133 / 141
連載
第百四十四話 ラーフ
しおりを挟む
第百四十四話 ラーフ
夏もそろそろ終わりに近づき、今日は今夏最後の収穫。
「ん~、今年も大豊作だったねぇ!」
ゴザの上にズラリと並べられた野菜達。アイテムバッグ様様である。
「こっちはリシュナで、こっちは下宿」
アイテムバッグは全部で四つ。下宿用、自宅用、リシュナに渡す用とベルに渡す用だ。
「ミュ」
「ん、ああ。これが欲しいの?」
仕分けしていると、ジローが連れて来た虹色ウサギ達が、ニンジンの前でモジモジしていた。
躾けをしたわけではないが、ちゃんと「良いよ」と言うまで待ってくれる。賢いなぁ。それに比べ‥‥。
「うっまぁ!」
採れたてのトマトにかぶり付くジロー。
「どうぞ」
一番大きなニンジン(育ちに育って、大根並みの大きさになった)をウサギ達にあげると、嬉しそうに一斉に齧りついた。
「脳筋エルフより、ウサギちゃん達の方がよっぽどお行儀が良いわね」
「お疲れ様、クレス」
「ん~! ほんっと、畑仕事って大変ねぇ! 偶には身体動かさなきゃと思って参加したけど、身体バッキバキ! 特に膝と腰がヤバいわ」
クレスはここ数日、ずっと作業場に缶詰めになっていた。急ぎの仕事だったらしく、終わった頃には目の下に立派なクマが二匹ぶら下がっていた。
「露天風呂の方に、回復用のバスぷに用意してあるから使ってね」
「あ~ん、ありがとう、ヒナちゃん!」
お風呂に入って回復して、飲むビール! 今から涎が‥‥そう言えば、こっちに来てから炭酸って飲んでない。昔からある、瓶に入った甘めの炭酸。光にかざして、シュワシュワと気泡がビー玉を滑って行くのを見るのが好きだった。
「ねぇ、クレス。こっちの世界に炭酸飲料ってある? ビールみたいに、シュワシュワになるやつ」
「そうねぇ~。こっちの世界にもビールはあるけど、そこまで強いのは飲んだ事は無いわねぇ」
炭酸飲料を作る機械はスキル『ホームセンター』にあるが、自給自足を目指すのなら、なるべくこちらで手に入れたい。
「あります」
突然現れたのは、セバス‥じゃなくて、アヌリだった。いや、今日手伝ってくれているのは知っていたけども!
「うわぁ、ビックリしたぁ! って、あるの?」
「はい。オアシスに生える植物に、シュワシュワとなる液体が入った実をつける物がございます」
「オアシス‥‥って事は‥‥」
「トーナ国です」
ですよねぇ。トーナはアヌリの故郷であり、異常な程に私を祀ってくる国だ‥‥。正直、あまり近寄りたくない。
「‥‥我が国は、御嫌いですか‥‥」
ウルウルと瞳を潤ませ、見つめて来るアヌリ。何その新しい技⁉
「い、嫌じゃないよ⁉ そんな! ただちょ~っと、過剰と言うか何と言うか」
「では、お忍びで行けるなら?」
「ま、まぁ~、うん。騒がれないなら、良いかなぁ~」
「では、そのように!」
アヌリはパアッと笑顔になると、そのまま転移石へと走って消えた。
「ちょ、まだ何時行くとか‥‥もう、いない」
完全なウソ泣きじゃないか!
「あはははは! アヌリもやるわねぇ! 私も今度、使ってみようかしら。デートのお誘いに」
「はぁ、アホな事言ってないで! お片付けまでが、農作業ですよぉ」
「はぁ~い」
結局アヌリが帰って来たのは、次の日の夜だった。
「ヒナ様。何時でも大丈夫です」
「何が⁉」
突然、良い笑顔で言われた!
「お好きな時に、お越しくださいと国王から仰せつかってまいりました」
ドヤ顔で言われたので、とりあえずデコピンしておいた。
「はぅ」
しまった。喜ばせてしまった!
国王様にまで話を持って行くとか‥‥ちゃっちゃと行って、ちゃっちゃと帰ってこよう!
そしてやって来ました、砂漠の国トーナ。
「あのぉ、アヌリさん?」
「私はもう死んでも良いいやもしかしたらもう死んでいるのかもしれないこんな幸せな事があってよいのだろうか」
聞いてないな。
「ちょっと! ねぇってば!」
「はう!」
思わずアヌリの右頬を軽くぺシッた。実は今、私はアヌリの肩の上に乗っている。勿論、小さい猫の姿で、だ。
元の姿で行くのには少し不安だったし、獣人の姿も大勢の人に見られているので、この姿になった。
暑さと人目対策には、クレスお手製のフード付きマントを着ている。完全UVカットで、快適な温度を保ってくれる高機能! 結局、金額は教えてくれなかったが‥‥多分、恐ろしい値段になりそうだ。
「ヒナ様、あまり顔に近いとその‥‥おひげとお声が」
「いや、これ以上離れたら落ちるし。砂が熱いから歩かせられないって言ったのは、アヌリでしょう」
「当然です! ヒナ様の素敵な肉球が火傷などしたら大変ですから」
過保護め。いや、実際かなり熱かったのは認めよう。こっちに到着した途端、足から伝わる熱に驚いて、思わずアヌリの背中に飛びついてよじ登ったのだ。砂でこれなんだから、アスファルトだったら‥‥真夏の炎天下にペットのお散歩している人は、一度素足で歩いてみれば良い!
「靴を履くと言う選択肢は?」
こっちは自分で作った。靴底に耐熱素材を使い、熱さ寒さも問題無い。
「靴なんて! それでは踏ん‥‥乗った感し‥‥私の肩の上が、一番安全です」
これは断じて「踏んだ」に入らないし! 肉球の感触に幸せを感じるのは、猫好きの私としても完全否定は出来ないけども!
「はぁ‥‥はいはい。それで? オアシスまではどうやって行くの? 箒出そうか?」
上から見れば、見つけやすいだろう。
「いいえ。本日は我が国を知ってもらう良い機会ですので。あちらをご用意いたしました」
アヌリが指した先にいたのは‥‥ラクダだ! しかも、天蓋付き!
「ラーフと言います」
こっちではラーフって言うのか。ラクダそっくりのラーフは、フタコブラクダみたいに背中にコブが二つついていた。ただ、北海道の馬くらいある巨体だ。その大きな身体の上には竹で編んだような箱が乗せてあり、箱の四方は薄い布が垂れ下がっていた。砂漠のお貴族様みたい!
「風の一ふきで地形が変わる砂漠ですが、ラーフだけはオアシスの位置が分かるのです」
そこは貸しラーフのお店だったようで、アヌリが男性に金貨を数枚渡した。
「ちょ、お金」
払うと言いたかったのだが、アヌリは「失礼いたします」と言うと私を抱え、一息でラーフの背に飛び乗ってしまった。
「もう! 私が来たくてお願いしたのに」
厳密に言うとちょっと違うが、私が望んだ事には変わりない。
「ヒナ様。そんな事より」
完全にスルーしたな、こんにゃろ。
「前をご覧ください」
「私は誤魔化され‥‥わぁ!」
目の前に広がる、辺り一面の砂! 世界のふしぎを発見する番組みたい!
「ム~~~~~!」
ラーフは一鳴きすると、砂漠へと一歩を踏み出した。
夏もそろそろ終わりに近づき、今日は今夏最後の収穫。
「ん~、今年も大豊作だったねぇ!」
ゴザの上にズラリと並べられた野菜達。アイテムバッグ様様である。
「こっちはリシュナで、こっちは下宿」
アイテムバッグは全部で四つ。下宿用、自宅用、リシュナに渡す用とベルに渡す用だ。
「ミュ」
「ん、ああ。これが欲しいの?」
仕分けしていると、ジローが連れて来た虹色ウサギ達が、ニンジンの前でモジモジしていた。
躾けをしたわけではないが、ちゃんと「良いよ」と言うまで待ってくれる。賢いなぁ。それに比べ‥‥。
「うっまぁ!」
採れたてのトマトにかぶり付くジロー。
「どうぞ」
一番大きなニンジン(育ちに育って、大根並みの大きさになった)をウサギ達にあげると、嬉しそうに一斉に齧りついた。
「脳筋エルフより、ウサギちゃん達の方がよっぽどお行儀が良いわね」
「お疲れ様、クレス」
「ん~! ほんっと、畑仕事って大変ねぇ! 偶には身体動かさなきゃと思って参加したけど、身体バッキバキ! 特に膝と腰がヤバいわ」
クレスはここ数日、ずっと作業場に缶詰めになっていた。急ぎの仕事だったらしく、終わった頃には目の下に立派なクマが二匹ぶら下がっていた。
「露天風呂の方に、回復用のバスぷに用意してあるから使ってね」
「あ~ん、ありがとう、ヒナちゃん!」
お風呂に入って回復して、飲むビール! 今から涎が‥‥そう言えば、こっちに来てから炭酸って飲んでない。昔からある、瓶に入った甘めの炭酸。光にかざして、シュワシュワと気泡がビー玉を滑って行くのを見るのが好きだった。
「ねぇ、クレス。こっちの世界に炭酸飲料ってある? ビールみたいに、シュワシュワになるやつ」
「そうねぇ~。こっちの世界にもビールはあるけど、そこまで強いのは飲んだ事は無いわねぇ」
炭酸飲料を作る機械はスキル『ホームセンター』にあるが、自給自足を目指すのなら、なるべくこちらで手に入れたい。
「あります」
突然現れたのは、セバス‥じゃなくて、アヌリだった。いや、今日手伝ってくれているのは知っていたけども!
「うわぁ、ビックリしたぁ! って、あるの?」
「はい。オアシスに生える植物に、シュワシュワとなる液体が入った実をつける物がございます」
「オアシス‥‥って事は‥‥」
「トーナ国です」
ですよねぇ。トーナはアヌリの故郷であり、異常な程に私を祀ってくる国だ‥‥。正直、あまり近寄りたくない。
「‥‥我が国は、御嫌いですか‥‥」
ウルウルと瞳を潤ませ、見つめて来るアヌリ。何その新しい技⁉
「い、嫌じゃないよ⁉ そんな! ただちょ~っと、過剰と言うか何と言うか」
「では、お忍びで行けるなら?」
「ま、まぁ~、うん。騒がれないなら、良いかなぁ~」
「では、そのように!」
アヌリはパアッと笑顔になると、そのまま転移石へと走って消えた。
「ちょ、まだ何時行くとか‥‥もう、いない」
完全なウソ泣きじゃないか!
「あはははは! アヌリもやるわねぇ! 私も今度、使ってみようかしら。デートのお誘いに」
「はぁ、アホな事言ってないで! お片付けまでが、農作業ですよぉ」
「はぁ~い」
結局アヌリが帰って来たのは、次の日の夜だった。
「ヒナ様。何時でも大丈夫です」
「何が⁉」
突然、良い笑顔で言われた!
「お好きな時に、お越しくださいと国王から仰せつかってまいりました」
ドヤ顔で言われたので、とりあえずデコピンしておいた。
「はぅ」
しまった。喜ばせてしまった!
国王様にまで話を持って行くとか‥‥ちゃっちゃと行って、ちゃっちゃと帰ってこよう!
そしてやって来ました、砂漠の国トーナ。
「あのぉ、アヌリさん?」
「私はもう死んでも良いいやもしかしたらもう死んでいるのかもしれないこんな幸せな事があってよいのだろうか」
聞いてないな。
「ちょっと! ねぇってば!」
「はう!」
思わずアヌリの右頬を軽くぺシッた。実は今、私はアヌリの肩の上に乗っている。勿論、小さい猫の姿で、だ。
元の姿で行くのには少し不安だったし、獣人の姿も大勢の人に見られているので、この姿になった。
暑さと人目対策には、クレスお手製のフード付きマントを着ている。完全UVカットで、快適な温度を保ってくれる高機能! 結局、金額は教えてくれなかったが‥‥多分、恐ろしい値段になりそうだ。
「ヒナ様、あまり顔に近いとその‥‥おひげとお声が」
「いや、これ以上離れたら落ちるし。砂が熱いから歩かせられないって言ったのは、アヌリでしょう」
「当然です! ヒナ様の素敵な肉球が火傷などしたら大変ですから」
過保護め。いや、実際かなり熱かったのは認めよう。こっちに到着した途端、足から伝わる熱に驚いて、思わずアヌリの背中に飛びついてよじ登ったのだ。砂でこれなんだから、アスファルトだったら‥‥真夏の炎天下にペットのお散歩している人は、一度素足で歩いてみれば良い!
「靴を履くと言う選択肢は?」
こっちは自分で作った。靴底に耐熱素材を使い、熱さ寒さも問題無い。
「靴なんて! それでは踏ん‥‥乗った感し‥‥私の肩の上が、一番安全です」
これは断じて「踏んだ」に入らないし! 肉球の感触に幸せを感じるのは、猫好きの私としても完全否定は出来ないけども!
「はぁ‥‥はいはい。それで? オアシスまではどうやって行くの? 箒出そうか?」
上から見れば、見つけやすいだろう。
「いいえ。本日は我が国を知ってもらう良い機会ですので。あちらをご用意いたしました」
アヌリが指した先にいたのは‥‥ラクダだ! しかも、天蓋付き!
「ラーフと言います」
こっちではラーフって言うのか。ラクダそっくりのラーフは、フタコブラクダみたいに背中にコブが二つついていた。ただ、北海道の馬くらいある巨体だ。その大きな身体の上には竹で編んだような箱が乗せてあり、箱の四方は薄い布が垂れ下がっていた。砂漠のお貴族様みたい!
「風の一ふきで地形が変わる砂漠ですが、ラーフだけはオアシスの位置が分かるのです」
そこは貸しラーフのお店だったようで、アヌリが男性に金貨を数枚渡した。
「ちょ、お金」
払うと言いたかったのだが、アヌリは「失礼いたします」と言うと私を抱え、一息でラーフの背に飛び乗ってしまった。
「もう! 私が来たくてお願いしたのに」
厳密に言うとちょっと違うが、私が望んだ事には変わりない。
「ヒナ様。そんな事より」
完全にスルーしたな、こんにゃろ。
「前をご覧ください」
「私は誤魔化され‥‥わぁ!」
目の前に広がる、辺り一面の砂! 世界のふしぎを発見する番組みたい!
「ム~~~~~!」
ラーフは一鳴きすると、砂漠へと一歩を踏み出した。
52
お気に入りに追加
5,448
あなたにおすすめの小説
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつまりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。

出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。