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「問」を土から見て
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いつ行っても混んでいるが午後は比較的空く。
だがその日はそうではなく、堪りかねて受付嬢をどやしにかかる患者もいた。
電子盤にまだ番号はない。
そして待合は広くはない。
座席に収まっているだけでも良しとしていい。
だが、麗慈はすでに飽きている。
スマホをいじり倒す指。
「それマナーモードにしてある?」
釆原は麗慈に尋ねた。
「うん、してある。いま、AIをいじっているだけだから大丈夫」
釆原は溜息をついた。
「呼ばれたらここで待つ?」
「ううん、一緒に入る」
そもそも鐘搗の息子が自分の病院に来るのに付き添っているという状況がおかしい。
と釆原は思う。
慈満寺が九十九社と、死んだ被害者の葬儀を執り行って以来、釆原の家に人の出入りが増えた。
何だかの日で特別学校が休みだというので、「付き添う」と言ってやって来たのが麗慈だ。
釆原たちが待っているのは、整形外科の順番。
そして場所は、劒物大学病院。
*
杝直と維鶴も病院内に居た。
おそらく昼の休みのために、流れて来た客はだいぶ少なくなったものの、打ち合わせや午後の時間を白い食器と喧噪の中で過ごしたい人々がこのカフェに、各々腰を落ち着けている。
直と維鶴はテーブル席で、生クリームにチョコソースのかかったモカとカフェラテの、その白いカップの温度を手で確かめるようにしながら。
「お姉ちゃんは元気?」
維鶴は直にそう尋ねた。
「うん。獅堅はお姉ちゃんの部屋を半分とちょっと占領した」
「そう」
「でも翠授、赤ちゃんのこと、すごく可愛がっているから父上と母上は獅堅のこと気に入ったって、言っている」
「父上と母上って言うの?」
「そうだよ。だって他の子はそんな言い方しないから、直が言うの」
維鶴は苦笑した。
「お姉ちゃんも勉強を、通信制にしようか迷っているって言っている」
九十九社に入った杵屋依杏はその後通信制の高校に、なんとか通っている。
そして八重嶌郁伽もまた、九十九社でアルバイトをしている。
杝直は杝寧唯、といっても「杝」は彼女にとっての旧姓になったが、その妹である。
年は離れているものの顔つきは、とても寧唯に似ている。
自分なりのおしゃれか、左右非対称の髪の長さで、それを斜めに切りそろえている。
姉の寧唯が髪の色を頻繁に変化させることに肖ってか、そうでないか。
長い睫毛と大きな瞳。
維鶴は直の話をじっくりと、そして長い睫毛が瞬くのをぼんやりしたように眺めていたが、腕時計に眼をやった。
「受付まだなのかしらね」
「旦那様はどんな感じだろう」
「凰介に【様】は柄じゃないよ」
「私が勝手にそう言っているだけ、だから気にしなくていいの」
維鶴は苦笑した。
「どんな感じって?」
「症状」
「ああ、大したことないと思うけれどね。取材の時に使う機材を運んでいたら腕を痛めちゃったらしいの。どこか圧迫されたとか、そんな感じかな。処方してもらった薬は効いているよ」
「圧迫。それは重いということ? 赤ちゃんより重いのか」
維鶴は眼をぱちくりした。
「獅堅もよく、翠授、赤ちゃんのおしりが重いって言う」
直は言った。
維鶴は思わずか、くすくす笑った。
*
「歪みは大分なくなりましたね。腕。白い部分、分かります?」
「ええ」
とは言ったものの、釆原にはよく分かっていなかった。
CTの画像を示しながら医師は話を続ける。
「随分待ったんじゃないか」
ついでに麗慈に尋ねたが、麗慈は無言で肯いた。
医師は釆原を見る。
釆原はかぶりを振った。
「慈満寺の跡取りだそうですよ」
「正式に決まったわけじゃないの」
麗慈がそう言うので、釆原は肩をすくめた。
「入海先生……」
「ああ、脚の方も診ておきましょうか。失礼しました」
釆原は説明が面倒だったので、肯くだけにしておいた。
医師の名前は入海暁一。
整形外科では主に七番の診察室にいる。
だが釆原の脚の皮膚も、ついでに診ている。
「移動に不便を感じたりしません?」
「そうでもありません。以前よりは大分」
「確かに皮膚らしい皮膚になってきてはいますね」
入海は腰を上げて席に戻り、そのままパソコンのキーを叩く。
「ではまた処方箋を出しておきますね。痛み止め」
印刷したプリントを釆原へ手渡す。
「次の方~、ええと清水さんどうぞ~」
釆原と麗慈が診察室を出たところで、男性が一人眼の前に。
「お、おおすみません」
危うくぶつかりそうになった。
「清水です……」
名乗るのか。
いや、名乗らなくても。
「すみませんこちらこそ」
「ん、それはもしや?」
清水と名乗った男性は、麗慈が手に持っているスマホを覗き込んだ。
「何かを学習させているようだね」
「そうだよ! 分かるの!?」
いやいやいやいや。
そうじゃない。
「AIだよ! いまね~、お経を憶えるかなって、試しているの」
「お、お経かあ。なるほど、ところで君は憶えないの?」
「憶えられないからAIがアシスタントなの。お経用のプロンプトもあるよ」
「そういう使い方もあるのか」
「清水さーん!」
ともう一度、入海が声を張り上げたので
「お、おお、今行きますよ!」
と言って二人の間を抜ける清水。
「記者の方ですね?」
釆原は言われて眼を丸くした。
「怒留湯を御存知でしょう? 私一応同じ署にいる鑑識なんですよ。清水颯斗です」
笑顔で言い、診察室へ入った。
*
『それでね、なんか今日は知り合いが劒物病院に多いの。お経よりみんなの声を憶えちゃうかもしれない、AI』
「それじゃ九官鳥じゃない」
『言い方キツイな~。釆原さんの後輩の五味田って人も来ていたの。直ちゃんと維鶴さんがカフェで待っていたから。その時に会った』
「菊壽さんは?」
『いなかった』
「で今日は来るの?」
『九十九社? うん行くつもり』
「あたしも今向かっている所だからそろそろ切るよ!」
『はーい』
だが郁伽は段ボールを抱えて持っているので、スマホを肩で支えている。
電話を切るに切ることが出来ない。
先に通話を切ったのは麗慈だった。
とりあえず段ボールを置く。
「こんにちはー! 八重嶌でーす! 頼まれていたカタログのサンプルまとめて持ってきました! 嘉古田さんと、島里さんとこの! 珊牙さんか杵屋いますかー!」
入口で言う郁伽。
九十九社のエントランス。
郁伽の声はたっぷり声量があってよく響く。
やって来ていた客が驚いて振り向いた。
「ちょっと今、打ち合わせ中だからもうちょっと静かに……!」
職員が言った。
「数登さんはもうすぐ戻ってきます。杵屋なら奥で作業中です」
「ありがとうございまーす。置いときますよこれ」
エントランス入口へ入ってすぐ横に、段ボールを数個運んでドサッと置く。
郁伽は奥へ向かった。
杵屋依杏と八重嶌郁伽。
郁伽は依杏が通っていた入屋高校では先輩だった。
今も先輩である。
先輩というか一つ屋根の下、郁伽と依杏は生活スペースを共にしている。
ただ主に依杏は郁伽とシェアハウス状態だが、九十九社で大きい葬儀が入った場合などは数登の家に泊まる。
通信制の高校は依杏の高校の場合、単位制になっている。
九十九社の仕事が閑な日は仕事場からちょこちょこ、単位を取るべく画面を覗くのが依杏の日課だ。
「杵屋ー!」
郁伽に言われて依杏はとてもびっくりした。
「お、おかえりなさい!」
「なんだまた課題をやっていたの」
依杏は赤くなった。
依杏の髪のポイントは、慈満寺の時から少しずつ数登に直されていたので、まだある。
今は長い髪を少し、数センチだけ短く切りそろえるようになっていた。
郁伽は一方で髪を下ろし、それを飾りのピンで後ろの部分を留めて、整えていた。
蝶の金色の飾り。
「なんかご遺体の仕事でも入りましたか」
九十九社は葬儀屋なので遺体を扱うことが多い。
どこからかの不明な遺体を取り扱うこともあるし、時々警察からの依頼でご遺体に向かうこともある。
司法解剖の現場は本来正式なものではない。
だが慈満寺の一件があって以降非公式で、数登について行きその様子を見ることもある。
依杏はご遺体に慣れることが絶対にない。断じてなかった。
いつも見るたびに真っ赤になり真っ青になり、自制が効かないと気絶するので九十九社内でも依杏の【電波】ぶりは有名に。
「杵屋にとっては資金源でしょう。依頼が入ったのよ。謎解きのね」
依杏は、それを聞いて表情をパッと輝かせる。
だがその日はそうではなく、堪りかねて受付嬢をどやしにかかる患者もいた。
電子盤にまだ番号はない。
そして待合は広くはない。
座席に収まっているだけでも良しとしていい。
だが、麗慈はすでに飽きている。
スマホをいじり倒す指。
「それマナーモードにしてある?」
釆原は麗慈に尋ねた。
「うん、してある。いま、AIをいじっているだけだから大丈夫」
釆原は溜息をついた。
「呼ばれたらここで待つ?」
「ううん、一緒に入る」
そもそも鐘搗の息子が自分の病院に来るのに付き添っているという状況がおかしい。
と釆原は思う。
慈満寺が九十九社と、死んだ被害者の葬儀を執り行って以来、釆原の家に人の出入りが増えた。
何だかの日で特別学校が休みだというので、「付き添う」と言ってやって来たのが麗慈だ。
釆原たちが待っているのは、整形外科の順番。
そして場所は、劒物大学病院。
*
杝直と維鶴も病院内に居た。
おそらく昼の休みのために、流れて来た客はだいぶ少なくなったものの、打ち合わせや午後の時間を白い食器と喧噪の中で過ごしたい人々がこのカフェに、各々腰を落ち着けている。
直と維鶴はテーブル席で、生クリームにチョコソースのかかったモカとカフェラテの、その白いカップの温度を手で確かめるようにしながら。
「お姉ちゃんは元気?」
維鶴は直にそう尋ねた。
「うん。獅堅はお姉ちゃんの部屋を半分とちょっと占領した」
「そう」
「でも翠授、赤ちゃんのこと、すごく可愛がっているから父上と母上は獅堅のこと気に入ったって、言っている」
「父上と母上って言うの?」
「そうだよ。だって他の子はそんな言い方しないから、直が言うの」
維鶴は苦笑した。
「お姉ちゃんも勉強を、通信制にしようか迷っているって言っている」
九十九社に入った杵屋依杏はその後通信制の高校に、なんとか通っている。
そして八重嶌郁伽もまた、九十九社でアルバイトをしている。
杝直は杝寧唯、といっても「杝」は彼女にとっての旧姓になったが、その妹である。
年は離れているものの顔つきは、とても寧唯に似ている。
自分なりのおしゃれか、左右非対称の髪の長さで、それを斜めに切りそろえている。
姉の寧唯が髪の色を頻繁に変化させることに肖ってか、そうでないか。
長い睫毛と大きな瞳。
維鶴は直の話をじっくりと、そして長い睫毛が瞬くのをぼんやりしたように眺めていたが、腕時計に眼をやった。
「受付まだなのかしらね」
「旦那様はどんな感じだろう」
「凰介に【様】は柄じゃないよ」
「私が勝手にそう言っているだけ、だから気にしなくていいの」
維鶴は苦笑した。
「どんな感じって?」
「症状」
「ああ、大したことないと思うけれどね。取材の時に使う機材を運んでいたら腕を痛めちゃったらしいの。どこか圧迫されたとか、そんな感じかな。処方してもらった薬は効いているよ」
「圧迫。それは重いということ? 赤ちゃんより重いのか」
維鶴は眼をぱちくりした。
「獅堅もよく、翠授、赤ちゃんのおしりが重いって言う」
直は言った。
維鶴は思わずか、くすくす笑った。
*
「歪みは大分なくなりましたね。腕。白い部分、分かります?」
「ええ」
とは言ったものの、釆原にはよく分かっていなかった。
CTの画像を示しながら医師は話を続ける。
「随分待ったんじゃないか」
ついでに麗慈に尋ねたが、麗慈は無言で肯いた。
医師は釆原を見る。
釆原はかぶりを振った。
「慈満寺の跡取りだそうですよ」
「正式に決まったわけじゃないの」
麗慈がそう言うので、釆原は肩をすくめた。
「入海先生……」
「ああ、脚の方も診ておきましょうか。失礼しました」
釆原は説明が面倒だったので、肯くだけにしておいた。
医師の名前は入海暁一。
整形外科では主に七番の診察室にいる。
だが釆原の脚の皮膚も、ついでに診ている。
「移動に不便を感じたりしません?」
「そうでもありません。以前よりは大分」
「確かに皮膚らしい皮膚になってきてはいますね」
入海は腰を上げて席に戻り、そのままパソコンのキーを叩く。
「ではまた処方箋を出しておきますね。痛み止め」
印刷したプリントを釆原へ手渡す。
「次の方~、ええと清水さんどうぞ~」
釆原と麗慈が診察室を出たところで、男性が一人眼の前に。
「お、おおすみません」
危うくぶつかりそうになった。
「清水です……」
名乗るのか。
いや、名乗らなくても。
「すみませんこちらこそ」
「ん、それはもしや?」
清水と名乗った男性は、麗慈が手に持っているスマホを覗き込んだ。
「何かを学習させているようだね」
「そうだよ! 分かるの!?」
いやいやいやいや。
そうじゃない。
「AIだよ! いまね~、お経を憶えるかなって、試しているの」
「お、お経かあ。なるほど、ところで君は憶えないの?」
「憶えられないからAIがアシスタントなの。お経用のプロンプトもあるよ」
「そういう使い方もあるのか」
「清水さーん!」
ともう一度、入海が声を張り上げたので
「お、おお、今行きますよ!」
と言って二人の間を抜ける清水。
「記者の方ですね?」
釆原は言われて眼を丸くした。
「怒留湯を御存知でしょう? 私一応同じ署にいる鑑識なんですよ。清水颯斗です」
笑顔で言い、診察室へ入った。
*
『それでね、なんか今日は知り合いが劒物病院に多いの。お経よりみんなの声を憶えちゃうかもしれない、AI』
「それじゃ九官鳥じゃない」
『言い方キツイな~。釆原さんの後輩の五味田って人も来ていたの。直ちゃんと維鶴さんがカフェで待っていたから。その時に会った』
「菊壽さんは?」
『いなかった』
「で今日は来るの?」
『九十九社? うん行くつもり』
「あたしも今向かっている所だからそろそろ切るよ!」
『はーい』
だが郁伽は段ボールを抱えて持っているので、スマホを肩で支えている。
電話を切るに切ることが出来ない。
先に通話を切ったのは麗慈だった。
とりあえず段ボールを置く。
「こんにちはー! 八重嶌でーす! 頼まれていたカタログのサンプルまとめて持ってきました! 嘉古田さんと、島里さんとこの! 珊牙さんか杵屋いますかー!」
入口で言う郁伽。
九十九社のエントランス。
郁伽の声はたっぷり声量があってよく響く。
やって来ていた客が驚いて振り向いた。
「ちょっと今、打ち合わせ中だからもうちょっと静かに……!」
職員が言った。
「数登さんはもうすぐ戻ってきます。杵屋なら奥で作業中です」
「ありがとうございまーす。置いときますよこれ」
エントランス入口へ入ってすぐ横に、段ボールを数個運んでドサッと置く。
郁伽は奥へ向かった。
杵屋依杏と八重嶌郁伽。
郁伽は依杏が通っていた入屋高校では先輩だった。
今も先輩である。
先輩というか一つ屋根の下、郁伽と依杏は生活スペースを共にしている。
ただ主に依杏は郁伽とシェアハウス状態だが、九十九社で大きい葬儀が入った場合などは数登の家に泊まる。
通信制の高校は依杏の高校の場合、単位制になっている。
九十九社の仕事が閑な日は仕事場からちょこちょこ、単位を取るべく画面を覗くのが依杏の日課だ。
「杵屋ー!」
郁伽に言われて依杏はとてもびっくりした。
「お、おかえりなさい!」
「なんだまた課題をやっていたの」
依杏は赤くなった。
依杏の髪のポイントは、慈満寺の時から少しずつ数登に直されていたので、まだある。
今は長い髪を少し、数センチだけ短く切りそろえるようになっていた。
郁伽は一方で髪を下ろし、それを飾りのピンで後ろの部分を留めて、整えていた。
蝶の金色の飾り。
「なんかご遺体の仕事でも入りましたか」
九十九社は葬儀屋なので遺体を扱うことが多い。
どこからかの不明な遺体を取り扱うこともあるし、時々警察からの依頼でご遺体に向かうこともある。
司法解剖の現場は本来正式なものではない。
だが慈満寺の一件があって以降非公式で、数登について行きその様子を見ることもある。
依杏はご遺体に慣れることが絶対にない。断じてなかった。
いつも見るたびに真っ赤になり真っ青になり、自制が効かないと気絶するので九十九社内でも依杏の【電波】ぶりは有名に。
「杵屋にとっては資金源でしょう。依頼が入ったのよ。謎解きのね」
依杏は、それを聞いて表情をパッと輝かせる。
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