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第五十二話 水の中
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第五十二話 水の中
「ヒナ、出来た」
ネネルがそう言ってきたのは、最終日のお昼頃だった。
そしてやって来たのは、クロのお姉さんが隠れた洞窟の横の泉。
いきなり波のある海に入るのは怖いしね。
ネネルに渡された小瓶の中身は、透明な水色だった。
「ヒナ、人型になっておいた方が良いぞ」
「そうなの?」
「せっかく人魚になっても、猫のままでは毛が水を吸うし、泳ぎにくい」
「ヒナ様、こちらへ」
セバスがまた試着室を出してくれた。
中に入ると、大きなバスタオルが置かれていた。
「ヒナ様、こちらからお選びください」
「へ?」
カーテンの外からセバスの声が聞こえたと思ったら、大量の水着が現れた。
「うわぁ・・・ありがたいんだけど、さすがにちょっと引くわぁ」
しかも、サイズがピッタリそうで更に怖い。
それに・・・派手過ぎずシンプルな、私好み。ってか、どうやって・・・。
うん。深く考えるのは止めておこう。
選んだのは、髪の色と同じ薄桃色。人型になって上の部分だけを着けて、下はバスタオルを巻いて外へ出た。
ネネルが既に泉の縁に座っていたが、まだ人魚に戻ってはいないみたいだ。
「もう少し、待って。俺も一緒に行く」
「わかった」
私も泉の縁に座り、足だけ水につけた。
下を見ると、透明で綺麗な水。それでも底が見えない深さに、ちょっと怖くなった。
「う、ん・・・」
ネネルが呻いたと思ったら、徐々にその姿を人魚へと変えていく。
綺麗、だと思った。
「ん?」
「ううん。じゃあ、飲むね」
思い切って一気に薬を飲み干した。
「ん・・・あ・・・」
一瞬で身体が熱くなり、その熱が足へと集まっていく。
「ふぅ」
熱は直ぐに引いた。そして、自分の足の変化に気付いた。
「わぁ!人魚の足!」
バスタオルを取ると、薄桃色の鱗の人魚の足になっていた。
尾ひれもちゃんとある!
パシャパシャと水で遊ぶ。
「やっぱり・・・綺麗だ」
「あ、ありがとう」
臆面も無く言われると、照れる!
「そ、そう言えば、耳は?」
「ヒナ様、どうぞ」
セバスが鏡を見せてくれた。
いつもあった獣耳が、無い!
「人魚の耳は、ここ」
ネネルが自分の耳を見せてくれた。
人間の耳があるだろうその場所には、小さな穴が開いているだけだった。
私も自分の耳を触ってみるが、凄く不思議な感じがした。
これは水に入ると閉じるらしいが、ちゃんと声は聞こえるのだそうだ。
因みに、エラは首にありました。
ネネルが先に水に入ると、手を差し伸べてくれた。
その手を取り、ゆっくりと水の中に入る。
「ゆっくり。大丈夫」
「お、わ」
フラフラとするが、自然に足が動く。
暫く手を引いてもらいながら練習をすると、なんとか泳げるようになってきた。
「あとは、水の中」
「うん。じゃあ、行ってきます!」
「お気をつけて」
深呼吸をして、思い切って下に沈む。
恐る恐る目を開けると、ネネルと目が合った。
「息、大丈夫」
言葉が普通に聞こえた!
でも、怖い。
「下、見て」
息を止めている私を見て、ネネルが下を指した。
言われた通りに下を見ると、差し込む光がゆらゆらと揺れ、泉の中を照らしていた。
「綺麗・・・あ」
思わず言葉が出てしまった。
あ、息が出来る!
「凄い!凄いね!お、っとっとっ」
ネネルの手を離してしまったせいで、身体が回り始めた。
なんとかバランスを取ろうと両手で水をかく。
「手じゃなくて、こっちを動かす」
ネネルが自分の尾をヒラヒラと揺らして見せてくれた。
「くっ・・・の・・・おお?」
おお、回るのを止められた。
「上手」
「ネネルの教え方が上手いんだよ」
「そんな事、ない」
ネネルの顔が少し曇った気がした。
「そんな事、ある・・・の!」
「わ」
ネネルの手を取り、少し泳ぐ。大分コツがつかめて来た。
「ほら!ネネルが教えてくれたから、こんなに泳げるようになったよ!」
「元々の才能だろう」
「猫に、人魚の才能?」
あれ?そう言えば、人型になった私を見ても、ネネルは驚いていなかったな。
「ねぇ、私が人型になっても驚かなかったよね?」
「そう、だな。でも、少しは驚いた」
「少しだけなんだ」
自分で言うのもなんだけど、結構ビックリすると思うけどな。
「海の中には、岩に擬態する者もいる。仲間で集まり、より大きな魚に似せる者も」
魚の擬態と同じレベル・・・。
その時、目の前を小さな魚が横切った。
「魚!」
よく見ると、泉の側面が途中から遺跡になっていた。
石造りの手すりや、壁、階段もある。見に行ってみると、部屋もあった。
部屋の中には朽ちかけた戸棚やテーブル等もある。まるで、町がそのまま水に沈んだみたいだ。
「ヒナ、こっち」
ネネルについて通路を進んで行くと、広い場所に出た。
そこには、崩れかけたお城が光りに照らされていた。
時間や水による劣化というより、壊されたって感じがする。
「もしかして、アールノル王国のお城?」
この島は、道明寺さんが作った島だ。
国が滅ぼされた後この島へと逃げ延びたが、暫くして息を引き取ったとセバスが言っていた。
こんな島を作れるくらいだ。城を丸ごと持ってこられるかもしれない。
水の中にあるのは、劣化を防ぐ為か。
「行かないのか?」
「うん・・・」
神聖な場所。これ以上、立ち入ってはいけない気がした。
「今度は、海に行ってみたいな!」
「薬なら、また作れる」
人魚の秘薬は、人魚にしか作れない。
私が作り方を教えてもらっても、同じ薬は作れないとノナさんが言っていた。
「ありがとう」
「ここにいても、良い?」
ネネルは畑も手伝ってくれるし、正直助かる。
この七日間で猫達とも打ち解けつつあるし、大丈夫だろう。
「これから、よろしくね」
「!・・・ありがとう」
泉から顔を出すと、セバスが待っていてくれた。
「お帰りなさいませ」
「ただいまぁ。そう言えば、あの薬ってどれくらいで切れるの?」
ネネルは人間になる薬を飲めば良いが、私は飲んだ薬が切れるのを待たないと、水から上がれない。
人魚のままで水から出ても直ぐに死ぬ事はないけど、水の中にいるままで薬が切れた場合もヤバい。
息が出来ないだけでなく、今の私は・・・色々な意味でヤバい。
猫に戻れば良いが、その場合は泳げるかどうかもわからん。
犬かき?いや、猫かき?
「う~ん・・・あと、三秒くらい?」
「は!?」
「三、二」
おいおいおい!
急いで泉から上がると、尾びれの先が消え、人の足が見え始めていた。
「タ、タオ」
「一」
カウントダウンが終わる直前、白いタオルに身体が包まれた。
危機一髪!
振り返ると、セバスがにっこりとほほ笑んでいた。流石だ。
「あれ?ネネルは薬飲まないの?」
「一度、戻りたい。薬の道具が、あるから」
そう言えば、私が海からすくい上げてそのままだった。
海か・・・行ってみたい。
「私も、一緒に行って良い?」
「良い、けど、あまり面白くない、かも?」
「大丈夫!海の中は初めてだもの。きっと、見るだけ楽しいよ」
山育ちで、海は小さい頃に一度行った事があるだけ。それもあんまり覚えていないくらいだ。
海まで行かなくても、川があったし。
「わかった」
とは言え、どうやって行こう?
ネネルは水から出せないし。
また水球に入ってもらって運ぶか。
モチに来てもらい、私と水球に入ったネネルを人気の無い小さな浜辺に下ろしてもらった。
「空を飛んだのは、初めて」
「大丈夫だった?」
ジロー達が初めてモチに乗せてもらった時は顔が真っ青になっていたけど、ネネルは大丈夫そうだ。
「楽しかった」
なかなかタフな人魚さんだ。
ネネルを先に海に入れ、私も薬を飲んだ。
そして、腰にパレオみたいな布を巻く。もしもの時用に、セバスに着けるように言われた。
本当に、優秀な執事である。
「行こう」
「うん」
いざ、海の中へ!
「ヒナ、出来た」
ネネルがそう言ってきたのは、最終日のお昼頃だった。
そしてやって来たのは、クロのお姉さんが隠れた洞窟の横の泉。
いきなり波のある海に入るのは怖いしね。
ネネルに渡された小瓶の中身は、透明な水色だった。
「ヒナ、人型になっておいた方が良いぞ」
「そうなの?」
「せっかく人魚になっても、猫のままでは毛が水を吸うし、泳ぎにくい」
「ヒナ様、こちらへ」
セバスがまた試着室を出してくれた。
中に入ると、大きなバスタオルが置かれていた。
「ヒナ様、こちらからお選びください」
「へ?」
カーテンの外からセバスの声が聞こえたと思ったら、大量の水着が現れた。
「うわぁ・・・ありがたいんだけど、さすがにちょっと引くわぁ」
しかも、サイズがピッタリそうで更に怖い。
それに・・・派手過ぎずシンプルな、私好み。ってか、どうやって・・・。
うん。深く考えるのは止めておこう。
選んだのは、髪の色と同じ薄桃色。人型になって上の部分だけを着けて、下はバスタオルを巻いて外へ出た。
ネネルが既に泉の縁に座っていたが、まだ人魚に戻ってはいないみたいだ。
「もう少し、待って。俺も一緒に行く」
「わかった」
私も泉の縁に座り、足だけ水につけた。
下を見ると、透明で綺麗な水。それでも底が見えない深さに、ちょっと怖くなった。
「う、ん・・・」
ネネルが呻いたと思ったら、徐々にその姿を人魚へと変えていく。
綺麗、だと思った。
「ん?」
「ううん。じゃあ、飲むね」
思い切って一気に薬を飲み干した。
「ん・・・あ・・・」
一瞬で身体が熱くなり、その熱が足へと集まっていく。
「ふぅ」
熱は直ぐに引いた。そして、自分の足の変化に気付いた。
「わぁ!人魚の足!」
バスタオルを取ると、薄桃色の鱗の人魚の足になっていた。
尾ひれもちゃんとある!
パシャパシャと水で遊ぶ。
「やっぱり・・・綺麗だ」
「あ、ありがとう」
臆面も無く言われると、照れる!
「そ、そう言えば、耳は?」
「ヒナ様、どうぞ」
セバスが鏡を見せてくれた。
いつもあった獣耳が、無い!
「人魚の耳は、ここ」
ネネルが自分の耳を見せてくれた。
人間の耳があるだろうその場所には、小さな穴が開いているだけだった。
私も自分の耳を触ってみるが、凄く不思議な感じがした。
これは水に入ると閉じるらしいが、ちゃんと声は聞こえるのだそうだ。
因みに、エラは首にありました。
ネネルが先に水に入ると、手を差し伸べてくれた。
その手を取り、ゆっくりと水の中に入る。
「ゆっくり。大丈夫」
「お、わ」
フラフラとするが、自然に足が動く。
暫く手を引いてもらいながら練習をすると、なんとか泳げるようになってきた。
「あとは、水の中」
「うん。じゃあ、行ってきます!」
「お気をつけて」
深呼吸をして、思い切って下に沈む。
恐る恐る目を開けると、ネネルと目が合った。
「息、大丈夫」
言葉が普通に聞こえた!
でも、怖い。
「下、見て」
息を止めている私を見て、ネネルが下を指した。
言われた通りに下を見ると、差し込む光がゆらゆらと揺れ、泉の中を照らしていた。
「綺麗・・・あ」
思わず言葉が出てしまった。
あ、息が出来る!
「凄い!凄いね!お、っとっとっ」
ネネルの手を離してしまったせいで、身体が回り始めた。
なんとかバランスを取ろうと両手で水をかく。
「手じゃなくて、こっちを動かす」
ネネルが自分の尾をヒラヒラと揺らして見せてくれた。
「くっ・・・の・・・おお?」
おお、回るのを止められた。
「上手」
「ネネルの教え方が上手いんだよ」
「そんな事、ない」
ネネルの顔が少し曇った気がした。
「そんな事、ある・・・の!」
「わ」
ネネルの手を取り、少し泳ぐ。大分コツがつかめて来た。
「ほら!ネネルが教えてくれたから、こんなに泳げるようになったよ!」
「元々の才能だろう」
「猫に、人魚の才能?」
あれ?そう言えば、人型になった私を見ても、ネネルは驚いていなかったな。
「ねぇ、私が人型になっても驚かなかったよね?」
「そう、だな。でも、少しは驚いた」
「少しだけなんだ」
自分で言うのもなんだけど、結構ビックリすると思うけどな。
「海の中には、岩に擬態する者もいる。仲間で集まり、より大きな魚に似せる者も」
魚の擬態と同じレベル・・・。
その時、目の前を小さな魚が横切った。
「魚!」
よく見ると、泉の側面が途中から遺跡になっていた。
石造りの手すりや、壁、階段もある。見に行ってみると、部屋もあった。
部屋の中には朽ちかけた戸棚やテーブル等もある。まるで、町がそのまま水に沈んだみたいだ。
「ヒナ、こっち」
ネネルについて通路を進んで行くと、広い場所に出た。
そこには、崩れかけたお城が光りに照らされていた。
時間や水による劣化というより、壊されたって感じがする。
「もしかして、アールノル王国のお城?」
この島は、道明寺さんが作った島だ。
国が滅ぼされた後この島へと逃げ延びたが、暫くして息を引き取ったとセバスが言っていた。
こんな島を作れるくらいだ。城を丸ごと持ってこられるかもしれない。
水の中にあるのは、劣化を防ぐ為か。
「行かないのか?」
「うん・・・」
神聖な場所。これ以上、立ち入ってはいけない気がした。
「今度は、海に行ってみたいな!」
「薬なら、また作れる」
人魚の秘薬は、人魚にしか作れない。
私が作り方を教えてもらっても、同じ薬は作れないとノナさんが言っていた。
「ありがとう」
「ここにいても、良い?」
ネネルは畑も手伝ってくれるし、正直助かる。
この七日間で猫達とも打ち解けつつあるし、大丈夫だろう。
「これから、よろしくね」
「!・・・ありがとう」
泉から顔を出すと、セバスが待っていてくれた。
「お帰りなさいませ」
「ただいまぁ。そう言えば、あの薬ってどれくらいで切れるの?」
ネネルは人間になる薬を飲めば良いが、私は飲んだ薬が切れるのを待たないと、水から上がれない。
人魚のままで水から出ても直ぐに死ぬ事はないけど、水の中にいるままで薬が切れた場合もヤバい。
息が出来ないだけでなく、今の私は・・・色々な意味でヤバい。
猫に戻れば良いが、その場合は泳げるかどうかもわからん。
犬かき?いや、猫かき?
「う~ん・・・あと、三秒くらい?」
「は!?」
「三、二」
おいおいおい!
急いで泉から上がると、尾びれの先が消え、人の足が見え始めていた。
「タ、タオ」
「一」
カウントダウンが終わる直前、白いタオルに身体が包まれた。
危機一髪!
振り返ると、セバスがにっこりとほほ笑んでいた。流石だ。
「あれ?ネネルは薬飲まないの?」
「一度、戻りたい。薬の道具が、あるから」
そう言えば、私が海からすくい上げてそのままだった。
海か・・・行ってみたい。
「私も、一緒に行って良い?」
「良い、けど、あまり面白くない、かも?」
「大丈夫!海の中は初めてだもの。きっと、見るだけ楽しいよ」
山育ちで、海は小さい頃に一度行った事があるだけ。それもあんまり覚えていないくらいだ。
海まで行かなくても、川があったし。
「わかった」
とは言え、どうやって行こう?
ネネルは水から出せないし。
また水球に入ってもらって運ぶか。
モチに来てもらい、私と水球に入ったネネルを人気の無い小さな浜辺に下ろしてもらった。
「空を飛んだのは、初めて」
「大丈夫だった?」
ジロー達が初めてモチに乗せてもらった時は顔が真っ青になっていたけど、ネネルは大丈夫そうだ。
「楽しかった」
なかなかタフな人魚さんだ。
ネネルを先に海に入れ、私も薬を飲んだ。
そして、腰にパレオみたいな布を巻く。もしもの時用に、セバスに着けるように言われた。
本当に、優秀な執事である。
「行こう」
「うん」
いざ、海の中へ!
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