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一章 真紅の王冠(レグルス編)
17.おいでませ、黒幕様
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***
王都の外れ、薄暗い森の中にアントニスはいた。そこは、一番近くの民家でも歩いて二十分ほど距離があり、最近、狼が出ると噂にもなっている場所だ。夜になれば人気は全くない。
「おい、来たぞ」
控えめな声を上げながら、アントニスは辺りを見回す。どうやら、待ち合わせの相手はまだ来ていないようだ。
「いないのか?」
アントニスは落ち着かない様子で木々の間を覗いたり頻りに動き回る。
そんなアントニスに向かって近づく男がいた。黒いローブを纏い、目深にフードを被った見るからに怪しい男だった。キラリと月の光に銀色のナイフが浮かぶ。
アントニスは早々にその気配に気づいたようで振り返った。
「貴様が呼び出したんだろう! この裏切り者!」
フードの男は叫びながらアントニスめがけナイフを振るった。
月の光を浴びてナイフは輝きながらアントニスの腹の脇を滑る。意外にもアントニスの動きは俊敏で容易く男の攻撃を避ける。
男の動きもアントニスに負けず劣らず素早い。避けられた瞬間、足をぐっと踏み止め、くるりと身体を返す。そして、アントニスの太腿をめがけ、ナイフを振り下ろした。
アントニスは脚を大きく引いて、ナイフを避けた。一瞬、体制を崩したようにも見えたが、直ぐさま立て直すように身体を捻り、腰の剣を取った。そして、そのままの勢いで横に薙ぐ。剣が光を放ちながら線を描く。その動きの早さはごろつきにしておくには勿体無いもののように思えた。
男は間一髪、アントニスの剣を避けると、後ろに数歩、飛び退く。
「王子の護衛のくせに鈍い動きだな」
アントニスはスライムに似たお腹を震わせて笑った。
男はさっとローブのフードに手をやる。目深に被ったはずのフードの一部はアントニスの足元に落ちていた。
「貴様、ごろつきのくせに! 私が誰だか分かっているのか?」
男はアントニスを睨む。
アントニスはその言葉に笑った。
「さあ? 権力があっても、剣の腕が三流の護衛ってことしか分からないな」
そして、挑発するように首を傾げる。
「私は貴族なんだぞ!」
男はワナワナと震えながら叫ぶ。挑発に乗るような安っぽい男ということは間違いなさそうだ。
「その貴族様が何でまた、俺のような下々の者を狙うんで?」
挑発するようにもう一度アントニスは笑う。そして、剣を構えた。
「貴様が、怖気づいてアイツを王宮に連れて帰ってくるからいけないんだ! 私の計画はめちゃくちゃになったんだぞ!」
男は叫びながらナイフをめちゃくちゃに振り回した。大振りすぎる動きだ。アントニスは難なく避ける。
「はは、それで口封じに。分かりやすい悪役なのはいいな」
「うるさい!」
「で、貴族様? アンタは結局何をしたかったんだ?」
「お前に言うわけないだろう!」
「まあ、確かに。でもさ、そんな勿体ぶったところでどうせどうしようもない計画だったんだろ?」
アントニスは欠伸をして相手を挑発した。
「私の崇高な計画を!!」
「自分一人なら王子様の誘拐なんて大それたこと出来なかったような小物の計画が?」
「うるさいうるさいうるさい!! 王子の誘拐は目的じゃない。手段なんだ!」
「へぇ、それすらまともに出来なかったくせに。何がしたかったんだか……」
アントニスはフードの男を小馬鹿にしたように笑う。
「うるさい小虫のくせに。私は、もっと偉くなるんだ! 偉くなってお前なんか潰してやる!」
「どうだか……実際、そこまで偉くもないんだろ、隊長さん?」
「嗚呼、そうだ! この国は平和だから……だから私は偉くなれないんだよ。だから、王子を誘拐させてそれを助け出すという計画を立てたのに……許せん! ここで死ね!」
男は絶叫しながら突進してくる。
アントニスは華麗に避けると同時に男の足を引っかけた。男は見事に地面をくるくると転がる。
アントニスはオマケに転がった男のケツを蹴り飛ばした。
「はいはい。自白ありがとさん。これで十分ですかね?」
「ああ! 十分だとも! そこまでだ!」
高らかにレグルスの声が響き渡った。
「なんだと?」
男は地面に突っ伏したまま、慌てて顔を隠すが、遅かった。
男とアントニスを取り囲むようにレグルスの護衛と王宮の兵士が現れる。その中にはランブロスやリゲルの姿もあった。
月明かりに照らされて露わになったその男の顔をじっと眺めた。
「まさか、アクアオーラ卿、貴方がそんなことをするなんてな」
そう、無様に地面を這っていたのはレグルスの護衛の隊長、アクアオーラだった。
「何を仰られているんですか。まさかこの男を信じているんじゃないでしょうね。私は誘拐をしておきながらしらばっくれて金をせびってきたこの男を処罰しようと……」
アクアオーラは往生際が悪く、諦めていないようだ。地面を這い、縋るようにレグルスに近付こうとする。
アクアオーラがレグルスの足元に辿り着く前に、アントニスはもう一度、アクアオーラのケツを蹴り飛ばす。アクアオーラはゴロゴロと転がると、木の根にぶつかった。
「まさか、俺だって王子様の護衛のお偉いさんがこんな頭も往生際も悪いやつだとは思いませんでしたよ。ぜーんぶ、聞かれてるのに見苦しいったらないですねぇ」
アントニスはにやにやと笑いながら態と敬語を使い出す。
「貴様!」
アクアオーラはナイフを握り締め、立ち上がった。そして、ワナワナと震えながら、ナイフを振り上げる。
アントニスは剣を構えた。
二人は斬り合うかと思われた。が、すぐにアクアオーラはナイフを落とす。ナイフが地面の上を滑る。アントニスはそれを蹴ってランブロスの方に送った。ランブロスはそのナイフを拾う。
「もうやめましょ。どうせ逃げられないですし、逃がさないので」
リゲルは笑うように呟いた。どうやら、リゲルが石を投げてナイフを落としたらしい。
「まったく。王子の護衛責任者たる貴方がこんなことをするなんて……」
「違う! いや、そうだ! 王妃! 王妃が私に命令をしてきたんだよ!」
アクアオーラはみっともなくそう叫んだ。
「王妃? わたしの母上が計画したことだというのか?」
レグルスは眉根を寄せ、怒りの形相でアクアオーラを睨む。
「そう、そうです。王妃に出世したいのなら力を貸せと言われ、王子を誘拐する計画を持ちかけられたのです。あの女、自分と国王の子どもができたからレグルス王子が邪魔になったんですよ!」
胸糞悪い。俺は吐き出しそうになりながら、アクアオーラの言葉を聞いていた。
「言いたいことはそれだけですか?」
何事もなく、罪を認めれば黙っていようと思っていたが、俺はもう我慢できなかった。レグルスの横まで歩くと、アクアオーラの方を向いた。
「貴女は、アルキオーネ嬢!」
救いの神でも見つけたかのようにアクアオーラは明るい表情で俺を見た。女子どもなら懐柔できると思ったのだろう。つくづくアホだ。
「レグルス様、片方の意見を聞いて判断するのはいけませんわ」
俺は微笑みながらそう言った。
案の定、その言葉にアクアオーラも頷く。
勘違いしてんじゃねえよ。俺は怒りでくらくらする頭を押さえながら、なお微笑みを絶やさなかった。
「ほう? では、アルキオーネの意見を聞こう」
レグルスは芝居がかった口調で答える。
期待に満ちたアクアオーラの瞳に笑いそうになる。
すまんね、おっさん。アンタの期待には応えられないんだ。アントニスが襲われるのからここまで全部、決まっていた。そして、この後に続く俺の言葉すら全て打ち合わせの通りだ。
「いいえ、わたくしではなく、この方に聞いてみなくては……ね?」
俺の言葉に、前に出てきたのはテオ――デネボラの弟だった。
「お時間をいただきありがとうございます」
テオはレグルス王子に頭を下げた。
アクアオーラは絶望に満ちた表情でこちらを見つめていた。
いいね、素敵な顔じゃないか。悪役の末路にぴったりだ。
「さあ、テオ様、お話になってくださいますか?」
俺は最大級の笑顔でテオに話すよう促す。
テオは頷くと、アクアオーラの方を向く。そして、緊張したように唾を飲み込んだ。
「さあ、言ってくれ」
レグルスの言葉にテオは頷くとアクアオーラを睨みつけた。
「僕の姉はこの男に脅されていたんです!」
「まあ、何故ですか?」
俺は驚いたように目を見開き、白々しくそう聞いた。
さあ、黒幕も揃ったことだ。皆で答え合わせと行こうじゃないか。
王都の外れ、薄暗い森の中にアントニスはいた。そこは、一番近くの民家でも歩いて二十分ほど距離があり、最近、狼が出ると噂にもなっている場所だ。夜になれば人気は全くない。
「おい、来たぞ」
控えめな声を上げながら、アントニスは辺りを見回す。どうやら、待ち合わせの相手はまだ来ていないようだ。
「いないのか?」
アントニスは落ち着かない様子で木々の間を覗いたり頻りに動き回る。
そんなアントニスに向かって近づく男がいた。黒いローブを纏い、目深にフードを被った見るからに怪しい男だった。キラリと月の光に銀色のナイフが浮かぶ。
アントニスは早々にその気配に気づいたようで振り返った。
「貴様が呼び出したんだろう! この裏切り者!」
フードの男は叫びながらアントニスめがけナイフを振るった。
月の光を浴びてナイフは輝きながらアントニスの腹の脇を滑る。意外にもアントニスの動きは俊敏で容易く男の攻撃を避ける。
男の動きもアントニスに負けず劣らず素早い。避けられた瞬間、足をぐっと踏み止め、くるりと身体を返す。そして、アントニスの太腿をめがけ、ナイフを振り下ろした。
アントニスは脚を大きく引いて、ナイフを避けた。一瞬、体制を崩したようにも見えたが、直ぐさま立て直すように身体を捻り、腰の剣を取った。そして、そのままの勢いで横に薙ぐ。剣が光を放ちながら線を描く。その動きの早さはごろつきにしておくには勿体無いもののように思えた。
男は間一髪、アントニスの剣を避けると、後ろに数歩、飛び退く。
「王子の護衛のくせに鈍い動きだな」
アントニスはスライムに似たお腹を震わせて笑った。
男はさっとローブのフードに手をやる。目深に被ったはずのフードの一部はアントニスの足元に落ちていた。
「貴様、ごろつきのくせに! 私が誰だか分かっているのか?」
男はアントニスを睨む。
アントニスはその言葉に笑った。
「さあ? 権力があっても、剣の腕が三流の護衛ってことしか分からないな」
そして、挑発するように首を傾げる。
「私は貴族なんだぞ!」
男はワナワナと震えながら叫ぶ。挑発に乗るような安っぽい男ということは間違いなさそうだ。
「その貴族様が何でまた、俺のような下々の者を狙うんで?」
挑発するようにもう一度アントニスは笑う。そして、剣を構えた。
「貴様が、怖気づいてアイツを王宮に連れて帰ってくるからいけないんだ! 私の計画はめちゃくちゃになったんだぞ!」
男は叫びながらナイフをめちゃくちゃに振り回した。大振りすぎる動きだ。アントニスは難なく避ける。
「はは、それで口封じに。分かりやすい悪役なのはいいな」
「うるさい!」
「で、貴族様? アンタは結局何をしたかったんだ?」
「お前に言うわけないだろう!」
「まあ、確かに。でもさ、そんな勿体ぶったところでどうせどうしようもない計画だったんだろ?」
アントニスは欠伸をして相手を挑発した。
「私の崇高な計画を!!」
「自分一人なら王子様の誘拐なんて大それたこと出来なかったような小物の計画が?」
「うるさいうるさいうるさい!! 王子の誘拐は目的じゃない。手段なんだ!」
「へぇ、それすらまともに出来なかったくせに。何がしたかったんだか……」
アントニスはフードの男を小馬鹿にしたように笑う。
「うるさい小虫のくせに。私は、もっと偉くなるんだ! 偉くなってお前なんか潰してやる!」
「どうだか……実際、そこまで偉くもないんだろ、隊長さん?」
「嗚呼、そうだ! この国は平和だから……だから私は偉くなれないんだよ。だから、王子を誘拐させてそれを助け出すという計画を立てたのに……許せん! ここで死ね!」
男は絶叫しながら突進してくる。
アントニスは華麗に避けると同時に男の足を引っかけた。男は見事に地面をくるくると転がる。
アントニスはオマケに転がった男のケツを蹴り飛ばした。
「はいはい。自白ありがとさん。これで十分ですかね?」
「ああ! 十分だとも! そこまでだ!」
高らかにレグルスの声が響き渡った。
「なんだと?」
男は地面に突っ伏したまま、慌てて顔を隠すが、遅かった。
男とアントニスを取り囲むようにレグルスの護衛と王宮の兵士が現れる。その中にはランブロスやリゲルの姿もあった。
月明かりに照らされて露わになったその男の顔をじっと眺めた。
「まさか、アクアオーラ卿、貴方がそんなことをするなんてな」
そう、無様に地面を這っていたのはレグルスの護衛の隊長、アクアオーラだった。
「何を仰られているんですか。まさかこの男を信じているんじゃないでしょうね。私は誘拐をしておきながらしらばっくれて金をせびってきたこの男を処罰しようと……」
アクアオーラは往生際が悪く、諦めていないようだ。地面を這い、縋るようにレグルスに近付こうとする。
アクアオーラがレグルスの足元に辿り着く前に、アントニスはもう一度、アクアオーラのケツを蹴り飛ばす。アクアオーラはゴロゴロと転がると、木の根にぶつかった。
「まさか、俺だって王子様の護衛のお偉いさんがこんな頭も往生際も悪いやつだとは思いませんでしたよ。ぜーんぶ、聞かれてるのに見苦しいったらないですねぇ」
アントニスはにやにやと笑いながら態と敬語を使い出す。
「貴様!」
アクアオーラはナイフを握り締め、立ち上がった。そして、ワナワナと震えながら、ナイフを振り上げる。
アントニスは剣を構えた。
二人は斬り合うかと思われた。が、すぐにアクアオーラはナイフを落とす。ナイフが地面の上を滑る。アントニスはそれを蹴ってランブロスの方に送った。ランブロスはそのナイフを拾う。
「もうやめましょ。どうせ逃げられないですし、逃がさないので」
リゲルは笑うように呟いた。どうやら、リゲルが石を投げてナイフを落としたらしい。
「まったく。王子の護衛責任者たる貴方がこんなことをするなんて……」
「違う! いや、そうだ! 王妃! 王妃が私に命令をしてきたんだよ!」
アクアオーラはみっともなくそう叫んだ。
「王妃? わたしの母上が計画したことだというのか?」
レグルスは眉根を寄せ、怒りの形相でアクアオーラを睨む。
「そう、そうです。王妃に出世したいのなら力を貸せと言われ、王子を誘拐する計画を持ちかけられたのです。あの女、自分と国王の子どもができたからレグルス王子が邪魔になったんですよ!」
胸糞悪い。俺は吐き出しそうになりながら、アクアオーラの言葉を聞いていた。
「言いたいことはそれだけですか?」
何事もなく、罪を認めれば黙っていようと思っていたが、俺はもう我慢できなかった。レグルスの横まで歩くと、アクアオーラの方を向いた。
「貴女は、アルキオーネ嬢!」
救いの神でも見つけたかのようにアクアオーラは明るい表情で俺を見た。女子どもなら懐柔できると思ったのだろう。つくづくアホだ。
「レグルス様、片方の意見を聞いて判断するのはいけませんわ」
俺は微笑みながらそう言った。
案の定、その言葉にアクアオーラも頷く。
勘違いしてんじゃねえよ。俺は怒りでくらくらする頭を押さえながら、なお微笑みを絶やさなかった。
「ほう? では、アルキオーネの意見を聞こう」
レグルスは芝居がかった口調で答える。
期待に満ちたアクアオーラの瞳に笑いそうになる。
すまんね、おっさん。アンタの期待には応えられないんだ。アントニスが襲われるのからここまで全部、決まっていた。そして、この後に続く俺の言葉すら全て打ち合わせの通りだ。
「いいえ、わたくしではなく、この方に聞いてみなくては……ね?」
俺の言葉に、前に出てきたのはテオ――デネボラの弟だった。
「お時間をいただきありがとうございます」
テオはレグルス王子に頭を下げた。
アクアオーラは絶望に満ちた表情でこちらを見つめていた。
いいね、素敵な顔じゃないか。悪役の末路にぴったりだ。
「さあ、テオ様、お話になってくださいますか?」
俺は最大級の笑顔でテオに話すよう促す。
テオは頷くと、アクアオーラの方を向く。そして、緊張したように唾を飲み込んだ。
「さあ、言ってくれ」
レグルスの言葉にテオは頷くとアクアオーラを睨みつけた。
「僕の姉はこの男に脅されていたんです!」
「まあ、何故ですか?」
俺は驚いたように目を見開き、白々しくそう聞いた。
さあ、黒幕も揃ったことだ。皆で答え合わせと行こうじゃないか。
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