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二章 碧緑の宝剣(リゲル編)
6.お母様襲来
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ミモザが消えてから俺たちは屋敷に向かった。すっかり時間がかかってしまった。
俺は少し焦っていた。
お母様は応接間にいるはずだ。緊張しながら俺は応接間の扉をノックした。
中では、お母様とリゲルの母、お祖父様が和やかにお茶をしていた。どうやら二人が足止めしてくれていたらしい。
本当にありがとう!! 俺は心の中でお母様を相手する二人に感謝する。
その目線に気づいたのか、お祖父様は俺に向かってウィンクをした。全く、お茶目な人だ。
「あら、アルキオーネ。ミモザ様はいらっしゃらないの?」
お母様は俺に無邪気に問う。
(そうだよなぁ。そこツッコミたくなるよな。お母様は俺とミモザが親友だと思っているんだもの。さっきまで言い合いの喧嘩をしてました。なんて言えない。どうしよう。どうごまかしたらいいのだろう。)
「え、え……っと」
俺は言い淀む。
「嗚呼、ミモザなら調子が悪いと部屋に戻ってしまったところなんです」
俺がなんと言っていいのか考えあぐねていると、後ろから声がした。
それはリゲルだった。リゲルは走りでもしたのか、少し汗をかいているようだった。
「そう、そうなんです」
俺は助かったとばかりに大きく頷いた。
「あら、リゲル様。いつも父がお世話になっております」
リゲルに気づいたお母様は立ち上がると恭しく挨拶をする。
「いえ、こちらこそ、お世話になっております」
「嗚呼、リゲル様にご挨拶できてよかったです。が、そうでしたか。ミモザ様にもご挨拶をしたかったのだけど……残念ですわ」
お母様は残念そうに下を向く。
「ええ、本当に残念です、オブシディアン伯爵夫人」
リゲルは残念そうな声で相槌をうつ。流石は侯爵の令息。会話を合わせるのが上手い。
「それで、お加減は?」
「少し休めば良くなると思います。ご心配をおかけ致します」
リゲルはにこやかに微笑む。
「そう、なら良かったです。最近は減りましたが、ウチの子もすぐ体調を崩すので……ご家族が体調悪いとなると心配でしょうね」
お母様は目を潤ませる。お母様は少し涙腺が弱いらしい。すぐに涙ぐむ。
勿論、俺のせいでそうなっているのは自覚がある。申し訳なさでいたたまれなくなる。
俺は早くこの会話が終わるようにとお母様目掛けて念を送る。しかし、それを受け取ったのはお母様ではなかった。
「また、外で日光浴でもしていたのでしょう? そこまで心配しなくても大丈夫よ」
リゲルの母は手を振りながら笑った。柔和な笑顔はリゲルにそっくりだ。
「そうかしら?」
「そうよ。本当に貴女は心配性ね」
リゲルの母は苦笑で返す。
(しめしめ。これでこの話も終わったな。あとはお母様を送り返せば終わりだ。)
「プレイオーネ、そろそろ……」
ダメ押しでお祖父様がお母様に声を掛けた。流石はお祖父様だ。
これ以上、ジェード家にお母様がいては俺の心臓が持たない。ストレスでまた倒れてしまいそうだ。
「嗚呼、もうこんな時間! そうだったわ。名残惜しいけど、久しぶりにお会いできて良かったわ」
「いえ、こちらこそ。今度はそちらの屋敷にも行かせてね、プレイオーネ」
リゲルの母の言葉にお母様の顔が緩む。そして、女学生に戻ったような可愛いらしい笑顔を浮かべた。
「待っているわ、ベラトリックス」
お母様とリゲルの母は別れの挨拶を交わしていた。二人は元から親しい間柄だったようで、和気あいあいと話している。
これはもしかして、俺が顔を出さなくても良かったんじゃないか。
「嗚呼、そうそう、アルキオーネ。ミモザ様の体調が優れないのならあまり長居はしてはダメよ」
お母様はそう言い残して、名残惜しそうに退室した。
俺たちは廊下の窓に駆け寄る。そして、お母様の馬車が屋敷の外に出るまでじっと見守った。
良かった。ちゃんと帰ったみたいだ。お祖父様とリゲルと俺はふぅっと息を吐いた。
「急な訪問で驚きましたね」
リゲルの母――ベラトリックスは微笑む。
「ええ、ありがとうございました」
リゲルやお祖父様だけでなく、ベラトリックスも俺の協力者だった。俺がお母様に内緒で剣の稽古をしていることも、ミモザと一緒にいるふりをしていることも全て知っていた。
「それで、アルキオーネ様、剣の稽古はどうですか?」
「ええ、とても楽しいです。ジェード侯爵夫人。こんな機会を頂きありがとうございます」
「ふふっ、私も両親に隠れて剣の稽古をしたものです。淑女たるもの慎みと教養を持ってなんてお小言言われたけど、そんなのつまらないでしょう」
実はこのベラトリックスは元女騎士だという。
今は結婚と同時に辞めてしてしまったが、軍の中でもとても強くエリートだったという。
「それにしても、プレイオーネったら本当に心配性ね。自分はあんなにお転婆で、私と一緒に剣を振り回した仲だと言うのに。やっぱり我が子となると違うのかしら……」
ベラトリックスは呟く。
ベラトリックス曰く、実はお母様は学生時代、ベラトリックスよりも剣の腕前が良かったらしい。
お母様はベラトリックスとは違い、学園を卒業すると同時に結婚してしまったので、騎士にならずにいたが、騎士にならないかとスカウトされたこともあるのだという。
「戦わないでいられるのなら勿論その方がいいだろう。それでも、自分の身は自分で守ることが出来た方がいい。プレイオーネも分かってはいるが……まあ、色々あったしな」
「色々?」
「ま、色々だ」
俺の疑問にお祖父様は曖昧な返答をする。
確かに、アルキオーネは病弱だ。きっと色々な病気にもなったのだろう。そのせいでお母様が心配性になったのも仕方ない。
「それでも、私なら大切なものは自分の手で守れるのなら守りたいと思ってしまうわ」
「わたくしも同感ですわ。レグルス様のお側にいるためにはそのくらいの気持ちがなければと思っております」
実際はレグルスと婚約破棄を目指している上に、「打倒レグルスを果たしたい」から剣を習い始めたのだけど、言えるはずもない。ベラトリックスたちを騙しているようで心苦しいが、嘘も方便というやつだ。
「ありがとう! アルキオーネ!」
そう声を上げて、扉から入ってきたのはレグルスだった。
レグルスは俺の嘘に甚く感動している様子だった。キラキラとした目を俺に向ける。
どうやら、何処かに今まで隠れていたらしい。なんで今頃出てくる。もう帰ったかと思ったのに。
そう思ったが、すぐに頭を振る。変に動かれてお母様にレグルスが見つかっていたら話がややこしくなっていたに違いない。レグルスが隠れていてくれて本当に良かった。
「嗚呼、王子、この度はお越しくださりありがとうございます」
「ジェード侯爵夫人、いつも心遣いすまないな! 今日も貴女のおかげで剣の稽古を終えることが出来た」
「恐れ入ります。我が家としてはこうしていらしていただけることが光栄なのです」
ベラトリックスが恭しく頭を下げた。
レグルスは満足そうに頷いてから笑顔を作る。
「すまんが、アルキオーネとリゲルを借りるぞ。少し話したいことがあるものでな」
そして、俺とリゲルの間に入り、肩を組んだかと思うと、足早に扉から出ていこうとする。
(まだ、俺、ベラトリックスと話しているんだよ、レグルス?)
俺はそう目でそう訴える。
レグルスは満面の笑みでその視線を返す。
(分かってくれたか。)
そう思ったのも束の間、レグルスの力は強かった。俺は剣の稽古を頑張りすぎたせいか、踏ん張りが効かず、ずるずると引き摺られた。
「あの、ジェード侯爵夫人、お祖父様、本日はありがとうございました」
言いたいことは沢山あった。しかし、俺はレグルスに無理矢理引き摺られ、それ以上言うことが出来なかった。
俺は少し焦っていた。
お母様は応接間にいるはずだ。緊張しながら俺は応接間の扉をノックした。
中では、お母様とリゲルの母、お祖父様が和やかにお茶をしていた。どうやら二人が足止めしてくれていたらしい。
本当にありがとう!! 俺は心の中でお母様を相手する二人に感謝する。
その目線に気づいたのか、お祖父様は俺に向かってウィンクをした。全く、お茶目な人だ。
「あら、アルキオーネ。ミモザ様はいらっしゃらないの?」
お母様は俺に無邪気に問う。
(そうだよなぁ。そこツッコミたくなるよな。お母様は俺とミモザが親友だと思っているんだもの。さっきまで言い合いの喧嘩をしてました。なんて言えない。どうしよう。どうごまかしたらいいのだろう。)
「え、え……っと」
俺は言い淀む。
「嗚呼、ミモザなら調子が悪いと部屋に戻ってしまったところなんです」
俺がなんと言っていいのか考えあぐねていると、後ろから声がした。
それはリゲルだった。リゲルは走りでもしたのか、少し汗をかいているようだった。
「そう、そうなんです」
俺は助かったとばかりに大きく頷いた。
「あら、リゲル様。いつも父がお世話になっております」
リゲルに気づいたお母様は立ち上がると恭しく挨拶をする。
「いえ、こちらこそ、お世話になっております」
「嗚呼、リゲル様にご挨拶できてよかったです。が、そうでしたか。ミモザ様にもご挨拶をしたかったのだけど……残念ですわ」
お母様は残念そうに下を向く。
「ええ、本当に残念です、オブシディアン伯爵夫人」
リゲルは残念そうな声で相槌をうつ。流石は侯爵の令息。会話を合わせるのが上手い。
「それで、お加減は?」
「少し休めば良くなると思います。ご心配をおかけ致します」
リゲルはにこやかに微笑む。
「そう、なら良かったです。最近は減りましたが、ウチの子もすぐ体調を崩すので……ご家族が体調悪いとなると心配でしょうね」
お母様は目を潤ませる。お母様は少し涙腺が弱いらしい。すぐに涙ぐむ。
勿論、俺のせいでそうなっているのは自覚がある。申し訳なさでいたたまれなくなる。
俺は早くこの会話が終わるようにとお母様目掛けて念を送る。しかし、それを受け取ったのはお母様ではなかった。
「また、外で日光浴でもしていたのでしょう? そこまで心配しなくても大丈夫よ」
リゲルの母は手を振りながら笑った。柔和な笑顔はリゲルにそっくりだ。
「そうかしら?」
「そうよ。本当に貴女は心配性ね」
リゲルの母は苦笑で返す。
(しめしめ。これでこの話も終わったな。あとはお母様を送り返せば終わりだ。)
「プレイオーネ、そろそろ……」
ダメ押しでお祖父様がお母様に声を掛けた。流石はお祖父様だ。
これ以上、ジェード家にお母様がいては俺の心臓が持たない。ストレスでまた倒れてしまいそうだ。
「嗚呼、もうこんな時間! そうだったわ。名残惜しいけど、久しぶりにお会いできて良かったわ」
「いえ、こちらこそ。今度はそちらの屋敷にも行かせてね、プレイオーネ」
リゲルの母の言葉にお母様の顔が緩む。そして、女学生に戻ったような可愛いらしい笑顔を浮かべた。
「待っているわ、ベラトリックス」
お母様とリゲルの母は別れの挨拶を交わしていた。二人は元から親しい間柄だったようで、和気あいあいと話している。
これはもしかして、俺が顔を出さなくても良かったんじゃないか。
「嗚呼、そうそう、アルキオーネ。ミモザ様の体調が優れないのならあまり長居はしてはダメよ」
お母様はそう言い残して、名残惜しそうに退室した。
俺たちは廊下の窓に駆け寄る。そして、お母様の馬車が屋敷の外に出るまでじっと見守った。
良かった。ちゃんと帰ったみたいだ。お祖父様とリゲルと俺はふぅっと息を吐いた。
「急な訪問で驚きましたね」
リゲルの母――ベラトリックスは微笑む。
「ええ、ありがとうございました」
リゲルやお祖父様だけでなく、ベラトリックスも俺の協力者だった。俺がお母様に内緒で剣の稽古をしていることも、ミモザと一緒にいるふりをしていることも全て知っていた。
「それで、アルキオーネ様、剣の稽古はどうですか?」
「ええ、とても楽しいです。ジェード侯爵夫人。こんな機会を頂きありがとうございます」
「ふふっ、私も両親に隠れて剣の稽古をしたものです。淑女たるもの慎みと教養を持ってなんてお小言言われたけど、そんなのつまらないでしょう」
実はこのベラトリックスは元女騎士だという。
今は結婚と同時に辞めてしてしまったが、軍の中でもとても強くエリートだったという。
「それにしても、プレイオーネったら本当に心配性ね。自分はあんなにお転婆で、私と一緒に剣を振り回した仲だと言うのに。やっぱり我が子となると違うのかしら……」
ベラトリックスは呟く。
ベラトリックス曰く、実はお母様は学生時代、ベラトリックスよりも剣の腕前が良かったらしい。
お母様はベラトリックスとは違い、学園を卒業すると同時に結婚してしまったので、騎士にならずにいたが、騎士にならないかとスカウトされたこともあるのだという。
「戦わないでいられるのなら勿論その方がいいだろう。それでも、自分の身は自分で守ることが出来た方がいい。プレイオーネも分かってはいるが……まあ、色々あったしな」
「色々?」
「ま、色々だ」
俺の疑問にお祖父様は曖昧な返答をする。
確かに、アルキオーネは病弱だ。きっと色々な病気にもなったのだろう。そのせいでお母様が心配性になったのも仕方ない。
「それでも、私なら大切なものは自分の手で守れるのなら守りたいと思ってしまうわ」
「わたくしも同感ですわ。レグルス様のお側にいるためにはそのくらいの気持ちがなければと思っております」
実際はレグルスと婚約破棄を目指している上に、「打倒レグルスを果たしたい」から剣を習い始めたのだけど、言えるはずもない。ベラトリックスたちを騙しているようで心苦しいが、嘘も方便というやつだ。
「ありがとう! アルキオーネ!」
そう声を上げて、扉から入ってきたのはレグルスだった。
レグルスは俺の嘘に甚く感動している様子だった。キラキラとした目を俺に向ける。
どうやら、何処かに今まで隠れていたらしい。なんで今頃出てくる。もう帰ったかと思ったのに。
そう思ったが、すぐに頭を振る。変に動かれてお母様にレグルスが見つかっていたら話がややこしくなっていたに違いない。レグルスが隠れていてくれて本当に良かった。
「嗚呼、王子、この度はお越しくださりありがとうございます」
「ジェード侯爵夫人、いつも心遣いすまないな! 今日も貴女のおかげで剣の稽古を終えることが出来た」
「恐れ入ります。我が家としてはこうしていらしていただけることが光栄なのです」
ベラトリックスが恭しく頭を下げた。
レグルスは満足そうに頷いてから笑顔を作る。
「すまんが、アルキオーネとリゲルを借りるぞ。少し話したいことがあるものでな」
そして、俺とリゲルの間に入り、肩を組んだかと思うと、足早に扉から出ていこうとする。
(まだ、俺、ベラトリックスと話しているんだよ、レグルス?)
俺はそう目でそう訴える。
レグルスは満面の笑みでその視線を返す。
(分かってくれたか。)
そう思ったのも束の間、レグルスの力は強かった。俺は剣の稽古を頑張りすぎたせいか、踏ん張りが効かず、ずるずると引き摺られた。
「あの、ジェード侯爵夫人、お祖父様、本日はありがとうございました」
言いたいことは沢山あった。しかし、俺はレグルスに無理矢理引き摺られ、それ以上言うことが出来なかった。
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