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一章 真紅の王冠(レグルス編)
8.アルキオーネ改造計画(前編)
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***
「お父様は執務室にいるんですね」
「はい、この時間は報告書の確認をしているはずかと」
「ありがとう、メリーナ」
完全に熱が下がったので、俺は真っ先にお父様に会いに行くことにした。勿論、お願いごとを聞いてもらうためだ。
熱が下がる前にお願いごとなんてしたら、「熱が下がってからにしなさい」と言われるに決まっている。だから、今日までずっと我慢をしてきた。
やっと、言える。そう思うと、嬉しい反面、断られたらどうしようかと緊張していた。
「お嬢様、本当にあのことを頼みに行かれるのですか?」
俺の緊張が移ったのだろうか。後ろをついてきたメリーナはいつになく緊張したような口調で言った。
メリーナには、俺のお父様へのお願いごとが何なのかを既に話していた。
「ええ、レグルス様の婚約者になったからには、もう二度と情けないところを見せたくないんですもの」
俺の言葉にメリーナはきゅっと唇を結び、顔に力を入れて、なんとも言えない変な顔をした。
「そんなこと! お嬢様は情けなくなんかありません」
「ふふ、ありがとう」
メリーナはそう言ってくれるものの、実際、俺は情けなくて、とても残念な人間だった。
でも、そんな俺とはおさらばする。俺は今日から変わる。そう、変わらなければならないのだ。
俺はお父様の書斎の扉をノックした。中からお父様の声がした。俺は緊張しながら扉を開いた。
「失礼致します」
軽く会釈をしながら部屋に入る。
なんだかバイトの面接みたいだ。でも、バイトの面接のときより遥かに緊張する。
前世の知識に則って、掌に「の」か「人」でも書いて飲み込んでおけばよかったと後悔するが、今更過ぎる。目の前のお父様と目が合った。
「どうしたんだい、アルキオーネ?」
お父様は書類を書く手を止めて、笑顔をこちらに向ける。
「お父様にお願いがあります。わたくしに魔法と剣の稽古をつけてください。お父様がご無理であれば教師をつけていただくだけで結構です。何卒、お願い致します」
俺はお父様に向かってそう言った。
「剣? アルキオーネ、まだ熱でもあるのかい?」
お父様はオロオロと立ち上がると、俺の額に手を当てた。
「いえ、お父様。わたくし、痛感致しました。外でお茶をするだけで熱が出てしまうような弱く、何も出来ない身体をなんとかしたいのです。このままではわたくしはレグルス様の足手まといです。ですから、わたくしはもっと強くならねばなりません。どうか、お願いします」
俺はお父様を強く見据えた。
自分の弱さを痛感し、どうにかしなければならないのは事実であった。が、レグルスの為なんてのは嘘だ。俺は俺が生きる為に強くならなければならないのだ。
しかし、それをバカ正直に言ったところでお父様が納得するはずがない。お父様が納得しそうで、アルキオーネが言いそうな理由を考えた結果がこれであった。
現にお父様は唸りながら考え込んでいる様子だった。
「お願い致します」
俺は念を押すように今度は頭を下げてお願いをした。
「魔法だけではダメかね?」
お父様は諭すように優しく俺に問う。
「それでは足りないのです。わたくしに圧倒的に足りないのは体力です。レグルス様が危険に陥ったときですら助けられず、倒れてしまうような、そんな妃にわたくしはなりたくないのです」
「そうか……しかし……」
お父様はドカッと座ると、困ったように頭を抱えた。
「お父様、お願い致します」
「いや、ダメだ」
「そんな……」
俺は肩を落とし、絨毯を見つめた。
倒れたばかりだもの。やっぱりお願いに無理があったか。
「熱を出したばかりなんだ。一度に二つもなんて無理だ。まずは魔法から始めよう」
「では……!」
「魔法を使うのだって体力が要る。まずは魔法。熱も出さず、上手く魔法が使えるようになったら、剣術を教えることを考えてやろう」
「ありがとうございます!」
俺は嬉しくて飛び上がりたいような気持ちになった。
しかし、淑女はけしてそんなことはしないのだ。俺は静かに喜びを噛み締めた。
「今のところは考えるだけだぞ? プレイオーネが何と言うか分からないからな。相談しておくよ」
プレイオーネ――お母様のことだ。確かにお母様は心配性だ。反対するかもしれない。
それでも、考えると言ってもらえるだけで嬉しかった。
「それで結構です。よろしくお願いします」
「剣はともかく、魔法は少々不得手だ。とりあえず、優秀そうな教師を探しておこう。これでどうだい?」
「ええ、お父様に教えていただけないのは残念ですが、とても嬉しいです。お願いをきいてくださり、本当にありがとうございます」
「では、教師が決まり次第、すぐにでも魔法の稽古を始められるよう体調を整えておくのだよ」
「はい、お父様!」
こうして俺は魔法の稽古をつけてもらえることになった。
これで、俺は変わるんだ。アルキオーネであることを理由に、できることを怠け、大切な人に辛い思いをさせてしまった情けない自分から。
俺はレグルス王子以上の男になる。
そして、両親もメリーナも泣かせずに、アルキオーネの運命を変えてやるんだ。
***
お父様はすぐに俺の願いを叶えてくれた。
まずは週に二度ほど、魔法を教えてくれる教師を付けてくれることになった。
教師の名前はディーナ。名前から察していただける通り、女教師である。
既に数回の授業を終えたが、彼女は教え方が上手く、生徒の興味を引きながら分かりやすく授業をしてくれる。その上、俺の体調を見ながら授業の進め方を考え、柔軟に対応してくれるのは流石としかいいようがない。まさに優秀すぎる教師だった。
そんな優秀すぎる教師が教えてくれる魔法について、この数回の授業で分かったことがいくつかある。
まず、この世界では、ゲームや小説、漫画にあるようなステータスウインドウのような便利なものはないということだ。しかも、自分の得意とする属性を調べるような装置もないらしい。
だから、魔法の習得もあまり効率的では無い方法で学習する。まず、火、水、土、風の四つの属性を学ぶ。これらは基礎中の基礎で、四大属性と呼ばれている。この四つの魔法をそれぞれある程度操れるようになってから、各々が得意とする魔法に特化したり、四大属性の組み合わせで魔法を応用したりしていくのだという。
というのも、一般的な魔法は全て4大属性によって成り立っているからだと言う。物語などでよく見かける氷や雷の魔法などは、一見、その他の属性のように見えるが実は四大属性の応用なのだ。
ただ、この世に例外のない規則はないという言葉があるように、魔法にも例外として四大属性の全てに属しない魔法というものがある。
それは無属性の魔法と呼ばれていて、特殊な血統だとか特殊な環境に適応した者だけが扱うもので、他に類のない特別な魔法らしい。
らしいと言うのは、アルキオーネはごく一般的な才能の持ち主でそういった魔法には無縁の生活をしていたからだ。
「火の魔法がこれで……」
俺は目の前の蝋燭に火をつけた。
「水の魔法がこれ……」
そして、目の前の蝋燭に軽く水鉄砲のように指先から水を放つ。
火を付けたり、消したり、なんて生産性のないことをしているのだと思う人もいるだろう。実はこれは授業でやったことのおさらいをしているところなのだ。
ディーナ女史はいないものの、お目付け役には側にメリーナがいた。
「お嬢様、すごいです!」
「それほどでもないですよ。メリーナだってこのくらい出来るでしょう?」
「そ、それは出来ますけど、でも、まだ二、三回しか授業を受けてないのにここまでできるなんて、やっぱりお嬢様は天才なんですよ」
メリーナが興奮したように俺の手を握った。
確かに、この数回の授業で、俺はごくごく初歩的な魔法ならいくつか使えるようになっていた。
先程のようにマッチ棒に灯る火程度なら簡単に出せるようになったし、水もコップ一杯程度ならすぐに出すことが出来た。
でも、土の魔法はイメージが難しく、この前の授業では地面が少し動いただけだった。
「でも、土魔法が苦手で、少し練習をしたい……」
「外はもう少し元気になってからです。先生がいる日にしっかりと見てもらいましょう」
メリーナは手厳しい。倒れたこともあって、まだまだお許しが出ないようだ。
「それじゃあ、風魔法の練習も」
「部屋の中で使ったら大変なことになりますよ?」
「やっぱり、だめ、ですよね」
「勿論です」
俺は愛想笑いをした。
実は、アルキオーネが一番、得意だったのは風の魔法だった。
風を起こし、落ち葉を集めたりは勿論、一時的に雨を凌げるような空気の層を自分の頭上に作ったりすることができるようになっていた。
出来ることが増えてくると、魔法を使うのが楽しくなってくる。
しかし、知っている風魔法は室内で使えるような魔法が少なかった。
もっと外に出れたらいいのに。そうしたら、使用人が落ち葉を掃いていたら魔法でそれを手伝うとか、洗濯物が飛んできたら魔法でそれを上手くキャッチするとか、生っている果物を採るときに使うとか、色々試せるのにな。
元気になれば、もっと体力があれば……
「そう、そうね。体力をつけましょう!」
「お父様は執務室にいるんですね」
「はい、この時間は報告書の確認をしているはずかと」
「ありがとう、メリーナ」
完全に熱が下がったので、俺は真っ先にお父様に会いに行くことにした。勿論、お願いごとを聞いてもらうためだ。
熱が下がる前にお願いごとなんてしたら、「熱が下がってからにしなさい」と言われるに決まっている。だから、今日までずっと我慢をしてきた。
やっと、言える。そう思うと、嬉しい反面、断られたらどうしようかと緊張していた。
「お嬢様、本当にあのことを頼みに行かれるのですか?」
俺の緊張が移ったのだろうか。後ろをついてきたメリーナはいつになく緊張したような口調で言った。
メリーナには、俺のお父様へのお願いごとが何なのかを既に話していた。
「ええ、レグルス様の婚約者になったからには、もう二度と情けないところを見せたくないんですもの」
俺の言葉にメリーナはきゅっと唇を結び、顔に力を入れて、なんとも言えない変な顔をした。
「そんなこと! お嬢様は情けなくなんかありません」
「ふふ、ありがとう」
メリーナはそう言ってくれるものの、実際、俺は情けなくて、とても残念な人間だった。
でも、そんな俺とはおさらばする。俺は今日から変わる。そう、変わらなければならないのだ。
俺はお父様の書斎の扉をノックした。中からお父様の声がした。俺は緊張しながら扉を開いた。
「失礼致します」
軽く会釈をしながら部屋に入る。
なんだかバイトの面接みたいだ。でも、バイトの面接のときより遥かに緊張する。
前世の知識に則って、掌に「の」か「人」でも書いて飲み込んでおけばよかったと後悔するが、今更過ぎる。目の前のお父様と目が合った。
「どうしたんだい、アルキオーネ?」
お父様は書類を書く手を止めて、笑顔をこちらに向ける。
「お父様にお願いがあります。わたくしに魔法と剣の稽古をつけてください。お父様がご無理であれば教師をつけていただくだけで結構です。何卒、お願い致します」
俺はお父様に向かってそう言った。
「剣? アルキオーネ、まだ熱でもあるのかい?」
お父様はオロオロと立ち上がると、俺の額に手を当てた。
「いえ、お父様。わたくし、痛感致しました。外でお茶をするだけで熱が出てしまうような弱く、何も出来ない身体をなんとかしたいのです。このままではわたくしはレグルス様の足手まといです。ですから、わたくしはもっと強くならねばなりません。どうか、お願いします」
俺はお父様を強く見据えた。
自分の弱さを痛感し、どうにかしなければならないのは事実であった。が、レグルスの為なんてのは嘘だ。俺は俺が生きる為に強くならなければならないのだ。
しかし、それをバカ正直に言ったところでお父様が納得するはずがない。お父様が納得しそうで、アルキオーネが言いそうな理由を考えた結果がこれであった。
現にお父様は唸りながら考え込んでいる様子だった。
「お願い致します」
俺は念を押すように今度は頭を下げてお願いをした。
「魔法だけではダメかね?」
お父様は諭すように優しく俺に問う。
「それでは足りないのです。わたくしに圧倒的に足りないのは体力です。レグルス様が危険に陥ったときですら助けられず、倒れてしまうような、そんな妃にわたくしはなりたくないのです」
「そうか……しかし……」
お父様はドカッと座ると、困ったように頭を抱えた。
「お父様、お願い致します」
「いや、ダメだ」
「そんな……」
俺は肩を落とし、絨毯を見つめた。
倒れたばかりだもの。やっぱりお願いに無理があったか。
「熱を出したばかりなんだ。一度に二つもなんて無理だ。まずは魔法から始めよう」
「では……!」
「魔法を使うのだって体力が要る。まずは魔法。熱も出さず、上手く魔法が使えるようになったら、剣術を教えることを考えてやろう」
「ありがとうございます!」
俺は嬉しくて飛び上がりたいような気持ちになった。
しかし、淑女はけしてそんなことはしないのだ。俺は静かに喜びを噛み締めた。
「今のところは考えるだけだぞ? プレイオーネが何と言うか分からないからな。相談しておくよ」
プレイオーネ――お母様のことだ。確かにお母様は心配性だ。反対するかもしれない。
それでも、考えると言ってもらえるだけで嬉しかった。
「それで結構です。よろしくお願いします」
「剣はともかく、魔法は少々不得手だ。とりあえず、優秀そうな教師を探しておこう。これでどうだい?」
「ええ、お父様に教えていただけないのは残念ですが、とても嬉しいです。お願いをきいてくださり、本当にありがとうございます」
「では、教師が決まり次第、すぐにでも魔法の稽古を始められるよう体調を整えておくのだよ」
「はい、お父様!」
こうして俺は魔法の稽古をつけてもらえることになった。
これで、俺は変わるんだ。アルキオーネであることを理由に、できることを怠け、大切な人に辛い思いをさせてしまった情けない自分から。
俺はレグルス王子以上の男になる。
そして、両親もメリーナも泣かせずに、アルキオーネの運命を変えてやるんだ。
***
お父様はすぐに俺の願いを叶えてくれた。
まずは週に二度ほど、魔法を教えてくれる教師を付けてくれることになった。
教師の名前はディーナ。名前から察していただける通り、女教師である。
既に数回の授業を終えたが、彼女は教え方が上手く、生徒の興味を引きながら分かりやすく授業をしてくれる。その上、俺の体調を見ながら授業の進め方を考え、柔軟に対応してくれるのは流石としかいいようがない。まさに優秀すぎる教師だった。
そんな優秀すぎる教師が教えてくれる魔法について、この数回の授業で分かったことがいくつかある。
まず、この世界では、ゲームや小説、漫画にあるようなステータスウインドウのような便利なものはないということだ。しかも、自分の得意とする属性を調べるような装置もないらしい。
だから、魔法の習得もあまり効率的では無い方法で学習する。まず、火、水、土、風の四つの属性を学ぶ。これらは基礎中の基礎で、四大属性と呼ばれている。この四つの魔法をそれぞれある程度操れるようになってから、各々が得意とする魔法に特化したり、四大属性の組み合わせで魔法を応用したりしていくのだという。
というのも、一般的な魔法は全て4大属性によって成り立っているからだと言う。物語などでよく見かける氷や雷の魔法などは、一見、その他の属性のように見えるが実は四大属性の応用なのだ。
ただ、この世に例外のない規則はないという言葉があるように、魔法にも例外として四大属性の全てに属しない魔法というものがある。
それは無属性の魔法と呼ばれていて、特殊な血統だとか特殊な環境に適応した者だけが扱うもので、他に類のない特別な魔法らしい。
らしいと言うのは、アルキオーネはごく一般的な才能の持ち主でそういった魔法には無縁の生活をしていたからだ。
「火の魔法がこれで……」
俺は目の前の蝋燭に火をつけた。
「水の魔法がこれ……」
そして、目の前の蝋燭に軽く水鉄砲のように指先から水を放つ。
火を付けたり、消したり、なんて生産性のないことをしているのだと思う人もいるだろう。実はこれは授業でやったことのおさらいをしているところなのだ。
ディーナ女史はいないものの、お目付け役には側にメリーナがいた。
「お嬢様、すごいです!」
「それほどでもないですよ。メリーナだってこのくらい出来るでしょう?」
「そ、それは出来ますけど、でも、まだ二、三回しか授業を受けてないのにここまでできるなんて、やっぱりお嬢様は天才なんですよ」
メリーナが興奮したように俺の手を握った。
確かに、この数回の授業で、俺はごくごく初歩的な魔法ならいくつか使えるようになっていた。
先程のようにマッチ棒に灯る火程度なら簡単に出せるようになったし、水もコップ一杯程度ならすぐに出すことが出来た。
でも、土の魔法はイメージが難しく、この前の授業では地面が少し動いただけだった。
「でも、土魔法が苦手で、少し練習をしたい……」
「外はもう少し元気になってからです。先生がいる日にしっかりと見てもらいましょう」
メリーナは手厳しい。倒れたこともあって、まだまだお許しが出ないようだ。
「それじゃあ、風魔法の練習も」
「部屋の中で使ったら大変なことになりますよ?」
「やっぱり、だめ、ですよね」
「勿論です」
俺は愛想笑いをした。
実は、アルキオーネが一番、得意だったのは風の魔法だった。
風を起こし、落ち葉を集めたりは勿論、一時的に雨を凌げるような空気の層を自分の頭上に作ったりすることができるようになっていた。
出来ることが増えてくると、魔法を使うのが楽しくなってくる。
しかし、知っている風魔法は室内で使えるような魔法が少なかった。
もっと外に出れたらいいのに。そうしたら、使用人が落ち葉を掃いていたら魔法でそれを手伝うとか、洗濯物が飛んできたら魔法でそれを上手くキャッチするとか、生っている果物を採るときに使うとか、色々試せるのにな。
元気になれば、もっと体力があれば……
「そう、そうね。体力をつけましょう!」
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