見えたから」
「そんなことない」
「そう」
アルファルドの言葉数はけして多くない。それでも、ユークレース伯爵夫人の目には、アルファルドの表情が前よりも幾分明るく見えた。
「……それにおれが帰る場所はユークレース家だけだから」
「そう思ってくれて、ありがとう」
「こちらこそありがとう、母さん」
ユークレース伯爵夫人は驚いたように目を瞬かせた。
「母さん?」
「だって、母さんでしょ?」
アルファルドはそう言って笑ってみせる。
「ええ、そうよ」
ユークレース伯爵夫人はアルファルドを抱きしめた。
初めて母と呼ばれたことにユークレース伯爵夫人の胸は喜びで満ちていた。
「改めて、オブシディアン家には感謝しなければならないわね」
アルファルドに安らぎと暖かなものをもたらすのは自分たちユークレース家であったはずだった。
ユークレース伯爵夫人の胸には、それが出来なかったことの後悔よりも、アルファルドを支えてくれたオブシディアン家への感謝で満ちていた。
「でも……」
貴族であれば、どの家にも人には言えない汚点の一つや二つある。清廉潔白に見えるオブシディアン家ですらきっと例に漏れないだろう。
ユークレース伯爵夫人はオブシディアン家に何かがあったときは報いるつもりでいた。そして、それは遠くない将来であることを予見していた。
「アルファルド、これから先、何があっても貴方だけはアルキオーネ様を守りなさい」
「分かってる」
ユークレース伯爵夫人の言葉にアルファルドは大きく頷く。
アルファルドがユークレース伯爵夫人の言葉に頷いたのは、母親に従ったからだけではない。そこにはきちんとアルファルド自身の思いもある。
自分を守り、救ってくれたのは自分とほとんど変わらない歳の少女だった。彼女が危機に陥れば、助けるのが道理だと思っている。
そして、それ以上に、何の利もない相手に掛け値なしで助けたいと思い、その信念のまま行動する彼女にアルファルドは惹かれていた。
(あの、夜よりも黒い瞳が焼き付いて離れない……)
アルファルドは母親に会った日を思い出していた。
その日はいつもよりも勉強が捗った日だった。家庭教師の質問にはたくさん答えられたし、本の進みもよかった。アルファルドはたくさん褒められたことで気分が良くなっていた。
空だって爽やかに晴れていて気持ちのいい午後。アルファルドはもっと褒められたいと思い、ユークレース伯爵家の図書室へ足を運んだ。
本を読んでいるとメイドが声を掛けてきた。
いつもなら、メイドがアルファルドに声を掛けることなど滅多にない。何故なら、プルーラがこの屋敷を去ったのはアルファルドの父親のせいだからだ。その父親の血を継ぐアルファルドが疎ましいと思う使用人も少なくはなかった。
アルファルドは自分の立場を理解していた。
ユークレースの名はあくまでユークレース伯爵夫妻の好意で与えられたものに過ぎない。
長年、ユークレース家で務めている使用人にとって、アルファルドはただの平民上がりの子どもで、ユークレース家のご令嬢を屋敷から追い出した厭うべき存在なのだ。
例え、ユークレース伯爵も、夫人も、長男も、アルファルドのことを認め、愛してくれたとしてもそれは変わらない。アルファルドは警戒心を持って、言葉少なく、息を潜めるようにして生きてきた。
だから、このときもアルファルドは警戒心を隠さなかった。
警戒心を隠さないアルファルドにメイドは微笑むと、「本当の母親に合わせてあげる」と言った。
そして、アルファルドは素直にメイドに連れられ、例の母親の家に向かった。
警戒心の強いアルファルドが母親に会いに行く理由は、見た目通りの幼いものだった。勿論、自分を捨てた母親に自分が幸せであるところを見せたかったという意趣返しの気持ちがなかったとは言えない。でも、一番の理由は母親がちゃんと元気でいるのか心配だったからだ。
メイドはアルファルドとプルーラを対面させると、直ぐにお屋敷の仕事があるからとその場を離れた。
母親の方は突然来たアルファルドを息子と認めず、家から追い出した。ペンダントが息子を証明するものだからとメイドに言われていたから、見せたのだが、母親は見向きもしなかった。
アルファルドは放り出され、王都を彷徨った。
外をほとんど知らないアルファルドにとって、外にある全てのものがとても恐ろしく、ただ心細かった。街の人々の善意の視線ですら、敵意を向けられているようで居心地が悪い。
そのままアルファルドは人を避け、知らず知らずのうちに貧民街まで足を運んでしまっていた。
一つ路地を入っただけで、そこはまるで別の世界だった。
空気がひりつき、どこからともなく投げられてくる視線が刺さる。アルファルドはその空気を知っていたが、懐かしいとは思えなかった。
逃げなければ。そう思い、結局中まで入ることはなかったが、入り込んでしまっていたら自分はどうなっていただろう。
令嬢のような姿をしていたアルファルドが無事でいられたとは思えない。
アルファルドは駆けた。駆けて駆けて自分が分からなくなるまで走って逃げた。
そして、橋を渡った。人が渡ることだけしか考えられていないような、丸太をただ渡しただけの簡素な橋だった。アルファルドはそこから足を滑らせ、凍えるような冷たさの川に落ちた。
川に落ちたときに頭でも打ったのだろう。アルファルドは記憶を失った。
それから、アルキオーネに助け出された。
そのときの記憶は、正直あまりない。ただ苦しくてもがいているだけだったから。それでも一つだけ覚えているのは、アルキオーネの瞳だった。あの夜よりも美しい黒の瞳に浮かんでいたのは心配だった。
何もかもを失くしたアルファルドにはその瞳だけが信じられるものだった。
(母さんたちと同じだったからかもしれないな。)
アルキオーネのことを何よりも信じていたのは、結局のところユークレース家のおかげだった。
「離れてみて分かることってあるよね」
アルファルドの呟きにユークレース伯爵夫人は目を瞬かせてから微笑んだ。
「そうね」
(願わくば、離れたことによって母親が幸せになりますように。)
アルファルドは誰でもない何かにそっと祈った。
その日、馬車の中にはユークレース伯爵夫人とアルファルドが居た。
アルファルドの母親であるプルーラの処遇や使用人の処分について決まったところで、無事にユークレース邸に戻ることが出来る運びになったのだ。
もうオブシディアン家の屋敷の姿はとっくにみえなくなっているのに、アルファルドはいつまでもそちらを見つめていた。
同世代の子どもと会うことすらままならなかったアルファルドのことだ。余程オブシディアン家の滞在が楽しかったのだろう。
後ろ髪を引かれる思いがするのも無理はない。
「アルファルド、オブシディアン家の屋敷に戻りたい?」
ユークレース伯爵夫人の言葉にアルファルドは頭を振った。
「なんで?」
「寂しそうに見えたから」
「そんなことない」
「そう」
アルファルドの言葉数はけして多くない。それでも、ユークレース伯爵夫人の目には、アルファルドの表情が前よりも幾分明るく見えた。
「……それにおれが帰る場所はユークレース家だけだから」
「そう思ってくれて、ありがとう」
「こちらこそありがとう、母さん」
ユークレース伯爵夫人は驚いたように目を瞬かせた。
「母さん?」
「だって、母さんでしょ?」
アルファルドはそう言って笑ってみせる。
「ええ、そうよ」
ユークレース伯爵夫人はアルファルドを抱きしめた。
初めて母と呼ばれたことにユークレース伯爵夫人の胸は喜びで満ちていた。
「改めて、オブシディアン家には感謝しなければならないわね」
アルファルドに安らぎと暖かなものをもたらすのは自分たちユークレース家であったはずだった。
ユークレース伯爵夫人の胸には、それが出来なかったことの後悔よりも、アルファルドを支えてくれたオブシディアン家への感謝で満ちていた。
「でも……」
貴族であれば、どの家にも人には言えない汚点の一つや二つある。清廉潔白に見えるオブシディアン家ですらきっと例に漏れないだろう。
ユークレース伯爵夫人はオブシディアン家に何かがあったときは報いるつもりでいた。そして、それは遠くない将来であることを予見していた。
「アルファルド、これから先、何があっても貴方だけはアルキオーネ様を守りなさい」
「分かってる」
ユークレース伯爵夫人の言葉にアルファルドは大きく頷く。
アルファルドがユークレース伯爵夫人の言葉に頷いたのは、母親に従ったからだけではない。そこにはきちんとアルファルド自身の思いもある。
自分を守り、救ってくれたのは自分とほとんど変わらない歳の少女だった。彼女が危機に陥れば、助けるのが道理だと思っている。
そして、それ以上に、何の利もない相手に掛け値なしで助けたいと思い、その信念のまま行動する彼女にアルファルドは惹かれていた。
(あの、夜よりも黒い瞳が焼き付いて離れない……)
アルファルドは母親に会った日を思い出していた。
その日はいつもよりも勉強が捗った日だった。家庭教師の質問にはたくさん答えられたし、本の進みもよかった。アルファルドはたくさん褒められたことで気分が良くなっていた。
空だって爽やかに晴れていて気持ちのいい午後。アルファルドはもっと褒められたいと思い、ユークレース伯爵家の図書室へ足を運んだ。
本を読んでいるとメイドが声を掛けてきた。
いつもなら、メイドがアルファルドに声を掛けることなど滅多にない。何故なら、プルーラがこの屋敷を去ったのはアルファルドの父親のせいだからだ。その父親の血を継ぐアルファルドが疎ましいと思う使用人も少なくはなかった。
アルファルドは自分の立場を理解していた。
ユークレースの名はあくまでユークレース伯爵夫妻の好意で与えられたものに過ぎない。
長年、ユークレース家で務めている使用人にとって、アルファルドはただの平民上がりの子どもで、ユークレース家のご令嬢を屋敷から追い出した厭うべき存在なのだ。
例え、ユークレース伯爵も、夫人も、長男も、アルファルドのことを認め、愛してくれたとしてもそれは変わらない。アルファルドは警戒心を持って、言葉少なく、息を潜めるようにして生きてきた。
だから、このときもアルファルドは警戒心を隠さなかった。
警戒心を隠さないアルファルドにメイドは微笑むと、「本当の母親に合わせてあげる」と言った。
そして、アルファルドは素直にメイドに連れられ、例の母親の家に向かった。
警戒心の強いアルファルドが母親に会いに行く理由は、見た目通りの幼いものだった。勿論、自分を捨てた母親に自分が幸せであるところを見せたかったという意趣返しの気持ちがなかったとは言えない。でも、一番の理由は母親がちゃんと元気でいるのか心配だったからだ。
メイドはアルファルドとプルーラを対面させると、直ぐにお屋敷の仕事があるからとその場を離れた。
母親の方は突然来たアルファルドを息子と認めず、家から追い出した。ペンダントが息子を証明するものだからとメイドに言われていたから、見せたのだが、母親は見向きもしなかった。
アルファルドは放り出され、王都を彷徨った。
外をほとんど知らないアルファルドにとって、外にある全てのものがとても恐ろしく、ただ心細かった。街の人々の善意の視線ですら、敵意を向けられているようで居心地が悪い。
そのままアルファルドは人を避け、知らず知らずのうちに貧民街まで足を運んでしまっていた。
一つ路地を入っただけで、そこはまるで別の世界だった。
空気がひりつき、どこからともなく投げられてくる視線が刺さる。アルファルドはその空気を知っていたが、懐かしいとは思えなかった。
逃げなければ。そう思い、結局中まで入ることはなかったが、入り込んでしまっていたら自分はどうなっていただろう。
令嬢のような姿をしていたアルファルドが無事でいられたとは思えない。
アルファルドは駆けた。駆けて駆けて自分が分からなくなるまで走って逃げた。
そして、橋を渡った。人が渡ることだけしか考えられていないような、丸太をただ渡しただけの簡素な橋だった。アルファルドはそこから足を滑らせ、凍えるような冷たさの川に落ちた。
川に落ちたときに頭でも打ったのだろう。アルファルドは記憶を失った。
それから、アルキオーネに助け出された。
そのときの記憶は、正直あまりない。ただ苦しくてもがいているだけだったから。それでも一つだけ覚えているのは、アルキオーネの瞳だった。あの夜よりも美しい黒の瞳に浮かんでいたのは心配だった。
何もかもを失くしたアルファルドにはその瞳だけが信じられるものだった。
(母さんたちと同じだったからかもしれないな。)
アルキオーネのことを何よりも信じていたのは、結局のところユークレース家のおかげだった。
「離れてみて分かることってあるよね」
アルファルドの呟きにユークレース伯爵夫人は目を瞬かせてから微笑んだ。
「そうね」
(願わくば、離れたことによって母親が幸せになりますように。)
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