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二章 碧緑の宝剣(リゲル編)
14.楽しい罰
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***
ガランサス二日目。まだ午前ということもあって、人混みは幾分マシに思えた。
昨日の約束通り、俺とスーは街歩きをするために広場に集合していた。
「昨日は大変だったんですよ。昨日は罪人が逃げ出したとかで、憲兵も忙しかったみたいでなかなか話を聞いてもらえなくて。やっと聞いて貰えると思ったら俺が少女にちょっかいだしたとか、男を暴行したんじゃないかとか誤解されたり……結局、オブシディアン家の名前を出したり、周りの人に証言してもらって、漸く憲兵にあの男を引き渡すことができたんですから」
アントニスがぼやく。
今日のアントニスの服装はモスグリーンのものだった。華やかな色の人々に比べると明らかに地味な姿だ。アントニスはこの色が気に入っているようで堂々と胸を張って街を歩いていた。昨日とはえらい違いである。
俺はと言えば、ヤグルマギクの花びらような青色のパンツに白のシャツ、濃い青の薄手のコートを着ていた。髪はメリーナが気合を入れて編み込みを施したアップに青いヤグルマギク風の髪飾りをつけている。
本当は帽子が被りたかったのだが、メリーナが反対したせいで被ることができなかった。クソ。昨日、帽子をなくさなければ、あの帽子はメリーナのお気に入りだったのだ。あれだったらきっと反対せず、すんなりと被らせてくれたはずだ。
まあ、ないものをあれこれ言っても仕方ない。諦めよう。
一応は納得してくれたものの、今回の服もメリーナが居れば文句の一つもあったであろう衣装なのは間違いない。
でも、今回はメリーナがお留守番なこともあって、いつもに比べて俺の好きな格好をさせてもらっている。メリーナは好きだが、俺だってたまには自分の着たいものを着てみたい。のびのびとした服装で過ごせるのは最高の気分だった。
俺は微笑む。
「ありがとう、アントニス。わたくしたちが逃げたせいで苦労をかけましたね。本当に申し訳ないことをしました。ごめんなさい」
「いえ、謝っていただくより……」
アントニスはちらりとパン屋など飲食店の並ぶ方を見る。
なるほど、分かりやすい従者で何よりだ。お腹が空いたというわけか。
俺は自分のお腹に手を当てる。この空き具合なら少しは食べることができる。パレードの前に腹ごしらえも悪くない。
「そうですね。代わりと言っては何ですが、アントニスの好きなものでも食べましょう? いいですか、スー?」
俺は頷いた。
「私は……それで……大丈夫です」
スーは戸惑いながら頷く。
スーは桜のような淡いピンクに紅梅のような濃いピンクの刺繍の入ったドレスを着ていた。コートは逆に紅梅色がベースのもので淡い桜色のリボンがついていた。
まるで桜の妖精のようだ。昨日の白のドレスも似合っていたが、今日の服装もよく似合っている。
「あ、罰と言ったって、わたくしの言うこと、全部に合わせるのはダメですからね! 貴女のしたいこともしましょう。わたくしがしたいのはお友だちとのお出かけなのですから」
俺はスーに向かって人差し指を突き出してそう言ってやった。
スーは目を見開く。
「お友だちと呼んでくださるのですか? あんな酷いことをしたのに?」
おいおい、何を言っているんだ。友だちじゃなかったら、なんだ。恋人か?
スーが望むならそうなってもいい。寧ろお願いしたいくらいだが、俺は今、女になってしまったし、婚約者もいる身。非常に複雑だ。
いっそ百合に走ってレグルスに見せつけてやれば婚約破棄されるかもしれない。でも、そんなことをして万が一、裏切られたと思ったレグルスがゲームのように俺様暴君化したら?
せっかく、俺様暴君化回避できたのにそれはまずい。うん。やめておこう。取り敢えず、レグルスとの婚約破棄は他人を巻き込まず、穏便に進めるべきだ。
俺は邪念を振り払うように頭を振った。
「わたくしたち、お友だちでしょう? 酷いことなんてされてませんし……まさか本当にこれが罰だと思っているんじゃないですよね? あれは罰にかこつけてお出かけのお誘いを無理やりしたんですよ。分かってなかったんですか?」
俺は呆れたようにため息を吐いた。
嗚呼、浮世離れしたご令嬢だと思っていたが、ここまで鈍感だとは思ってもみなかった。俺としては可愛い女友だちとのお出かけだと思っていたのにスーは罰だと思っていたというのだ。俺の片思いだったなんて少し寂しいよな、悲しいような気持ちになる。
前世でだってモテたことないし、今世だって女の子の友だちはミラ以外思いつかない。俺は女の子に圧倒的に不人気だ。仕方ないことなのかもしれない。
俺はがっくりと肩を落とした。
「ごめんなさい。だって、本当に酷いことをしたと思っていたから……」
スーは悪気もなさそうにそんなことを言う。
いや、そもそも酷いことって何のことだろう。ルネのしたことだろうか。
あれは早とちりとはいえ、あれは護衛としては主人を守ろうとした結果の行為だ。実際、俺も怪我してないわけだし、そこまで言ってやらなくてもいいのに。
「スー、これ以上酷いことと連呼することはおやめください。わたくしのお友だちの護衛は間違ったことをしていません。ただ勘違いしただけです。彼は彼のやるべきことをしただけです。彼のしたことを酷いことと言うのは彼の誇りを汚すことだと思いませんか?」
俺はじっとスーを見つめた。
スーははっとした顔をした。
「そうですね。アルキオーネの言う通りかもしれない。ごめんなさい、ルネ」
スーは振り返ると、護衛のルネに向かってそう言った。
ルネはゆっくりと横に首を振った。
「いえ、確認せず剣を振るったことは不手際でした。寸止めするつもりでしたが、ほんの少し逸れていればアルキオーネ様は死んでいたかもしれません。申し訳ございませんでした」
寸止めするつもりはあったということは、あの鳥肌が立つような殺気は威嚇だったのか。あのとき、本当に死を覚悟した俺が恥ずかしいじゃないか。
いや、本当に強い人間は戦わずして勝てるとかいう。もしかして、ルネもその域の達人なのかもしれない。
俺もそのくらい強くなりたいものだ。そうすれば死亡フラグだって簡単にへし折ってやれるもんな。俺は強くなることへの決意を新たにした。
「いえ、こうして謝っていただけてますし、もういいです。これでこの話はおしまいにして、お出かけを楽しみましょう?」
俺はルネとスーに微笑みかけた。
一瞬、スーは戸惑うような顔をする。何をそんな戸惑うようなことがあるんだ。
「もう話はおしまい! 楽しまなきゃダメですよ? 返事は?」
「え、ええ! そうね、楽しみましょう」
スーは元気よく頷いた。
ルネも控えめに首を動かす。これは頷いたということでいいのだろうか。
「では、アントニス、貴方のオススメを教えてくださる?」
俺はアントニスの方を向く。
アントニスは自信満々に胸を叩いた。
ガランサス二日目。まだ午前ということもあって、人混みは幾分マシに思えた。
昨日の約束通り、俺とスーは街歩きをするために広場に集合していた。
「昨日は大変だったんですよ。昨日は罪人が逃げ出したとかで、憲兵も忙しかったみたいでなかなか話を聞いてもらえなくて。やっと聞いて貰えると思ったら俺が少女にちょっかいだしたとか、男を暴行したんじゃないかとか誤解されたり……結局、オブシディアン家の名前を出したり、周りの人に証言してもらって、漸く憲兵にあの男を引き渡すことができたんですから」
アントニスがぼやく。
今日のアントニスの服装はモスグリーンのものだった。華やかな色の人々に比べると明らかに地味な姿だ。アントニスはこの色が気に入っているようで堂々と胸を張って街を歩いていた。昨日とはえらい違いである。
俺はと言えば、ヤグルマギクの花びらような青色のパンツに白のシャツ、濃い青の薄手のコートを着ていた。髪はメリーナが気合を入れて編み込みを施したアップに青いヤグルマギク風の髪飾りをつけている。
本当は帽子が被りたかったのだが、メリーナが反対したせいで被ることができなかった。クソ。昨日、帽子をなくさなければ、あの帽子はメリーナのお気に入りだったのだ。あれだったらきっと反対せず、すんなりと被らせてくれたはずだ。
まあ、ないものをあれこれ言っても仕方ない。諦めよう。
一応は納得してくれたものの、今回の服もメリーナが居れば文句の一つもあったであろう衣装なのは間違いない。
でも、今回はメリーナがお留守番なこともあって、いつもに比べて俺の好きな格好をさせてもらっている。メリーナは好きだが、俺だってたまには自分の着たいものを着てみたい。のびのびとした服装で過ごせるのは最高の気分だった。
俺は微笑む。
「ありがとう、アントニス。わたくしたちが逃げたせいで苦労をかけましたね。本当に申し訳ないことをしました。ごめんなさい」
「いえ、謝っていただくより……」
アントニスはちらりとパン屋など飲食店の並ぶ方を見る。
なるほど、分かりやすい従者で何よりだ。お腹が空いたというわけか。
俺は自分のお腹に手を当てる。この空き具合なら少しは食べることができる。パレードの前に腹ごしらえも悪くない。
「そうですね。代わりと言っては何ですが、アントニスの好きなものでも食べましょう? いいですか、スー?」
俺は頷いた。
「私は……それで……大丈夫です」
スーは戸惑いながら頷く。
スーは桜のような淡いピンクに紅梅のような濃いピンクの刺繍の入ったドレスを着ていた。コートは逆に紅梅色がベースのもので淡い桜色のリボンがついていた。
まるで桜の妖精のようだ。昨日の白のドレスも似合っていたが、今日の服装もよく似合っている。
「あ、罰と言ったって、わたくしの言うこと、全部に合わせるのはダメですからね! 貴女のしたいこともしましょう。わたくしがしたいのはお友だちとのお出かけなのですから」
俺はスーに向かって人差し指を突き出してそう言ってやった。
スーは目を見開く。
「お友だちと呼んでくださるのですか? あんな酷いことをしたのに?」
おいおい、何を言っているんだ。友だちじゃなかったら、なんだ。恋人か?
スーが望むならそうなってもいい。寧ろお願いしたいくらいだが、俺は今、女になってしまったし、婚約者もいる身。非常に複雑だ。
いっそ百合に走ってレグルスに見せつけてやれば婚約破棄されるかもしれない。でも、そんなことをして万が一、裏切られたと思ったレグルスがゲームのように俺様暴君化したら?
せっかく、俺様暴君化回避できたのにそれはまずい。うん。やめておこう。取り敢えず、レグルスとの婚約破棄は他人を巻き込まず、穏便に進めるべきだ。
俺は邪念を振り払うように頭を振った。
「わたくしたち、お友だちでしょう? 酷いことなんてされてませんし……まさか本当にこれが罰だと思っているんじゃないですよね? あれは罰にかこつけてお出かけのお誘いを無理やりしたんですよ。分かってなかったんですか?」
俺は呆れたようにため息を吐いた。
嗚呼、浮世離れしたご令嬢だと思っていたが、ここまで鈍感だとは思ってもみなかった。俺としては可愛い女友だちとのお出かけだと思っていたのにスーは罰だと思っていたというのだ。俺の片思いだったなんて少し寂しいよな、悲しいような気持ちになる。
前世でだってモテたことないし、今世だって女の子の友だちはミラ以外思いつかない。俺は女の子に圧倒的に不人気だ。仕方ないことなのかもしれない。
俺はがっくりと肩を落とした。
「ごめんなさい。だって、本当に酷いことをしたと思っていたから……」
スーは悪気もなさそうにそんなことを言う。
いや、そもそも酷いことって何のことだろう。ルネのしたことだろうか。
あれは早とちりとはいえ、あれは護衛としては主人を守ろうとした結果の行為だ。実際、俺も怪我してないわけだし、そこまで言ってやらなくてもいいのに。
「スー、これ以上酷いことと連呼することはおやめください。わたくしのお友だちの護衛は間違ったことをしていません。ただ勘違いしただけです。彼は彼のやるべきことをしただけです。彼のしたことを酷いことと言うのは彼の誇りを汚すことだと思いませんか?」
俺はじっとスーを見つめた。
スーははっとした顔をした。
「そうですね。アルキオーネの言う通りかもしれない。ごめんなさい、ルネ」
スーは振り返ると、護衛のルネに向かってそう言った。
ルネはゆっくりと横に首を振った。
「いえ、確認せず剣を振るったことは不手際でした。寸止めするつもりでしたが、ほんの少し逸れていればアルキオーネ様は死んでいたかもしれません。申し訳ございませんでした」
寸止めするつもりはあったということは、あの鳥肌が立つような殺気は威嚇だったのか。あのとき、本当に死を覚悟した俺が恥ずかしいじゃないか。
いや、本当に強い人間は戦わずして勝てるとかいう。もしかして、ルネもその域の達人なのかもしれない。
俺もそのくらい強くなりたいものだ。そうすれば死亡フラグだって簡単にへし折ってやれるもんな。俺は強くなることへの決意を新たにした。
「いえ、こうして謝っていただけてますし、もういいです。これでこの話はおしまいにして、お出かけを楽しみましょう?」
俺はルネとスーに微笑みかけた。
一瞬、スーは戸惑うような顔をする。何をそんな戸惑うようなことがあるんだ。
「もう話はおしまい! 楽しまなきゃダメですよ? 返事は?」
「え、ええ! そうね、楽しみましょう」
スーは元気よく頷いた。
ルネも控えめに首を動かす。これは頷いたということでいいのだろうか。
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