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三章 薄藍の魔導書(アルファルド編)
2.噂好きのご令嬢
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*
応接間には柔らかい春の日差しが降り注いでいた。目の前のミラはティーカップを手に取ると上品に紅茶を飲んでみせる。
「なるほど。それで皆、ずぶ濡れでうちに来たのね」
ミラは笑いながら頷いた。明るい黄緑色の緩くウェーブがかった髪が笑い声に合わせて柔らかに揺れた。
「笑いごとではありません。こちらは大変だったんですからね」
ミラの屋敷でお湯を借りたおかげで俺の体はすでに温まっていたが、春の川の冷たさを思い出し、ぶるりと震えた。
水温が冷たかったのは言うまでもないが、上がってきても水分を吸った服は容赦なく熱を奪う。春といえど夏ほど気温も高くないし、本当に体が冷えて辛かったのだ。
「ごめんなさい。他意はないの。こんな季節に川にまで入って人助けなんて貴女らしいと思ったのよ」
ごめんなさいと口にしながらもミラは悪びれる様子のなく、笑いながらそう言った。
(全く悪いと思ってないじゃねえか。)
俺はため息を吐きながら、頭を振った。
「人助けがわたくしらしいんですか?」
ミラの中では、俺は人助けキャラになっているのだろうか。ミラの前で人助けなんてした覚えがない。レグルス誘拐事件も、ミモザの誘拐事件も、ミラは知らないはずだ。
(というか、皆、よく考えたら誘拐されすぎやしないか。無防備すぎるだろ。貴族なんだから、もう少し、周りに気を付けた方がいいと思うぞ。)
「だって、そうでしょう? ワタシの服が汚れたときに声を掛けてくれたのは貴女だけだったし。それにガランサスで貴女、何かやらかしたんじゃない?」
ミラはにやりと笑いながら声を低くした。
俺はびっくりしてミラに顔を近づけた。勿論、メリーナに聞かせないようにする為だ。
「ガランサスに行ってないのに何で貴女が知ってるんですか?」
「やっぱりね。噂好きのご令嬢を舐めないでほしいわ。色んな所から情報が入ってくるのよ。ジェード家の長男と王子と三人でつるんで何かこそこそとしていたのは知っていたけど、まさか誘拐犯を捕まえたのが貴女だなんてねぇ」
おかしい。リゲルは自分の名前を憲兵に名乗っていたが、俺は名前を名乗った覚えはない。
「わたくし、名前は名乗ってないんですけど……」
本当に心当たりがなくて俺は冷や汗をかいた。
(嗚呼、お母様たちにバレていないよな。バレたら泣かれるどころじゃ済まなくなりそうだもの。)
ミラは自慢げに微笑む。
「だから、気づいたんだって言ったでしょ。ジェード家の長男が女の子と誘拐事件を解決したと聞いたら、ピンとくるわよ。だって、あの人と一緒にいるのは貴女か、彼の妹のミモザくらいのものじゃない。他は皆、ミモザ嬢の攻撃に耐えられなかったのよ?」
ミモザの攻撃ーーそう言えば、レグルスの前で阿婆擦れと罵られ、リゲルがキレたり、色々あったことを思い出す。
「いや、でも……」
「で、アルキオーネはレグルス王子とジェード家の長男、どっちが本命なの? ワタシだけに教えてよ!」
ミラは俺のドレスの袖を引っ張る。その瞳は好奇心でキラキラと輝いていた。どうやら、本当に聞きたかったことは恋バナだったようだ。
俺は頭を抱え、天を仰いだ。
(だから、俺は男だから男に興味ないんだよ。素直に興味ないって言うか? いや、噂好きで好奇心旺盛なミラがそんな言葉で納得するのか? しないだろう。普通に考えれば婚約者を取るよな。でも、「レグルス様に決まっているじゃないですか」って言うと、俺がレグルスのこと大好きみたいでなんか嫌だし、かといって「リゲルです」って言うのは変に波風が立つよな。実際、リゲルはただの友だちだし。いや、レグルスも俺にとってはただの友だちなんだよ。どちらかと言えば俺の本命はアルキオーネ! もしくはメリーナだ。スーやミモザを抱きしめたとき思ったんだけど、やっぱり女の子の方が俺は好きなんだ。ふわふわ華奢な体とか柔らかい匂いとか、仕草も、よく分からない思考回路も、全部ひっくるめて愛おしい。俺は女じゃなきゃ無理なんだよ。でも、こんなこと素直に言えるか? 言えるわけがない。どうすりゃいいんだ。)
俺は長い自問自答の末、結局何も思いつかず黙り込んでしまう。
「大丈夫! 絶対、誰にも言わないから」
ミラがテーブルに胸を載せて迫る。女であるアルキオーネに胸を寄せる必要性はないので、おそらく無意識でやっているのだろう。流石は大きな胸をしている。
(眼福のはずなのに、何だよ、この状況は!)
ミラはじっと俺を見つめる。
仕方ない。皆が納得できる言葉は一つだけだ。俺の心に逆らっても周りを納得させることがアルキオーネにとっては大切だった。
「も……勿論、わたくしがお慕いしているのはレグルス様です。ですから、皆様に言っていただいて構いません」
俺は自分で言っていることにダメージを受けながら、微笑む。
レグルスは確かにいい奴だ。ゲーム上のレグルスと違って素直だし、酷いこと言わないし、気を遣ってくれる。しかし、レグルスといると俺は死ぬかもしれない。例え、死ななくても、このままだと結婚しなきゃいけない羽目になる。結婚したら後継者を産む必要があるわけだ。
何度も繰り返すようになるが、俺は男なのだ。レグルスと子どもを産むための行為なんてできるわけがない。考えるだけでもう限界を迎えそうだ。耐えられない。もういっそ、男だとカミングアウトしてしまいたいがそういう訳にもいかない。なんて状況だ。
「そう? ワタシには王子様のこと、弟か何かにしか見てないように見えたんだけど……まあ、デート事件もあったし、やっぱり王子様が一番なのね」
ミラはうんうんと一人で頷く。
デート事件ーーレグルスと俺が誘拐されたときの嘘のことだ。ほとんどの人間はレグルスが誘拐されたことを知らないのだから事実はどうであれそう言われても仕方がないことだった。
「分かっていただけてよかったです」
俺は微笑んだ。
実際はよくないけど話が終わりそうで本当に良かったと、俺は胸を撫で下ろす。これ以上突っ込まれて言葉に困るのは避けたいかった。思わずぼろが出そうだ。
「お嬢様!」
ちょうどいいタイミングでメイドがミラに駆け寄った。
(よっしゃ、これでしばらくは何か言われることはないだろう。)
俺は心の中でガッツポーズをとった。
「何か?」
「例の子なんですが……」
「嗚呼、アルキオーネが連れてきた子ね。どうかしたの?」
「目が覚めたので、湯浴みをしてもらおうとしたら、ちょっと様子がおかしくて……」
メイドの言葉に、ミラはこちらをちらりと見る。
「あの子がどうしたんですか?」
俺は立ち上がる。
メイドは躊躇うように下を向く。あまり口にしたくないようなことなのだろうか。
「いえ、あの……背中にひどい傷が……」
「傷?」
ミラはメイドを睨んだ。ミラの目線に気づいたメイドは首を振った。
「あ、勿論、オブシディアン伯爵令嬢様が何かをしたとは私どもは思っておりません。古いものが多かったので、おそらく……」
メイドは言葉を濁した。
「虐待?」
「日常的にそういうことがあったんだと思います。私もそういう傷を見たことがありますが、それに似ていたので」
「なるほど。川にいたのも、もしかしたらそのせいかもしれないわね」
ミラは頷いた。
「それでは、案内していただけますか? わたくしが見つけた子だから、必要があればオブシディアン家で保護しますので」
俺の言葉に戸惑うようにメイドは自分の主人であるミラを見つめた。
「そうしてあげて。ワタシも行くわ。どうせ、ワタシとアルキオーネの二人だけのお茶会よ。また今度、ゆっくりやりましょう」
「そのときはずぶ濡れで来ないように注意しますね」
「そうね。お願いするわ」
俺の軽口にミラは笑った。
応接間には柔らかい春の日差しが降り注いでいた。目の前のミラはティーカップを手に取ると上品に紅茶を飲んでみせる。
「なるほど。それで皆、ずぶ濡れでうちに来たのね」
ミラは笑いながら頷いた。明るい黄緑色の緩くウェーブがかった髪が笑い声に合わせて柔らかに揺れた。
「笑いごとではありません。こちらは大変だったんですからね」
ミラの屋敷でお湯を借りたおかげで俺の体はすでに温まっていたが、春の川の冷たさを思い出し、ぶるりと震えた。
水温が冷たかったのは言うまでもないが、上がってきても水分を吸った服は容赦なく熱を奪う。春といえど夏ほど気温も高くないし、本当に体が冷えて辛かったのだ。
「ごめんなさい。他意はないの。こんな季節に川にまで入って人助けなんて貴女らしいと思ったのよ」
ごめんなさいと口にしながらもミラは悪びれる様子のなく、笑いながらそう言った。
(全く悪いと思ってないじゃねえか。)
俺はため息を吐きながら、頭を振った。
「人助けがわたくしらしいんですか?」
ミラの中では、俺は人助けキャラになっているのだろうか。ミラの前で人助けなんてした覚えがない。レグルス誘拐事件も、ミモザの誘拐事件も、ミラは知らないはずだ。
(というか、皆、よく考えたら誘拐されすぎやしないか。無防備すぎるだろ。貴族なんだから、もう少し、周りに気を付けた方がいいと思うぞ。)
「だって、そうでしょう? ワタシの服が汚れたときに声を掛けてくれたのは貴女だけだったし。それにガランサスで貴女、何かやらかしたんじゃない?」
ミラはにやりと笑いながら声を低くした。
俺はびっくりしてミラに顔を近づけた。勿論、メリーナに聞かせないようにする為だ。
「ガランサスに行ってないのに何で貴女が知ってるんですか?」
「やっぱりね。噂好きのご令嬢を舐めないでほしいわ。色んな所から情報が入ってくるのよ。ジェード家の長男と王子と三人でつるんで何かこそこそとしていたのは知っていたけど、まさか誘拐犯を捕まえたのが貴女だなんてねぇ」
おかしい。リゲルは自分の名前を憲兵に名乗っていたが、俺は名前を名乗った覚えはない。
「わたくし、名前は名乗ってないんですけど……」
本当に心当たりがなくて俺は冷や汗をかいた。
(嗚呼、お母様たちにバレていないよな。バレたら泣かれるどころじゃ済まなくなりそうだもの。)
ミラは自慢げに微笑む。
「だから、気づいたんだって言ったでしょ。ジェード家の長男が女の子と誘拐事件を解決したと聞いたら、ピンとくるわよ。だって、あの人と一緒にいるのは貴女か、彼の妹のミモザくらいのものじゃない。他は皆、ミモザ嬢の攻撃に耐えられなかったのよ?」
ミモザの攻撃ーーそう言えば、レグルスの前で阿婆擦れと罵られ、リゲルがキレたり、色々あったことを思い出す。
「いや、でも……」
「で、アルキオーネはレグルス王子とジェード家の長男、どっちが本命なの? ワタシだけに教えてよ!」
ミラは俺のドレスの袖を引っ張る。その瞳は好奇心でキラキラと輝いていた。どうやら、本当に聞きたかったことは恋バナだったようだ。
俺は頭を抱え、天を仰いだ。
(だから、俺は男だから男に興味ないんだよ。素直に興味ないって言うか? いや、噂好きで好奇心旺盛なミラがそんな言葉で納得するのか? しないだろう。普通に考えれば婚約者を取るよな。でも、「レグルス様に決まっているじゃないですか」って言うと、俺がレグルスのこと大好きみたいでなんか嫌だし、かといって「リゲルです」って言うのは変に波風が立つよな。実際、リゲルはただの友だちだし。いや、レグルスも俺にとってはただの友だちなんだよ。どちらかと言えば俺の本命はアルキオーネ! もしくはメリーナだ。スーやミモザを抱きしめたとき思ったんだけど、やっぱり女の子の方が俺は好きなんだ。ふわふわ華奢な体とか柔らかい匂いとか、仕草も、よく分からない思考回路も、全部ひっくるめて愛おしい。俺は女じゃなきゃ無理なんだよ。でも、こんなこと素直に言えるか? 言えるわけがない。どうすりゃいいんだ。)
俺は長い自問自答の末、結局何も思いつかず黙り込んでしまう。
「大丈夫! 絶対、誰にも言わないから」
ミラがテーブルに胸を載せて迫る。女であるアルキオーネに胸を寄せる必要性はないので、おそらく無意識でやっているのだろう。流石は大きな胸をしている。
(眼福のはずなのに、何だよ、この状況は!)
ミラはじっと俺を見つめる。
仕方ない。皆が納得できる言葉は一つだけだ。俺の心に逆らっても周りを納得させることがアルキオーネにとっては大切だった。
「も……勿論、わたくしがお慕いしているのはレグルス様です。ですから、皆様に言っていただいて構いません」
俺は自分で言っていることにダメージを受けながら、微笑む。
レグルスは確かにいい奴だ。ゲーム上のレグルスと違って素直だし、酷いこと言わないし、気を遣ってくれる。しかし、レグルスといると俺は死ぬかもしれない。例え、死ななくても、このままだと結婚しなきゃいけない羽目になる。結婚したら後継者を産む必要があるわけだ。
何度も繰り返すようになるが、俺は男なのだ。レグルスと子どもを産むための行為なんてできるわけがない。考えるだけでもう限界を迎えそうだ。耐えられない。もういっそ、男だとカミングアウトしてしまいたいがそういう訳にもいかない。なんて状況だ。
「そう? ワタシには王子様のこと、弟か何かにしか見てないように見えたんだけど……まあ、デート事件もあったし、やっぱり王子様が一番なのね」
ミラはうんうんと一人で頷く。
デート事件ーーレグルスと俺が誘拐されたときの嘘のことだ。ほとんどの人間はレグルスが誘拐されたことを知らないのだから事実はどうであれそう言われても仕方がないことだった。
「分かっていただけてよかったです」
俺は微笑んだ。
実際はよくないけど話が終わりそうで本当に良かったと、俺は胸を撫で下ろす。これ以上突っ込まれて言葉に困るのは避けたいかった。思わずぼろが出そうだ。
「お嬢様!」
ちょうどいいタイミングでメイドがミラに駆け寄った。
(よっしゃ、これでしばらくは何か言われることはないだろう。)
俺は心の中でガッツポーズをとった。
「何か?」
「例の子なんですが……」
「嗚呼、アルキオーネが連れてきた子ね。どうかしたの?」
「目が覚めたので、湯浴みをしてもらおうとしたら、ちょっと様子がおかしくて……」
メイドの言葉に、ミラはこちらをちらりと見る。
「あの子がどうしたんですか?」
俺は立ち上がる。
メイドは躊躇うように下を向く。あまり口にしたくないようなことなのだろうか。
「いえ、あの……背中にひどい傷が……」
「傷?」
ミラはメイドを睨んだ。ミラの目線に気づいたメイドは首を振った。
「あ、勿論、オブシディアン伯爵令嬢様が何かをしたとは私どもは思っておりません。古いものが多かったので、おそらく……」
メイドは言葉を濁した。
「虐待?」
「日常的にそういうことがあったんだと思います。私もそういう傷を見たことがありますが、それに似ていたので」
「なるほど。川にいたのも、もしかしたらそのせいかもしれないわね」
ミラは頷いた。
「それでは、案内していただけますか? わたくしが見つけた子だから、必要があればオブシディアン家で保護しますので」
俺の言葉に戸惑うようにメイドは自分の主人であるミラを見つめた。
「そうしてあげて。ワタシも行くわ。どうせ、ワタシとアルキオーネの二人だけのお茶会よ。また今度、ゆっくりやりましょう」
「そのときはずぶ濡れで来ないように注意しますね」
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