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三章 薄藍の魔導書(アルファルド編)
6.少年の正体
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リゲルと俺は少年を連れ、部屋に戻る途中だった。少年を探し回るメリーナが俺たちを見つけた。
俺が寝巻で歩き回っていたことがバレてしまった。怒られると思ったが、それよりもメリーナは急に来たリゲルに驚いてそれどころではなかったようだ。
「お嬢様は早く準備を!」
「いや、あの……話を……」
「いいですから。リゲル様へのおもてなしの準備をしたらまた戻って、それから泥だらけで戻ったあの方の服を着替えてもらって……やることがたくさんあるんです。とにかく、お嬢様はまずお部屋に!」
メリーナは弁解しようとする俺を自室へ押しやった。そして、リゲルたちへのおもてなしをするよう手筈を整えたり、少年の服を交換したり、慌ただしく動いていた。
どうやら、寝巻きであることは不問に付されたようだ。窓から飛び降りたことに至っては気づかれていないらしい。川に飛び込んだことで怒られたばかりだったから俺はほっとしていた。
俺は急いで身支度を終えると、少年とリゲルの待つ部屋に向かった。
「お待たせしました」
中では着替えを済ませたであろう少年とリゲルがテーブルを囲んでいた。
少年は俺を見ると、さっと立ち上がる。そして、俺の後ろに素早く隠れた。
「いや、思ったよりも早くてよかったよ」
リゲルは少し疲れたような表情をしていた。
「何かありましたか?」
「いや、何かってほどじゃないけど……」
「あいつ、や……」
少年は俺のドレスの裾を握りしめ、上目遣いでこちらを見つめる。
(嗚呼、もう、なんでこんなに可愛い顔していやがるんだ! なんでコイツが男なんだよ。)
「また脱走しようとしたとか、暴れたんですか?」
俺の言葉に少年は頭を振る。
「こわい。あいつがわるい」
「いや、俺は何もしてないよ。何もしてないのに怯えられているんだ。話しかけても嫌だとしか言わないし……弱ったよ」
リゲルが慌てて首を振った。
「分かってます。リゲルが怖いのは戦っているときだけですもの。ね、リゲルは怖くないですよ? どうしました?」
「あいつ、こわい」
リゲルは困ったような表情をした。
「本当に何もしてないんだって。俺のことも覚えてないし、何があったんだ?」
「分からないんです。川で溺れていたところをわたくしが助けたのですが、そのときにはもうこんな調子でしたので」
「川で溺れていただって? なんでそんなところに?」
「しらない。わからない」
大人が少ないからなのか、俺に慣れたのか。少年は昨日より明らかに口数が多かった。しかし、警戒しているのか、俺に隠れてリゲルを睨みつける。
「……ということなので、この中で彼を一番知っているのはリゲル、貴方です。貴方が知っていることを教えてください」
少年を匿うにせよ、親に合わせるにせよ、今後を決めるには情報が必要だ。
「そうは言っても、俺が知っていることはあんまりないんだ。彼はアルファルド・ユークレース。ユークレース家の次男。歳は俺たちと同じ十三歳」
「アルファルド?」
俺はその名前を聞いて、アルファルドについて思い出していた。
アルファルド・ユークレースは、あのゲーム「枳棘~王子様には棘がある~」のキャラクターの名前だった。
ゲームの中でアルファルドは冷静沈着、寡黙なクールキャラ。必要なこと以外話さないし、必要なことも話さないという面倒な奴。故にスピカとすれ違うらしい。
妹が「そのすれ違いが切なくてたまらない」と言っていたことを思い出す。
俺からすればコイツは阿呆だ。必要なことも話さないとか困るだけだろう。なんで切ないんだ。必要なことは喋っておけ。相互理解の努力をしろと怒りたくなる。
そもそも、少女漫画にありがちな、彼女のことを思って何も言えなくなる系男子だとか、思っていることを言わない系男子を見ていると苛々するたちなのだ。好きなら告白しとけばいいのになぜ言わない。何が彼女を困らせたくないだ。嫌いならちゃんと振られるのだから安心して振られてその未練を断って先に進んでほしい。
いや、俺だってちゃんと伝えきれずに何度も振られてますけど。
でも、何も伝えずに分かってもらおうってのは図々しいし、傲慢と思う。だったら、最初から諦めとけ。そして、ヒロインを俺に寄越せと言いたい。
確か、寡黙なのもトラウマがあるとかないとか言っていた気がする。でも、そもそもお前のトラウマとヒロインに何の関係があるんだ。結局、向き合えないことへの言い訳じゃないか。振り回す前に話せ。話せないのなら思わせぶりな態度をとるな。
妹がアルファルドと「私たち、結婚します」って言ったら真っ先に反対する。だって、何話していいか分からないし、何考えてるか分からないし、顔合せたら苛々して、絶対殴る自信があるもん。義弟になるとか無理無理無理無理。無理だ。
でも、アルファルドは寡黙でクールなだけで、スピカに対しては悪意のないキャラクターだった。それだけで、他の奴らに比べたら遥かにマシな気がする。
しかし、だからと言って、妹は絶対に渡さない。妹だって小さいころは「将来はお兄ちゃんと結婚する!」って言ってくれてたし、俺だって妹の結婚相手に多少文句をつける権利はある。俺はコイツとの結婚は絶対許さない。
(いや、でも、確かに立ち絵で見たアルファルドはレグルスと同じくらい美形だったし、無口なところもアルファルドの設定のまんまなんだよな。)
俺のドレスを掴み続ける少年は少女のように愛らしい顔と綺麗な長い髪をしていた。どこからどう見ても、超美少女。どのくらい美少女かと言うと、アルキオーネとスーと同じくらいの美少女だ。大人になればさぞかし美形に育つだろう。
本当に目の前の少年はアルファルドなのかもしれない。
「嗚呼、アルファルドはレグルスのはとこなんだ」
「そうなんですか?」
「しらない」
少年は一層きつく俺のドレスを握りしめた。
「そんなに握りしめたら手が痛くなりますよ?」
俺は少年の手に自分の手を重ねた。そこで思い出す。
「そういえば、この子の背中に傷があったんですが、ご存知ないですか?」
「傷?」
「ええ、正確には傷が治ったような痕なんですけど」
「うーん。以前会ったときは随分昔だったからね。レグルスなら何か詳しいことが分かるかもしれないけど……」
アルファルドはレグルスのはとこだと言っていた。確かに親戚であれば何か知っているかもしれない。
「では、レグルスに聞いてみましょう。メリーナ、レグルス様に連絡をしたいのですが」
「では、直ぐに手配を……」
「その必要はない!」
乱暴に音を立てて扉を開いたのはレグルスだった。
コイツもか。リゲルといい、レグルスといい、朝から非常識な連中だ。またコイツもミラに何か言われて来たのではなかろうか。頭が痛くなる。
「アルファルド、帰ろう!」
そう言って俺の後ろにいるアルファルドに手を差し出す。
少年はぎゅっと俺のドレスを握りしめ、俺に身を寄せた。目にはうっすらと涙のようなものが浮かぶ。
(アルファルド、マジ美少女……)
「待ってください。彼は何も覚えていないんです。そんな急に来てそんなこと言われても混乱するだけです」
「だが、ここにアルファルドを置いていくわけにはいかないんだ。頼む。理由は後で説明するから何も言わず、アルファルドを家に帰してやってくれ」
レグルスが珍しく頼み込んでくる。いつものような尊大な態度でいればまだ断ることができるのに。
「レグルス様、頭を下げることはよしてください。どうか、頭を上げてください」
「では、アルファルドは連れて……」
「でも、アルファルド様を連れて行くことは許可できません」
「何故だ!」
レグルスは大きな声を上げる。
びくっと少年は肩を震わせた。
「やだ……やだ……こわい」
「アルファルド!」
「やだ!」
アルファルドは初めて大きな声で叫んだ。肩を震わせ、ぴったりと俺に寄り添う。
俺はアルファルドを抱きしめ、レグルスを睨んだ。
「レグルス様、お引取りを」
「しかし!」
「このような状態ではアルファルド様をレグルス様に預けることができません。だって、アルファルド様の背中には傷が……」
「あれを見たのか!」
レグルスは俺の腕を乱暴に握った。そこはアクアオーラに握られたところだった。痣になっていて、まだ痛むのに。
俺は痛みに驚いてレグルスの手を振り払った。
「レグルス様、もう怒りました。そんなに言うなら、わたくしも連れて行ってください!」
「え?」
「傷の理由も分からず、怯える彼を帰すなんてわたくしにはできません!」
俺はレグルスを睨んだ。
傷の理由が虐待だとしたら、親元に帰すのは悪手だろう。万が一、アルファルドの命が脅かされるようなことでも起きたらこちらだって寝覚めが悪い。
アルファルドを守れるのは俺だけだ。
「それは、深い事情があるのだ」
レグルスはたじろぐ。
「それを教えてください」
「それは……後で説明するから……」
「今! 今、お願いします。無理であるというならわたくしをどうぞお連れになって」
「いや……それは……」
「つまり、無理であるということですね。ということは、わたくしを連れていくということで、よろしいですか?」
俺はレグルスに迫る。
「いやあ……」
「よろしいですよね?」
俺はレグルスの顔に自分の顔をさらに近づけた。
レグルスは真っ赤になりながら戸惑いがちに頷いた。
――――――――――――――――――――
登場人物紹介を追加しました。
俺が寝巻で歩き回っていたことがバレてしまった。怒られると思ったが、それよりもメリーナは急に来たリゲルに驚いてそれどころではなかったようだ。
「お嬢様は早く準備を!」
「いや、あの……話を……」
「いいですから。リゲル様へのおもてなしの準備をしたらまた戻って、それから泥だらけで戻ったあの方の服を着替えてもらって……やることがたくさんあるんです。とにかく、お嬢様はまずお部屋に!」
メリーナは弁解しようとする俺を自室へ押しやった。そして、リゲルたちへのおもてなしをするよう手筈を整えたり、少年の服を交換したり、慌ただしく動いていた。
どうやら、寝巻きであることは不問に付されたようだ。窓から飛び降りたことに至っては気づかれていないらしい。川に飛び込んだことで怒られたばかりだったから俺はほっとしていた。
俺は急いで身支度を終えると、少年とリゲルの待つ部屋に向かった。
「お待たせしました」
中では着替えを済ませたであろう少年とリゲルがテーブルを囲んでいた。
少年は俺を見ると、さっと立ち上がる。そして、俺の後ろに素早く隠れた。
「いや、思ったよりも早くてよかったよ」
リゲルは少し疲れたような表情をしていた。
「何かありましたか?」
「いや、何かってほどじゃないけど……」
「あいつ、や……」
少年は俺のドレスの裾を握りしめ、上目遣いでこちらを見つめる。
(嗚呼、もう、なんでこんなに可愛い顔していやがるんだ! なんでコイツが男なんだよ。)
「また脱走しようとしたとか、暴れたんですか?」
俺の言葉に少年は頭を振る。
「こわい。あいつがわるい」
「いや、俺は何もしてないよ。何もしてないのに怯えられているんだ。話しかけても嫌だとしか言わないし……弱ったよ」
リゲルが慌てて首を振った。
「分かってます。リゲルが怖いのは戦っているときだけですもの。ね、リゲルは怖くないですよ? どうしました?」
「あいつ、こわい」
リゲルは困ったような表情をした。
「本当に何もしてないんだって。俺のことも覚えてないし、何があったんだ?」
「分からないんです。川で溺れていたところをわたくしが助けたのですが、そのときにはもうこんな調子でしたので」
「川で溺れていただって? なんでそんなところに?」
「しらない。わからない」
大人が少ないからなのか、俺に慣れたのか。少年は昨日より明らかに口数が多かった。しかし、警戒しているのか、俺に隠れてリゲルを睨みつける。
「……ということなので、この中で彼を一番知っているのはリゲル、貴方です。貴方が知っていることを教えてください」
少年を匿うにせよ、親に合わせるにせよ、今後を決めるには情報が必要だ。
「そうは言っても、俺が知っていることはあんまりないんだ。彼はアルファルド・ユークレース。ユークレース家の次男。歳は俺たちと同じ十三歳」
「アルファルド?」
俺はその名前を聞いて、アルファルドについて思い出していた。
アルファルド・ユークレースは、あのゲーム「枳棘~王子様には棘がある~」のキャラクターの名前だった。
ゲームの中でアルファルドは冷静沈着、寡黙なクールキャラ。必要なこと以外話さないし、必要なことも話さないという面倒な奴。故にスピカとすれ違うらしい。
妹が「そのすれ違いが切なくてたまらない」と言っていたことを思い出す。
俺からすればコイツは阿呆だ。必要なことも話さないとか困るだけだろう。なんで切ないんだ。必要なことは喋っておけ。相互理解の努力をしろと怒りたくなる。
そもそも、少女漫画にありがちな、彼女のことを思って何も言えなくなる系男子だとか、思っていることを言わない系男子を見ていると苛々するたちなのだ。好きなら告白しとけばいいのになぜ言わない。何が彼女を困らせたくないだ。嫌いならちゃんと振られるのだから安心して振られてその未練を断って先に進んでほしい。
いや、俺だってちゃんと伝えきれずに何度も振られてますけど。
でも、何も伝えずに分かってもらおうってのは図々しいし、傲慢と思う。だったら、最初から諦めとけ。そして、ヒロインを俺に寄越せと言いたい。
確か、寡黙なのもトラウマがあるとかないとか言っていた気がする。でも、そもそもお前のトラウマとヒロインに何の関係があるんだ。結局、向き合えないことへの言い訳じゃないか。振り回す前に話せ。話せないのなら思わせぶりな態度をとるな。
妹がアルファルドと「私たち、結婚します」って言ったら真っ先に反対する。だって、何話していいか分からないし、何考えてるか分からないし、顔合せたら苛々して、絶対殴る自信があるもん。義弟になるとか無理無理無理無理。無理だ。
でも、アルファルドは寡黙でクールなだけで、スピカに対しては悪意のないキャラクターだった。それだけで、他の奴らに比べたら遥かにマシな気がする。
しかし、だからと言って、妹は絶対に渡さない。妹だって小さいころは「将来はお兄ちゃんと結婚する!」って言ってくれてたし、俺だって妹の結婚相手に多少文句をつける権利はある。俺はコイツとの結婚は絶対許さない。
(いや、でも、確かに立ち絵で見たアルファルドはレグルスと同じくらい美形だったし、無口なところもアルファルドの設定のまんまなんだよな。)
俺のドレスを掴み続ける少年は少女のように愛らしい顔と綺麗な長い髪をしていた。どこからどう見ても、超美少女。どのくらい美少女かと言うと、アルキオーネとスーと同じくらいの美少女だ。大人になればさぞかし美形に育つだろう。
本当に目の前の少年はアルファルドなのかもしれない。
「嗚呼、アルファルドはレグルスのはとこなんだ」
「そうなんですか?」
「しらない」
少年は一層きつく俺のドレスを握りしめた。
「そんなに握りしめたら手が痛くなりますよ?」
俺は少年の手に自分の手を重ねた。そこで思い出す。
「そういえば、この子の背中に傷があったんですが、ご存知ないですか?」
「傷?」
「ええ、正確には傷が治ったような痕なんですけど」
「うーん。以前会ったときは随分昔だったからね。レグルスなら何か詳しいことが分かるかもしれないけど……」
アルファルドはレグルスのはとこだと言っていた。確かに親戚であれば何か知っているかもしれない。
「では、レグルスに聞いてみましょう。メリーナ、レグルス様に連絡をしたいのですが」
「では、直ぐに手配を……」
「その必要はない!」
乱暴に音を立てて扉を開いたのはレグルスだった。
コイツもか。リゲルといい、レグルスといい、朝から非常識な連中だ。またコイツもミラに何か言われて来たのではなかろうか。頭が痛くなる。
「アルファルド、帰ろう!」
そう言って俺の後ろにいるアルファルドに手を差し出す。
少年はぎゅっと俺のドレスを握りしめ、俺に身を寄せた。目にはうっすらと涙のようなものが浮かぶ。
(アルファルド、マジ美少女……)
「待ってください。彼は何も覚えていないんです。そんな急に来てそんなこと言われても混乱するだけです」
「だが、ここにアルファルドを置いていくわけにはいかないんだ。頼む。理由は後で説明するから何も言わず、アルファルドを家に帰してやってくれ」
レグルスが珍しく頼み込んでくる。いつものような尊大な態度でいればまだ断ることができるのに。
「レグルス様、頭を下げることはよしてください。どうか、頭を上げてください」
「では、アルファルドは連れて……」
「でも、アルファルド様を連れて行くことは許可できません」
「何故だ!」
レグルスは大きな声を上げる。
びくっと少年は肩を震わせた。
「やだ……やだ……こわい」
「アルファルド!」
「やだ!」
アルファルドは初めて大きな声で叫んだ。肩を震わせ、ぴったりと俺に寄り添う。
俺はアルファルドを抱きしめ、レグルスを睨んだ。
「レグルス様、お引取りを」
「しかし!」
「このような状態ではアルファルド様をレグルス様に預けることができません。だって、アルファルド様の背中には傷が……」
「あれを見たのか!」
レグルスは俺の腕を乱暴に握った。そこはアクアオーラに握られたところだった。痣になっていて、まだ痛むのに。
俺は痛みに驚いてレグルスの手を振り払った。
「レグルス様、もう怒りました。そんなに言うなら、わたくしも連れて行ってください!」
「え?」
「傷の理由も分からず、怯える彼を帰すなんてわたくしにはできません!」
俺はレグルスを睨んだ。
傷の理由が虐待だとしたら、親元に帰すのは悪手だろう。万が一、アルファルドの命が脅かされるようなことでも起きたらこちらだって寝覚めが悪い。
アルファルドを守れるのは俺だけだ。
「それは、深い事情があるのだ」
レグルスはたじろぐ。
「それを教えてください」
「それは……後で説明するから……」
「今! 今、お願いします。無理であるというならわたくしをどうぞお連れになって」
「いや……それは……」
「つまり、無理であるということですね。ということは、わたくしを連れていくということで、よろしいですか?」
俺はレグルスに迫る。
「いやあ……」
「よろしいですよね?」
俺はレグルスの顔に自分の顔をさらに近づけた。
レグルスは真っ赤になりながら戸惑いがちに頷いた。
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