27 / 83
二章 碧緑の宝剣(リゲル編)
1.初めての男友達
しおりを挟む
***
レグルス王子誘拐事件の黒幕が捕まったあの日から振り返って話をしよう。
時を遡ること、数週間前のことである。
あの日、歩けなくなった俺はリゲルのお姫様抱っこのおかげで無事に王都にあるお屋敷に戻ることが出来た。
が、問題はその後である。屋敷に着いた途端、リゲルの目の前で、俺は倒れたのだ。しかも、前回と同様、熱を出して。
理由は、情けないことに魔法の使いすぎと精神的な疲労によるものだという。
両親とメリーナにまた泣かれてしまった。泣かせないと決意したのに、破れるのは早かった。
まあ、仕方ない。過ぎたことを悔やむのはやめよう。反省はするが、過ぎたことをくよくよと悩まないのが俺のモットーなのだ。
とにかく、アルキオーネの誕生日のパーティまでに何としてでも、熱を下げればよい。そう思っていたのに、なかなか熱は下がらない。元々、病弱の身、発熱には慣れっこだ。とはいえ、節々が痛むし、身体は熱く重い。暫く、体がとろけるチーズになってしまったように身動きが取れなかった。
そうして、幾日も過ぎ、結局、誕生パーティはお流れになってしまった。熱が長引き、楽しみにしていたお祖父様との会話もなく、誕生日はベッドで過ごすはめになるとは俺も思ってもみなかった。とても悔しかったが、熱が出たことは悪いことばかりでもない。
レグルスの護衛のリゲルと仲良くなることが出来たのだ。
どのくらいの仲かと言うと、自分の中では、それはもう親友と呼んでもいいくらいの、今ではレグルスが軽く嫉妬するくらいの仲だ。
レグルスには可哀想なことをしたと思っている。だって、アイツ、あんまり友だちいなさそうだし。その数少ない友人を俺が取ってしまったのは誠に申し訳ない。
勿論、あの一件で出会っただけで、最初から仲良くという訳ではない。
元々、リゲルはレグルスの護衛として俺の屋敷に来ていた。しかし、回数を重ねる毎に意気投合し、レグルスとの会話よりも話す時間が増え、ついにはレグルスなしで屋敷を訪れるようになった。
リゲルが一人で屋敷に来たときは流石に(おいおい、護衛がレグルスから離れて大丈夫なのか?)と俺も思った。でも大丈夫なのだと言う。
リゲル曰く、本来、リゲルは正規の騎士ではなく、レグルスのお友だちという立場でレグルスと共にいたらしい。
それが、「パーティのとき、護衛が煩わしい」と言うレグルスの我儘の為にパーティの間だけ友人兼護衛役をやるようになったのだという。それからその動きが評価され、いつしか正規の騎士に混じって護衛をしたり、警備の相談をされたりと、騎士見習い以上の扱いを受けるようになったのだという。
だから、レグルスの護衛を毎日しているわけでもなく、人手が必要なときだけ仕事をしているらしい。
(まったく、レグルスのお坊ちゃんは甘やかされすぎだ。)
俺はそう思っていたが、リゲルは違った。寧ろ、護衛をやらせてくれているのはレグルスの好意の現れであり、大変名誉なことと受け取っているようだった。
それもそのはず。リゲルは見た目こそ大人のようだが、中身のほうは所謂、騎士を夢見る少年だった。
アクアオーラを問い詰めたときのような理性的で大人っぽい印象とは裏腹に、熱っぽく色々な騎士たちの英雄譚を語る。弟がいれば、こんな感じだったのだろう。
ベッド脇でキラキラと瞳を輝かせて話すリゲルを微笑ましく見つめているときだった。あのゲームのことを思い出す。確か、「枳棘~王子様には棘がある~」の攻略キャラクターの中に騎士のキャラクターがいたはずだ。
改めてリゲルを見つめる。今まで何故気付かなかったのか分からないくらいパッケージに描かれた横顔と同じ顔がそこにはあった。
思わず、「コイツ、もしかしなくても、あのリゲル・ジェードじゃないか!」と叫びそうになったが、ギリギリの理性で堪える。
ゲームの中でのリゲルは、唯一の良心と言っていいほど、この男はスピカに対して紳士であった。
しかし、説明書に書いてあったプロフィールには、「仲良くなればなるほど、残虐で恐ろしい内面を晒すように……」と書かれていた。更に「滅茶苦茶束縛が激しく、自分の視界内にスピカがいないと不機嫌になる」ほどの束縛キャラであり、「シスコン」、「妹のミモザやスピカがピンチになると容赦なく敵を殲滅」し、「血を見ないと気分が済まない」というオプション付きの要注意人物とも書かれていた。
妹の恋人なら断固認めない。速攻別れさせに行く。妹の人生には関わらせたくないような設定の持ち主だと言ってもいいだろう。
しかし、リゲルもレグルス同様、ゲームの中とは違っていた。
性格は穏やかで、誰にでも礼儀正しい。残虐なところなどないように見える。
確かに剣の腕前は一流で、敵の殲滅なんて簡単に出来てしまいそうだけど、その腕前は騎士を夢見て努力し続けてきた結果だった。あのキラキラした目を見て欲しい。あれを見たら分かるはずだ。
それに、友だちと呼べる者がミラ以外にいない俺にとってはもう既にリゲルは親友のような存在になっていた。ゲームの中のキャラに似ているからと関わらないわけにいかない程度にはリゲルに対して好意を抱いていた。
*
「これから暫く、王都にはいるの?」
熱も下がり、動いても大丈夫になった頃、リゲルは俺にそう尋ねた。
俺はスケジュールを思い出す。
本来であれば、領地の豊穣祭の関係もあり、アルキオーネの誕生日前には領地にあるお屋敷に戻るはずであった。
しかし、俺が熱を出してしまったので、オブシディアン家は王都に滞在していた。確かにそろそろ社交界のシーズンだ。おそらく、このまま王都にいるつもりだろう。
確か、前回のシーズンは病弱すぎるアルキオーネはシーズンの途中でひと足もふた足も早く領地のお屋敷に戻り、療養をしていた。今回もそうならないとは言いきれないが、シーズンの途中で帰る予定も今のところない。
「ええ、そのはずですね」
俺は頷きながらそう言った。
「アルキオーネ、君は剣を習いたいんだったよね?」
「ええ、そう……わたくしはもっと強くなりたいんです」
俺はレグルスに負けたくないので魔法を習い始めたり、筋トレしているという話をリゲルにはしていた。勿論、転生の件は隠して。リゲルもそういうトレーニングや鍛錬が好きらしい。だから、俺たちの会話は自然とそういう話ばかりになっていた。
「じゃあ、王都にいる間、一緒に剣を習わない?」
リゲルの申し出は願ってもいないことだった。
「でも……お母様やお父様がなんて言うか……」
良家の子息と令嬢が二人で剣の練習というと、少し怪しい感じがする。勿論、メリーナも伴って行くことになるのだろうが、あまり褒められた行動ではないように思える。
それに、夜に両親に内緒で家を抜け出して、熱を出して帰ってくるような娘の我儘を果たして両親が聞いてくれるのか。
多分、無理だろう。
俺はメリーナをちらりと見た。メリーナは首をブンブンと振っている。
「大丈夫。俺の妹、ミモザのところに遊びに来てくれたことにすればいいんだ!」
「嗚呼、貴方の妹のミモザ様ですね。確かに年も一つしか変わらないので仲良くなったという設定に無理もないと思います。それなら、お母様もきっと許可してくれますね」
それに、その名目でジェード家に行くのであれば、他の人の目も気にならないだろう。
俺はもう一度メリーナを見た。メリーナは少し涙目になって首を振る。
リゲルはメリーナの方を向くと姿勢を改める。
「無理はしないし、させない。メリーナ殿も協力してくれませんか?」
「あの……その……っ」
真剣な眼差しにメリーナは言葉を詰まらせる。
「メリーナ、お願い。このままじゃ、いつまで経ってもわたくしはお荷物のままです。少しだけ、王都にいる間だけで良いんです。ね、メリーナも連れて行きますから。お願いです」
俺は縋るような眼差しをメリーナに向けた。無理をするならメリーナも連れて行けって言ってたし、約束は一応守っているはずだ。
「……アルキオーネのお祖父様もいるし、知らない者に剣を習うよりは安心だと思うのです」
リゲルはメリーナの手を握った。
メリーナは茹で蛸のように真っ赤な顔になると、混乱したように首を横に何度も振った。
リゲルは俺たちと同じ今年、十三歳になる歳だが、見た目はずっと年上のように見える。しかも、乙女ゲームのパッケージになるくらいのイケメンだ。そんな男に手を握られて懇願されたとなると、男に免疫のないメリーナが真っ赤になるのも無理はない。
真っ赤になって首を振るメリーナは可愛らしいが、さて、そろそろ止めないとメリーナの心臓が止まってしまう。
俺は口を開こうとした。
「よいではないか! わたしからも頼む!」
扉の方から不意に声がした。
レグルス王子誘拐事件の黒幕が捕まったあの日から振り返って話をしよう。
時を遡ること、数週間前のことである。
あの日、歩けなくなった俺はリゲルのお姫様抱っこのおかげで無事に王都にあるお屋敷に戻ることが出来た。
が、問題はその後である。屋敷に着いた途端、リゲルの目の前で、俺は倒れたのだ。しかも、前回と同様、熱を出して。
理由は、情けないことに魔法の使いすぎと精神的な疲労によるものだという。
両親とメリーナにまた泣かれてしまった。泣かせないと決意したのに、破れるのは早かった。
まあ、仕方ない。過ぎたことを悔やむのはやめよう。反省はするが、過ぎたことをくよくよと悩まないのが俺のモットーなのだ。
とにかく、アルキオーネの誕生日のパーティまでに何としてでも、熱を下げればよい。そう思っていたのに、なかなか熱は下がらない。元々、病弱の身、発熱には慣れっこだ。とはいえ、節々が痛むし、身体は熱く重い。暫く、体がとろけるチーズになってしまったように身動きが取れなかった。
そうして、幾日も過ぎ、結局、誕生パーティはお流れになってしまった。熱が長引き、楽しみにしていたお祖父様との会話もなく、誕生日はベッドで過ごすはめになるとは俺も思ってもみなかった。とても悔しかったが、熱が出たことは悪いことばかりでもない。
レグルスの護衛のリゲルと仲良くなることが出来たのだ。
どのくらいの仲かと言うと、自分の中では、それはもう親友と呼んでもいいくらいの、今ではレグルスが軽く嫉妬するくらいの仲だ。
レグルスには可哀想なことをしたと思っている。だって、アイツ、あんまり友だちいなさそうだし。その数少ない友人を俺が取ってしまったのは誠に申し訳ない。
勿論、あの一件で出会っただけで、最初から仲良くという訳ではない。
元々、リゲルはレグルスの護衛として俺の屋敷に来ていた。しかし、回数を重ねる毎に意気投合し、レグルスとの会話よりも話す時間が増え、ついにはレグルスなしで屋敷を訪れるようになった。
リゲルが一人で屋敷に来たときは流石に(おいおい、護衛がレグルスから離れて大丈夫なのか?)と俺も思った。でも大丈夫なのだと言う。
リゲル曰く、本来、リゲルは正規の騎士ではなく、レグルスのお友だちという立場でレグルスと共にいたらしい。
それが、「パーティのとき、護衛が煩わしい」と言うレグルスの我儘の為にパーティの間だけ友人兼護衛役をやるようになったのだという。それからその動きが評価され、いつしか正規の騎士に混じって護衛をしたり、警備の相談をされたりと、騎士見習い以上の扱いを受けるようになったのだという。
だから、レグルスの護衛を毎日しているわけでもなく、人手が必要なときだけ仕事をしているらしい。
(まったく、レグルスのお坊ちゃんは甘やかされすぎだ。)
俺はそう思っていたが、リゲルは違った。寧ろ、護衛をやらせてくれているのはレグルスの好意の現れであり、大変名誉なことと受け取っているようだった。
それもそのはず。リゲルは見た目こそ大人のようだが、中身のほうは所謂、騎士を夢見る少年だった。
アクアオーラを問い詰めたときのような理性的で大人っぽい印象とは裏腹に、熱っぽく色々な騎士たちの英雄譚を語る。弟がいれば、こんな感じだったのだろう。
ベッド脇でキラキラと瞳を輝かせて話すリゲルを微笑ましく見つめているときだった。あのゲームのことを思い出す。確か、「枳棘~王子様には棘がある~」の攻略キャラクターの中に騎士のキャラクターがいたはずだ。
改めてリゲルを見つめる。今まで何故気付かなかったのか分からないくらいパッケージに描かれた横顔と同じ顔がそこにはあった。
思わず、「コイツ、もしかしなくても、あのリゲル・ジェードじゃないか!」と叫びそうになったが、ギリギリの理性で堪える。
ゲームの中でのリゲルは、唯一の良心と言っていいほど、この男はスピカに対して紳士であった。
しかし、説明書に書いてあったプロフィールには、「仲良くなればなるほど、残虐で恐ろしい内面を晒すように……」と書かれていた。更に「滅茶苦茶束縛が激しく、自分の視界内にスピカがいないと不機嫌になる」ほどの束縛キャラであり、「シスコン」、「妹のミモザやスピカがピンチになると容赦なく敵を殲滅」し、「血を見ないと気分が済まない」というオプション付きの要注意人物とも書かれていた。
妹の恋人なら断固認めない。速攻別れさせに行く。妹の人生には関わらせたくないような設定の持ち主だと言ってもいいだろう。
しかし、リゲルもレグルス同様、ゲームの中とは違っていた。
性格は穏やかで、誰にでも礼儀正しい。残虐なところなどないように見える。
確かに剣の腕前は一流で、敵の殲滅なんて簡単に出来てしまいそうだけど、その腕前は騎士を夢見て努力し続けてきた結果だった。あのキラキラした目を見て欲しい。あれを見たら分かるはずだ。
それに、友だちと呼べる者がミラ以外にいない俺にとってはもう既にリゲルは親友のような存在になっていた。ゲームの中のキャラに似ているからと関わらないわけにいかない程度にはリゲルに対して好意を抱いていた。
*
「これから暫く、王都にはいるの?」
熱も下がり、動いても大丈夫になった頃、リゲルは俺にそう尋ねた。
俺はスケジュールを思い出す。
本来であれば、領地の豊穣祭の関係もあり、アルキオーネの誕生日前には領地にあるお屋敷に戻るはずであった。
しかし、俺が熱を出してしまったので、オブシディアン家は王都に滞在していた。確かにそろそろ社交界のシーズンだ。おそらく、このまま王都にいるつもりだろう。
確か、前回のシーズンは病弱すぎるアルキオーネはシーズンの途中でひと足もふた足も早く領地のお屋敷に戻り、療養をしていた。今回もそうならないとは言いきれないが、シーズンの途中で帰る予定も今のところない。
「ええ、そのはずですね」
俺は頷きながらそう言った。
「アルキオーネ、君は剣を習いたいんだったよね?」
「ええ、そう……わたくしはもっと強くなりたいんです」
俺はレグルスに負けたくないので魔法を習い始めたり、筋トレしているという話をリゲルにはしていた。勿論、転生の件は隠して。リゲルもそういうトレーニングや鍛錬が好きらしい。だから、俺たちの会話は自然とそういう話ばかりになっていた。
「じゃあ、王都にいる間、一緒に剣を習わない?」
リゲルの申し出は願ってもいないことだった。
「でも……お母様やお父様がなんて言うか……」
良家の子息と令嬢が二人で剣の練習というと、少し怪しい感じがする。勿論、メリーナも伴って行くことになるのだろうが、あまり褒められた行動ではないように思える。
それに、夜に両親に内緒で家を抜け出して、熱を出して帰ってくるような娘の我儘を果たして両親が聞いてくれるのか。
多分、無理だろう。
俺はメリーナをちらりと見た。メリーナは首をブンブンと振っている。
「大丈夫。俺の妹、ミモザのところに遊びに来てくれたことにすればいいんだ!」
「嗚呼、貴方の妹のミモザ様ですね。確かに年も一つしか変わらないので仲良くなったという設定に無理もないと思います。それなら、お母様もきっと許可してくれますね」
それに、その名目でジェード家に行くのであれば、他の人の目も気にならないだろう。
俺はもう一度メリーナを見た。メリーナは少し涙目になって首を振る。
リゲルはメリーナの方を向くと姿勢を改める。
「無理はしないし、させない。メリーナ殿も協力してくれませんか?」
「あの……その……っ」
真剣な眼差しにメリーナは言葉を詰まらせる。
「メリーナ、お願い。このままじゃ、いつまで経ってもわたくしはお荷物のままです。少しだけ、王都にいる間だけで良いんです。ね、メリーナも連れて行きますから。お願いです」
俺は縋るような眼差しをメリーナに向けた。無理をするならメリーナも連れて行けって言ってたし、約束は一応守っているはずだ。
「……アルキオーネのお祖父様もいるし、知らない者に剣を習うよりは安心だと思うのです」
リゲルはメリーナの手を握った。
メリーナは茹で蛸のように真っ赤な顔になると、混乱したように首を横に何度も振った。
リゲルは俺たちと同じ今年、十三歳になる歳だが、見た目はずっと年上のように見える。しかも、乙女ゲームのパッケージになるくらいのイケメンだ。そんな男に手を握られて懇願されたとなると、男に免疫のないメリーナが真っ赤になるのも無理はない。
真っ赤になって首を振るメリーナは可愛らしいが、さて、そろそろ止めないとメリーナの心臓が止まってしまう。
俺は口を開こうとした。
「よいではないか! わたしからも頼む!」
扉の方から不意に声がした。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説

猫かぶり令嬢は王子の愛を望まない
今井ミナト
恋愛
【あざとい系腹黒王子に鈍感干物な猫かぶり令嬢が捕まるまでの物語】
私、エリザベラ・ライーバルは『世界で一番幸せな女の子』のはずだった。
だけど、十歳のお披露目パーティーで前世の記憶――いわゆる干物女子だった自分を思い出してしまう。
難問課題のクリアと、外での猫かぶりを条件に、なんとか今世での干物生活を勝ち取るも、うっかり第三王子の婚約者に収まってしまい……。
いやいや、私は自由に生きたいの。
王子妃も、修道院も私には無理。
ああ、もういっそのこと家出して、庶民として生きたいのに!
お願いだから、婚約なんて白紙に戻して!
※小説家になろうにも公開
※番外編を投稿予定

転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
rita
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!

ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで商売をして生計を立てていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです


前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!

女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる