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三章 薄藍の魔導書(アルファルド編)
1.水遊びには早すぎる
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***
ミラ・ヴィスヴィエンの屋敷に行くことになったのは、ガランサスが終わってすぐの頃だった。
初めて参加したガランサスでは、異国の女の子と仲良くなったり、誘拐事件に巻き込まれたり、何だか色々あったけど楽しかった。しかし、唯一の心残りは友人であるミラのことだった。結局、ミラの体調は良くならず、一緒にガランサスに行くことができなかったのだ。
ミラは気遣いのできるいい子なので、自分の体調不良のせいで一緒にガランサスに参加できないことを気にしていたらしい。それで、良ければと自宅でのお茶会を企画してくれたのだった。
ミラのために俺はガランサスでたくさんのお土産を買っていた。少しでも参加した気分になってくれればいいのだが。
ミラの屋敷まではもう少し時間がかかる。俺は馬車に揺られながら車窓から見える景色をぼんやりと眺めた。
馬車は川沿いを走る。川の水面がキラキラと輝くのが見えた。
この世界はご都合ファンタジーにありがちな現代的な価値観や世界観が採用されているらしい。勿論、ファンタジー要素もしっかりあって、魔法による下水処理の設備などがあると言う。だから、川の色は綺麗だった。
(夏になったら水遊びが出来そうだな。)
無論、夏には領地にいるはずだ。王都の川で遊ぶこともないだろう。それでも、目の前の川を見ていると、レグルスやリゲルを誘って水遊びをしたい気持ちになってくる。
(リゲルは何でもこなすからきっと泳ぐのも、魚釣りも得意だろうし、レグルスは上手く出来なくてもきっと一生懸命になって遊んでくれるだろうな。二人と遊んだら楽しいんだろうな。)
そんなことを考えていると、目の前の川の中に銀色の髪をした子どもがいるのが見えた。
(泳いでるのか? 楽しそうだな。いいな……って、あれ?)
ガランサスが終わり、春を迎えたとは言え、まだまだ水は冷たい。水に入るような時期ではないはずだ。
俺は立ち上がって、馬車の窓にかじりついた。よく見てみると、様子がおかしい。あれは泳いでいるのではない。溺れているんだ。
俺は真っ青になって馬車の壁を叩いた。
「降ろしてください! 今すぐ!」
「お嬢様、どうしたんですか? そんなに叩いては手が傷つきますよ」
「メリーナ、そんなことより、あれ! 見てください! 人が溺れています!」
俺の指す方を見てメリーナは青い顔をした。
「大変だわ! すぐにアントニスに助けてもらいましょう!」
メリーナは外にいるアントニスに声を掛けるため、窓を開けようとする。しかし、焦っているせいかなかなか上手くいかないようだ。
俺は馬車を止める方が早いと判断して、もう一度壁を叩いた。
中の異変に気付いたのか、馬車はすぐに止まる。俺は止まったことを確認すると、転がり出るように扉を開けた。
川の流れを目でなぞる。とぷんと何かが沈んだ。
(時間がない!)
俺は慌てて駆け出した。その拍子に靴がポロポロと脱げる。ちょうどいい、脱ぐ手間が省けた。
「お嬢様!」
メリーナの声が後ろで聞こえた。
俺はドレスを脱ぎながら走った。アントニスに状況説明する余裕はない。
こうなったら俺が助ける。
「アントニス! 早く! お嬢様を止めて!」
メリーナの叫び声が聞こえた。
「え、何が?」
「いいから! 早くお嬢様を止めてください! 話はそれからです!」
「え?」
後ろではアントニスとメリーナの声がした。やっぱり説明するには時間が惜しい。二人はほっといておこう。
俺はドレスを脱ぎ捨て、コルセットとパニエの姿になる。淑女がこんな恰好はまずいが、ドレスをきて泳げるわけがない。
俺は子どもの沈んだ辺りをじっと見つめた。水面の光とは違う。銀色の髪が見えた。あれだ。
俺は川に飛び込んだ。
「ひっ!」
水はやはり泳げるほどの温度ではなく、氷水のように冷たい。それに下着が水を吸うせいで体が重かった。しかし、思ったよりも川の流れは緩やかで、寒ささえ我慢できれば、俺でも泳げそうだった。
一応、前世では水泳教室に通っていたし、速くも上手くもないが、一通りは泳げる。それに、川なら何度か泳ぎに行ったことがある。残念ながら今世では全く経験がないのだが、何故か自信だけは無駄にあった。
(確か、溺れた人を助けるときは前からじゃなくて、後ろから行く方がいいんだよな。)
朧気な記憶を呼び起こしながら、俺は銀色の髪の子どものところへと水を掻きながら近づく。
俺は子どもの背後までくると、羽交締めにした。子どもは大人しく、俺にされるがままだ。暴れられるよりもよいが、もしかしたら気を失っているのかもしれない。
俺の顔から血の気が引いた。急いで岸に運ばなければならない。
「アルキオーネ様!」
ようやく状況を理解したアントニスがざぶざぶと川に入ってくる。
「お願いします。なんだか反応がなくておかしいんです」
そう言って、俺はアントニスの元まで子ども運ぶ。そして、子どもをアントニスに託した。俺の力では川岸まで上げることが出来そうもなかったからちょうどよかった。
アントニスは子どもを抱きかかえた。
水に濡れて銀色のドレスが光る。身なりのよいことから貴族のご令嬢であることがうかがえた。その綺麗な長い銀色の髪に固く閉じられた瞳、形の良い唇は真っ青で震えている。目を開いていれば、とても綺麗な顔をしているに違いない。
「大丈夫ですか? 聞こえていますか?」
俺は少女に向かって叫ぶ。
少女は声に反応したようにうっすらと目を開けるが、すぐに目を閉じた。その淡い青の瞳に俺はどきりとした。
「アントニス! ど、どうしましょう」
「アルキオーネ様、落ち着いてください。とにかく川から出て、早く暖めてやらないと」
「分かりました」
俺は急いで川から出ると、メリーナの元に向かう。
メリーナはすでにタオルを用意していた。流石は俺の侍女だ。準備がいい。
「お嬢様! 危ないことはもうやめてくださいと何度も言って……」
「お小言は後で聞きます。わたくしはいいからそれを貸してください!」
俺に掛けようとしていたタオルをひったくるとそれを握り締め、アントニスの方に走った。
既にアントニスは岸に上がっていた。
俺はタオルを広げ、少女に被せる。真っ白なタオルと比べても、少女の顔は青白く見える。
ふと、少女の掌から何かが落ちた。
俺はそれを拾う。青い石のついたネックレスだった。どうやら古いもののようだ。もしかしたら、大事なものかもしれない。
水の中で落とさなくて良かったと思った。俺はそれをなくさないようにしっかりと握りしめ、アントニスの後を追った。
ミラ・ヴィスヴィエンの屋敷に行くことになったのは、ガランサスが終わってすぐの頃だった。
初めて参加したガランサスでは、異国の女の子と仲良くなったり、誘拐事件に巻き込まれたり、何だか色々あったけど楽しかった。しかし、唯一の心残りは友人であるミラのことだった。結局、ミラの体調は良くならず、一緒にガランサスに行くことができなかったのだ。
ミラは気遣いのできるいい子なので、自分の体調不良のせいで一緒にガランサスに参加できないことを気にしていたらしい。それで、良ければと自宅でのお茶会を企画してくれたのだった。
ミラのために俺はガランサスでたくさんのお土産を買っていた。少しでも参加した気分になってくれればいいのだが。
ミラの屋敷まではもう少し時間がかかる。俺は馬車に揺られながら車窓から見える景色をぼんやりと眺めた。
馬車は川沿いを走る。川の水面がキラキラと輝くのが見えた。
この世界はご都合ファンタジーにありがちな現代的な価値観や世界観が採用されているらしい。勿論、ファンタジー要素もしっかりあって、魔法による下水処理の設備などがあると言う。だから、川の色は綺麗だった。
(夏になったら水遊びが出来そうだな。)
無論、夏には領地にいるはずだ。王都の川で遊ぶこともないだろう。それでも、目の前の川を見ていると、レグルスやリゲルを誘って水遊びをしたい気持ちになってくる。
(リゲルは何でもこなすからきっと泳ぐのも、魚釣りも得意だろうし、レグルスは上手く出来なくてもきっと一生懸命になって遊んでくれるだろうな。二人と遊んだら楽しいんだろうな。)
そんなことを考えていると、目の前の川の中に銀色の髪をした子どもがいるのが見えた。
(泳いでるのか? 楽しそうだな。いいな……って、あれ?)
ガランサスが終わり、春を迎えたとは言え、まだまだ水は冷たい。水に入るような時期ではないはずだ。
俺は立ち上がって、馬車の窓にかじりついた。よく見てみると、様子がおかしい。あれは泳いでいるのではない。溺れているんだ。
俺は真っ青になって馬車の壁を叩いた。
「降ろしてください! 今すぐ!」
「お嬢様、どうしたんですか? そんなに叩いては手が傷つきますよ」
「メリーナ、そんなことより、あれ! 見てください! 人が溺れています!」
俺の指す方を見てメリーナは青い顔をした。
「大変だわ! すぐにアントニスに助けてもらいましょう!」
メリーナは外にいるアントニスに声を掛けるため、窓を開けようとする。しかし、焦っているせいかなかなか上手くいかないようだ。
俺は馬車を止める方が早いと判断して、もう一度壁を叩いた。
中の異変に気付いたのか、馬車はすぐに止まる。俺は止まったことを確認すると、転がり出るように扉を開けた。
川の流れを目でなぞる。とぷんと何かが沈んだ。
(時間がない!)
俺は慌てて駆け出した。その拍子に靴がポロポロと脱げる。ちょうどいい、脱ぐ手間が省けた。
「お嬢様!」
メリーナの声が後ろで聞こえた。
俺はドレスを脱ぎながら走った。アントニスに状況説明する余裕はない。
こうなったら俺が助ける。
「アントニス! 早く! お嬢様を止めて!」
メリーナの叫び声が聞こえた。
「え、何が?」
「いいから! 早くお嬢様を止めてください! 話はそれからです!」
「え?」
後ろではアントニスとメリーナの声がした。やっぱり説明するには時間が惜しい。二人はほっといておこう。
俺はドレスを脱ぎ捨て、コルセットとパニエの姿になる。淑女がこんな恰好はまずいが、ドレスをきて泳げるわけがない。
俺は子どもの沈んだ辺りをじっと見つめた。水面の光とは違う。銀色の髪が見えた。あれだ。
俺は川に飛び込んだ。
「ひっ!」
水はやはり泳げるほどの温度ではなく、氷水のように冷たい。それに下着が水を吸うせいで体が重かった。しかし、思ったよりも川の流れは緩やかで、寒ささえ我慢できれば、俺でも泳げそうだった。
一応、前世では水泳教室に通っていたし、速くも上手くもないが、一通りは泳げる。それに、川なら何度か泳ぎに行ったことがある。残念ながら今世では全く経験がないのだが、何故か自信だけは無駄にあった。
(確か、溺れた人を助けるときは前からじゃなくて、後ろから行く方がいいんだよな。)
朧気な記憶を呼び起こしながら、俺は銀色の髪の子どものところへと水を掻きながら近づく。
俺は子どもの背後までくると、羽交締めにした。子どもは大人しく、俺にされるがままだ。暴れられるよりもよいが、もしかしたら気を失っているのかもしれない。
俺の顔から血の気が引いた。急いで岸に運ばなければならない。
「アルキオーネ様!」
ようやく状況を理解したアントニスがざぶざぶと川に入ってくる。
「お願いします。なんだか反応がなくておかしいんです」
そう言って、俺はアントニスの元まで子ども運ぶ。そして、子どもをアントニスに託した。俺の力では川岸まで上げることが出来そうもなかったからちょうどよかった。
アントニスは子どもを抱きかかえた。
水に濡れて銀色のドレスが光る。身なりのよいことから貴族のご令嬢であることがうかがえた。その綺麗な長い銀色の髪に固く閉じられた瞳、形の良い唇は真っ青で震えている。目を開いていれば、とても綺麗な顔をしているに違いない。
「大丈夫ですか? 聞こえていますか?」
俺は少女に向かって叫ぶ。
少女は声に反応したようにうっすらと目を開けるが、すぐに目を閉じた。その淡い青の瞳に俺はどきりとした。
「アントニス! ど、どうしましょう」
「アルキオーネ様、落ち着いてください。とにかく川から出て、早く暖めてやらないと」
「分かりました」
俺は急いで川から出ると、メリーナの元に向かう。
メリーナはすでにタオルを用意していた。流石は俺の侍女だ。準備がいい。
「お嬢様! 危ないことはもうやめてくださいと何度も言って……」
「お小言は後で聞きます。わたくしはいいからそれを貸してください!」
俺に掛けようとしていたタオルをひったくるとそれを握り締め、アントニスの方に走った。
既にアントニスは岸に上がっていた。
俺はタオルを広げ、少女に被せる。真っ白なタオルと比べても、少女の顔は青白く見える。
ふと、少女の掌から何かが落ちた。
俺はそれを拾う。青い石のついたネックレスだった。どうやら古いもののようだ。もしかしたら、大事なものかもしれない。
水の中で落とさなくて良かったと思った。俺はそれをなくさないようにしっかりと握りしめ、アントニスの後を追った。
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