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第百二十九話 願い
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百二十九話 願い
「「はぁ~‥‥」」
ヴァンが兵士に引き摺られ謁見室を後にすると、全身の空気が抜けた様な深いため息が聞こえて来た。
「ん?」
王座にぐったりと身を預ける魔王と、床にへたり込む眼鏡さん。
おっと、とりあえずセバスに連絡しなきゃ。イヤーカフスでセバスに通信っと。
『はい』
「あ、セバ」
『おい! 誰か止めろ!』
『ちょっと、そっち押さえて!』
聞こえてきたあまりの大音量に、耳がキーンとなった!
「え、何? 何かあったの?」
『問題ありません。ちょっとこの世界の半分くらいを消し飛ば』
「問題大有り!」
『ヒナちゃん⁉ ちょっと、大丈夫なの⁉』
『は? ヒナ⁉ おい、どうなってんだ⁉』
耳がぁぁぁ!
「私は大丈夫!」
『大丈夫って、隷属の首輪着けられたんでしょう?』
「ああ、うん。でも、効いてないないよ?」
『『はぁ⁉』』
「あれ? 一応、セバスには言ってあったはずなんだけど」
ヴァンが島に向かっていた時、「ああいうインテリ系はからめ手を使ってくるかもしれません」と言われたから、私に状態異常系のほとんどの物は効かない。伝説級とかなら、少しは効果があるかもねって言っておいた。
『はい。窺っておりました。ですが、ヒナ様に首輪を着けた事が万死に値する大罪。少しだけ地図が変わりま』
セバスが壊れた!
慌てて転移石で島に戻り、食堂へと走った。
アイテムポーチからお久しぶりのハリセンを取り出し、思い切りセバスの頭を叩いた。
「「「「「ヒナ「「ちゃん」」⁉」」」」」
「ふぅ‥‥」
スパーン! と良い音が響いた。
「まったく! 何があっても追って来るなって、言ってあったでしょうが!」
「はい。ですから、追わずにこのボタンをポチっと」
「没収!」
セバスが懐から取り出したのは、白い箱に赤いボタンが付いた、いかにもな代物。即没収して、アイテムポーチの中に放り込んだ。
「ほら、首輪ももう無いでしょう⁉ リシュナまで呼んで!」
「ですが」
「おすわり!」
「はい」
「はい!」
ん? 何故かセバス以外の声が後ろから‥‥。振り返って見ると、アヌリが嬉々として正座をしていた。思わずこめかみグニグニと解す。見なかった事にしよう。
自分も床に正座して、セバスと膝を付き合わせた。
「状態異常系は効かない。この建物にも結界が張ってあるから、私が連れ去られる事があっても一日くらいで戻るからって、皆にも心配しないように言っておいてねって言ったよね?」
「‥‥‥はい」
しょんぼりとするセバス。
「まったく‥‥ヤマタノオロチと戦った時は嬉しそうに観戦してたくせに」
録画までして、保存用と観賞用を持っているのは知っているんだからね!
「魔族領にはツバキのカメラが届かなかったんです! ヒナ様の勇姿を見る事が叶わないなんて!」
「そこ⁉」
「それに、首輪を着けられた姿を見たら、つい」
てへ、と小首をかしげるセバスの顔を、思わず鷲掴みにした。
「はぁ~‥‥」
セバスの顔から手を離すと、心の底からため息を吐いた。
「ヒナ様?」
「私はまだむこうでやる事があるから、心配しないように!」
「はい」
「皆、リシュナ、ごめんね! いってきます!」
立ち上がり、そのまま転移石を発動させて魔族領へと戻った。
*
呆然と見ていた皆が、ハッとした様に我に返った。
「お、おい! どういう事だ⁉」
「首輪着けられたって?」
「でも、何もなかったよね?」
動揺する皆を気にもせず、セバスが立ち上がった。
「申し訳ございません。ご説明いたします」
それからセバスはヒナに言われていた事を説明した。
「なんだよ‥‥」
「隷属の首輪って、どんな魔術師でも外せないって聞いていたけど‥‥」
「ってか、知ってたなら言えよ!」
皆が口々にセバスへと文句を飛ばす。当然だろう。だが、セバスは一切気にしていない様子だ。
「少し冷静を欠いておりました。ヒナ様のあのようなお姿を見て‥‥あんな‥‥あんなダサい首輪なんて!」
セバスの言葉に、その場の空気が固まった。
「見てください!」
セバスが懐から水晶玉を取り出して壁にかざすと、壁一面にヒナの画像が投影された。
鉄で出来ている様な無骨な首輪が、ガッチリとヒナの首にはめられている。
「いくら効かないとは聞いていても、こんな物が一瞬でもヒナ様の首にあるかと思ったら!」
「いや、見た目の問題じゃ」
「う~ん、確かにこれは無いわぁ」
「そうだな。ヒナ様にはもっと、宝石をあしらって」
「え~⁉ レースの方が良いよ!」
「細目のリボンも良いかも」
いつの間にか、ヒナにはどんな首輪が似合うか談義に変わってしまった食堂。
「はぁ‥‥まぁ、ヒナが無事であったのなら、良しとするか」
「そうですね」
皆の光景を見て、呆れたため息を吐いたリシュナとジェフだった。
*
ベルの謁見室へ戻ると、二人とも復活していた。
「ヒナ、今回の事は申し訳なかった。まさかアレがこのような馬鹿な事をするとは」
「大丈夫、大丈夫。実害も無いしね。まぁ、これで家の瓦一枚でも割っていたら‥‥ふふふふふ」
結界を張っていたから、そんな可能性は無いんだけどね。
まかり間違って一ミリでも住民を傷付けていたら、爪と牙と腕力を総動員して、私が魔族領を消し飛ばしていたかもしれないけど。
「大丈夫って‥‥」
「ちょっとセバスが暴走しかけただけだから。さっき止めてきたから、問題ないよ」
「そ、そうか」
魔属領が地図から消し飛んでいたかもって事は、黙っておこう。
「貴族どもを説得できたと思っておったが‥‥まぁ、この事が広まれば、ヒナを利用しようと思う阿呆はもう出てこないと思う」
そうか。なら安心かな?
「それでその、詫びと言ってはなんだが」
ベルがパチン! と指を鳴らすと、大きな箱が運び込まれてきた。
「収めてほしい」
箱の蓋がゆっくりと開けられると、中には宝石やら金貨やら‥‥目が痛い。
「いらない」
「は?」
「それより‥‥畑を見たい!」
ブラックペガサスに乗せてもらった時に、上空からみた景色。
大まかな生態系は同じだったが、所々見た事が無い植物が見えた。
金貨や宝石なんか貰っても、使い道がほぼ無い。それよりも、「目指せ、自給自足!」の為に!
「は、畑‥‥あはははは! ガルシェ、至急手配を」
「畏まりました」
そうそう! 眼鏡さんの名前! ガルシェさん! ずっと思い出せなくて、気持ち悪かったんだよねぇ。はぁ、スッキリした!
「「はぁ~‥‥」」
ヴァンが兵士に引き摺られ謁見室を後にすると、全身の空気が抜けた様な深いため息が聞こえて来た。
「ん?」
王座にぐったりと身を預ける魔王と、床にへたり込む眼鏡さん。
おっと、とりあえずセバスに連絡しなきゃ。イヤーカフスでセバスに通信っと。
『はい』
「あ、セバ」
『おい! 誰か止めろ!』
『ちょっと、そっち押さえて!』
聞こえてきたあまりの大音量に、耳がキーンとなった!
「え、何? 何かあったの?」
『問題ありません。ちょっとこの世界の半分くらいを消し飛ば』
「問題大有り!」
『ヒナちゃん⁉ ちょっと、大丈夫なの⁉』
『は? ヒナ⁉ おい、どうなってんだ⁉』
耳がぁぁぁ!
「私は大丈夫!」
『大丈夫って、隷属の首輪着けられたんでしょう?』
「ああ、うん。でも、効いてないないよ?」
『『はぁ⁉』』
「あれ? 一応、セバスには言ってあったはずなんだけど」
ヴァンが島に向かっていた時、「ああいうインテリ系はからめ手を使ってくるかもしれません」と言われたから、私に状態異常系のほとんどの物は効かない。伝説級とかなら、少しは効果があるかもねって言っておいた。
『はい。窺っておりました。ですが、ヒナ様に首輪を着けた事が万死に値する大罪。少しだけ地図が変わりま』
セバスが壊れた!
慌てて転移石で島に戻り、食堂へと走った。
アイテムポーチからお久しぶりのハリセンを取り出し、思い切りセバスの頭を叩いた。
「「「「「ヒナ「「ちゃん」」⁉」」」」」
「ふぅ‥‥」
スパーン! と良い音が響いた。
「まったく! 何があっても追って来るなって、言ってあったでしょうが!」
「はい。ですから、追わずにこのボタンをポチっと」
「没収!」
セバスが懐から取り出したのは、白い箱に赤いボタンが付いた、いかにもな代物。即没収して、アイテムポーチの中に放り込んだ。
「ほら、首輪ももう無いでしょう⁉ リシュナまで呼んで!」
「ですが」
「おすわり!」
「はい」
「はい!」
ん? 何故かセバス以外の声が後ろから‥‥。振り返って見ると、アヌリが嬉々として正座をしていた。思わずこめかみグニグニと解す。見なかった事にしよう。
自分も床に正座して、セバスと膝を付き合わせた。
「状態異常系は効かない。この建物にも結界が張ってあるから、私が連れ去られる事があっても一日くらいで戻るからって、皆にも心配しないように言っておいてねって言ったよね?」
「‥‥‥はい」
しょんぼりとするセバス。
「まったく‥‥ヤマタノオロチと戦った時は嬉しそうに観戦してたくせに」
録画までして、保存用と観賞用を持っているのは知っているんだからね!
「魔族領にはツバキのカメラが届かなかったんです! ヒナ様の勇姿を見る事が叶わないなんて!」
「そこ⁉」
「それに、首輪を着けられた姿を見たら、つい」
てへ、と小首をかしげるセバスの顔を、思わず鷲掴みにした。
「はぁ~‥‥」
セバスの顔から手を離すと、心の底からため息を吐いた。
「ヒナ様?」
「私はまだむこうでやる事があるから、心配しないように!」
「はい」
「皆、リシュナ、ごめんね! いってきます!」
立ち上がり、そのまま転移石を発動させて魔族領へと戻った。
*
呆然と見ていた皆が、ハッとした様に我に返った。
「お、おい! どういう事だ⁉」
「首輪着けられたって?」
「でも、何もなかったよね?」
動揺する皆を気にもせず、セバスが立ち上がった。
「申し訳ございません。ご説明いたします」
それからセバスはヒナに言われていた事を説明した。
「なんだよ‥‥」
「隷属の首輪って、どんな魔術師でも外せないって聞いていたけど‥‥」
「ってか、知ってたなら言えよ!」
皆が口々にセバスへと文句を飛ばす。当然だろう。だが、セバスは一切気にしていない様子だ。
「少し冷静を欠いておりました。ヒナ様のあのようなお姿を見て‥‥あんな‥‥あんなダサい首輪なんて!」
セバスの言葉に、その場の空気が固まった。
「見てください!」
セバスが懐から水晶玉を取り出して壁にかざすと、壁一面にヒナの画像が投影された。
鉄で出来ている様な無骨な首輪が、ガッチリとヒナの首にはめられている。
「いくら効かないとは聞いていても、こんな物が一瞬でもヒナ様の首にあるかと思ったら!」
「いや、見た目の問題じゃ」
「う~ん、確かにこれは無いわぁ」
「そうだな。ヒナ様にはもっと、宝石をあしらって」
「え~⁉ レースの方が良いよ!」
「細目のリボンも良いかも」
いつの間にか、ヒナにはどんな首輪が似合うか談義に変わってしまった食堂。
「はぁ‥‥まぁ、ヒナが無事であったのなら、良しとするか」
「そうですね」
皆の光景を見て、呆れたため息を吐いたリシュナとジェフだった。
*
ベルの謁見室へ戻ると、二人とも復活していた。
「ヒナ、今回の事は申し訳なかった。まさかアレがこのような馬鹿な事をするとは」
「大丈夫、大丈夫。実害も無いしね。まぁ、これで家の瓦一枚でも割っていたら‥‥ふふふふふ」
結界を張っていたから、そんな可能性は無いんだけどね。
まかり間違って一ミリでも住民を傷付けていたら、爪と牙と腕力を総動員して、私が魔族領を消し飛ばしていたかもしれないけど。
「大丈夫って‥‥」
「ちょっとセバスが暴走しかけただけだから。さっき止めてきたから、問題ないよ」
「そ、そうか」
魔属領が地図から消し飛んでいたかもって事は、黙っておこう。
「貴族どもを説得できたと思っておったが‥‥まぁ、この事が広まれば、ヒナを利用しようと思う阿呆はもう出てこないと思う」
そうか。なら安心かな?
「それでその、詫びと言ってはなんだが」
ベルがパチン! と指を鳴らすと、大きな箱が運び込まれてきた。
「収めてほしい」
箱の蓋がゆっくりと開けられると、中には宝石やら金貨やら‥‥目が痛い。
「いらない」
「は?」
「それより‥‥畑を見たい!」
ブラックペガサスに乗せてもらった時に、上空からみた景色。
大まかな生態系は同じだったが、所々見た事が無い植物が見えた。
金貨や宝石なんか貰っても、使い道がほぼ無い。それよりも、「目指せ、自給自足!」の為に!
「は、畑‥‥あはははは! ガルシェ、至急手配を」
「畏まりました」
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