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二章 碧緑の宝剣(リゲル編)
24.事情聴取
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「どうして俺たちは妹と一緒に帰れないんでしょうか?」
リゲルは笑顔でそう言った。その作られた笑顔とは裏腹にリゲルの態度からは不満がありありと見て取れる。
「あのねぇ、それは君たちが散々暴れまわったせいなんだよ?」
憲兵の隊長格らしきおっさんがこめかみをひくひくさせながら頭を掻き毟った。
俺は二人のやり取りをはらはらしながら見守った。
(頼む! お願いだから余計なことをしないでくれ。帰れるものも帰れなくなってしまうだろうが!)
俺だって帰れるものなら早く帰りたい。
しかし、俺たちが誘拐犯をまともに喋れないくらいボコボコにしてしまったせいで、誘拐犯の事情聴取ができなくなってしまったのだ。犯人たちの聴取ができない分、俺とリゲル、アントニスの三人は詳しく状況を説明しなければならないのは当然のことだ。
「ちっ!」
俺の祈りも虚しく、リゲルは笑顔のまま腕を組み、舌打ちをした。一度見せたら二度も同じと思っているのだろうか。本性がだだ漏れである。
態度は悪いが、俺にはリゲルの気持ちは十分に理解できた。リゲルの苛立ちが大きいのは、ショックを受けたミモザのフォローを早くしたいからだろう。被害者のミモザはショックが大きいため先に家に戻っていた。だから、離れ離れになって気が急いでしまうのも無理のないことに思えた。
しかし、扉を一枚挟んだ向こう側では必死に子どもを探す親の声が聞こえていた。どうやらまだ見つからない子どもたちがたくさんいるらしい。早く他の子どもたちを見つけるためにも俺たちが協力しないとならない状況でもあるわけだ。
「リゲル、ここは協力しましょう。まだ見つかっていない子がまだたくさんいるんです。もしも、同じように誘拐されているとしたらどうするんですか」
「でも、ミモザが……」
「ミモザ様は馬車に乗ってきちんと守ってもらいながら帰っていったでしょう。心配なのは分かりますけど、ね?」
「分かったよ」
俺の言葉にリゲルは渋々頷く。分かってもらえて何よりだ。
「で、奴らのアジトで何か気づいたことはないかね?」
「相手が弱過ぎるってことくらいですかね。何だか歯応えのない人たちばかりで……もしかしたらあまり悪事に慣れていない人たちなのかもしれません」
「あまり統率がとれていないようにも感じましたね」
リゲルに比べたらどんな者でも歯応えがないと言われてしまいそうだが、アントニスも同じ意見だったらしい。
もしかしたら、アントニスのように職に溢れて身をやつしてしまった人々なのかもしれない。
「なるほど。他には?」
「気づいたことですか……」
俺は唸りながら考える。
正直、リゲルについていくのに精一杯だったから何かに気づく暇なんてなかった。俺がやったことと言えば、誘拐犯の前髪を燃やしたことと吐いたこと、ミモザを泣き止ませたことくらいだ。
「あ!」
そういえば、吐いた後に怪しい紙を拾ったことを思い出す。ミモザの叫び声が聞こえたせいで詳しく読めてはいないが、なんだか捨てることが出来なくてポケットに入れていた気がする。
俺は慌ててポケットを探る。ポケットの中から質の悪いざらざらとした紙が数枚出てくる。
あった。これだ。
「そういえば、あの廃教会でこれを見つけました」
おっさんは差し出された紙を受け取ると、眉を顰めてそれを見つめた。近づけたり遠ざけたりしてじっくりと眺める。そして、驚いたように目を見開く。
「これをどこで!」
「あの廃教会ですが……何か?」
おっさんは考え込むように黙った。どうやら言っていいことか悪いことか悩んでいる様子だった。
(何だよ。気になるからさっさと言えよ。)
俺たちはじっとおっさんの言葉を待った。アントニスは待ちきれなかったのか、首を伸ばしてひょっこりと紙を盗み見する。
「ええ! もしかして、これは奴隷の受け渡しの契約書ですか!」
「大きな声で言うな!」
おっさんが露骨に嫌そうな顔をして紙を隠した。
「奴隷!?」
俺は思わず叫ぶ。
「嗚呼、そうだ。どうやら攫った子どもを売り捌いているらしい。いくつかの言語混じりで分かりづらく書いてあるようだがな」
おっさんは仕方ないと言わんばかりにため息を吐きながら頭を搔いた。
「あいつら、ミモザを売り飛ばそうと……? ちっ、もっと痛めつけとけばよかったか」
リゲルの不穏な呟きが聞こえたような気がするが、俺はあえて突っ込むことはしなかった。突っ込んでもっと怖いこと聞かされたくないし。
「ま、まあ、この契約書からヤツらの仲間や奴隷業者を割り出すことができるかもしれない。いやあ、お手柄お手柄」
おっさんは早口でそう言う。
(あ、これは俺たちにこれ以上関わってほしくないということだな。まあ、俺たちにできることなんてないだろうしプロに任せるか。)
そう思いかけるが、自分たちのやってきたことを思い出す。
俺たち誘拐犯のアジトを二つも潰した。それでも、行方不明の子どもたちは全員見つかっていない。ということは仲間がいるってことだ。
俺ははっとして立ち上がった。
「わたくしたちの事情聴取を今すぐ終わらせて、早く誘拐犯の仲間とやらを探し出してください」
「は?」
「いいですか? 誘拐犯たちにはまだ仲間がいるんですよね」
アントニスとリゲルが目を見開く。どうやら二人には俺の言いたかったことが伝わったらしい。
「アジトが潰れたのに、残った奴らがずっと子どもたちを手元に置いておくほど馬鹿だと思いますか? さっさと子どもを売って証拠隠滅するに決まってます。こういう契約書だって破棄されてしまうかもしれません。奴隷の業者だって同じです。さっさと子どもたちを連れて逃げ出すかもしれません。そうなったら、子どもたちがどこに売られたか分からなくなります。今すぐ、探すべきです!」
「もう既に憲兵隊が探しているところだ。素人がそんなことを口出すんじゃない」
おっさんは気分を害されたと言わんばかりに頭を振った。
「あはは! その有能な憲兵隊さんたちが見つけられなかったアジトを素人が二つもみつけたんですけどねぇ」
リゲルは笑い声を上げると挑発的に微笑んだ。
「なんだと、馬鹿にしているのか! 分かったから帰りたまえ!」
「そういう訳にはいかなくなったんですよ。だって、うちの可愛い妹を攫った蛆虫たちの残りがまだいるって分かった訳ですからね。まさか誘拐だけでなく、売り飛ばそうとしてたなんて許せません。俺の手で潰してやらないと……」
「いいから帰りなさい!!!」
おっさんは耐えられないと言わんばかりに叫んだ。
「なんの声だ!」
「どうしました?」
「何がありました?」
「それよりうちの弟を……!」
おっさんの怒鳴り声はあまりにも大きかったようだ。扉が開かれ、中に数人の男たちが入ってくる。その中に見知った顔があった。
「ランブロス?」
「え、リゲル? それにアルキオーネ様まで?」
「どうして、貴方が?」
紫の髪に金の目。確かにそれはランブロスだった。彼はレグルスの護衛だったはずなのに。
「実はですね……あの後、まあ色々とありまして、暇をもらったので弟たちとカランサスに来ていたんです。そうしたら、弟たちが迷子になってしまったようで、ここに保護されてないか探しに来たんです」
(もしかして俺とレグルスが居なくなったせいで左遷されたってことじゃないよな? しかも、その左遷のせいで祭りに来ることが出来て、結果、弟たちが迷子に……? それって結果的には弟の迷子も俺たちのせいじゃないか!)
「あの、別に左遷とかじゃないんです。本当、少し暇な部署に移されただけで……だから暇がもらえただけなんです」
俺の考えを察したようにランブロスはしどろもどろにフォローをし始める。しかし、その言葉は全くフォローにはなっていない。寧ろその言葉は俺を確信へと導くことになる。
(やっぱり左遷されてるじゃん!!!)
「ランブロス、聞いてくれ。もしかしたら貴方の弟も誘拐されて売られたかもしれないんだ!」
リゲルは叫んだ。
「え?」
「余計なことを言うな!」
おっさんは大声で叫ぶ。
「待ってください。どういうことですか?」
「アルキオーネが見つけた紙を見てくれ。あいつが持っているから!」
リゲルの言葉に皆の視線がおっさんに向かう。おっさんは観念したように机の上に汚い紙を投げた。
ランブロスや他の憲兵たちは紙を手にとり、目を通す。そして皆一様にさっと青ざめた顔になる。
「急ぎましょう!」
憲兵の一人が叫んだ。
「わたくしたちも手伝います!」
「俺はジェード家の長男です。軍や兵士にも顔が利くので何人か人を手配しますよ。最近、犯罪者が逃げ出したとか聞きました。そちらの人手も足りないのでは?」
ここには多少裏に顔の効くアントニスもいる。今すぐ動けば、犯人逮捕とはいかなくとも、子どもたちを保護することはできるかもしれない。
「それは心強い。是非、頼む!」
おっさんに代わって他の憲兵が頷いた。
「これって暴れていいってことだよな?」
リゲルがこっそりと俺の耳元で囁く。
はっとして俺はリゲルの方を見る。リゲルは目を輝かせて微笑んだ。
さきほどの戦いを思い出す。飛び散る赤、鉄のような匂い、耳を塞ぎたくなるような音、激しい恐怖。
背中に戦慄が走った。
「どうして俺たちは妹と一緒に帰れないんでしょうか?」
リゲルは笑顔でそう言った。その作られた笑顔とは裏腹にリゲルの態度からは不満がありありと見て取れる。
「あのねぇ、それは君たちが散々暴れまわったせいなんだよ?」
憲兵の隊長格らしきおっさんがこめかみをひくひくさせながら頭を掻き毟った。
俺は二人のやり取りをはらはらしながら見守った。
(頼む! お願いだから余計なことをしないでくれ。帰れるものも帰れなくなってしまうだろうが!)
俺だって帰れるものなら早く帰りたい。
しかし、俺たちが誘拐犯をまともに喋れないくらいボコボコにしてしまったせいで、誘拐犯の事情聴取ができなくなってしまったのだ。犯人たちの聴取ができない分、俺とリゲル、アントニスの三人は詳しく状況を説明しなければならないのは当然のことだ。
「ちっ!」
俺の祈りも虚しく、リゲルは笑顔のまま腕を組み、舌打ちをした。一度見せたら二度も同じと思っているのだろうか。本性がだだ漏れである。
態度は悪いが、俺にはリゲルの気持ちは十分に理解できた。リゲルの苛立ちが大きいのは、ショックを受けたミモザのフォローを早くしたいからだろう。被害者のミモザはショックが大きいため先に家に戻っていた。だから、離れ離れになって気が急いでしまうのも無理のないことに思えた。
しかし、扉を一枚挟んだ向こう側では必死に子どもを探す親の声が聞こえていた。どうやらまだ見つからない子どもたちがたくさんいるらしい。早く他の子どもたちを見つけるためにも俺たちが協力しないとならない状況でもあるわけだ。
「リゲル、ここは協力しましょう。まだ見つかっていない子がまだたくさんいるんです。もしも、同じように誘拐されているとしたらどうするんですか」
「でも、ミモザが……」
「ミモザ様は馬車に乗ってきちんと守ってもらいながら帰っていったでしょう。心配なのは分かりますけど、ね?」
「分かったよ」
俺の言葉にリゲルは渋々頷く。分かってもらえて何よりだ。
「で、奴らのアジトで何か気づいたことはないかね?」
「相手が弱過ぎるってことくらいですかね。何だか歯応えのない人たちばかりで……もしかしたらあまり悪事に慣れていない人たちなのかもしれません」
「あまり統率がとれていないようにも感じましたね」
リゲルに比べたらどんな者でも歯応えがないと言われてしまいそうだが、アントニスも同じ意見だったらしい。
もしかしたら、アントニスのように職に溢れて身をやつしてしまった人々なのかもしれない。
「なるほど。他には?」
「気づいたことですか……」
俺は唸りながら考える。
正直、リゲルについていくのに精一杯だったから何かに気づく暇なんてなかった。俺がやったことと言えば、誘拐犯の前髪を燃やしたことと吐いたこと、ミモザを泣き止ませたことくらいだ。
「あ!」
そういえば、吐いた後に怪しい紙を拾ったことを思い出す。ミモザの叫び声が聞こえたせいで詳しく読めてはいないが、なんだか捨てることが出来なくてポケットに入れていた気がする。
俺は慌ててポケットを探る。ポケットの中から質の悪いざらざらとした紙が数枚出てくる。
あった。これだ。
「そういえば、あの廃教会でこれを見つけました」
おっさんは差し出された紙を受け取ると、眉を顰めてそれを見つめた。近づけたり遠ざけたりしてじっくりと眺める。そして、驚いたように目を見開く。
「これをどこで!」
「あの廃教会ですが……何か?」
おっさんは考え込むように黙った。どうやら言っていいことか悪いことか悩んでいる様子だった。
(何だよ。気になるからさっさと言えよ。)
俺たちはじっとおっさんの言葉を待った。アントニスは待ちきれなかったのか、首を伸ばしてひょっこりと紙を盗み見する。
「ええ! もしかして、これは奴隷の受け渡しの契約書ですか!」
「大きな声で言うな!」
おっさんが露骨に嫌そうな顔をして紙を隠した。
「奴隷!?」
俺は思わず叫ぶ。
「嗚呼、そうだ。どうやら攫った子どもを売り捌いているらしい。いくつかの言語混じりで分かりづらく書いてあるようだがな」
おっさんは仕方ないと言わんばかりにため息を吐きながら頭を搔いた。
「あいつら、ミモザを売り飛ばそうと……? ちっ、もっと痛めつけとけばよかったか」
リゲルの不穏な呟きが聞こえたような気がするが、俺はあえて突っ込むことはしなかった。突っ込んでもっと怖いこと聞かされたくないし。
「ま、まあ、この契約書からヤツらの仲間や奴隷業者を割り出すことができるかもしれない。いやあ、お手柄お手柄」
おっさんは早口でそう言う。
(あ、これは俺たちにこれ以上関わってほしくないということだな。まあ、俺たちにできることなんてないだろうしプロに任せるか。)
そう思いかけるが、自分たちのやってきたことを思い出す。
俺たち誘拐犯のアジトを二つも潰した。それでも、行方不明の子どもたちは全員見つかっていない。ということは仲間がいるってことだ。
俺ははっとして立ち上がった。
「わたくしたちの事情聴取を今すぐ終わらせて、早く誘拐犯の仲間とやらを探し出してください」
「は?」
「いいですか? 誘拐犯たちにはまだ仲間がいるんですよね」
アントニスとリゲルが目を見開く。どうやら二人には俺の言いたかったことが伝わったらしい。
「アジトが潰れたのに、残った奴らがずっと子どもたちを手元に置いておくほど馬鹿だと思いますか? さっさと子どもを売って証拠隠滅するに決まってます。こういう契約書だって破棄されてしまうかもしれません。奴隷の業者だって同じです。さっさと子どもたちを連れて逃げ出すかもしれません。そうなったら、子どもたちがどこに売られたか分からなくなります。今すぐ、探すべきです!」
「もう既に憲兵隊が探しているところだ。素人がそんなことを口出すんじゃない」
おっさんは気分を害されたと言わんばかりに頭を振った。
「あはは! その有能な憲兵隊さんたちが見つけられなかったアジトを素人が二つもみつけたんですけどねぇ」
リゲルは笑い声を上げると挑発的に微笑んだ。
「なんだと、馬鹿にしているのか! 分かったから帰りたまえ!」
「そういう訳にはいかなくなったんですよ。だって、うちの可愛い妹を攫った蛆虫たちの残りがまだいるって分かった訳ですからね。まさか誘拐だけでなく、売り飛ばそうとしてたなんて許せません。俺の手で潰してやらないと……」
「いいから帰りなさい!!!」
おっさんは耐えられないと言わんばかりに叫んだ。
「なんの声だ!」
「どうしました?」
「何がありました?」
「それよりうちの弟を……!」
おっさんの怒鳴り声はあまりにも大きかったようだ。扉が開かれ、中に数人の男たちが入ってくる。その中に見知った顔があった。
「ランブロス?」
「え、リゲル? それにアルキオーネ様まで?」
「どうして、貴方が?」
紫の髪に金の目。確かにそれはランブロスだった。彼はレグルスの護衛だったはずなのに。
「実はですね……あの後、まあ色々とありまして、暇をもらったので弟たちとカランサスに来ていたんです。そうしたら、弟たちが迷子になってしまったようで、ここに保護されてないか探しに来たんです」
(もしかして俺とレグルスが居なくなったせいで左遷されたってことじゃないよな? しかも、その左遷のせいで祭りに来ることが出来て、結果、弟たちが迷子に……? それって結果的には弟の迷子も俺たちのせいじゃないか!)
「あの、別に左遷とかじゃないんです。本当、少し暇な部署に移されただけで……だから暇がもらえただけなんです」
俺の考えを察したようにランブロスはしどろもどろにフォローをし始める。しかし、その言葉は全くフォローにはなっていない。寧ろその言葉は俺を確信へと導くことになる。
(やっぱり左遷されてるじゃん!!!)
「ランブロス、聞いてくれ。もしかしたら貴方の弟も誘拐されて売られたかもしれないんだ!」
リゲルは叫んだ。
「え?」
「余計なことを言うな!」
おっさんは大声で叫ぶ。
「待ってください。どういうことですか?」
「アルキオーネが見つけた紙を見てくれ。あいつが持っているから!」
リゲルの言葉に皆の視線がおっさんに向かう。おっさんは観念したように机の上に汚い紙を投げた。
ランブロスや他の憲兵たちは紙を手にとり、目を通す。そして皆一様にさっと青ざめた顔になる。
「急ぎましょう!」
憲兵の一人が叫んだ。
「わたくしたちも手伝います!」
「俺はジェード家の長男です。軍や兵士にも顔が利くので何人か人を手配しますよ。最近、犯罪者が逃げ出したとか聞きました。そちらの人手も足りないのでは?」
ここには多少裏に顔の効くアントニスもいる。今すぐ動けば、犯人逮捕とはいかなくとも、子どもたちを保護することはできるかもしれない。
「それは心強い。是非、頼む!」
おっさんに代わって他の憲兵が頷いた。
「これって暴れていいってことだよな?」
リゲルがこっそりと俺の耳元で囁く。
はっとして俺はリゲルの方を見る。リゲルは目を輝かせて微笑んだ。
さきほどの戦いを思い出す。飛び散る赤、鉄のような匂い、耳を塞ぎたくなるような音、激しい恐怖。
背中に戦慄が走った。
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