にわとりと暮らしてる

黒ウコ(黒烏骨鶏)

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にわとりとの出会いは突然に

鶏と出会うまで

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鶏が、こんなに可愛いとは思わなかった!

鶏という生き物に対しての気持ちは、偏見の塊だった。
鶏に限らず、鳥全般に言えた。

鶏の鳴き声はうるさく耳障り。
小さい頃から、駅の広場や電線に止まっている鳩を見ながら思っていたのは、怖いという感情。
鳩には菌がたくさんいるから汚いんだよ。
と、母からもよく聞かされていた。
通学途中、鳥のフンが落ちてきた事もあり、汚いもの認定された。

色々な条件が重なり、鳥が苦手なまま大人になっていった。

時は遡る事、2年前。

夫ちゃんと仕事帰りに、ツバメの雛を保護した。
野鳥を無闇に捕まえたりしてはいけない事は重々承知の上。
雛を助けに行った夫ちゃんを止めに入ったが、親鳥も巣も見当たらないし、道路上で、後続車に轢かれてしまう可能性もあったのでやむを得ない。

帰宅後、色々調べながら、巣立ちまで育てようとなった。

夫ちゃんは仕事があるので、指示を仰ぎながら、私が温度管理や餌をピンセットで食べさせたりしていた。

しかし、保護してから2週間が経とうとした頃、ツバメの様子がおかしい。
色々と調べたり、専門家に相談してみたが、回復しない。
保護した野鳥も見てくれる救急病院へ駆け込み、即入院となった。
獣医師からは、助かる見込みはかなり低いと言われた。

翌日、仕事終わりの夫ちゃんは面会へ。
酸素室にいた雛は予断を許さない状態だった。

夫ちゃんが帰宅してすぐ病院から電話がなった。

嫌な予感がした。
予感は的中してしまった。

雛が亡くなった…と。

獣医師からは力になれず申し訳なかったとの言葉。

夫ちゃんと2人で泣きながらお迎えに行った。
獣医師からの説明だと、先天的な異常があった子かもしれないと。

それでも保護してから2週間、この子は頑張って生きてくれたんだと思うと、この子と出会えて良かった、お世話をさせてくれてありがとうという気持ちになった。

私はこのツバメの雛を保護してから、鳥って可愛いんだなと思えるようになった。

しかし、我が家には、猫やうさぎや爬虫類がいた。
当時は猫が1匹だったので、全部屋フリーにしていたのもあり、鳥は飼えないと話し合っていた。

この2年の間に、猫は6匹に増え、猫はリビングで、うさぎや爬虫類は各々専用の部屋での飼育に変わっていった。

私がお世話しているのは、猫6匹とうさぎ11羽、亀3匹、ウーパールーパー1匹。

夫ちゃん担当の爬虫類は、多種13匹。
そして、その子達の餌の虫も繁殖している。

そんな夫婦で出掛けると、いつも寄るペットショップで新入りのうさぎがいるかチェックするのが恒例となっていた。





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