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二章 碧緑の宝剣(リゲル編)
23.リゲルの告白
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外が騒がしい。窓から外を見ると、憲兵らしき者たちが廃教会を囲んでいるようだった。思ったよりも遅かったが、アントニスたちが追いついたらしい。
俺はリゲルから包みを奪うと、帽子とコートを取り出した。そして、帽子をミモザに被らせる。
「ちょっと……何を!」
「お貸しします。今のミモザ様の格好。少しばかりお外に出るのに向きませんから」
ミモザの格好といったら、リゲルに飛びついたせいでドレスは血で汚れていたし、髪だってこんな埃っぽいところにいたせいでなんだか白く汚れていた。こんな格好で外に出す訳にはいかない。
ミモザは自分のドレスに目を落とす。黒ずんだ赤が胸元にべっとりとついていた。
「何よ、これ!」
「こちらもどうぞ」
「あ、え……ありがとう」
俺はミモザの後ろに回り込むと、手早くコートを着せた。
「不格好かもしれませんがこれしかなくて……ご容赦くださいね」
俺は血痕を隠すようにコートのボタンを留めていく。赤紫のコートに黄色のドレス。色合いはあまりよくないが、服に血がついているよりマシだろう。
「いや、そうじゃなくて、何で血が?」
ミモザは真っ青になって喚き出す。うるさい。こんなことなら少し元気のないくらいがちょうどよかったかもしれない。
「だって、それはリゲルが……」
そう言いかけて俺ははっとする。
このまま外に出ようとするとあの血だまりの中を歩かなければならないことになる。俺だって吐いたんだ。ミモザが大丈夫なはずがない。
「申し訳ございません、ミモザ様。少々リゲルと作戦会議をさせてください」
俺は手を挙げて作戦会議を要求した。
「え、ええ? 何なの? 作戦会議? よく分からないけど……」
「ありがとうございます。ちょっとリゲル!」
俺はすぐにリゲルを捕まえると、腕を引っ張り、ミモザに背を向けた。リゲルは話についていけない様子でオロオロとしている。
「ア、アルキオーネ?」
「リゲル、ミモザ様を外に連れ出すとき、周りを見せないようにしてくれませんか? あの凄惨な光景を見てしまったらミモザ様のトラウマになると思うんです」
「トラウマ?」
リゲルは一瞬考えるが、自分のしたことを思い出したようにはっとした顔で俺を見た。
(忘れていたのかよ!)
お前があんな暴れまくらなければこんな面倒なことにはならなかったのにと思ったが、リゲルが暴れたおかげで俺は傷一つなくここまで来れたのだ。
リゲルが悪いわけではない。悪いのはミモザをさらった奴らだ。奴らは自業自得だったのだ。そう思い直す。
「お願いしますよ」
俺は念を押すようにそう言った。
「そうだったな。ミモザは意外と繊細な性格をしているからあんなもの見たら失神してしまうだろう」
何処が繊細なんだかと一瞬思ったが、血塗れのリゲルを見たときの恐慌状態を思い出す。
「そうでしょう。わたくしだって気持ち悪くなったんですからね」
「それは悪かった。我を忘れてつい。ミモザがいなくなったことで自分が抑えられなくなって……」
リゲルは項垂れた後、俺を見上げる。そんな雨に濡れた子犬みたいな顔したって困る。
ここはリゲルに同情なり、甘酸っぱい恋心を抱くなりする場面なんだろう。俺が女ならフラグの一本や二本立ったかもしれないが、生憎と俺は男だ。ときめきもなければ、フラグの立ちようもない。俺にフラグを立てたいのならさっきのミモザのような可愛い女の子になって涙の一つでも見せることだ。
冷静にそんなことを考えた。
しかし、アルキオーネはご令嬢である。リゲルにキュンキュンせずとも多少の同情は見せるべきなのかもしれない。
「そう……誰しも大切な人がいなくなったら焦りますものね」
「そうなんだ。焦ってしまって」
「だからといってあんなに大暴れして! 本当に怖かったんですよ、いつものリゲルじゃないみたいで」
俺の言葉にリゲルは驚いたような顔をした。
なんか変なことでも言っただろうか。俺はごく普通の感想を言っただけなのに。まさか、「いつものリゲルじゃないみたい」って言ったのが気に障ったというのだろうか。
俺は思い当たることもないまま、不思議そうに首を傾げた。
リゲルは意を決したように拳を握りしめた。
「実は……最近、剣を握ると異常なくらい興奮して相手を立ち直れないくらい叩きのめしたい気持ちになるんだ」
(きたー! 突然の告白! 漫画やゲームにありがちな、不自然なタイミングで急に自分の性癖や過去を告白してくるやつだ!)
俺は思わず頭を抱えた。
(知ってる。俺は知ってるぞ。ゲームだったら好感度上げまくったら急にこういう告白してくるイベントが始まるんだよな……ってことは知らない間にリゲルの好感度あげてたってことかよ!)
「勿論、俺がおかしいことは分かっている。でも、人を斬ったとき、相手の悲鳴を聞いたとき、異常なくらい気持ちが昂ぶって、歓喜に震えながら、俺は夢中で剣を振っていたんだ」
俺の脳内ツッコミは止まらない。
(お前、いい奴だと思っていたのにゲーム通り特殊な性癖持ってんじゃねえよ。やっぱりド変態じゃねぇか。俺の純情返せ。頭が痛い。レグルスの方がまともな気がしてきた。)
俺は何を言っていいのか分からず黙り込む。
「さっき、ミモザに泣かれたときもそんな自分を見透かされたような気がして怖かった。やっぱりおかしいよな?」
リゲルは縋るような目を向ける。
(そんな目で見るな。急に友人の性癖を知った俺の気持ちにもなってみろ。どうしたらいいのか分からねえよ。)
「あ、あの、流石にそれは変態……」
思わず俺はそう呟いていた。
リゲルがポカンとした顔でこちらを見る。
どうやら言ってはいけないことを口にしてしまったらしい。でも、事実だ。仕方ない。俺は開き直ることにした。
「すみません。取り乱しました。リゲルの性癖はよく分かりました。貴方は変態です。どうしようもありません」
「アルキオーネ……」
リゲルは顔を歪めて、今にも泣きそうな顔をする。確かにめちゃくちゃ好感度上がってる相手から変態呼ばわりされたらそんな顔にもなるだろう。
「でも、変態だからなんですか。変態だろうとリゲルはリゲルです。友であることは変わりません」
「え、それはどういうこと?」
「だから! わたくしは貴方と友だちであることは変わらないといっているのです」
こうなったら変態なお前でもずっと友だちだよ作戦だ。
要するに敵をボコボコにするのがめちゃくちゃ気持ちいいってだけだろう。なら俺に危害もない。寧ろ、守ってもらえる可能性だってある。俺様化したレグルスから守ってもらえるなら、お安い御用。変わらない友情を誓おうじゃないか。
「いいのか?」
「当たり前です。大体、わたくしが貴方を許すことが分かっていてそんなことを言っているのでしょう? 今更何言ってるんですか」
「いつかアルキオーネをボコボコにするかもしれないんだぞ?」
「それは……御免こうむりますけど」
リゲルは友だちをボコボコにする予定があるのだろうか。流石にそこまで節操なしの戦闘狂ではないと思いたい。思わせて欲しい。
俺はじっとリゲルを見つめた。
「勿論、そうする気はないよ」
リゲルは慌てて首を振った。
「もしも、万が一そうなっても、やられないくらいわたくしが強くなればいいんでしょう?」
流石にそこまでゴリゴリに強くなる気はないが、そこまで言わないとリゲルは引かないだろう。
「いや……でも……」
「四の五の言わない! 貴方はワタクシの友、リゲル・ジェードでしょう? 貴方がその力を使いたいのならわたくしだって貴方の力の使いどころを考えてあげますよ。それではいけないんですか?」
レグルスにあんなタメ口を聞けるのもリゲルだけだ。俺にとっては、レグルスが暴走したときの頼みの綱はリゲルなのだ。みすみすリゲルとの友情を逃す気はなかった。
「ちょっと、お兄様に……!」
背中にミモザの声がした。すっかり忘れていた。
「あ、ミモザ様、喧嘩をしていたわけではありませんから」
「ミモザ、だからあれほど人に喧嘩を売るなと……」
「だって!!」
ミモザは声を荒らげた。
「二人とも何よ、私がいるのに楽しそうに話しちゃって。怖い思いをしたのは私なのよ!」
どうやら長いこと話していたせいでミモザはすっかり拗ねてしまったらしい。
リゲルは俺の肩にそっと手を乗せた。
俺だけに聞こえるように何かを言うと、リゲルはミモザのそばに寄った。
「ごめんな、ミモザ。迎えが来たようだから外にでよう」
そして、リゲルはそう言うとミモザを優しく抱き上げた。俺もその後を追う。
『ごめん。ありがとう』
リゲルが俺の肩に手を乗せたとき、そう呟いた声がなんとなく耳に残った。
俺はリゲルから包みを奪うと、帽子とコートを取り出した。そして、帽子をミモザに被らせる。
「ちょっと……何を!」
「お貸しします。今のミモザ様の格好。少しばかりお外に出るのに向きませんから」
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ミモザは自分のドレスに目を落とす。黒ずんだ赤が胸元にべっとりとついていた。
「何よ、これ!」
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「あ、え……ありがとう」
俺はミモザの後ろに回り込むと、手早くコートを着せた。
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俺は血痕を隠すようにコートのボタンを留めていく。赤紫のコートに黄色のドレス。色合いはあまりよくないが、服に血がついているよりマシだろう。
「いや、そうじゃなくて、何で血が?」
ミモザは真っ青になって喚き出す。うるさい。こんなことなら少し元気のないくらいがちょうどよかったかもしれない。
「だって、それはリゲルが……」
そう言いかけて俺ははっとする。
このまま外に出ようとするとあの血だまりの中を歩かなければならないことになる。俺だって吐いたんだ。ミモザが大丈夫なはずがない。
「申し訳ございません、ミモザ様。少々リゲルと作戦会議をさせてください」
俺は手を挙げて作戦会議を要求した。
「え、ええ? 何なの? 作戦会議? よく分からないけど……」
「ありがとうございます。ちょっとリゲル!」
俺はすぐにリゲルを捕まえると、腕を引っ張り、ミモザに背を向けた。リゲルは話についていけない様子でオロオロとしている。
「ア、アルキオーネ?」
「リゲル、ミモザ様を外に連れ出すとき、周りを見せないようにしてくれませんか? あの凄惨な光景を見てしまったらミモザ様のトラウマになると思うんです」
「トラウマ?」
リゲルは一瞬考えるが、自分のしたことを思い出したようにはっとした顔で俺を見た。
(忘れていたのかよ!)
お前があんな暴れまくらなければこんな面倒なことにはならなかったのにと思ったが、リゲルが暴れたおかげで俺は傷一つなくここまで来れたのだ。
リゲルが悪いわけではない。悪いのはミモザをさらった奴らだ。奴らは自業自得だったのだ。そう思い直す。
「お願いしますよ」
俺は念を押すようにそう言った。
「そうだったな。ミモザは意外と繊細な性格をしているからあんなもの見たら失神してしまうだろう」
何処が繊細なんだかと一瞬思ったが、血塗れのリゲルを見たときの恐慌状態を思い出す。
「そうでしょう。わたくしだって気持ち悪くなったんですからね」
「それは悪かった。我を忘れてつい。ミモザがいなくなったことで自分が抑えられなくなって……」
リゲルは項垂れた後、俺を見上げる。そんな雨に濡れた子犬みたいな顔したって困る。
ここはリゲルに同情なり、甘酸っぱい恋心を抱くなりする場面なんだろう。俺が女ならフラグの一本や二本立ったかもしれないが、生憎と俺は男だ。ときめきもなければ、フラグの立ちようもない。俺にフラグを立てたいのならさっきのミモザのような可愛い女の子になって涙の一つでも見せることだ。
冷静にそんなことを考えた。
しかし、アルキオーネはご令嬢である。リゲルにキュンキュンせずとも多少の同情は見せるべきなのかもしれない。
「そう……誰しも大切な人がいなくなったら焦りますものね」
「そうなんだ。焦ってしまって」
「だからといってあんなに大暴れして! 本当に怖かったんですよ、いつものリゲルじゃないみたいで」
俺の言葉にリゲルは驚いたような顔をした。
なんか変なことでも言っただろうか。俺はごく普通の感想を言っただけなのに。まさか、「いつものリゲルじゃないみたい」って言ったのが気に障ったというのだろうか。
俺は思い当たることもないまま、不思議そうに首を傾げた。
リゲルは意を決したように拳を握りしめた。
「実は……最近、剣を握ると異常なくらい興奮して相手を立ち直れないくらい叩きのめしたい気持ちになるんだ」
(きたー! 突然の告白! 漫画やゲームにありがちな、不自然なタイミングで急に自分の性癖や過去を告白してくるやつだ!)
俺は思わず頭を抱えた。
(知ってる。俺は知ってるぞ。ゲームだったら好感度上げまくったら急にこういう告白してくるイベントが始まるんだよな……ってことは知らない間にリゲルの好感度あげてたってことかよ!)
「勿論、俺がおかしいことは分かっている。でも、人を斬ったとき、相手の悲鳴を聞いたとき、異常なくらい気持ちが昂ぶって、歓喜に震えながら、俺は夢中で剣を振っていたんだ」
俺の脳内ツッコミは止まらない。
(お前、いい奴だと思っていたのにゲーム通り特殊な性癖持ってんじゃねえよ。やっぱりド変態じゃねぇか。俺の純情返せ。頭が痛い。レグルスの方がまともな気がしてきた。)
俺は何を言っていいのか分からず黙り込む。
「さっき、ミモザに泣かれたときもそんな自分を見透かされたような気がして怖かった。やっぱりおかしいよな?」
リゲルは縋るような目を向ける。
(そんな目で見るな。急に友人の性癖を知った俺の気持ちにもなってみろ。どうしたらいいのか分からねえよ。)
「あ、あの、流石にそれは変態……」
思わず俺はそう呟いていた。
リゲルがポカンとした顔でこちらを見る。
どうやら言ってはいけないことを口にしてしまったらしい。でも、事実だ。仕方ない。俺は開き直ることにした。
「すみません。取り乱しました。リゲルの性癖はよく分かりました。貴方は変態です。どうしようもありません」
「アルキオーネ……」
リゲルは顔を歪めて、今にも泣きそうな顔をする。確かにめちゃくちゃ好感度上がってる相手から変態呼ばわりされたらそんな顔にもなるだろう。
「でも、変態だからなんですか。変態だろうとリゲルはリゲルです。友であることは変わりません」
「え、それはどういうこと?」
「だから! わたくしは貴方と友だちであることは変わらないといっているのです」
こうなったら変態なお前でもずっと友だちだよ作戦だ。
要するに敵をボコボコにするのがめちゃくちゃ気持ちいいってだけだろう。なら俺に危害もない。寧ろ、守ってもらえる可能性だってある。俺様化したレグルスから守ってもらえるなら、お安い御用。変わらない友情を誓おうじゃないか。
「いいのか?」
「当たり前です。大体、わたくしが貴方を許すことが分かっていてそんなことを言っているのでしょう? 今更何言ってるんですか」
「いつかアルキオーネをボコボコにするかもしれないんだぞ?」
「それは……御免こうむりますけど」
リゲルは友だちをボコボコにする予定があるのだろうか。流石にそこまで節操なしの戦闘狂ではないと思いたい。思わせて欲しい。
俺はじっとリゲルを見つめた。
「勿論、そうする気はないよ」
リゲルは慌てて首を振った。
「もしも、万が一そうなっても、やられないくらいわたくしが強くなればいいんでしょう?」
流石にそこまでゴリゴリに強くなる気はないが、そこまで言わないとリゲルは引かないだろう。
「いや……でも……」
「四の五の言わない! 貴方はワタクシの友、リゲル・ジェードでしょう? 貴方がその力を使いたいのならわたくしだって貴方の力の使いどころを考えてあげますよ。それではいけないんですか?」
レグルスにあんなタメ口を聞けるのもリゲルだけだ。俺にとっては、レグルスが暴走したときの頼みの綱はリゲルなのだ。みすみすリゲルとの友情を逃す気はなかった。
「ちょっと、お兄様に……!」
背中にミモザの声がした。すっかり忘れていた。
「あ、ミモザ様、喧嘩をしていたわけではありませんから」
「ミモザ、だからあれほど人に喧嘩を売るなと……」
「だって!!」
ミモザは声を荒らげた。
「二人とも何よ、私がいるのに楽しそうに話しちゃって。怖い思いをしたのは私なのよ!」
どうやら長いこと話していたせいでミモザはすっかり拗ねてしまったらしい。
リゲルは俺の肩にそっと手を乗せた。
俺だけに聞こえるように何かを言うと、リゲルはミモザのそばに寄った。
「ごめんな、ミモザ。迎えが来たようだから外にでよう」
そして、リゲルはそう言うとミモザを優しく抱き上げた。俺もその後を追う。
『ごめん。ありがとう』
リゲルが俺の肩に手を乗せたとき、そう呟いた声がなんとなく耳に残った。
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