51 / 83
二章 碧緑の宝剣(リゲル編)
25.敵の隠れ家への潜入
しおりを挟む
*
それからは早かった。
まず、アントニスのコネを使って契約書に書かれていた業者の隠れ家をいくつか見つけ出すことに成功した。業者の隠れ家はとても巧妙に隠されていて、表では質屋や金貸しの姿をしていた。確かにここなら大金をやり取りしていてもおかしくない。
俺たちと憲兵は見つけた業者を手分けして潰していくことにした。
俺たちが割り当てられたのは質屋だった。
まず、店にアントニスが客のふりをして入る。そして、俺とリゲル、ランブロスはその隙に店の裏口からこっそりと忍び込んで人身売買の証拠や子どもたちを探す手筈になっていた。
手始めに俺たちは建物に隠れて裏口の様子を観察した。武器を手にした男が二人立っている。どうやら見張りらしい。
「どうします?」
「アルキオーネは待ってて」
そう言うと、リゲルは石を投げた。石は男たちを通り越し、反対側まで飛んでいく。そして、向こうの建物にぶつかった。コツンという軽快な音が静かな路地に反響して聞こえる。
男たちは音のする方を向いた。
「待て……」
ランブロスが制止しようとするのを振り切って、リゲルは音もなく走り出す。
一瞬のことだった。リゲルは一人目を投げ飛ばし、二人目の腹に蹴りを入れると地面に沈めた。不意打ちだったので、叫ばれることも反撃されることもない。淡々と敵を排除してみせる。
「さ、先に進もう」
リゲルは微笑みながら俺たちを手招きする。
寒くもないのに勝手に体がぶるっと震えた。
「大丈夫ですか?」
ランブロスは心配そうな顔をして俺の顔を覗き込む。
「え、ええ……」
「やはり危険のないように何処か安全な場所で待っていて……」
「いえ、行きます。行かせてください」
「でも……」
「行くって行ってるんだから行かせてよ、ね?」
「ひっ!」
トンと肩を叩くのはリゲルだった。音もなく肩を叩くもんだから吃驚して声以外のものまで口から出そうだ。
「アルキオーネは俺と一緒に行くんだよ。約束したもんね?」
「は、はぁ……」
そんな約束をした覚えはない。しかし、あまりにもいい笑顔でリゲルが言うもんだから、本当にそうだったかもしれないと頷いてしまう。
「早く行こう」
リゲルに促され、俺たちは裏口から侵入した。
店の中は思ったよりも広い。俺たちはいくつかある部屋を順番にまわることにした。
俺たちは手当り次第、証拠になりそうなものや子どもの姿を探した。しかし、なかなか見つからない。既にいくつかの部屋をまわり終え、残りの部屋も少なくなってくる。
(そういえば、このゲーム、ミニゲームパートもあって、違和感のあるところをタップできたよな。)
俺は部屋の中を見回した。部屋には不釣り合いなくらい立派な暖炉がある。
ゲームではこういうところが隠し扉になってることが多い。とりあえず、暖炉の周りに何かないか探す。
暖炉の中、床にも何もないようだ。
(ん? この暖炉、灰の跡もなく綺麗すぎやしないか?)
もう少し詳しく中を見てみようと、暖炉の奥を触ってみる。すると取手のような窪みがあった。
押してみてもビクともしない。押し方を変えてみたり、引いてみたりしてもやはり変わらない。
(ということは……横だ!)
正解だった。引き戸だったようで横に滑らせると簡単に扉が開く。
暖炉の中には、アントニスでも身体を屈めれば入れそうなくらいの大きさの入り口が出現する。中を覗き込むと、どうやら奥は階段のようになっているらしい。地下に降りることができそうだ。
俺は予想が当たって一人でにやにやと笑った。
「リゲル、地下に降りられるみたいですよ」
そう言って振り返るが、部屋には誰もいない。俺が暖炉に気を取られている間にいなくなってしまったようだ。ちょっと目を離しただけなのに。
「ランブロス? リゲル?」
呼んでみても返事はない。まったくどこに行ったのだろう。ここで敵に襲われても俺一人では倒せる気がしない。早く見つけなければ俺の身が危ないと言うのに。
「どこですか?」
廊下に出ると、残り少ない部屋のうちの一つから何かがぶつかるような大きな音がした。
扉に近づき、耳を当てる。注意深く聞いてみると、中からうめき声や制止するような声が聞こえた。
( まさか、リゲルが誰かにやられたとかじゃないよな。)
俺は恐る恐る扉を開けると、顔を覗かせる。
すると、そこには三、四人ばかり男が転がっていた。服が破れ、血を流す者もいた。うめき声の主はどうやらコイツららしい。
こんなことをやるのはリゲルしかいない。
視線を巡らせれば、部屋の奥で剣を構え、転がる男を見下ろすリゲルとそれを後ろから羽交い締めにして止めようとするランブロスがいた。
「ねぇ、ふざけてる?」
リゲルは剣の切っ先を男に向けながら冷たく笑う。
「だから知らなかったんだって……」
男は蒼白な顔で唇を震わせ、怯えるような瞳をリゲルに向けた。
「知ってるとか知らないとか関係ない。奴隷ってのは禁止されているのは常識だよね?」
「だから、用心棒として雇われただけでそういうことをしてるなんて知らな……」
「へー、こんな弱い用心棒っているんだ。どう考えても戦闘向きの身体じゃないのに……そうだ。この口少し引き裂いてみたら口の滑りも滑らかになるかな?」
「ひっ!」
「ほら、話さないと……」
リゲルはぐいっと男に剣を近づけた。
「ちょっ、リゲル、半殺しくらいにして置かないと聞くものも聞けなくなるから程々にしとくんだ」
「分かってますよ。死なない程度にやればいいんでしょ?」
「刃物はまずい。とりあえず、骨を二、三本折るくらいにしてやりなさい」
「嗚呼、なるほど」
リゲルを止めているように見えたランブロスもどうやら痛めつけるのには肯定的らしい。弟の身が危険に晒されているかもしれないのだから当然といえば当然ではあるが。
(だめだ。俺以外止めるヤツがいない。何とかしなきゃ。)
「リゲル、ランブロス様、少し……」
「アルキオーネ、もう少しだから」
リゲルは剣を仕舞い、足を高く上げた。
「扉!」
「え?」
「隠し扉を見つけました!」
「どこですか!?」
ランブロスはリゲルを突き飛ばし、俺の元に駆け寄った。
「先程の部屋です」
「リゲル、何してる。早く行くぞ!」
「ちっ……今行く」
リゲルはおもちゃを取られた子どものような不満の表情を浮かべてから、男の鳩尾に蹴りを入れた。ぐぼっと鈍い音と涎を吐き出して男はお腹を抱えてうずくまった。
「!」
俺の顔からさっと血の気が引いていくのが分かった。眩暈がする。
(やっぱり怖い!)
「アルキオーネ様、顔色がよくないようですが、大丈夫ですか?」
「ええ……」
ランブロスの言葉に俺は弱々しく頷く。
「アルキオーネ、体調がよくないならおぶってあげるよ?」
俺の顔を覗き込むリゲルの顔はいつもと同じく穏やかで優しげな笑みを浮かべていた。安心させるような笑顔にほっとする。
(いや、今のはほっとするところじゃない!)
俺は頭を振った。
「いえ、結構です」
「本当に?」
リゲルが俺の左腕を掴む。リゲルは縋るような目つきで俺を見た。
(うっ。そんな子犬や子猫みたいな顔をされても困る。やめてくれ。)
「本当に大丈夫ですから」
俺はそっぽを向いてリゲルの腕を振り払おうとした。しかし、リゲルの力は強かった。簡単に振り解けない。それどころか、リゲルは更に強く腕を握った。
「リゲル!」
リゲルはランブロスの声に驚いたように俺の腕から手を離した。
俺は腕を確認する。青あざになっていなければいいのだが。
「アルキオーネ様!?」
ドタドタと騒がしく走る音がした。
この声はアントニスだが、確か店の表の方を任せたはず。俺は恐々と声のする方を見た。あの大きなお腹とモスグリーンの服は間違いなくアントニスだ。俺は頭が痛くなった。
アントニスは俺たちの目の前まで走ってくると、肩で息をした。
「アントニス、何故貴方がここに?」
俺は平静を装い、そう問う。
「嗚呼、最初は穏便に話していたんですけどね。なんか話が色々と面倒になったんで、表の連中は全員倒してここにきました」
アントニスは力こぶをつくって俺たちに見せる。
そうなるなら、最初から普通に正面突破した方が早かったのでは。そう思ったが、にこにこと笑うアントニスに俺は何も言えなくなる。
俺は咳ばらいをした。
「まあ、予定とは違いますが、いいでしょう。地下へ降りる入口を見つけました。一緒に来てください」
俺の言葉に三人は頷いた。
それからは早かった。
まず、アントニスのコネを使って契約書に書かれていた業者の隠れ家をいくつか見つけ出すことに成功した。業者の隠れ家はとても巧妙に隠されていて、表では質屋や金貸しの姿をしていた。確かにここなら大金をやり取りしていてもおかしくない。
俺たちと憲兵は見つけた業者を手分けして潰していくことにした。
俺たちが割り当てられたのは質屋だった。
まず、店にアントニスが客のふりをして入る。そして、俺とリゲル、ランブロスはその隙に店の裏口からこっそりと忍び込んで人身売買の証拠や子どもたちを探す手筈になっていた。
手始めに俺たちは建物に隠れて裏口の様子を観察した。武器を手にした男が二人立っている。どうやら見張りらしい。
「どうします?」
「アルキオーネは待ってて」
そう言うと、リゲルは石を投げた。石は男たちを通り越し、反対側まで飛んでいく。そして、向こうの建物にぶつかった。コツンという軽快な音が静かな路地に反響して聞こえる。
男たちは音のする方を向いた。
「待て……」
ランブロスが制止しようとするのを振り切って、リゲルは音もなく走り出す。
一瞬のことだった。リゲルは一人目を投げ飛ばし、二人目の腹に蹴りを入れると地面に沈めた。不意打ちだったので、叫ばれることも反撃されることもない。淡々と敵を排除してみせる。
「さ、先に進もう」
リゲルは微笑みながら俺たちを手招きする。
寒くもないのに勝手に体がぶるっと震えた。
「大丈夫ですか?」
ランブロスは心配そうな顔をして俺の顔を覗き込む。
「え、ええ……」
「やはり危険のないように何処か安全な場所で待っていて……」
「いえ、行きます。行かせてください」
「でも……」
「行くって行ってるんだから行かせてよ、ね?」
「ひっ!」
トンと肩を叩くのはリゲルだった。音もなく肩を叩くもんだから吃驚して声以外のものまで口から出そうだ。
「アルキオーネは俺と一緒に行くんだよ。約束したもんね?」
「は、はぁ……」
そんな約束をした覚えはない。しかし、あまりにもいい笑顔でリゲルが言うもんだから、本当にそうだったかもしれないと頷いてしまう。
「早く行こう」
リゲルに促され、俺たちは裏口から侵入した。
店の中は思ったよりも広い。俺たちはいくつかある部屋を順番にまわることにした。
俺たちは手当り次第、証拠になりそうなものや子どもの姿を探した。しかし、なかなか見つからない。既にいくつかの部屋をまわり終え、残りの部屋も少なくなってくる。
(そういえば、このゲーム、ミニゲームパートもあって、違和感のあるところをタップできたよな。)
俺は部屋の中を見回した。部屋には不釣り合いなくらい立派な暖炉がある。
ゲームではこういうところが隠し扉になってることが多い。とりあえず、暖炉の周りに何かないか探す。
暖炉の中、床にも何もないようだ。
(ん? この暖炉、灰の跡もなく綺麗すぎやしないか?)
もう少し詳しく中を見てみようと、暖炉の奥を触ってみる。すると取手のような窪みがあった。
押してみてもビクともしない。押し方を変えてみたり、引いてみたりしてもやはり変わらない。
(ということは……横だ!)
正解だった。引き戸だったようで横に滑らせると簡単に扉が開く。
暖炉の中には、アントニスでも身体を屈めれば入れそうなくらいの大きさの入り口が出現する。中を覗き込むと、どうやら奥は階段のようになっているらしい。地下に降りることができそうだ。
俺は予想が当たって一人でにやにやと笑った。
「リゲル、地下に降りられるみたいですよ」
そう言って振り返るが、部屋には誰もいない。俺が暖炉に気を取られている間にいなくなってしまったようだ。ちょっと目を離しただけなのに。
「ランブロス? リゲル?」
呼んでみても返事はない。まったくどこに行ったのだろう。ここで敵に襲われても俺一人では倒せる気がしない。早く見つけなければ俺の身が危ないと言うのに。
「どこですか?」
廊下に出ると、残り少ない部屋のうちの一つから何かがぶつかるような大きな音がした。
扉に近づき、耳を当てる。注意深く聞いてみると、中からうめき声や制止するような声が聞こえた。
( まさか、リゲルが誰かにやられたとかじゃないよな。)
俺は恐る恐る扉を開けると、顔を覗かせる。
すると、そこには三、四人ばかり男が転がっていた。服が破れ、血を流す者もいた。うめき声の主はどうやらコイツららしい。
こんなことをやるのはリゲルしかいない。
視線を巡らせれば、部屋の奥で剣を構え、転がる男を見下ろすリゲルとそれを後ろから羽交い締めにして止めようとするランブロスがいた。
「ねぇ、ふざけてる?」
リゲルは剣の切っ先を男に向けながら冷たく笑う。
「だから知らなかったんだって……」
男は蒼白な顔で唇を震わせ、怯えるような瞳をリゲルに向けた。
「知ってるとか知らないとか関係ない。奴隷ってのは禁止されているのは常識だよね?」
「だから、用心棒として雇われただけでそういうことをしてるなんて知らな……」
「へー、こんな弱い用心棒っているんだ。どう考えても戦闘向きの身体じゃないのに……そうだ。この口少し引き裂いてみたら口の滑りも滑らかになるかな?」
「ひっ!」
「ほら、話さないと……」
リゲルはぐいっと男に剣を近づけた。
「ちょっ、リゲル、半殺しくらいにして置かないと聞くものも聞けなくなるから程々にしとくんだ」
「分かってますよ。死なない程度にやればいいんでしょ?」
「刃物はまずい。とりあえず、骨を二、三本折るくらいにしてやりなさい」
「嗚呼、なるほど」
リゲルを止めているように見えたランブロスもどうやら痛めつけるのには肯定的らしい。弟の身が危険に晒されているかもしれないのだから当然といえば当然ではあるが。
(だめだ。俺以外止めるヤツがいない。何とかしなきゃ。)
「リゲル、ランブロス様、少し……」
「アルキオーネ、もう少しだから」
リゲルは剣を仕舞い、足を高く上げた。
「扉!」
「え?」
「隠し扉を見つけました!」
「どこですか!?」
ランブロスはリゲルを突き飛ばし、俺の元に駆け寄った。
「先程の部屋です」
「リゲル、何してる。早く行くぞ!」
「ちっ……今行く」
リゲルはおもちゃを取られた子どものような不満の表情を浮かべてから、男の鳩尾に蹴りを入れた。ぐぼっと鈍い音と涎を吐き出して男はお腹を抱えてうずくまった。
「!」
俺の顔からさっと血の気が引いていくのが分かった。眩暈がする。
(やっぱり怖い!)
「アルキオーネ様、顔色がよくないようですが、大丈夫ですか?」
「ええ……」
ランブロスの言葉に俺は弱々しく頷く。
「アルキオーネ、体調がよくないならおぶってあげるよ?」
俺の顔を覗き込むリゲルの顔はいつもと同じく穏やかで優しげな笑みを浮かべていた。安心させるような笑顔にほっとする。
(いや、今のはほっとするところじゃない!)
俺は頭を振った。
「いえ、結構です」
「本当に?」
リゲルが俺の左腕を掴む。リゲルは縋るような目つきで俺を見た。
(うっ。そんな子犬や子猫みたいな顔をされても困る。やめてくれ。)
「本当に大丈夫ですから」
俺はそっぽを向いてリゲルの腕を振り払おうとした。しかし、リゲルの力は強かった。簡単に振り解けない。それどころか、リゲルは更に強く腕を握った。
「リゲル!」
リゲルはランブロスの声に驚いたように俺の腕から手を離した。
俺は腕を確認する。青あざになっていなければいいのだが。
「アルキオーネ様!?」
ドタドタと騒がしく走る音がした。
この声はアントニスだが、確か店の表の方を任せたはず。俺は恐々と声のする方を見た。あの大きなお腹とモスグリーンの服は間違いなくアントニスだ。俺は頭が痛くなった。
アントニスは俺たちの目の前まで走ってくると、肩で息をした。
「アントニス、何故貴方がここに?」
俺は平静を装い、そう問う。
「嗚呼、最初は穏便に話していたんですけどね。なんか話が色々と面倒になったんで、表の連中は全員倒してここにきました」
アントニスは力こぶをつくって俺たちに見せる。
そうなるなら、最初から普通に正面突破した方が早かったのでは。そう思ったが、にこにこと笑うアントニスに俺は何も言えなくなる。
俺は咳ばらいをした。
「まあ、予定とは違いますが、いいでしょう。地下へ降りる入口を見つけました。一緒に来てください」
俺の言葉に三人は頷いた。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説

猫かぶり令嬢は王子の愛を望まない
今井ミナト
恋愛
【あざとい系腹黒王子に鈍感干物な猫かぶり令嬢が捕まるまでの物語】
私、エリザベラ・ライーバルは『世界で一番幸せな女の子』のはずだった。
だけど、十歳のお披露目パーティーで前世の記憶――いわゆる干物女子だった自分を思い出してしまう。
難問課題のクリアと、外での猫かぶりを条件に、なんとか今世での干物生活を勝ち取るも、うっかり第三王子の婚約者に収まってしまい……。
いやいや、私は自由に生きたいの。
王子妃も、修道院も私には無理。
ああ、もういっそのこと家出して、庶民として生きたいのに!
お願いだから、婚約なんて白紙に戻して!
※小説家になろうにも公開
※番外編を投稿予定

転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
rita
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!


前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!

女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる