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一章 真紅の王冠(レグルス編)
9.アルキオーネ改造計画(後編)
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「急にどうしたんですか、お嬢様?」
「ねえ、メリーナ元気になったところで体力がなければ、また倒れてしまうでしょう?」
「ええ、確かにそうですけど……」
「だったらね、ないものは作り出せばいいと気付いたんです。そう、名付けて体力をつけて元気になっちゃうぞ作戦です!」
「なんて無茶苦茶な!」
メリーナは顔を真っ青にして、今にも倒れそうな顔で叫ぶ。そして、頭を抱え、悩ましい気にうんうんと唸り出す。どうやら相当心配されているらしい。
「あの、無理はしませんよ?」
「勿論です! 私が心労で過労死してしまいます!!」
可愛らしいメリーナの顔は歪み、必死の形相で叫ぶ。そんな顔になるほど負担をかけるつもりはないのにな。
「本当に、無理しませんか、ら……?」
「分かりました」
そう言うと、すっとメリーナは背筋を伸ばし、扉の方へ歩き出した。
「メリーナ、どこへ?」
「お医者様に胃薬をいただきに」
「え?」
「お嬢様の意思は私には変えられません。ですが、このままだと、私の胃が持たなそうだと思いまして……」
メリーナは遠くを見るような目をしていた。生気のない瞳。まるで、前世のバイト先の店長のようだ。
店長、人不足で毎日十二時間労働して疲れきった顔をしてたよな……って、想像だけでメリーナにも同じくらいの負担をさせてるってことかよ。
俺は慌ててメリーナに駆け寄る。
「本当に無理はしません。なんなら、わたくしもお医者様に相談します。相談して無理のない範囲で体力づくりをするので! 安心してください!」
「本当に?」
「本当です! 約束しますから!」
俺の言葉にメリーナは顔を明るくした。
「では、早速、お医者様を呼んで参りますね。絶対、絶対、約束は守ってもらいますからね!」
そう言ってメリーナは嬉しそうに廊下に飛び出していった。
俺の可愛い侍女様にはまったくかなう気がしない。
俺は深くため息を吐いた。
***
さて、メリーナとの約束通り、俺は医者との相談をして体力づくりの計画を立てることになった。
「お医者様、わたくし、まずはランニングから始めようと思いますの」
「ランニング?」
「そう。走り込みというやつです」
「急にそんな強い負荷を掛けたら身体が吃驚してしまいますね」
運動の基礎といえばやっぱりランニングは基本だろう。
それ以外となると、思いつくものは限られてくる。
「では、筋トレを……」
「筋トレ?」
「はい。腕立て伏せ、腹筋、バックエクステンション(背筋)、スクワット辺りの運動をしてみようかと思います」
医者はやろうとしていた筋トレの詳細を尋ねる。
俺はごく一般的な腹筋と腕立て伏せ、バックエクステンション、スクワットのやり方を説明する。
何故だろう。俺の説明を聞いていたメリーナの顔が段々と曇っていく。
医者は俺の説明を聞き終えると大きく息を吐いた。
「本当にご自身が出来ると思ってますか?」
医者はあからさまに呆れたような顔をして言う。
いくら体力がないとはいえ、流石にこの程度の運動が出来ない訳ないだろう。心外だ。
「出来ないのでしょうか?」
「試してみますか?」
医者に促されるまま、俺はベッドに寝転んだ。
まずは腹筋。そして、バックエクステンションからの腕立て伏せ。全て試してみようとするも、芋虫のようにベッドの上でのたうち回るだけで、残念ながらアルキオーネは全くそれらが出来なかった。こんな状態でスクワットなんて試そうものなら恐ろしいことになるだろう。
俺は完全にアルキオーネの身体能力を見誤っていた。
まさか、ここまで動けないとは思ってもみなかった。そりゃあ、ランニングがしたい、筋トレがしたいなんて言い出したら、医者でなくても止めるだろう。
「申し訳ごさいませんでした。どうかお勧めの運動を教えてください」
こんな時は素直に徹するべきだ。俺は素直に教えを乞うことにした。
俺の言葉に医者は大きく頷く。
そして、医者に提案されたのは、筋肉を伸ばす運動――ストレッチだった。なるほど。これなら前世でも馴染みがある。
俺はいくつか医者にお勧めのストレッチを教えてもらった。
教えてもらったストレッチの中には肩凝りに効くものもあって、メリーナも真剣にメモを取っていた。
「あの、これはわたくしもメリーナも必要ないものでは?」
「いいえ、お嬢様。この体操は覚えていて損がないはずです。素晴らしい知識ですよ。今はまだ必要ないですが、今後使う時が来たら、仰ってくださいね。私がこうやって覚えておきますので」
そう言ってメリーナは胸を張った。
「何の事だか分からないですけど、その時はよろしくお願いしますね」
「おまかせください!」
まるで重要な任務を与えられたかのようにメリーナは真剣な顔をして頷く。
パソコンもないこの世界で本当に肩凝りに効くストレッチなんて必要なのだろうか。俺は首を傾げた。
さて、俺は医者の言う通り、さっそく、ストレッチを毎日行ってみた。
たかがストレッチ。されどストレッチ。真剣にやってみると、意外にも運動になっているようで軽い疲労感があった。
体力づくりのために始めたことだが、思いの外、別のところでも効果が現れる。今まではなかなか寝付けない日もあったのだが、最近、夜はぐっすり眠れるようになったのだ。体内リズムが整ってきたのだろう。やたらと身体の調子がいい。
調子がいいと言えば、運動を始めたことでお腹が空くようになったおかげで、最近は特にご飯が美味しく、心なしか肌ツヤもよくなった気がする。
そうなってくると、やはり気になるのが食事の内容だ。
どうせなら筋肉を増やすようなものを摂取しようと、タンパク質多め、脂質少なめ、炭水化物少なめを意識したメニューを俺はリクエストすることにした。
と言っても、この世界ではタンパク質だとか炭水化物という概念がないらしい。
メリーナなんか、「トウモロシのポタージュよりブロッコリーのスープにしてください」と言ったら、「どちらも野菜なのは一緒でしょう? 好き嫌いはよくありません」とお説教をしてくれる。トウモロコシとブロッコリーでは糖質の量が違うのだが、炭水化物という概念がないのだから糖質と言っても通じない。
なんとか厨房のシェフに説明しようとしてみたこともある。それでも、やはり説明が難しく、お願いするにも細すぎるお願いは我儘として映ってしまうようで聞き入れてもらえなかった。
俺は、野菜の糖質に関しては諦めて、取り敢えず、ご飯は食べない、パンは食べないを突き通すことにした。
その分、肉や魚介類、大豆製品、卵、乳製品は食べるからと約束をして。
暫くそんな生活を続けていると、徐々に身体も慣れてきたのか、ストレッチだけでは何となく物足りなくなってきた。
俺はメリーナに頼んで、もう一度医者を呼んで相談をすることにした。
「お医者様、何だか物足りなくなってきたので、他に何かわたくしでも出来る運動はありますか? 出来れば習慣化しやすいものがいいんですけど……」
俺の言葉を受けて、次にお勧めされたのは散歩だった。
週に一、二回、長い時間を歩くよりは毎日短い時間を歩いた方がいいらしい。
俺は、毎日の日課に十分の庭園を散歩を追加した。
十分という時間は非常に短く、気分転換にはよいものの、やはり運動としては少し物足りない。
もう少し……とこっそり五分ばかり時間を増やそうものなら、目敏いメリーナに見つかって直ぐにガゼポか部屋送りにされてしまう。
しかし、この身体はアルキオーネの身体だ。思っている以上に弱い。
それに慣れない運動を沢山して倒れてしまってはメリーナに心労を掛けてしまう。無理は禁物だ。
ランニングできる程度の体力になるまでは時間が掛かりそうだったが、腹筋すら一度も出来なかったスタートから考えれば、成長しているように思えた。
未だに果たされぬ、剣の稽古をつけてもらうこと以外は全て順調だった。
「ねえ、メリーナ元気になったところで体力がなければ、また倒れてしまうでしょう?」
「ええ、確かにそうですけど……」
「だったらね、ないものは作り出せばいいと気付いたんです。そう、名付けて体力をつけて元気になっちゃうぞ作戦です!」
「なんて無茶苦茶な!」
メリーナは顔を真っ青にして、今にも倒れそうな顔で叫ぶ。そして、頭を抱え、悩ましい気にうんうんと唸り出す。どうやら相当心配されているらしい。
「あの、無理はしませんよ?」
「勿論です! 私が心労で過労死してしまいます!!」
可愛らしいメリーナの顔は歪み、必死の形相で叫ぶ。そんな顔になるほど負担をかけるつもりはないのにな。
「本当に、無理しませんか、ら……?」
「分かりました」
そう言うと、すっとメリーナは背筋を伸ばし、扉の方へ歩き出した。
「メリーナ、どこへ?」
「お医者様に胃薬をいただきに」
「え?」
「お嬢様の意思は私には変えられません。ですが、このままだと、私の胃が持たなそうだと思いまして……」
メリーナは遠くを見るような目をしていた。生気のない瞳。まるで、前世のバイト先の店長のようだ。
店長、人不足で毎日十二時間労働して疲れきった顔をしてたよな……って、想像だけでメリーナにも同じくらいの負担をさせてるってことかよ。
俺は慌ててメリーナに駆け寄る。
「本当に無理はしません。なんなら、わたくしもお医者様に相談します。相談して無理のない範囲で体力づくりをするので! 安心してください!」
「本当に?」
「本当です! 約束しますから!」
俺の言葉にメリーナは顔を明るくした。
「では、早速、お医者様を呼んで参りますね。絶対、絶対、約束は守ってもらいますからね!」
そう言ってメリーナは嬉しそうに廊下に飛び出していった。
俺の可愛い侍女様にはまったくかなう気がしない。
俺は深くため息を吐いた。
***
さて、メリーナとの約束通り、俺は医者との相談をして体力づくりの計画を立てることになった。
「お医者様、わたくし、まずはランニングから始めようと思いますの」
「ランニング?」
「そう。走り込みというやつです」
「急にそんな強い負荷を掛けたら身体が吃驚してしまいますね」
運動の基礎といえばやっぱりランニングは基本だろう。
それ以外となると、思いつくものは限られてくる。
「では、筋トレを……」
「筋トレ?」
「はい。腕立て伏せ、腹筋、バックエクステンション(背筋)、スクワット辺りの運動をしてみようかと思います」
医者はやろうとしていた筋トレの詳細を尋ねる。
俺はごく一般的な腹筋と腕立て伏せ、バックエクステンション、スクワットのやり方を説明する。
何故だろう。俺の説明を聞いていたメリーナの顔が段々と曇っていく。
医者は俺の説明を聞き終えると大きく息を吐いた。
「本当にご自身が出来ると思ってますか?」
医者はあからさまに呆れたような顔をして言う。
いくら体力がないとはいえ、流石にこの程度の運動が出来ない訳ないだろう。心外だ。
「出来ないのでしょうか?」
「試してみますか?」
医者に促されるまま、俺はベッドに寝転んだ。
まずは腹筋。そして、バックエクステンションからの腕立て伏せ。全て試してみようとするも、芋虫のようにベッドの上でのたうち回るだけで、残念ながらアルキオーネは全くそれらが出来なかった。こんな状態でスクワットなんて試そうものなら恐ろしいことになるだろう。
俺は完全にアルキオーネの身体能力を見誤っていた。
まさか、ここまで動けないとは思ってもみなかった。そりゃあ、ランニングがしたい、筋トレがしたいなんて言い出したら、医者でなくても止めるだろう。
「申し訳ごさいませんでした。どうかお勧めの運動を教えてください」
こんな時は素直に徹するべきだ。俺は素直に教えを乞うことにした。
俺の言葉に医者は大きく頷く。
そして、医者に提案されたのは、筋肉を伸ばす運動――ストレッチだった。なるほど。これなら前世でも馴染みがある。
俺はいくつか医者にお勧めのストレッチを教えてもらった。
教えてもらったストレッチの中には肩凝りに効くものもあって、メリーナも真剣にメモを取っていた。
「あの、これはわたくしもメリーナも必要ないものでは?」
「いいえ、お嬢様。この体操は覚えていて損がないはずです。素晴らしい知識ですよ。今はまだ必要ないですが、今後使う時が来たら、仰ってくださいね。私がこうやって覚えておきますので」
そう言ってメリーナは胸を張った。
「何の事だか分からないですけど、その時はよろしくお願いしますね」
「おまかせください!」
まるで重要な任務を与えられたかのようにメリーナは真剣な顔をして頷く。
パソコンもないこの世界で本当に肩凝りに効くストレッチなんて必要なのだろうか。俺は首を傾げた。
さて、俺は医者の言う通り、さっそく、ストレッチを毎日行ってみた。
たかがストレッチ。されどストレッチ。真剣にやってみると、意外にも運動になっているようで軽い疲労感があった。
体力づくりのために始めたことだが、思いの外、別のところでも効果が現れる。今まではなかなか寝付けない日もあったのだが、最近、夜はぐっすり眠れるようになったのだ。体内リズムが整ってきたのだろう。やたらと身体の調子がいい。
調子がいいと言えば、運動を始めたことでお腹が空くようになったおかげで、最近は特にご飯が美味しく、心なしか肌ツヤもよくなった気がする。
そうなってくると、やはり気になるのが食事の内容だ。
どうせなら筋肉を増やすようなものを摂取しようと、タンパク質多め、脂質少なめ、炭水化物少なめを意識したメニューを俺はリクエストすることにした。
と言っても、この世界ではタンパク質だとか炭水化物という概念がないらしい。
メリーナなんか、「トウモロシのポタージュよりブロッコリーのスープにしてください」と言ったら、「どちらも野菜なのは一緒でしょう? 好き嫌いはよくありません」とお説教をしてくれる。トウモロコシとブロッコリーでは糖質の量が違うのだが、炭水化物という概念がないのだから糖質と言っても通じない。
なんとか厨房のシェフに説明しようとしてみたこともある。それでも、やはり説明が難しく、お願いするにも細すぎるお願いは我儘として映ってしまうようで聞き入れてもらえなかった。
俺は、野菜の糖質に関しては諦めて、取り敢えず、ご飯は食べない、パンは食べないを突き通すことにした。
その分、肉や魚介類、大豆製品、卵、乳製品は食べるからと約束をして。
暫くそんな生活を続けていると、徐々に身体も慣れてきたのか、ストレッチだけでは何となく物足りなくなってきた。
俺はメリーナに頼んで、もう一度医者を呼んで相談をすることにした。
「お医者様、何だか物足りなくなってきたので、他に何かわたくしでも出来る運動はありますか? 出来れば習慣化しやすいものがいいんですけど……」
俺の言葉を受けて、次にお勧めされたのは散歩だった。
週に一、二回、長い時間を歩くよりは毎日短い時間を歩いた方がいいらしい。
俺は、毎日の日課に十分の庭園を散歩を追加した。
十分という時間は非常に短く、気分転換にはよいものの、やはり運動としては少し物足りない。
もう少し……とこっそり五分ばかり時間を増やそうものなら、目敏いメリーナに見つかって直ぐにガゼポか部屋送りにされてしまう。
しかし、この身体はアルキオーネの身体だ。思っている以上に弱い。
それに慣れない運動を沢山して倒れてしまってはメリーナに心労を掛けてしまう。無理は禁物だ。
ランニングできる程度の体力になるまでは時間が掛かりそうだったが、腹筋すら一度も出来なかったスタートから考えれば、成長しているように思えた。
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