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一章 真紅の王冠(レグルス編)
12.デートのお誘い
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「あら、寒かったかしら。ストールを……」
「いえ、違うんです」
俺は慌てて首を振った。
どうやら、謎の悪寒に震えているのを寒さによるものだと誤解したらしい。
「あの、そう! 御手洗に!」
俺は先ほどのレグルスのキスを思い出して咄嗟に叫んだ。すると、周りからくすくすと笑い声が聞こえた。
しまった。声が大きすぎた!
顔が熱くなるのが分かった。俺はお父様とお母様の返事も待たずにトイレに向かって駆けた。
恥ずかしくて嫌になる。
トイレに着いたところで特に何も用のない俺は、火照る身体を冷ます為に、手を洗う。水は冷んやりとしていて気持ちがいい。
それにしても、流石は王族の住む城のトイレと言うべきか、それとも乙女ゲームの世界のトイレと言うべきか。
前世の日本のトイレと比べれば、ウォシュレットもなければ便座も温かくないものの、花まで飾られていてホテルのトイレのようにピカピカだ。
俺は手を拭うと、パーティ会場戻った。
パーティ会場ではお父様とお母様が俺を待っていた。お父様の口髭をたくわえた顔が朗らかに微笑んでいるのを見て俺はほっと一息吐く。
トイレから戻ってくる間、二人に合流するまで俺は密かに周りを警戒していた。
乙女ゲームの世界に転生、王城、トイレ(もしくはバルコニーや庭園)への移動と来たらリーチが決まったようなものだ。
こういう流れのとき、うっかり一人で行動しようものなら、移動中に何らかの事件に巻き込まれるのだ。しかし、俺のそんな心配を他所にあっさりとパーティ会場に戻ってくることが出来た。
普通な俺が残念すぎる転生したところで、特別なことなんてきっと起きやしないに違いない。
レグルスとの挨拶も終わったことだし、俺は安心してパーティを楽しむことにした。
***
俺は込み上げてくる欠伸を噛み殺すのに必死だった。
ご令嬢たちのよく喋ること。レグルスの一方的な馴れ初め話でも出てきたヴィスヴィエン子爵令嬢のミラはまだまだ話し足りないと、お喋りの輪の中にずっといる。かれこれ、数十分、いや一時間は話しているのではないだろうか。
そう言えば、前世でも、妹と母さんは二人で何時間も話していたことを思い出す。毎日顔を合わせているのによくも話すことがあるもんだと感心していたっけ。
ご令嬢たちの会話の大半はスキャンダルや噂話ばかりだが、内容が濃く、そこから得られる情報量もなかなか多い。
例えば、「レグルス王子の母君が懐妊されて、弟ができた」だとか、「国王陛下が新しい側室が迎えられる予定」だとか、「まだ社交界デビューしていないユークレース家の次男はかっこいいらしい」だとか、「ユーディアライト家の旦那様と妾の間に子供ができてお家騒動」だとか、「街に反王国勢力が集まって会合を開いてる」だとか、嘘か真実か分からないような話から中々興味深い話まで玉石混交の話が飛び交っている。
最初はレグルスの手紙より有意義で面白いと思ったが、それにしても長い。疲れる。疲れて欠伸が止まらない。こんなのずっと聞いていたら頭がおかしくなりそうだ。
不意に軽く肩が叩かれる。
振り返ると、うっすらと日焼けした肌の深緑の髪の少年が立っていた。リゲルだ。
リゲルは人差し指を唇に当て、にんまりと笑っている。
「あちらを……」
リゲルが指差す方を見ると、レグルスが小さな声を上げて手を振っていた。
なるほど。どうやら、黙ってそっと抜け出て来いと言うことらしい。
人を使って何をやってるんだ、あの王子は。
俺は呆れたようにため息を吐いてから、周囲に気付かれないようにそっとその場を離れる。
「レグルス様、どうされましたか?」
「いや、えっと……あの、アルキオーネ」
レグルスはもごもごと口篭る。
いつもの自信に満ちた態度は何処に行ったというのだろう。
「レグルス様?」
レグルスの顔が見る見るうちに赤く染っていく。本当にどうしたと言うのだ。
風邪でも引いたのかと、俺は不審そうにレグルスを見つめた。
「王子」
リゲルは肘でレグルスを突く。
「ああ、あの……アルキオーネ、せっかく王宮に来たんだ。よかったらで構わない。一緒に、母上の薔薇園に行かないか?」
「でも、レグルス様は主役でしょう。いらっしゃらないと周囲が困るのでは?」
「いや、でも……」
煮え切らない態度のレグルスにリゲルはため息を吐く。
「アルキオーネ様、気分転換に外に出るなら今ですよ。婚約の発表の時間もありますし」
リゲルがこっそりと俺に耳打ちをする。
「いえ、わたくしは……」
「ついでに言うと、俺も王子の護衛に疲れてしまったのです。少しの間、王子の相手をしてくださるとありがたいのですが」
リゲルは声を低くした。
なるほど。身長は大きいが、リゲルも十二、三歳の少年だ。王子の護衛ばかりではつまらないに違いない。
歳下に頼まれたとあっては仕方がない。乗ってやるか。
俺はこくりと頷く。
「ありがとうございます、未来の王妃」
冗談っぽく、そう言ってリゲルは笑う。
何だか面白そうな奴だ。コイツとは友達になれそうだ。
「いえ、お心遣いありがとうございます」
俺はくすりと笑いながら返した。
「おい、二人で何を話しているんだ?」
レグルス王子は仲間はずれにされたと思ったのだろうか、不満気な顔で俺たちを睨む。
「薔薇園が素晴らしいので見ないと損をするので是非ともと言われたまでですわ。そんなに勧められては気になりますね」
「では!」
「ええ、是非とも拝見させていただけませんか?」
俺の言葉にレグルスは嬉しそうに頷く。
チョロい。チョロすぎる。このまま素直に育って、婚約破棄までしてくれたらめちゃくちゃ嬉しいぞ、レグルス。
俺は心の底からレグルスの健やかな成長を願った。
「では、俺はこの辺で失礼するので、お二人は仲良くやってください」
「流石、気が利くな!」
レグルスの顔が輝く。
このエロガキ、何を考えているんだ。
少しばかり健やか過ぎやしないか。全く、尻でも蹴り飛ばしてやろうか。
「しかし、王子、ここは様々な人の出入りがありますから危険です。護衛はちゃんとつけていってくださいよ」
リゲルは釘を刺すようにそう言った。
「分かっているよ」
レグルスは不本意だと言わんばかりに頬を膨らましてから、手を上げる。すると、人混みに紛れていた数人の護衛がレグルス王子の近くに寄ってくる。
「外には警備兵もいるし、一人でいいか。そうだな。ランブロス、よろしく頼む」
レグルスの言葉に反応したのは、レグルスの一番近くにいた護衛だった。ランブロスと呼ばれた護衛は頭を垂れて礼をする。
ランブロスは紫色の髪に金の瞳というファンタジー全開のカラーリングだった。前世だったら、紫の髪なんておばさんの髪か、原宿系の女の子の髪でしか見たことがない色だ。
こういうのを見ると、本当にこの世界はゲームの世界なんだなと思う。
「では、婚約発表の時間にはお戻りくださいよ、殿下」
リゲルはにやりと笑いながらそう言うと、急ぐように俺たちと別れた。そして、ご令嬢たちの輪に近づくと、その中の一人の少女に声を掛ける。
ナンパか。リゲルは思っていたよりチャラついた男らしい。確かに女慣れしていそうな雰囲気もあったもんな。
俺は妙に納得しながらリゲルを見つめる。
「庭園よりリゲルが気になるのか?」
「いえ、お祖父様の教え子と聞いていたのでどんな方かと少し興味があっただけです。特に意味はありません」
「そうか、そうか!」
あからさまに不機嫌な声のレグルスを宥める。すると、チョロすぎるレグルスはころりと表情を変える。なんと単純な奴だろう。
「しかし、あのように気軽に女性に声を掛けられるなんて、すごく積極的な方なんだなあと感心しましたわ」
「嗚呼、あれはリゲルの妹だ。確か、花の名前と同じで……そうだ、ミモザだったかな」
「ミモザ……?」
リゲルにミモザ。どこかで聞いたことのある名前だ。
俺は何かを思い出しそうになる。
「リゲルの話はもういいだろ。さあ、時間がなくなる前に薔薇園に行くぞ」
レグルス王子はそう叫ぶと、俺の手を引いた。
俺は慌てて、それについていった。
「いえ、違うんです」
俺は慌てて首を振った。
どうやら、謎の悪寒に震えているのを寒さによるものだと誤解したらしい。
「あの、そう! 御手洗に!」
俺は先ほどのレグルスのキスを思い出して咄嗟に叫んだ。すると、周りからくすくすと笑い声が聞こえた。
しまった。声が大きすぎた!
顔が熱くなるのが分かった。俺はお父様とお母様の返事も待たずにトイレに向かって駆けた。
恥ずかしくて嫌になる。
トイレに着いたところで特に何も用のない俺は、火照る身体を冷ます為に、手を洗う。水は冷んやりとしていて気持ちがいい。
それにしても、流石は王族の住む城のトイレと言うべきか、それとも乙女ゲームの世界のトイレと言うべきか。
前世の日本のトイレと比べれば、ウォシュレットもなければ便座も温かくないものの、花まで飾られていてホテルのトイレのようにピカピカだ。
俺は手を拭うと、パーティ会場戻った。
パーティ会場ではお父様とお母様が俺を待っていた。お父様の口髭をたくわえた顔が朗らかに微笑んでいるのを見て俺はほっと一息吐く。
トイレから戻ってくる間、二人に合流するまで俺は密かに周りを警戒していた。
乙女ゲームの世界に転生、王城、トイレ(もしくはバルコニーや庭園)への移動と来たらリーチが決まったようなものだ。
こういう流れのとき、うっかり一人で行動しようものなら、移動中に何らかの事件に巻き込まれるのだ。しかし、俺のそんな心配を他所にあっさりとパーティ会場に戻ってくることが出来た。
普通な俺が残念すぎる転生したところで、特別なことなんてきっと起きやしないに違いない。
レグルスとの挨拶も終わったことだし、俺は安心してパーティを楽しむことにした。
***
俺は込み上げてくる欠伸を噛み殺すのに必死だった。
ご令嬢たちのよく喋ること。レグルスの一方的な馴れ初め話でも出てきたヴィスヴィエン子爵令嬢のミラはまだまだ話し足りないと、お喋りの輪の中にずっといる。かれこれ、数十分、いや一時間は話しているのではないだろうか。
そう言えば、前世でも、妹と母さんは二人で何時間も話していたことを思い出す。毎日顔を合わせているのによくも話すことがあるもんだと感心していたっけ。
ご令嬢たちの会話の大半はスキャンダルや噂話ばかりだが、内容が濃く、そこから得られる情報量もなかなか多い。
例えば、「レグルス王子の母君が懐妊されて、弟ができた」だとか、「国王陛下が新しい側室が迎えられる予定」だとか、「まだ社交界デビューしていないユークレース家の次男はかっこいいらしい」だとか、「ユーディアライト家の旦那様と妾の間に子供ができてお家騒動」だとか、「街に反王国勢力が集まって会合を開いてる」だとか、嘘か真実か分からないような話から中々興味深い話まで玉石混交の話が飛び交っている。
最初はレグルスの手紙より有意義で面白いと思ったが、それにしても長い。疲れる。疲れて欠伸が止まらない。こんなのずっと聞いていたら頭がおかしくなりそうだ。
不意に軽く肩が叩かれる。
振り返ると、うっすらと日焼けした肌の深緑の髪の少年が立っていた。リゲルだ。
リゲルは人差し指を唇に当て、にんまりと笑っている。
「あちらを……」
リゲルが指差す方を見ると、レグルスが小さな声を上げて手を振っていた。
なるほど。どうやら、黙ってそっと抜け出て来いと言うことらしい。
人を使って何をやってるんだ、あの王子は。
俺は呆れたようにため息を吐いてから、周囲に気付かれないようにそっとその場を離れる。
「レグルス様、どうされましたか?」
「いや、えっと……あの、アルキオーネ」
レグルスはもごもごと口篭る。
いつもの自信に満ちた態度は何処に行ったというのだろう。
「レグルス様?」
レグルスの顔が見る見るうちに赤く染っていく。本当にどうしたと言うのだ。
風邪でも引いたのかと、俺は不審そうにレグルスを見つめた。
「王子」
リゲルは肘でレグルスを突く。
「ああ、あの……アルキオーネ、せっかく王宮に来たんだ。よかったらで構わない。一緒に、母上の薔薇園に行かないか?」
「でも、レグルス様は主役でしょう。いらっしゃらないと周囲が困るのでは?」
「いや、でも……」
煮え切らない態度のレグルスにリゲルはため息を吐く。
「アルキオーネ様、気分転換に外に出るなら今ですよ。婚約の発表の時間もありますし」
リゲルがこっそりと俺に耳打ちをする。
「いえ、わたくしは……」
「ついでに言うと、俺も王子の護衛に疲れてしまったのです。少しの間、王子の相手をしてくださるとありがたいのですが」
リゲルは声を低くした。
なるほど。身長は大きいが、リゲルも十二、三歳の少年だ。王子の護衛ばかりではつまらないに違いない。
歳下に頼まれたとあっては仕方がない。乗ってやるか。
俺はこくりと頷く。
「ありがとうございます、未来の王妃」
冗談っぽく、そう言ってリゲルは笑う。
何だか面白そうな奴だ。コイツとは友達になれそうだ。
「いえ、お心遣いありがとうございます」
俺はくすりと笑いながら返した。
「おい、二人で何を話しているんだ?」
レグルス王子は仲間はずれにされたと思ったのだろうか、不満気な顔で俺たちを睨む。
「薔薇園が素晴らしいので見ないと損をするので是非ともと言われたまでですわ。そんなに勧められては気になりますね」
「では!」
「ええ、是非とも拝見させていただけませんか?」
俺の言葉にレグルスは嬉しそうに頷く。
チョロい。チョロすぎる。このまま素直に育って、婚約破棄までしてくれたらめちゃくちゃ嬉しいぞ、レグルス。
俺は心の底からレグルスの健やかな成長を願った。
「では、俺はこの辺で失礼するので、お二人は仲良くやってください」
「流石、気が利くな!」
レグルスの顔が輝く。
このエロガキ、何を考えているんだ。
少しばかり健やか過ぎやしないか。全く、尻でも蹴り飛ばしてやろうか。
「しかし、王子、ここは様々な人の出入りがありますから危険です。護衛はちゃんとつけていってくださいよ」
リゲルは釘を刺すようにそう言った。
「分かっているよ」
レグルスは不本意だと言わんばかりに頬を膨らましてから、手を上げる。すると、人混みに紛れていた数人の護衛がレグルス王子の近くに寄ってくる。
「外には警備兵もいるし、一人でいいか。そうだな。ランブロス、よろしく頼む」
レグルスの言葉に反応したのは、レグルスの一番近くにいた護衛だった。ランブロスと呼ばれた護衛は頭を垂れて礼をする。
ランブロスは紫色の髪に金の瞳というファンタジー全開のカラーリングだった。前世だったら、紫の髪なんておばさんの髪か、原宿系の女の子の髪でしか見たことがない色だ。
こういうのを見ると、本当にこの世界はゲームの世界なんだなと思う。
「では、婚約発表の時間にはお戻りくださいよ、殿下」
リゲルはにやりと笑いながらそう言うと、急ぐように俺たちと別れた。そして、ご令嬢たちの輪に近づくと、その中の一人の少女に声を掛ける。
ナンパか。リゲルは思っていたよりチャラついた男らしい。確かに女慣れしていそうな雰囲気もあったもんな。
俺は妙に納得しながらリゲルを見つめる。
「庭園よりリゲルが気になるのか?」
「いえ、お祖父様の教え子と聞いていたのでどんな方かと少し興味があっただけです。特に意味はありません」
「そうか、そうか!」
あからさまに不機嫌な声のレグルスを宥める。すると、チョロすぎるレグルスはころりと表情を変える。なんと単純な奴だろう。
「しかし、あのように気軽に女性に声を掛けられるなんて、すごく積極的な方なんだなあと感心しましたわ」
「嗚呼、あれはリゲルの妹だ。確か、花の名前と同じで……そうだ、ミモザだったかな」
「ミモザ……?」
リゲルにミモザ。どこかで聞いたことのある名前だ。
俺は何かを思い出しそうになる。
「リゲルの話はもういいだろ。さあ、時間がなくなる前に薔薇園に行くぞ」
レグルス王子はそう叫ぶと、俺の手を引いた。
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