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二章 碧緑の宝剣(リゲル編)
4.剣の稽古
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***
「いい加減仲直りしたらいいのに……」
俺は小さく呟いた。
あれから、一ヶ月、リゲルは徹底的にミモザを無視し続けたらしい。
らしいと言うのは、そこからリゲルの家に行ってもミモザを見ることがなかったからだ。おかげで邪魔されることなく剣の練習をすることができたが、ちらりとも見かけないことが不気味で怖かった。
「どうした?」
お祖父様が剣を振ると俺は軽く飛ばされた。
「きゃっ!」
俺は女の子のような声を上げ、無様に地面に転がる。アルキオーネは女の子だから驚けば自然とそんな声が出てしまうのは当然なんだけど。
「考えごとをするなんて余裕だな。約束稽古とはいえ、集中していないと危ないぞ」
お祖父様はそう言いながらカラカラと豪快に笑った。
そうだった。俺たちは約束稽古――打つ側と受ける側に分かれて、決まった形を練習しているところだった。
動きは決まっている上に当てるふりをするだけだとはいえ、集中していないと反応が遅れ、今みたいに無様な醜態を晒すことになる。
「申し訳ございません。もう一度お願いします」
俺はそう言って立ち上がった。
「いいや、お前は少し見ていろ」
お祖父様はそう言ってリゲルの名を呼ぶ。
リゲルは剣を構えると果敢にお祖父様に立ち向かう。
流石は剣の天才。リゲルの動きのキレは俺のと全く違う。
右に、左に足を踏みかえる。腕が上から下に動き、止まった。かと思えば、横に打ち込む。くるりと剣が舞う。持ち替えて下から上へ、剣が滑る。更に剣は右から左へ斜めに落とされる。
流れるような動きだったが、おざなりにやっているわけではない。
一つ一つの動作を丁寧に行っているように見えた。
「いいか、よく見ていろ。練習すれば、このくらい……とまではなかなか行かないが、今よりは多少マシには動けるようになるから」
お祖父様はそう言いながら、リゲルの攻撃を鮮やかに捌く。
「最初のころあった癖も直せてきているな」
お祖父様はそう言って、俺のときと同じように剣を振るった。
ブンという音と共に剣撃がリゲルを襲う。
リゲルはお祖父様の攻撃を難なく受けた。
「よし、次はわたしだ!」
レグルスは無邪気に手を挙げる。
「よし! 来い!」
お祖父様はそう言って剣を構えた。
レグルスとお祖父様が剣を撃ち合う。レグルスもそれなりに動けるようで、一つ一つの形がとても綺麗で早い。形を変える度にもたつく俺とはまるで違う。
しかし、リゲルの動きを見てからレグルスの動きを見ると、レグルスの方がやや直線的な動きが多く、力で押そうとしているようにも感じる。
リゲルの動きは無駄が削ぎ落とされ、研ぎ澄まされたもののように見えた。お祖父様が暗に「お前には無理だが」と言ってしまうのもよく分かる気がした。
それから何度か形を見てもらったり、本物の剣を使って素振りをしたりして、今日の稽古は終わった。
稽古の後、いつも通り、お祖父様は助言をくれる。
「アルキオーネ、お前、上から下に動かす動作のときどうしても胸を反らせる癖があるからどうしても動きが大振りになるな。剣は打ち落とす為のものじゃないからあまり大振りにならない方がいい」
今日もお祖父様の指摘は的確なもので、おれはドキッとする。
体に染みこんでいるのか、剣を動かすとき、バドミントンを打つときみたいに踏み込んで思い切り振る癖があるようだ。気を付けておこう。
「かしこまりました。気を付けます」
「あとはそうだな。お前は小柄だから動きが速そうだ。もっと形がスムーズに繋がるようになったら緩急を意識できるといいな」
稽古の度にお祖父様はそう言ってくれるけど、なかなか早く動けない。練習あるのみだ。
俺はお祖父様の言葉に頷く。
「レグルスは単純すぎるからもっと考えろ」
「単純……」
レグルスはその言葉にがっくりと肩を落とした。
「純粋ということは美徳だが、お前は王子だし、もう少し狡くなることを覚えなさい」
「はい!」
美徳と言われて褒められたと思ったのか、レグルスは目を輝かせて頷く。お祖父様が言ってるのは、単純で思考の読みやすい奴だから気をつけろよってことなんだけど。
一緒に居る時間が増えたことで分かったことは、レグルスには裏表のなさすぎるということだった。
裏表がないレグルスは相手の言葉や行動の裏を読むことが難しいようだ。掛け値なしに他人を信じることが出来るというのはレグルスの長所であるが、同時に王子としては致命的だと思う。
周囲もそれが分かっているようで、常に皆に守られているようなところがあった。
傷つけられたり、利用されたりするということは、おそらく、今回の誘拐事件が初めてだったのだろう。誘拐事件があったことで護衛に裏切られ、信頼していた義母の過去が暴露されたことは傷ついたし、つらい経験をしたと思う。
少なからず、その経験はレグルスの成長にもつながるのだろう。
でも、万が一、その傷を拗らせてしまったのだとしたら?
ゲーム上のレグルスのあの性格は、デネボラの行動の裏にあるものが読めず、アクアオーラという悪者の言うことを聞いた結果なのではないかと思う。傷つくという経験は悪いことばかりじゃない。でも、傷つくという経験がなさ過ぎたせいで拗らせて、攻撃される前に攻撃しようとか、八つ当たりしてやれってのはクズのやることだ。こちらとしても御免こうむる。
レグルスの今後を考えると、婚約者を辞めるのであれば、その辺もきちんと教育しておかねばならない。変にひねくれでもしたら、未来の王妃様が困っちゃうもんな。
俺の明るい未来計画のためにはやることが多すぎる。俺はため息を吐いた。
「リゲル、お前は……考え事もあるだろうがもう少し集中しなさい」
気付けばお祖父様の助言はリゲルに移っていた。お祖父様はなにか思うところがあるのか言葉を濁す。
「はい、気をつけます」
リゲルはいつも通り礼儀正しく返事をするだけだった。
どうしたのだろう。何だか調子がおかしいのだろうか。
俺はリゲルをじっと見つめた。
よく見ても、リゲルはリゲルだ。いつも通り穏やかな笑みを浮かべている。
「さて、稽古はこのくらいにして、プレイオーネが持たせてくれた菓子でもいただくか」
お祖父様はくるりと踵を返し、屋敷の方へ歩き出した。
ちょっと小腹も空いたころだ。俺たちもお祖父様の後ろについて行く。
そのときだった。屋敷の方からアントニスとメリーナが出てくるのが見えた。
アントニスとは例の大男のアントニスのことだ。誘拐事件の活躍によってお父様が惚れ込んで、最近、俺の護衛になったばかりだった。
因みにバシリオスは手先が器用らしいのでコックに、カロロスは魔法が使えるのでお抱えの魔法使い兼雑用係に、それぞれなっている。ごろつきにしては彼らの根は素直で働き者だった。
勿論、全ての者がこうではない。偶々、彼らがそうであっただけなのだが、単に働き口がないというだけで王子誘拐に加担するところまで落ちてしまった彼らに我が家は酷く同情していた。
「大変です! お嬢様!」
メリーナが俺のドレスを抱えて叫ぶ。
アントニスは慌てたように俺の手を引いた。
「お嬢様!」
俺はじとっとした目でアントニスを見つめた。
今までお世話してくれてた使用人たちに「お嬢様」と呼ばれるのは抵抗感はないが、アントニスにはその呼び方を禁じていた。慣れなくて気持ち悪かったのだから仕方ない。
「いえ、アルキオーネ様、奥様がここに来てしまったんです!」
アントニスはすぐさま言い直す。
「お母様が?」
俺は慌ててメリーナの持っていたドレスをひったくる。
今、俺は動きやすいようにパンツを穿いてシャツを着て男装のような格好をしていた。こんなところ見られたらなんと言われるか。
俺はオロオロとドレスを持って歩き回る。
「おお、プレイオーネが来たのか」
お祖父様は落ち着いて頷く。流石は剣の達人。とても冷静でいらっしゃる。
「どうしましょう」
俺はお祖父様に縋り付く。
「仕方ない。俺も怒られたくないから協力しよう。足止めしておく」
お祖父様はいたずらっぽい笑みを浮かべると、屋敷に向かって走った。
剣の達人も実の娘であるお母様には弱いらしい。
俺はドレスに着替えるため、慌ててレグルスとリゲルに別れを告げた。
「いい加減仲直りしたらいいのに……」
俺は小さく呟いた。
あれから、一ヶ月、リゲルは徹底的にミモザを無視し続けたらしい。
らしいと言うのは、そこからリゲルの家に行ってもミモザを見ることがなかったからだ。おかげで邪魔されることなく剣の練習をすることができたが、ちらりとも見かけないことが不気味で怖かった。
「どうした?」
お祖父様が剣を振ると俺は軽く飛ばされた。
「きゃっ!」
俺は女の子のような声を上げ、無様に地面に転がる。アルキオーネは女の子だから驚けば自然とそんな声が出てしまうのは当然なんだけど。
「考えごとをするなんて余裕だな。約束稽古とはいえ、集中していないと危ないぞ」
お祖父様はそう言いながらカラカラと豪快に笑った。
そうだった。俺たちは約束稽古――打つ側と受ける側に分かれて、決まった形を練習しているところだった。
動きは決まっている上に当てるふりをするだけだとはいえ、集中していないと反応が遅れ、今みたいに無様な醜態を晒すことになる。
「申し訳ございません。もう一度お願いします」
俺はそう言って立ち上がった。
「いいや、お前は少し見ていろ」
お祖父様はそう言ってリゲルの名を呼ぶ。
リゲルは剣を構えると果敢にお祖父様に立ち向かう。
流石は剣の天才。リゲルの動きのキレは俺のと全く違う。
右に、左に足を踏みかえる。腕が上から下に動き、止まった。かと思えば、横に打ち込む。くるりと剣が舞う。持ち替えて下から上へ、剣が滑る。更に剣は右から左へ斜めに落とされる。
流れるような動きだったが、おざなりにやっているわけではない。
一つ一つの動作を丁寧に行っているように見えた。
「いいか、よく見ていろ。練習すれば、このくらい……とまではなかなか行かないが、今よりは多少マシには動けるようになるから」
お祖父様はそう言いながら、リゲルの攻撃を鮮やかに捌く。
「最初のころあった癖も直せてきているな」
お祖父様はそう言って、俺のときと同じように剣を振るった。
ブンという音と共に剣撃がリゲルを襲う。
リゲルはお祖父様の攻撃を難なく受けた。
「よし、次はわたしだ!」
レグルスは無邪気に手を挙げる。
「よし! 来い!」
お祖父様はそう言って剣を構えた。
レグルスとお祖父様が剣を撃ち合う。レグルスもそれなりに動けるようで、一つ一つの形がとても綺麗で早い。形を変える度にもたつく俺とはまるで違う。
しかし、リゲルの動きを見てからレグルスの動きを見ると、レグルスの方がやや直線的な動きが多く、力で押そうとしているようにも感じる。
リゲルの動きは無駄が削ぎ落とされ、研ぎ澄まされたもののように見えた。お祖父様が暗に「お前には無理だが」と言ってしまうのもよく分かる気がした。
それから何度か形を見てもらったり、本物の剣を使って素振りをしたりして、今日の稽古は終わった。
稽古の後、いつも通り、お祖父様は助言をくれる。
「アルキオーネ、お前、上から下に動かす動作のときどうしても胸を反らせる癖があるからどうしても動きが大振りになるな。剣は打ち落とす為のものじゃないからあまり大振りにならない方がいい」
今日もお祖父様の指摘は的確なもので、おれはドキッとする。
体に染みこんでいるのか、剣を動かすとき、バドミントンを打つときみたいに踏み込んで思い切り振る癖があるようだ。気を付けておこう。
「かしこまりました。気を付けます」
「あとはそうだな。お前は小柄だから動きが速そうだ。もっと形がスムーズに繋がるようになったら緩急を意識できるといいな」
稽古の度にお祖父様はそう言ってくれるけど、なかなか早く動けない。練習あるのみだ。
俺はお祖父様の言葉に頷く。
「レグルスは単純すぎるからもっと考えろ」
「単純……」
レグルスはその言葉にがっくりと肩を落とした。
「純粋ということは美徳だが、お前は王子だし、もう少し狡くなることを覚えなさい」
「はい!」
美徳と言われて褒められたと思ったのか、レグルスは目を輝かせて頷く。お祖父様が言ってるのは、単純で思考の読みやすい奴だから気をつけろよってことなんだけど。
一緒に居る時間が増えたことで分かったことは、レグルスには裏表のなさすぎるということだった。
裏表がないレグルスは相手の言葉や行動の裏を読むことが難しいようだ。掛け値なしに他人を信じることが出来るというのはレグルスの長所であるが、同時に王子としては致命的だと思う。
周囲もそれが分かっているようで、常に皆に守られているようなところがあった。
傷つけられたり、利用されたりするということは、おそらく、今回の誘拐事件が初めてだったのだろう。誘拐事件があったことで護衛に裏切られ、信頼していた義母の過去が暴露されたことは傷ついたし、つらい経験をしたと思う。
少なからず、その経験はレグルスの成長にもつながるのだろう。
でも、万が一、その傷を拗らせてしまったのだとしたら?
ゲーム上のレグルスのあの性格は、デネボラの行動の裏にあるものが読めず、アクアオーラという悪者の言うことを聞いた結果なのではないかと思う。傷つくという経験は悪いことばかりじゃない。でも、傷つくという経験がなさ過ぎたせいで拗らせて、攻撃される前に攻撃しようとか、八つ当たりしてやれってのはクズのやることだ。こちらとしても御免こうむる。
レグルスの今後を考えると、婚約者を辞めるのであれば、その辺もきちんと教育しておかねばならない。変にひねくれでもしたら、未来の王妃様が困っちゃうもんな。
俺の明るい未来計画のためにはやることが多すぎる。俺はため息を吐いた。
「リゲル、お前は……考え事もあるだろうがもう少し集中しなさい」
気付けばお祖父様の助言はリゲルに移っていた。お祖父様はなにか思うところがあるのか言葉を濁す。
「はい、気をつけます」
リゲルはいつも通り礼儀正しく返事をするだけだった。
どうしたのだろう。何だか調子がおかしいのだろうか。
俺はリゲルをじっと見つめた。
よく見ても、リゲルはリゲルだ。いつも通り穏やかな笑みを浮かべている。
「さて、稽古はこのくらいにして、プレイオーネが持たせてくれた菓子でもいただくか」
お祖父様はくるりと踵を返し、屋敷の方へ歩き出した。
ちょっと小腹も空いたころだ。俺たちもお祖父様の後ろについて行く。
そのときだった。屋敷の方からアントニスとメリーナが出てくるのが見えた。
アントニスとは例の大男のアントニスのことだ。誘拐事件の活躍によってお父様が惚れ込んで、最近、俺の護衛になったばかりだった。
因みにバシリオスは手先が器用らしいのでコックに、カロロスは魔法が使えるのでお抱えの魔法使い兼雑用係に、それぞれなっている。ごろつきにしては彼らの根は素直で働き者だった。
勿論、全ての者がこうではない。偶々、彼らがそうであっただけなのだが、単に働き口がないというだけで王子誘拐に加担するところまで落ちてしまった彼らに我が家は酷く同情していた。
「大変です! お嬢様!」
メリーナが俺のドレスを抱えて叫ぶ。
アントニスは慌てたように俺の手を引いた。
「お嬢様!」
俺はじとっとした目でアントニスを見つめた。
今までお世話してくれてた使用人たちに「お嬢様」と呼ばれるのは抵抗感はないが、アントニスにはその呼び方を禁じていた。慣れなくて気持ち悪かったのだから仕方ない。
「いえ、アルキオーネ様、奥様がここに来てしまったんです!」
アントニスはすぐさま言い直す。
「お母様が?」
俺は慌ててメリーナの持っていたドレスをひったくる。
今、俺は動きやすいようにパンツを穿いてシャツを着て男装のような格好をしていた。こんなところ見られたらなんと言われるか。
俺はオロオロとドレスを持って歩き回る。
「おお、プレイオーネが来たのか」
お祖父様は落ち着いて頷く。流石は剣の達人。とても冷静でいらっしゃる。
「どうしましょう」
俺はお祖父様に縋り付く。
「仕方ない。俺も怒られたくないから協力しよう。足止めしておく」
お祖父様はいたずらっぽい笑みを浮かべると、屋敷に向かって走った。
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