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第百四十七話 前兆
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第百四十七話 前兆
地震だ! と思った次の瞬間、ズズズと身体が前に引っ張られる感じがした。
「これは‥‥」
何かがおかしい。自分だけではなく、アヌリもコールも警戒しているのは地震のせいだけではない様だ。
ただの地震じゃない。近くで涼んでいたラーフはとっくの昔に走り去った。
そうこう考えていると、突然泉から水柱が立ち上がり、まるで漏斗の口を開いた様に湖を中心に地面が飲み込まれ始めた。
アヌリとコールは足を踏ん張ろうとしているが、草が生えていた表面は崩れさり、砂に足が取られてしまう。
こりゃいかん!
「アヌリ!」
アヌリの腕から抜け出し、彼が背負っているポーチから箒を取り出した。このポーチはいつも私が着けている物だが、普通の猫の姿では持てなかったので、アヌリに持ってもらっていた。
箒を取り出すと同時に物の姿に戻り、アヌリを箒の後ろへと引き上げた。
「コールさん!」
少しだけ驚いた顔をしたコールさんを拾い上げる様に小脇に抱え、巨大リュックを箒の柄に引っ掛けて空へと舞い上がった。
下を見ると、オアシスが飲み込まれて行く姿が見えた。
「あ‥‥ぶなぁ! びっくりしたぁ!」
「ヒナ様」
「いやぁ、異世界って凄いねぇ! オアシス消えるとか!」
「ヒナ様」
「消えるって言うか、飲み込まれたって、どうしたの、アヌリ」
少々興奮気味になってしまっていた私に、アヌリが諦めた様に指した先には‥‥コールさんとバッチリ目が合ってしまった。
「姿を多少変えられる動物は他にもいるがその体積を大幅に異なる形へと変える場合は法則としての」
私をじっと見つめながら、ブツブツと呟くコールさん。怖いんですけど!
「あ、あ~‥‥いや、ほら、緊急事態だったし?」
「埋めますか?」
「埋めない。ってか、コールさん、下! 下見てよ! オアシスがなくなったよ⁉」
大きくて喋る猫も珍しいとは思うけど、オアシスが吸い込まれた事程じゃないよ⁉
コールさんは一度下を見たが、興味無さそうな顔をするとまた私に視線を戻した。
「見た事あるから、いい」
「え、何? 今のって通常なの?」
突然オアシスが地面に飲み込まれて消えた。向こうの世界だったら、ニュースが世界中を駆け巡って大騒ぎになっただろうに。
この世界にも随分と慣れたと思っていたけど‥‥異世界怖っ!
青々と緑が生い茂り、日の光を反射してキラキラとしていた水面。まるで元から存在しなかったかの様に、砂が広がっている。
「二つ目だったかな。あっちの国の森にはぽっかりと穴が開いたみたいになっていたし」
コールさんが遠くの方を指した。
「『堕ちた勇者』‥‥かも?」
「堕ちた勇者?」
元オアシスから少し離れた地面に降り立った。
いつまた地面が動いても飛べるように、箒は出しっぱなしにしておく。
巨大リュックの中をガサゴソと漁るコールさん。
「ん~‥‥あった」
コールさんは一冊の絵本を取り出し、手渡してくれた。
表紙を見てみると、そこには聞き慣れた文字が。
「アールノルの涙⁉」
アールノルは、私達が暮らす浮島を造った道明寺さんがいた国の名だ。
彼女は聖女として召喚され、王子様と恋に落ちた。だが、一緒に召喚された勇者が酒池肉林のやりたい放題。我慢出来ずに𠮟りつけた所、勇者は逆恨みした挙句にアールノルを滅ぼした。
絵本は、道明寺さんとみられる少女と、勇者とみられる少年が空から舞い降りる場面から始まっていた。
「アールノルの事は古すぎて、国の名前を知っている人すら稀だって‥‥」
セバスがそう言っていた。
「城の図書館でこっそりと、ね」
ふんわりと笑ったコールには、悪気なんぞ微塵も無さそうだ。
ページをめくって行く。子供向けにやんわりと描かれているが、内容はほぼ私が知っているものと同じだった‥‥終わり以外は。
「闇に堕ちた勇者を、その命をかけて封印した聖女。愛する王子と共に、お空の上から世界を見守っている‥‥って、封印⁉」
聞いてないぞ⁉ と言うか、そう言えば勇者がどうなったのか、道明寺さんは言っていなかった気がする。お空の上って、浮島の事か? 微妙にニアミスってる所が、逆に真実っぽいぞ!
「どんなに強力な封印でも、千年って長いよねぇ」
ふんわりと笑うコールとは逆に、私は初めて「血の気が引く」という意味を身をもって体験した。
「アヌリ」
「はい」
アヌリは私が次に何をするのか分かっていたかの様に、コールさんのリュックを鷲づかんだ。
私はコールさんと絵本を再度小脇に抱え、転移石を発動させたのだった。
「セバ」
「お帰りなさいませ、ヒナ様」
名前を呼び終わる前に現れたセバス。驚くを通り越して、感心するわ。
「これ見て!」
セバスにコールさんの絵本を渡した。
「ほう、これは‥‥」
パラパラとページをめくるセバスの手が、背後の数ページを残して止まった。
そして、そのまま絵本をパタリと閉じた。
「先ずは、お客様のご案内を」
「へ? あぁ!」
そう言えば、勢いでコールさんも連れてきてしまった。いや、あの場合、そのまま残して行くのは鬼だろう。
三人とも砂まみれだったのもあり、アヌリとコールさんは下宿の方のお風呂へ。私は家のお風呂に入って砂を落とした。
食堂へ向かうと、既にお風呂から上がっていたアヌリとコールさんがいた。
「どうぞ」
「ありがとう」
セバスがお茶を出してくれた。
「さて、どこからお話をいたしましょうか。召喚編から王子との出会い、そして逢瀬に」
「戦争からでお願いします」
道明寺さんのプライバシーもあるからね!
「そうですか? 意外と面白いかもしれませんが」
「意外とって言っちゃった時点で、駄目な気がする」
「では、戦争から」
やっとセバスが説明してくれた。
曰く、同郷のあまりの醜態にブチ切れた道明寺さんは、勇者にグーパンをクリーンヒット。
半泣きで家出した勇者はアールノルと停戦中だった隣国へ自分を売り込み、絶対に勝ってやるからと戦争を誘発。勇者のチートを前にして、アールノルは全滅。残った王子様と道明寺さんを追い詰めたものの、勇者と王子様がクロスカウンターで両者ダウン。泣き崩れる道明寺さんの前で、勇者だけ復活。
「ところが、勇者はその邪悪さ故に神に見放され、復活を果たすも悪霊に等しく。道明寺様はその命を削り、聖女の力を最大出力で拳に乗せ、勇者に叩き込みました」
結局グーパンかい!
「腐っても勇者。道明寺様は残った僅かな力で、勇者の残りカスを世界樹へと封印いたしました」
「世界樹!」
この世界にも世界樹があるのは知っていた。確か、突然消えたってノナさんが言っていたな。もしかして原因、それかぁ!
「なんと言う、大迷惑‥‥」
思わず頭を抱えた。同郷とは言え赤の他人。会った事も無い人間のしでかした事に、私が気に病む必要はない。ないのだが‥‥なんだろう。海外行った時に、昔の日本人がやらかした事を見た時みたいな? 妙な罪悪感と言うか、申し訳ない気持ちになる感じ。
「封印されているのなら、世界樹もまだあるって事だよね?」
コールさんの言葉に、思わず顔を上げてセバスを見た。
「まぁ‥‥ギリ?」
ギリってなんじゃぁ⁉
地震だ! と思った次の瞬間、ズズズと身体が前に引っ張られる感じがした。
「これは‥‥」
何かがおかしい。自分だけではなく、アヌリもコールも警戒しているのは地震のせいだけではない様だ。
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アヌリの腕から抜け出し、彼が背負っているポーチから箒を取り出した。このポーチはいつも私が着けている物だが、普通の猫の姿では持てなかったので、アヌリに持ってもらっていた。
箒を取り出すと同時に物の姿に戻り、アヌリを箒の後ろへと引き上げた。
「コールさん!」
少しだけ驚いた顔をしたコールさんを拾い上げる様に小脇に抱え、巨大リュックを箒の柄に引っ掛けて空へと舞い上がった。
下を見ると、オアシスが飲み込まれて行く姿が見えた。
「あ‥‥ぶなぁ! びっくりしたぁ!」
「ヒナ様」
「いやぁ、異世界って凄いねぇ! オアシス消えるとか!」
「ヒナ様」
「消えるって言うか、飲み込まれたって、どうしたの、アヌリ」
少々興奮気味になってしまっていた私に、アヌリが諦めた様に指した先には‥‥コールさんとバッチリ目が合ってしまった。
「姿を多少変えられる動物は他にもいるがその体積を大幅に異なる形へと変える場合は法則としての」
私をじっと見つめながら、ブツブツと呟くコールさん。怖いんですけど!
「あ、あ~‥‥いや、ほら、緊急事態だったし?」
「埋めますか?」
「埋めない。ってか、コールさん、下! 下見てよ! オアシスがなくなったよ⁉」
大きくて喋る猫も珍しいとは思うけど、オアシスが吸い込まれた事程じゃないよ⁉
コールさんは一度下を見たが、興味無さそうな顔をするとまた私に視線を戻した。
「見た事あるから、いい」
「え、何? 今のって通常なの?」
突然オアシスが地面に飲み込まれて消えた。向こうの世界だったら、ニュースが世界中を駆け巡って大騒ぎになっただろうに。
この世界にも随分と慣れたと思っていたけど‥‥異世界怖っ!
青々と緑が生い茂り、日の光を反射してキラキラとしていた水面。まるで元から存在しなかったかの様に、砂が広がっている。
「二つ目だったかな。あっちの国の森にはぽっかりと穴が開いたみたいになっていたし」
コールさんが遠くの方を指した。
「『堕ちた勇者』‥‥かも?」
「堕ちた勇者?」
元オアシスから少し離れた地面に降り立った。
いつまた地面が動いても飛べるように、箒は出しっぱなしにしておく。
巨大リュックの中をガサゴソと漁るコールさん。
「ん~‥‥あった」
コールさんは一冊の絵本を取り出し、手渡してくれた。
表紙を見てみると、そこには聞き慣れた文字が。
「アールノルの涙⁉」
アールノルは、私達が暮らす浮島を造った道明寺さんがいた国の名だ。
彼女は聖女として召喚され、王子様と恋に落ちた。だが、一緒に召喚された勇者が酒池肉林のやりたい放題。我慢出来ずに𠮟りつけた所、勇者は逆恨みした挙句にアールノルを滅ぼした。
絵本は、道明寺さんとみられる少女と、勇者とみられる少年が空から舞い降りる場面から始まっていた。
「アールノルの事は古すぎて、国の名前を知っている人すら稀だって‥‥」
セバスがそう言っていた。
「城の図書館でこっそりと、ね」
ふんわりと笑ったコールには、悪気なんぞ微塵も無さそうだ。
ページをめくって行く。子供向けにやんわりと描かれているが、内容はほぼ私が知っているものと同じだった‥‥終わり以外は。
「闇に堕ちた勇者を、その命をかけて封印した聖女。愛する王子と共に、お空の上から世界を見守っている‥‥って、封印⁉」
聞いてないぞ⁉ と言うか、そう言えば勇者がどうなったのか、道明寺さんは言っていなかった気がする。お空の上って、浮島の事か? 微妙にニアミスってる所が、逆に真実っぽいぞ!
「どんなに強力な封印でも、千年って長いよねぇ」
ふんわりと笑うコールとは逆に、私は初めて「血の気が引く」という意味を身をもって体験した。
「アヌリ」
「はい」
アヌリは私が次に何をするのか分かっていたかの様に、コールさんのリュックを鷲づかんだ。
私はコールさんと絵本を再度小脇に抱え、転移石を発動させたのだった。
「セバ」
「お帰りなさいませ、ヒナ様」
名前を呼び終わる前に現れたセバス。驚くを通り越して、感心するわ。
「これ見て!」
セバスにコールさんの絵本を渡した。
「ほう、これは‥‥」
パラパラとページをめくるセバスの手が、背後の数ページを残して止まった。
そして、そのまま絵本をパタリと閉じた。
「先ずは、お客様のご案内を」
「へ? あぁ!」
そう言えば、勢いでコールさんも連れてきてしまった。いや、あの場合、そのまま残して行くのは鬼だろう。
三人とも砂まみれだったのもあり、アヌリとコールさんは下宿の方のお風呂へ。私は家のお風呂に入って砂を落とした。
食堂へ向かうと、既にお風呂から上がっていたアヌリとコールさんがいた。
「どうぞ」
「ありがとう」
セバスがお茶を出してくれた。
「さて、どこからお話をいたしましょうか。召喚編から王子との出会い、そして逢瀬に」
「戦争からでお願いします」
道明寺さんのプライバシーもあるからね!
「そうですか? 意外と面白いかもしれませんが」
「意外とって言っちゃった時点で、駄目な気がする」
「では、戦争から」
やっとセバスが説明してくれた。
曰く、同郷のあまりの醜態にブチ切れた道明寺さんは、勇者にグーパンをクリーンヒット。
半泣きで家出した勇者はアールノルと停戦中だった隣国へ自分を売り込み、絶対に勝ってやるからと戦争を誘発。勇者のチートを前にして、アールノルは全滅。残った王子様と道明寺さんを追い詰めたものの、勇者と王子様がクロスカウンターで両者ダウン。泣き崩れる道明寺さんの前で、勇者だけ復活。
「ところが、勇者はその邪悪さ故に神に見放され、復活を果たすも悪霊に等しく。道明寺様はその命を削り、聖女の力を最大出力で拳に乗せ、勇者に叩き込みました」
結局グーパンかい!
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「世界樹!」
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思わず頭を抱えた。同郷とは言え赤の他人。会った事も無い人間のしでかした事に、私が気に病む必要はない。ないのだが‥‥なんだろう。海外行った時に、昔の日本人がやらかした事を見た時みたいな? 妙な罪悪感と言うか、申し訳ない気持ちになる感じ。
「封印されているのなら、世界樹もまだあるって事だよね?」
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