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二、追ってくる過去
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◇
「すまない」
「いや、俺がしろって言ったからだろ?」
魔王は俺にできた無数の痣を撫でながら、しゅんと肩を落とした。
いつもは傲慢尊大な魔王が意気消沈している姿に笑いを禁じ得ない。
大きなナリしてなんて情けない顔をしているんだ。
俺は腹を抱えて笑った。
「いったーっ!」
笑った拍子にズキリと腹の中と腰とお尻がほぼ同時に痛む。
どうやら俺の下半身は今日は使い物にならないようだ。
因みに、痣の方はあまり痛くはい。
だから、いつどのようにしてできたのは定かではない。
勿論、例の行為に無茶苦茶興奮して夢中だったせいもあるんだろうけど、こんなになるまで気付かないなんて。
至るところにできていて、正直引く。
やっぱりこういうことはベッドの上でするものなんだな。
「治す」
魔王はそう呟いてまた辺りに漂う淡い光の粒を集め始めた。
魔力を集めて俺の身体を治す気でいるらしい。
既に俺の中では魔王の魔力が循環して未だに熱が冷めていないのに、これ以上注ぐつもりでいるらしい。
「あ、バカバカ! これはこのままでもいいんだよ!」
こんな痣、魔王の魔力が循環している状態であれば、放っておいても薄れて勝手に治るだろう。
それに、魔王とシて付いた痕や痛みを簡単に消してしまうのは勿体ないような気もする。
……って、俺がなんで惜しくなってるんだよ。
まったく、馬鹿はどちらの方だか分からない。
「私が付けたもの以外の痣があることが許せない……」
「じゃあ、お前が痣の上からなんかそれっぽい痕付けたらいいんじゃ?」
そう口にして、しまったと思った。
不用意に酷いことをされるフラグを立ててしまったかもしれない。
「なるほど……」
魔王は頷くと、俺をひっくり返して、背中に唇を当てた。
ピリッと痺れるような痛みが繰り返される。
「魔王、これ、何?」
「キスマーク」
「きすまーく?」
聞き覚えのない言葉に頭にはクエスチョンマークが並ぶ。
魔王は俺の腕を取り、腕の痣の上を強く吸って見せた。
吸われたところが赤く鬱血している。何処かでみたことがあるような痕だ。
「以前もお前に付けたことがあるが?」
そう言えば、以前、魔王に首の辺りにキスをされたあと、その辺りに赤い痕がいくつもあったような気がする。
あれはじゃあ、蚊に刺されたわけじゃなくて……?
急に顔が熱くなった。
「魔王、これってさ、こういうことをしないと付かないんだよな?」
「まあ、吸い付かないと付かないんじゃないか?」
嗚呼、やっぱり……こいつ俺に断りも入れずにキスマークとやらを付けていたのか。
「おい、お前、それは許可もらったのか!」
「許可貰った」
そう言われて、俺がいいよって言ったんだっけと考える。
いや、言った覚えはないな。
だって、俺、キスマークの意味を今知ったわけだし。
「嘘吐け! お前はそうやって、都合良っ……んんっ!」
「今、許可貰ったぞ?」
「それは今回の話じゃねーか! 前回の話をしてるんだよ! お前は俺の身体を好き勝手するんじゃねー!」
全身にキスをしている魔王に向かって、俺は腕を振り回して威嚇する。
魔王はひらりとそれを避けた。
「あまり暴れると怪我するぞ」
「ん、んんっ! やめろ!」
魔王は俺を押し倒す。
そして、あっさりと組み敷いてから俺の身体にキスを落とす。
「あっ……あ、あ……っ」
痺れるような痛みに身を竦め、弱々しく声が漏れた。
全身を愛されるように触れられ、ちょっとずつ気持ちよくなってくる。
このままだとまた流されて、セックスしちゃう。
期待と不安の入り交じった胸は高鳴っていく。
俺は目を閉じて、魔王に身を委ねた。
暫くして魔王は「終わった」と一言だけ告げる。
どうやら、全身の痣にキスマークを付ける作業を終えたようだ。
「もう、終わり?」
「ん? まだ足りないのか?」
耳元で甘ったるく囁かれると、身体の方が火照ったように反応する。
「た、足りた! 足りたから!」
俺は魔王の胸を押し返す。
魔王は少し物足りなさそうな顔をして俺を見つめる。
そんな目をされたら、お腹の奥が疼くだろ。
「ルカ、よかった……お前が無事で」
魔王はそう呟いて俺を優しく抱き寄せる。
伝わってくる魔王の体温はもう冷たくない。
俺はほっとして魔王に身を預けた。
魔王の体温が気持ちいい。
なんでこんなにこいつといると満たされるんだろう。
すごく温かくて心地いい気分に浸りながら、俺は目を閉じた。
「ルカ、謝らなきゃならないことがある」
「キスマークのことはそんなに怒ってねーよ」
「違う。アレのことだ」
「アレ?」
「そう、あの男のことだ」
甘い夢から目覚めるような感覚がした。
俺は顔を上げた。
魔王の夜明けの瞳には蛍の光のように淡い黄色の靄が漂っている。
漂う色は色違いの魔王の瞳と同じ色で、俺の貰った指輪の石の色にも似ていた。
アレと対峙していたときの恐怖が蘇る。
一気に血の気が引き、悪寒が走る。
「そうだよ。アイツ……アイツが父様と母様を殺したんだ。魔王と同じ顔をしていた。魔王を兄と呼んでいた。アイツは……何なんだ?」
混乱と怒り、不安と恐怖に支配される。
背中が、捥れた翼が痛む。
俺は自分の背中に爪を立てた。
魔王と初めて顔を合わせた日、怒りはあれど恐怖はなかった。
魔王を恐ろしいとは感じなかった。
でも、アレは違う。アレを見た瞬間、父様と母様を失った痛みと苦しみを思い出し、恐れた。
恐怖で全てが塗り潰された。
アレが、全てを奪ったのだと分かった。
「アレは魔族の形をした災いだ」
「災い? じゃあなんだよ、アレは魔族じゃないってことか? 違うだろ? アレは紛れもなく魔族だ」
許せない。俺のものを壊して奪って汚した上に、また現れて俺の大切なものを、全てを、なかったことにしようとする存在が、憎かった。
災いと呼び、仕方ないと諦められるものではない。
やっと見つけたんだ。
本当に憎んで恨んで壊していいものが。
漸く俺は心の底から魔王を恨まずに済むようになったと思った。
「理不尽に不幸をばら撒き、蝕み、全ての安寧を壊す存在。それを災いと呼ぶんだ」
「だとしたら、俺はアレを消さなきゃならない」
アレを災いと呼ぶならば、全てを壊される前に消さなければならない。
もう二度と奪われたくない。
魔王にもしも危害が及んだら俺は……
「ルカ、違う」
「違わない。俺が消さないと、皆、消えて、なくなっちゃう……」
魔王は俺をきつく抱いた。
「違う。ルカはそんなことする必要がないんだ」
「でも、そうしないと、全部奪われるんだ。もう、何も奪われたくない。奪わせない。俺が守らなきゃ……」
自分の死より、大切なものを失うことの方が怖かった。
魔王が攻撃されたとき、魔王ならば大丈夫だと思っていた。
だって、こいつは無敵の魔王なんだから簡単に勝てると思っていた。
でも、傷を負った。
裂け目に落ち、薄闇の中魔王の意識が回復するのを待っている間、いつか魔王も失ってしまうのではないかと思い、とても怖かった。
俺は守られるのではなく、魔王を守らなければならないと思った。
魔王だけじゃない。俺は全てを守らなければならないと思った。
「ルカ、違う。私が悪い。私がアレを殺せなかったからいけないんだ」
魔王は首を振り、俺を抱き締めて呟く。
「魔王?」
「アレは私が消すべきだった。ずっと分かっていたのに出来なかった。いや、もしかしたら私が消されるべきで、そうすればルカも苦しまずに済んだのかもしれない」
「なあ、何を言っているんだ?」
「ルカは私を恨んで当然なんだ」
「魔王?」
「私が全て、悪いんだ」
俺を抱く魔王の腕は小さく震えていた。
見上げると、魔王は思い詰めているような、今にも泣きそうな表情で俺を見つめていた。
「魔王。例え、お前がそう思っても、俺はもうお前を恨めないし、憎めないよ」
だって、魔王を愛してしまったから。
そう言おうとして口を噤んだ。
俺の愛すべき者は全て失われ、新しくできた愛しい者の命も奪われそうになったばかりだ。
魔王に愛を告げたら、いずれ魔王の命も奪われてしまうかもしれない。
俺は暗闇に落ちていくときの魔王の肌の冷たさを、手に触れた血の感覚と匂いを、思い出していた。
「俺、魔王はいいやつだって、知ってるんだ。だから、そんなこと言うなよ」
俺は愛してるを隠してそう言った。
言葉だけが上滑りしているような安っぽくて空っぽな言葉だと思った。
「ルカ……俺はお前に嫌われたくない。恨まれて憎まれて殺されても仕方ないと思っているのに」
「俺だって、もうお前を恨みたくないし、憎みたくないし、殺したくない。お前のこと、知ってしまったから」
魔王の口から本心が語られ始めたのに、俺はそう返すことしかできなかった。
「……戻ったら聞いてほしいんだ」
「嗚呼」
何をとは聞かなかった。
俺はただ、魔王の言葉に小さく頷いた。
「すまない」
「いや、俺がしろって言ったからだろ?」
魔王は俺にできた無数の痣を撫でながら、しゅんと肩を落とした。
いつもは傲慢尊大な魔王が意気消沈している姿に笑いを禁じ得ない。
大きなナリしてなんて情けない顔をしているんだ。
俺は腹を抱えて笑った。
「いったーっ!」
笑った拍子にズキリと腹の中と腰とお尻がほぼ同時に痛む。
どうやら俺の下半身は今日は使い物にならないようだ。
因みに、痣の方はあまり痛くはい。
だから、いつどのようにしてできたのは定かではない。
勿論、例の行為に無茶苦茶興奮して夢中だったせいもあるんだろうけど、こんなになるまで気付かないなんて。
至るところにできていて、正直引く。
やっぱりこういうことはベッドの上でするものなんだな。
「治す」
魔王はそう呟いてまた辺りに漂う淡い光の粒を集め始めた。
魔力を集めて俺の身体を治す気でいるらしい。
既に俺の中では魔王の魔力が循環して未だに熱が冷めていないのに、これ以上注ぐつもりでいるらしい。
「あ、バカバカ! これはこのままでもいいんだよ!」
こんな痣、魔王の魔力が循環している状態であれば、放っておいても薄れて勝手に治るだろう。
それに、魔王とシて付いた痕や痛みを簡単に消してしまうのは勿体ないような気もする。
……って、俺がなんで惜しくなってるんだよ。
まったく、馬鹿はどちらの方だか分からない。
「私が付けたもの以外の痣があることが許せない……」
「じゃあ、お前が痣の上からなんかそれっぽい痕付けたらいいんじゃ?」
そう口にして、しまったと思った。
不用意に酷いことをされるフラグを立ててしまったかもしれない。
「なるほど……」
魔王は頷くと、俺をひっくり返して、背中に唇を当てた。
ピリッと痺れるような痛みが繰り返される。
「魔王、これ、何?」
「キスマーク」
「きすまーく?」
聞き覚えのない言葉に頭にはクエスチョンマークが並ぶ。
魔王は俺の腕を取り、腕の痣の上を強く吸って見せた。
吸われたところが赤く鬱血している。何処かでみたことがあるような痕だ。
「以前もお前に付けたことがあるが?」
そう言えば、以前、魔王に首の辺りにキスをされたあと、その辺りに赤い痕がいくつもあったような気がする。
あれはじゃあ、蚊に刺されたわけじゃなくて……?
急に顔が熱くなった。
「魔王、これってさ、こういうことをしないと付かないんだよな?」
「まあ、吸い付かないと付かないんじゃないか?」
嗚呼、やっぱり……こいつ俺に断りも入れずにキスマークとやらを付けていたのか。
「おい、お前、それは許可もらったのか!」
「許可貰った」
そう言われて、俺がいいよって言ったんだっけと考える。
いや、言った覚えはないな。
だって、俺、キスマークの意味を今知ったわけだし。
「嘘吐け! お前はそうやって、都合良っ……んんっ!」
「今、許可貰ったぞ?」
「それは今回の話じゃねーか! 前回の話をしてるんだよ! お前は俺の身体を好き勝手するんじゃねー!」
全身にキスをしている魔王に向かって、俺は腕を振り回して威嚇する。
魔王はひらりとそれを避けた。
「あまり暴れると怪我するぞ」
「ん、んんっ! やめろ!」
魔王は俺を押し倒す。
そして、あっさりと組み敷いてから俺の身体にキスを落とす。
「あっ……あ、あ……っ」
痺れるような痛みに身を竦め、弱々しく声が漏れた。
全身を愛されるように触れられ、ちょっとずつ気持ちよくなってくる。
このままだとまた流されて、セックスしちゃう。
期待と不安の入り交じった胸は高鳴っていく。
俺は目を閉じて、魔王に身を委ねた。
暫くして魔王は「終わった」と一言だけ告げる。
どうやら、全身の痣にキスマークを付ける作業を終えたようだ。
「もう、終わり?」
「ん? まだ足りないのか?」
耳元で甘ったるく囁かれると、身体の方が火照ったように反応する。
「た、足りた! 足りたから!」
俺は魔王の胸を押し返す。
魔王は少し物足りなさそうな顔をして俺を見つめる。
そんな目をされたら、お腹の奥が疼くだろ。
「ルカ、よかった……お前が無事で」
魔王はそう呟いて俺を優しく抱き寄せる。
伝わってくる魔王の体温はもう冷たくない。
俺はほっとして魔王に身を預けた。
魔王の体温が気持ちいい。
なんでこんなにこいつといると満たされるんだろう。
すごく温かくて心地いい気分に浸りながら、俺は目を閉じた。
「ルカ、謝らなきゃならないことがある」
「キスマークのことはそんなに怒ってねーよ」
「違う。アレのことだ」
「アレ?」
「そう、あの男のことだ」
甘い夢から目覚めるような感覚がした。
俺は顔を上げた。
魔王の夜明けの瞳には蛍の光のように淡い黄色の靄が漂っている。
漂う色は色違いの魔王の瞳と同じ色で、俺の貰った指輪の石の色にも似ていた。
アレと対峙していたときの恐怖が蘇る。
一気に血の気が引き、悪寒が走る。
「そうだよ。アイツ……アイツが父様と母様を殺したんだ。魔王と同じ顔をしていた。魔王を兄と呼んでいた。アイツは……何なんだ?」
混乱と怒り、不安と恐怖に支配される。
背中が、捥れた翼が痛む。
俺は自分の背中に爪を立てた。
魔王と初めて顔を合わせた日、怒りはあれど恐怖はなかった。
魔王を恐ろしいとは感じなかった。
でも、アレは違う。アレを見た瞬間、父様と母様を失った痛みと苦しみを思い出し、恐れた。
恐怖で全てが塗り潰された。
アレが、全てを奪ったのだと分かった。
「アレは魔族の形をした災いだ」
「災い? じゃあなんだよ、アレは魔族じゃないってことか? 違うだろ? アレは紛れもなく魔族だ」
許せない。俺のものを壊して奪って汚した上に、また現れて俺の大切なものを、全てを、なかったことにしようとする存在が、憎かった。
災いと呼び、仕方ないと諦められるものではない。
やっと見つけたんだ。
本当に憎んで恨んで壊していいものが。
漸く俺は心の底から魔王を恨まずに済むようになったと思った。
「理不尽に不幸をばら撒き、蝕み、全ての安寧を壊す存在。それを災いと呼ぶんだ」
「だとしたら、俺はアレを消さなきゃならない」
アレを災いと呼ぶならば、全てを壊される前に消さなければならない。
もう二度と奪われたくない。
魔王にもしも危害が及んだら俺は……
「ルカ、違う」
「違わない。俺が消さないと、皆、消えて、なくなっちゃう……」
魔王は俺をきつく抱いた。
「違う。ルカはそんなことする必要がないんだ」
「でも、そうしないと、全部奪われるんだ。もう、何も奪われたくない。奪わせない。俺が守らなきゃ……」
自分の死より、大切なものを失うことの方が怖かった。
魔王が攻撃されたとき、魔王ならば大丈夫だと思っていた。
だって、こいつは無敵の魔王なんだから簡単に勝てると思っていた。
でも、傷を負った。
裂け目に落ち、薄闇の中魔王の意識が回復するのを待っている間、いつか魔王も失ってしまうのではないかと思い、とても怖かった。
俺は守られるのではなく、魔王を守らなければならないと思った。
魔王だけじゃない。俺は全てを守らなければならないと思った。
「ルカ、違う。私が悪い。私がアレを殺せなかったからいけないんだ」
魔王は首を振り、俺を抱き締めて呟く。
「魔王?」
「アレは私が消すべきだった。ずっと分かっていたのに出来なかった。いや、もしかしたら私が消されるべきで、そうすればルカも苦しまずに済んだのかもしれない」
「なあ、何を言っているんだ?」
「ルカは私を恨んで当然なんだ」
「魔王?」
「私が全て、悪いんだ」
俺を抱く魔王の腕は小さく震えていた。
見上げると、魔王は思い詰めているような、今にも泣きそうな表情で俺を見つめていた。
「魔王。例え、お前がそう思っても、俺はもうお前を恨めないし、憎めないよ」
だって、魔王を愛してしまったから。
そう言おうとして口を噤んだ。
俺の愛すべき者は全て失われ、新しくできた愛しい者の命も奪われそうになったばかりだ。
魔王に愛を告げたら、いずれ魔王の命も奪われてしまうかもしれない。
俺は暗闇に落ちていくときの魔王の肌の冷たさを、手に触れた血の感覚と匂いを、思い出していた。
「俺、魔王はいいやつだって、知ってるんだ。だから、そんなこと言うなよ」
俺は愛してるを隠してそう言った。
言葉だけが上滑りしているような安っぽくて空っぽな言葉だと思った。
「ルカ……俺はお前に嫌われたくない。恨まれて憎まれて殺されても仕方ないと思っているのに」
「俺だって、もうお前を恨みたくないし、憎みたくないし、殺したくない。お前のこと、知ってしまったから」
魔王の口から本心が語られ始めたのに、俺はそう返すことしかできなかった。
「……戻ったら聞いてほしいんだ」
「嗚呼」
何をとは聞かなかった。
俺はただ、魔王の言葉に小さく頷いた。
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