59 / 83
三章 薄藍の魔導書(アルファルド編)
4.謎の美少年
しおりを挟む
俺たちを見失ったアントニスたちに合流しつつ、無事に元の部屋に戻る。戻ってみて、いざ服を着せようとメイドが手伝おうとすると、少年は嫌がった。
そこまで嫌がるのなら仕方ない。メイドたちは手伝うことを諦めて、少年自身にやらせてみた。すると、あまり慣れていないのか、少年はなかなか服を着ることができずにいた。見たところアルキオーネよりも小さい子どものようだし、貴族の子どもだから自分で着替えをしたことがないのかもしれない。
(嗚呼、やっぱりもうダメだ。我慢ができない。)
「貸してください」
俺は少年からくしゃくしゃになったブラウスをひったくると、しわを伸ばす。
「失礼致しますね」
俺はブラウスをきっちりと着せ、ボタンを止める。
嗚呼、しまった。余計なこととは分かっていたが、長子の性か、じれったくなって俺はついに手を出してしまった。そうは思うものの俺は手を止めることができなかった。
すると、少年の奴、今度は自分で服を着ることを諦め、俺に全てを委ねてきたのだ。なんで俺が手伝うのは良くて、メイドはダメなんだ。俺はイライラしながら、黙々と少年に服を着せ、髪を整えてやった。
「これでよし。できましたよ」
俺は少年の肩を叩いた。
「まあ、よくお似合い! 可愛らしい!」
ミラは叫んだ。
銀の長髪を一つに束ね、パンツにブラウスを着た少年が振り返る。ミラの言う通り、改めて見てみると、少年はお人形のように可愛らしい。抜けるような白い肌は、冬の空のような青の瞳や儚げな表情と相まって淡雪のようだった。
(でも、コイツ、男なんだよな。)
俺は先ほど見たものを思い出してため息を漏らす。
記憶喪失の美少女じゃなくて記憶喪失の美少年か。綺麗な顔をしているとはいえ、ちゃんと付いてるものが付いているのだから残念だ。
少年はぼんやりとそんな俺を見つめた。
「どうしました?」
少年は静かに首を横に振った。何でもないということなのだろうか。俺は少年の言いたいことが分からずに首を傾げた。
「……似合う?」
「え? ええ、素敵ですよ?」
「そう」
少年は急に話したと思えば黙り込んで下を向いていた。どうやら自分の服を見つめているようだ。本当に何がしたいのか分からない。
「さて、服も着終わったところだし、お茶でもいかが?」
ミラが手を叩いてそう切り出した。
確かに、少年の身体は少し冷えていたし、俺も一息つきたかったところだ。俺はミラの提案に賛成した。
*
何故だろう。懐かれたのか少年は俺の横にピッタリとくっついてお茶を飲んでいる。
何かしたかと思い返すが、特別なことなどしてないようにも思う。
(少し世話を焼いたくらいで懐くような性格ならミラの家のメイドさんにもすぐに懐いただろうし……強いて言うなら捕まえたことくらいか?)
もしかしたら、俺が捕まえたことで俺には敵わないと認識しているのかもしれない。何にせよ、逃げ出さず、素直に座っていてくれるのならこちらはありがたい。
「で、聞きたいことは色々あるのよね。……そうね、何処から来たの? 名前は? お腹は空いてない? あ、食べれないものとかはあるかしら?」
ティーカップから顔を上げると、ミラは矢継ぎ早に質問する。
やはり、それか。噂好きの好奇心旺盛なミラだもの。この展開は予想がついていた。
少年の方を見る。少年は全て頭を横に振って答える。銀色の髪がさらさらと揺れる。やはり覚えていることは何もないということらしい。
「ね、首を振ってばかりでなくて教えてよ」
本人は喋る気がないようで黙って俺を見上げた。
(これは、「説明したんだから、お前が言ってくれ」ってことなのか?)
「いや、ミラ。それが、何も分からないらしいんです」
「なんですって?」
ミラは音を立ててティーカップをソーサーに置いた。勿論、食器の音を立てるというのは、マナー違反だ。ご令嬢であるミラがそんな粗相をしてしまうだなんて、それほどショックだったのだろう。
「お名前も? 住んでいる場所も? 川にいた理由も?」
「ええ、全部分からないと仰っていました」
俺は少年の顔を見ながら答える。
俺の言葉に少年は小さく何度も頷いていた。俺に全てを任せずに、少しは喋ってくれるとありがたいんだが。
「そう、そうなの。それって記憶喪失ってことよね?」
「彼の言っていることが本当であればそういうことになりますね」
「手掛かりとか何かないのかしら?」
ミラの言葉にはっとする。
「そういえば……」
俺はポケットを探る。ポケットからは青い石のついたネックレスが出てきた。
「これを持っていたんですけど、何か覚えてませんか?」
俺は掌にそれを載せると、少年に見せる。少年は首を傾げ、考え込んだような仕草をするが、すぐに首を横に振った。
「手掛かりなしってことね」
「そのようです」
ミラも俺も深くため息を吐いた。
溺れていても離さなかったものだから何か関係があると思ったのに。でも、俺が持っていてもしょうがない。もしかしたらただ覚えていないだけで大切なものかもしれないし、とりあえずネックレスは持たせておこう。俺は少年の首にかけた。
少年はネックレスに目を落とし、それに触れる。だが、やはり覚えはないようですぐに顔を上げた。
「そう、じゃあ、この子……どうしましょう?」
ミラは腕を組み、考え込むように下を向いた。
憲兵たちを頼るという手もあるが、ガランサスでおきた誘拐事件のこともある。忙しい憲兵たちに全てを任せるというのは気が引ける。それにミラの家に迷惑をかけるわけにもいかない。
俺の中で答えは決まっていた。しかし、俺一人で決めてしまっていいものでもない。
「何も分からないまま放って置くわけにはいかないし、傷のこともありますから……」
俺は困ったようにメリーナを見上げた。
メリーナは小さくため息を吐く。
「私を窺うように見ていますけど、お嬢様のお気持ちは既に分かっていますよ。保護するつもりなんでしょう?」
「流石はメリーナ、よく分かっていますね」
「それは褒め言葉ですか?」
「ええ、勿論」
「恐れ入りますわ」
メリーナは呆れながらそう答える。
「では、聡明なメリーナ。彼をウチで預かることはできますか?」
「できなくてもするのがお嬢様です。私は十二分に理解してます」
「では……」
「屋敷の方ならお客様が一人増えるくらい大丈夫でしょう。奥様とご主人様への説得はご自身でお願いしますね」
「任せてください」
俺は大きく頷いてみせる。
うちのお父様もお母様も情に脆い人たちだからアントニスのとき同様、簡単に絆されてくれるに違いない。両親への説得なんて必要ない。頼めばすぐに頷くだろう。
「ね、わたくしのお家に来ていただいてもいいでしょうか?」
俺は少年の顔を見つめて問いかける。
こくり。少年は言葉を発することなく頷く。これは肯定なのだろうか。俺は図りかねて黙り込む。
すると、少年は俺のドレスの裾をぐっと掴んだ。そして、俺のほうをじっと見る。
「おねがい……します」
「こちらこそ」
少年の言葉に俺はほっとして微笑む。
「決まりました。この子はオブシディアン家が保護します」
「そう、よかったわ。私のほうも情報を集めてみるから。早く親元に返してあげないと。この子の親もきっと心配してるでしょうし」
ミラが情報を集めてくれるなんて心強い。俺のしでかしたことに直ぐに気づいたミラならすぐに情報を掴んで来てくれるかもしれない。
「貴女が情報を集めてくれるだなんて心強いわ。ありがとう」
「そう? では、アルキオーネの期待に応えるために、二、三日中にはきっと有力な情報を手に入れてみせるわ」
ミラは上品そうに口元を隠しながら笑う。
少年はぼんやりとした様子で俺を見つめていた。さっきから全く表情が変わっていない。何を考えているのだろう。
「すぐに見つけ出して、会わせてあげますからね」
俺の言葉に少年は小さく頷いた。
そこまで嫌がるのなら仕方ない。メイドたちは手伝うことを諦めて、少年自身にやらせてみた。すると、あまり慣れていないのか、少年はなかなか服を着ることができずにいた。見たところアルキオーネよりも小さい子どものようだし、貴族の子どもだから自分で着替えをしたことがないのかもしれない。
(嗚呼、やっぱりもうダメだ。我慢ができない。)
「貸してください」
俺は少年からくしゃくしゃになったブラウスをひったくると、しわを伸ばす。
「失礼致しますね」
俺はブラウスをきっちりと着せ、ボタンを止める。
嗚呼、しまった。余計なこととは分かっていたが、長子の性か、じれったくなって俺はついに手を出してしまった。そうは思うものの俺は手を止めることができなかった。
すると、少年の奴、今度は自分で服を着ることを諦め、俺に全てを委ねてきたのだ。なんで俺が手伝うのは良くて、メイドはダメなんだ。俺はイライラしながら、黙々と少年に服を着せ、髪を整えてやった。
「これでよし。できましたよ」
俺は少年の肩を叩いた。
「まあ、よくお似合い! 可愛らしい!」
ミラは叫んだ。
銀の長髪を一つに束ね、パンツにブラウスを着た少年が振り返る。ミラの言う通り、改めて見てみると、少年はお人形のように可愛らしい。抜けるような白い肌は、冬の空のような青の瞳や儚げな表情と相まって淡雪のようだった。
(でも、コイツ、男なんだよな。)
俺は先ほど見たものを思い出してため息を漏らす。
記憶喪失の美少女じゃなくて記憶喪失の美少年か。綺麗な顔をしているとはいえ、ちゃんと付いてるものが付いているのだから残念だ。
少年はぼんやりとそんな俺を見つめた。
「どうしました?」
少年は静かに首を横に振った。何でもないということなのだろうか。俺は少年の言いたいことが分からずに首を傾げた。
「……似合う?」
「え? ええ、素敵ですよ?」
「そう」
少年は急に話したと思えば黙り込んで下を向いていた。どうやら自分の服を見つめているようだ。本当に何がしたいのか分からない。
「さて、服も着終わったところだし、お茶でもいかが?」
ミラが手を叩いてそう切り出した。
確かに、少年の身体は少し冷えていたし、俺も一息つきたかったところだ。俺はミラの提案に賛成した。
*
何故だろう。懐かれたのか少年は俺の横にピッタリとくっついてお茶を飲んでいる。
何かしたかと思い返すが、特別なことなどしてないようにも思う。
(少し世話を焼いたくらいで懐くような性格ならミラの家のメイドさんにもすぐに懐いただろうし……強いて言うなら捕まえたことくらいか?)
もしかしたら、俺が捕まえたことで俺には敵わないと認識しているのかもしれない。何にせよ、逃げ出さず、素直に座っていてくれるのならこちらはありがたい。
「で、聞きたいことは色々あるのよね。……そうね、何処から来たの? 名前は? お腹は空いてない? あ、食べれないものとかはあるかしら?」
ティーカップから顔を上げると、ミラは矢継ぎ早に質問する。
やはり、それか。噂好きの好奇心旺盛なミラだもの。この展開は予想がついていた。
少年の方を見る。少年は全て頭を横に振って答える。銀色の髪がさらさらと揺れる。やはり覚えていることは何もないということらしい。
「ね、首を振ってばかりでなくて教えてよ」
本人は喋る気がないようで黙って俺を見上げた。
(これは、「説明したんだから、お前が言ってくれ」ってことなのか?)
「いや、ミラ。それが、何も分からないらしいんです」
「なんですって?」
ミラは音を立ててティーカップをソーサーに置いた。勿論、食器の音を立てるというのは、マナー違反だ。ご令嬢であるミラがそんな粗相をしてしまうだなんて、それほどショックだったのだろう。
「お名前も? 住んでいる場所も? 川にいた理由も?」
「ええ、全部分からないと仰っていました」
俺は少年の顔を見ながら答える。
俺の言葉に少年は小さく何度も頷いていた。俺に全てを任せずに、少しは喋ってくれるとありがたいんだが。
「そう、そうなの。それって記憶喪失ってことよね?」
「彼の言っていることが本当であればそういうことになりますね」
「手掛かりとか何かないのかしら?」
ミラの言葉にはっとする。
「そういえば……」
俺はポケットを探る。ポケットからは青い石のついたネックレスが出てきた。
「これを持っていたんですけど、何か覚えてませんか?」
俺は掌にそれを載せると、少年に見せる。少年は首を傾げ、考え込んだような仕草をするが、すぐに首を横に振った。
「手掛かりなしってことね」
「そのようです」
ミラも俺も深くため息を吐いた。
溺れていても離さなかったものだから何か関係があると思ったのに。でも、俺が持っていてもしょうがない。もしかしたらただ覚えていないだけで大切なものかもしれないし、とりあえずネックレスは持たせておこう。俺は少年の首にかけた。
少年はネックレスに目を落とし、それに触れる。だが、やはり覚えはないようですぐに顔を上げた。
「そう、じゃあ、この子……どうしましょう?」
ミラは腕を組み、考え込むように下を向いた。
憲兵たちを頼るという手もあるが、ガランサスでおきた誘拐事件のこともある。忙しい憲兵たちに全てを任せるというのは気が引ける。それにミラの家に迷惑をかけるわけにもいかない。
俺の中で答えは決まっていた。しかし、俺一人で決めてしまっていいものでもない。
「何も分からないまま放って置くわけにはいかないし、傷のこともありますから……」
俺は困ったようにメリーナを見上げた。
メリーナは小さくため息を吐く。
「私を窺うように見ていますけど、お嬢様のお気持ちは既に分かっていますよ。保護するつもりなんでしょう?」
「流石はメリーナ、よく分かっていますね」
「それは褒め言葉ですか?」
「ええ、勿論」
「恐れ入りますわ」
メリーナは呆れながらそう答える。
「では、聡明なメリーナ。彼をウチで預かることはできますか?」
「できなくてもするのがお嬢様です。私は十二分に理解してます」
「では……」
「屋敷の方ならお客様が一人増えるくらい大丈夫でしょう。奥様とご主人様への説得はご自身でお願いしますね」
「任せてください」
俺は大きく頷いてみせる。
うちのお父様もお母様も情に脆い人たちだからアントニスのとき同様、簡単に絆されてくれるに違いない。両親への説得なんて必要ない。頼めばすぐに頷くだろう。
「ね、わたくしのお家に来ていただいてもいいでしょうか?」
俺は少年の顔を見つめて問いかける。
こくり。少年は言葉を発することなく頷く。これは肯定なのだろうか。俺は図りかねて黙り込む。
すると、少年は俺のドレスの裾をぐっと掴んだ。そして、俺のほうをじっと見る。
「おねがい……します」
「こちらこそ」
少年の言葉に俺はほっとして微笑む。
「決まりました。この子はオブシディアン家が保護します」
「そう、よかったわ。私のほうも情報を集めてみるから。早く親元に返してあげないと。この子の親もきっと心配してるでしょうし」
ミラが情報を集めてくれるなんて心強い。俺のしでかしたことに直ぐに気づいたミラならすぐに情報を掴んで来てくれるかもしれない。
「貴女が情報を集めてくれるだなんて心強いわ。ありがとう」
「そう? では、アルキオーネの期待に応えるために、二、三日中にはきっと有力な情報を手に入れてみせるわ」
ミラは上品そうに口元を隠しながら笑う。
少年はぼんやりとした様子で俺を見つめていた。さっきから全く表情が変わっていない。何を考えているのだろう。
「すぐに見つけ出して、会わせてあげますからね」
俺の言葉に少年は小さく頷いた。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説

猫かぶり令嬢は王子の愛を望まない
今井ミナト
恋愛
【あざとい系腹黒王子に鈍感干物な猫かぶり令嬢が捕まるまでの物語】
私、エリザベラ・ライーバルは『世界で一番幸せな女の子』のはずだった。
だけど、十歳のお披露目パーティーで前世の記憶――いわゆる干物女子だった自分を思い出してしまう。
難問課題のクリアと、外での猫かぶりを条件に、なんとか今世での干物生活を勝ち取るも、うっかり第三王子の婚約者に収まってしまい……。
いやいや、私は自由に生きたいの。
王子妃も、修道院も私には無理。
ああ、もういっそのこと家出して、庶民として生きたいのに!
お願いだから、婚約なんて白紙に戻して!
※小説家になろうにも公開
※番外編を投稿予定

転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
rita
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!

ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで商売をして生計を立てていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです


前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!

女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる