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一章 真紅の王冠(レグルス編)
22.王妃の処遇
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***
レグルス王子誘拐事件が解決してから約一週間が経った。レグルスはリゲルたち護衛騎士を伴ってオブシディアン家にやって来た。
どうやら、レグルスは本格的に護衛を付けられたらしい。
生憎あの日から体調が悪く、ベッドで横になっていた俺は戸惑いながら、大所帯でやって来たレグルスたちを迎え入れた。
ベッドで話を聞くのは不敬に当たるかと思われたのだが、寧ろ体調の悪いときに来て申し訳ないと、俺がベッドの中で体を起こしたままで話をすることを快く許してくれた。
俺とレグルスはリゲルも交えて当たり障りのない会話をした。
時間にしては十分ほどだっただろうか。短い時間ではあったが、久しぶりの会話ということもあり、俺はすぐに疲れてしまう。やっぱりアルキオーネは体力がない。
俺が疲れたことを察してか、リゲルは「帰りの馬車を手配する」と言って、部屋を出ていった。流石は気遣いのできる男だ。
病み上がりなことや事件のこともあって、どうも気分が重い。俺たちの間にはぎこちない雰囲気が漂っていた。
「あ、えっと……」
「嗚呼、そうでした。メリーナ、レグルス様にモイストポプリをお渡ししたいの。持ってきてくれますか?」
お土産でもあれば話の繋ぎになる。そう思って、俺はメリーナにポプリの瓶を持ってくるようお願いをした。
「モイストポプリ?」
「ええ、庭師から薔薇を貰って作ったんです。とてもいい香りがしますよ。よければデネボラ様にも……」
そう言ってから俺は口を噤んだ。
そういえば、デネボラのその後について俺は何も聞かされていない。ナイフで刺されたことで死んでしまっただとか、「やっぱり罪に問われます。処刑です」なんてことになってないよな。
恐る恐る俺はレグルスを見上げた。
「母上にも?」
「ええ」
レグルスは少し戸惑うような表情をする。
嫌な予感がした。そう言えば、今日のレグルス王子は少し様子がおかしかった。話もいつもなら自分から進んでするはずなのに、リゲルばかりが話していたし、話を聞いているときも何処か上の空だった。
「あの、いえ、やっぱりご迷惑ですよね」
レグルスはその言葉に反応するようにやおら立ち上がる。
直後、ふわっと何かに包まれるような感じがした。それと同時に柔らかく、花のような香りがした。
そう。レグルスが俺を抱きしめていたのだ。
俺の頭の中はクエスチョンマークでいっぱいになる。何が起きているんだ?
「アルキオーネ、ありがとう」
レグルスは俺を抱きしめながらそう呟いた。
「え、あの……それはどういうことですか?」
俺は思いもよらぬ言葉をかけられ、動揺のあまり、声が震えた。
「迷惑なんてとんでもない。アルキオーネのおかげで母上は一命を取り留めたんだ」
「それは何よりでした」
「それに、アルキオーネが、皆が協力してくれたお陰で母上の罪も不問になった。ありがとう」
レグルスはそう言うと、更に俺を強い力で抱きしめた。
物理的な意味でぎゅっと胸が締め付けられる。苦しい。
俺は止めろと大きな声で叫びたい衝動に駆られるが、理性が必死で抵抗する。ダメだ。今の俺は伯爵令嬢だ。そんなことできない。
俺は静かに息を吐くと、冷静な声色を作った。
「そんなことありません。わたくしのせいで、レグルス様の母上にとんでもない怪我を負わせてしまったのです」
本心だった。俺がもっとうまく立ち回れていれば、デネボラは怪我をしなくて済んだのかもしれない。
それに、アクアオーラが直球馬鹿だったから簡単に罠に嵌ってくれたが、もう少し頭の回る人間なら先にデネボラやテオを殺して、それからアントニスを殺そうとしただろう。そうすれば、デネボラのせいにすることが容易だったはずだ。俺はそのことに後から気付いた。
勿論、王妃であるデネボラに護衛はついているはずだ。簡単には殺されないだろうが、アクアオーラも一応護衛のプロだ。本気になれば、上手いこと隙をついて自殺に見せかけて殺すのだって造作もないことだろう。
そもそも、あの誘拐事件だってアクアオーラが隙を作ったから起きたことだ。
薔薇園の中で離れているように言われたランブロスだって俺たちをしっかりと遠くから見守っていてくれていた。
それなのにきちんと誘拐されたのは、アクアオーラが上手いこと護衛たちを誘導してランブロスの目を離させたからだ。あのとき、ランブロスは警備の件で相談があると言われて、俺たちから目を離した。その間にどうやら俺たちはランブロス視界から外れ、誘拐されたらしい。
そんな奴が相手だったのだ。今回はアクアオーラが単独犯でアホだったから、運が良く、上手くいっただけだ。本来であれば、デネボラの死は免れることができないものだったかもしれない。
「そんなことはない!」
レグルスは俺の肩を掴み、叫んだ。
俺はびっくりして何も言えなくなった。
「いいか? わたしが生きて王宮に帰れたのも、わたし自身、信じられなかった母上の無実を信じ、それを証明したのも、全部アルキオーネがやったことだろう」
レグルスは真剣な眼差しで俺を見つめていた。
「いや……でも、もっとうまく動けたはずなんです」
そうだ。俺がもっと早く、レグルスのトラウマを思い出していれば、そもそも誘拐事件なんて起きていなかったかもしれない。
俺だけがレグルスのトラウマのことを知っていたのに。
「何を言っているんだ。十三歳の子どもにこれ以上何ができるんだ。自分の力を過信しすぎるな!」
レグルスの言葉に耳が痛かった。
確かに、俺一人で何とかできるものじゃなく、実際には多くの者の手を借りることになった。
それに、まだまだ体が弱いというのに、無理をした結果、誘拐事件後に体調を崩し、また家族に心配をかけてしまったんだった。
「そうですね。レグルス様の言うとおりです」
「だろう? 素直にわたしの感謝の気持ちを受け取るんだ」
そう言ってレグルスは笑った。
嗚呼、良かった。俺はレグルスの顔を見て、純粋にそう思った。
デネボラの言葉を聞いて、絶望に染まった顔をしていたレグルスを思い出す。あのときと違い、レグルスの瞳は穏やかな色をしていた。
「レグルス様はデネボラ様を許したのですね」
俺がそう言うと、意外にもレグルスは首を横に振った。
「いいや。正直言うとな、母上のことをまだ『母上』と面と向かって呼べない自分がいるんだ。嫉妬でわたしの実母を陥れたことも、脅されたとはいえ誘拐に加担したことも、罪悪感から罰を求め何も言ってくれなかったことも、全部仕方ないと思う反面、俺は心の底から許せていないみたいで。どうしても裏切られたと思ってしまうんだ」
レグルスは伏し目がちに言う。
「そう、ですか……」
無理もない。実の母を殺す引き金になったのは信頼する義理の母の一言だったのだ。どんなに彼女が辛く、苦しい状況だったとしてもだ。その心理状態を理解することはできても共感することは難しい。
その後のデネボラの行動についても、同情の余地があったとしても、もっと違った行動が出来たのではないかと思ってしまう。
勿論、これらは全て他人の俺だから言えることだというのも分かっている。
「許すべきなのに……」
レグルスは呟く。
レグルスの心はデネボラの全てを拒否しているわけではないように思えた。
だって、レグルスは俺の前ではデネボラを「母上」と呼んでいる。レグルスにとって、実感のない産みの母よりも、母と呼べる存在なのはデネボラであるのには違いない。だからこそ、そこまで慕っているからこそ、裏切られたのだと感じるのだろう。
レグルス自身もそれをよく分かっているようで、苦しげな表情を浮かべていた。
だとしたら、俺に出来ることは一つしかない。
「いいえ。わたくしは許さなくていいと思います。許せない自分を今は許してあげてください。そして、デネボラ様を許せると思えたとき、許したらいいんです」
俺はレグルスを許そうと思った。
きっと、レグルスは母を許せない自分を許せないのだ。
デネボラは元々真面目で正しい人間だったのだろう。そのデネボラを母と慕うレグルスは、王族とは正しくあるべきだと思い込んでいるようだった。
同情の余地もあるデネボラを許さないことは正しくないことだと思っているのだろう。だから、自分が許せない。
レグルスが自分を許せないのであれば、俺がレグルスを許してやる他ないと思った。
「嗚呼、ありがとう」
レグルス王子は目を瞑った。
そして、息をゆっくりと吸った。
「でも、いつか許したいんだ。いつ許せるかはわからないが、アルキオーネには、それをそばで見ていてほしい」
レグルスは吐き出すようにそう言うと、強く決心したように俺の顔を見つめた。
「あ、あの……わたくしで良ければ」
これって、実質プロポーズなんじゃないかと頭の中で思うものの、真剣な眼差しに気圧される形で、俺は頷くしかなかった。
「ありがとう」
大輪の薔薇が咲くようにレグルスは晴れ晴れとした笑顔で俺の手を握った。その手はとても温かかった。
仕方ない。今だけは、婚約者のアルキオーネ・オブシディアンとして側にいてやろう。
俺はレグルスにとびきりの笑顔を返してやることにした。
レグルス王子誘拐事件が解決してから約一週間が経った。レグルスはリゲルたち護衛騎士を伴ってオブシディアン家にやって来た。
どうやら、レグルスは本格的に護衛を付けられたらしい。
生憎あの日から体調が悪く、ベッドで横になっていた俺は戸惑いながら、大所帯でやって来たレグルスたちを迎え入れた。
ベッドで話を聞くのは不敬に当たるかと思われたのだが、寧ろ体調の悪いときに来て申し訳ないと、俺がベッドの中で体を起こしたままで話をすることを快く許してくれた。
俺とレグルスはリゲルも交えて当たり障りのない会話をした。
時間にしては十分ほどだっただろうか。短い時間ではあったが、久しぶりの会話ということもあり、俺はすぐに疲れてしまう。やっぱりアルキオーネは体力がない。
俺が疲れたことを察してか、リゲルは「帰りの馬車を手配する」と言って、部屋を出ていった。流石は気遣いのできる男だ。
病み上がりなことや事件のこともあって、どうも気分が重い。俺たちの間にはぎこちない雰囲気が漂っていた。
「あ、えっと……」
「嗚呼、そうでした。メリーナ、レグルス様にモイストポプリをお渡ししたいの。持ってきてくれますか?」
お土産でもあれば話の繋ぎになる。そう思って、俺はメリーナにポプリの瓶を持ってくるようお願いをした。
「モイストポプリ?」
「ええ、庭師から薔薇を貰って作ったんです。とてもいい香りがしますよ。よければデネボラ様にも……」
そう言ってから俺は口を噤んだ。
そういえば、デネボラのその後について俺は何も聞かされていない。ナイフで刺されたことで死んでしまっただとか、「やっぱり罪に問われます。処刑です」なんてことになってないよな。
恐る恐る俺はレグルスを見上げた。
「母上にも?」
「ええ」
レグルスは少し戸惑うような表情をする。
嫌な予感がした。そう言えば、今日のレグルス王子は少し様子がおかしかった。話もいつもなら自分から進んでするはずなのに、リゲルばかりが話していたし、話を聞いているときも何処か上の空だった。
「あの、いえ、やっぱりご迷惑ですよね」
レグルスはその言葉に反応するようにやおら立ち上がる。
直後、ふわっと何かに包まれるような感じがした。それと同時に柔らかく、花のような香りがした。
そう。レグルスが俺を抱きしめていたのだ。
俺の頭の中はクエスチョンマークでいっぱいになる。何が起きているんだ?
「アルキオーネ、ありがとう」
レグルスは俺を抱きしめながらそう呟いた。
「え、あの……それはどういうことですか?」
俺は思いもよらぬ言葉をかけられ、動揺のあまり、声が震えた。
「迷惑なんてとんでもない。アルキオーネのおかげで母上は一命を取り留めたんだ」
「それは何よりでした」
「それに、アルキオーネが、皆が協力してくれたお陰で母上の罪も不問になった。ありがとう」
レグルスはそう言うと、更に俺を強い力で抱きしめた。
物理的な意味でぎゅっと胸が締め付けられる。苦しい。
俺は止めろと大きな声で叫びたい衝動に駆られるが、理性が必死で抵抗する。ダメだ。今の俺は伯爵令嬢だ。そんなことできない。
俺は静かに息を吐くと、冷静な声色を作った。
「そんなことありません。わたくしのせいで、レグルス様の母上にとんでもない怪我を負わせてしまったのです」
本心だった。俺がもっとうまく立ち回れていれば、デネボラは怪我をしなくて済んだのかもしれない。
それに、アクアオーラが直球馬鹿だったから簡単に罠に嵌ってくれたが、もう少し頭の回る人間なら先にデネボラやテオを殺して、それからアントニスを殺そうとしただろう。そうすれば、デネボラのせいにすることが容易だったはずだ。俺はそのことに後から気付いた。
勿論、王妃であるデネボラに護衛はついているはずだ。簡単には殺されないだろうが、アクアオーラも一応護衛のプロだ。本気になれば、上手いこと隙をついて自殺に見せかけて殺すのだって造作もないことだろう。
そもそも、あの誘拐事件だってアクアオーラが隙を作ったから起きたことだ。
薔薇園の中で離れているように言われたランブロスだって俺たちをしっかりと遠くから見守っていてくれていた。
それなのにきちんと誘拐されたのは、アクアオーラが上手いこと護衛たちを誘導してランブロスの目を離させたからだ。あのとき、ランブロスは警備の件で相談があると言われて、俺たちから目を離した。その間にどうやら俺たちはランブロス視界から外れ、誘拐されたらしい。
そんな奴が相手だったのだ。今回はアクアオーラが単独犯でアホだったから、運が良く、上手くいっただけだ。本来であれば、デネボラの死は免れることができないものだったかもしれない。
「そんなことはない!」
レグルスは俺の肩を掴み、叫んだ。
俺はびっくりして何も言えなくなった。
「いいか? わたしが生きて王宮に帰れたのも、わたし自身、信じられなかった母上の無実を信じ、それを証明したのも、全部アルキオーネがやったことだろう」
レグルスは真剣な眼差しで俺を見つめていた。
「いや……でも、もっとうまく動けたはずなんです」
そうだ。俺がもっと早く、レグルスのトラウマを思い出していれば、そもそも誘拐事件なんて起きていなかったかもしれない。
俺だけがレグルスのトラウマのことを知っていたのに。
「何を言っているんだ。十三歳の子どもにこれ以上何ができるんだ。自分の力を過信しすぎるな!」
レグルスの言葉に耳が痛かった。
確かに、俺一人で何とかできるものじゃなく、実際には多くの者の手を借りることになった。
それに、まだまだ体が弱いというのに、無理をした結果、誘拐事件後に体調を崩し、また家族に心配をかけてしまったんだった。
「そうですね。レグルス様の言うとおりです」
「だろう? 素直にわたしの感謝の気持ちを受け取るんだ」
そう言ってレグルスは笑った。
嗚呼、良かった。俺はレグルスの顔を見て、純粋にそう思った。
デネボラの言葉を聞いて、絶望に染まった顔をしていたレグルスを思い出す。あのときと違い、レグルスの瞳は穏やかな色をしていた。
「レグルス様はデネボラ様を許したのですね」
俺がそう言うと、意外にもレグルスは首を横に振った。
「いいや。正直言うとな、母上のことをまだ『母上』と面と向かって呼べない自分がいるんだ。嫉妬でわたしの実母を陥れたことも、脅されたとはいえ誘拐に加担したことも、罪悪感から罰を求め何も言ってくれなかったことも、全部仕方ないと思う反面、俺は心の底から許せていないみたいで。どうしても裏切られたと思ってしまうんだ」
レグルスは伏し目がちに言う。
「そう、ですか……」
無理もない。実の母を殺す引き金になったのは信頼する義理の母の一言だったのだ。どんなに彼女が辛く、苦しい状況だったとしてもだ。その心理状態を理解することはできても共感することは難しい。
その後のデネボラの行動についても、同情の余地があったとしても、もっと違った行動が出来たのではないかと思ってしまう。
勿論、これらは全て他人の俺だから言えることだというのも分かっている。
「許すべきなのに……」
レグルスは呟く。
レグルスの心はデネボラの全てを拒否しているわけではないように思えた。
だって、レグルスは俺の前ではデネボラを「母上」と呼んでいる。レグルスにとって、実感のない産みの母よりも、母と呼べる存在なのはデネボラであるのには違いない。だからこそ、そこまで慕っているからこそ、裏切られたのだと感じるのだろう。
レグルス自身もそれをよく分かっているようで、苦しげな表情を浮かべていた。
だとしたら、俺に出来ることは一つしかない。
「いいえ。わたくしは許さなくていいと思います。許せない自分を今は許してあげてください。そして、デネボラ様を許せると思えたとき、許したらいいんです」
俺はレグルスを許そうと思った。
きっと、レグルスは母を許せない自分を許せないのだ。
デネボラは元々真面目で正しい人間だったのだろう。そのデネボラを母と慕うレグルスは、王族とは正しくあるべきだと思い込んでいるようだった。
同情の余地もあるデネボラを許さないことは正しくないことだと思っているのだろう。だから、自分が許せない。
レグルスが自分を許せないのであれば、俺がレグルスを許してやる他ないと思った。
「嗚呼、ありがとう」
レグルス王子は目を瞑った。
そして、息をゆっくりと吸った。
「でも、いつか許したいんだ。いつ許せるかはわからないが、アルキオーネには、それをそばで見ていてほしい」
レグルスは吐き出すようにそう言うと、強く決心したように俺の顔を見つめた。
「あ、あの……わたくしで良ければ」
これって、実質プロポーズなんじゃないかと頭の中で思うものの、真剣な眼差しに気圧される形で、俺は頷くしかなかった。
「ありがとう」
大輪の薔薇が咲くようにレグルスは晴れ晴れとした笑顔で俺の手を握った。その手はとても温かかった。
仕方ない。今だけは、婚約者のアルキオーネ・オブシディアンとして側にいてやろう。
俺はレグルスにとびきりの笑顔を返してやることにした。
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